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【オーストラリア】新型コロナウイルスをきっかけに生まれ始める変化(2020年5月現在)
オーストラリアもロックダウンが3月下旬に始まってから数か月が経ちましたが、新しい感染者の数が減るにつれ、オーストラリアの人にとって励みとなり、また、政府からもこれからの段階的解除について発表され、きっと状況は良い方向に進んでいる!とポジティブに考えられるようになりました。
今日は、新型コロナウイルスをきっかけに見え始めたポジティブな変化について、一緒に見てみたいと思います。
目次
政府からの段階的解除の計画
5月になり、これまで一緒に住んでいる人以外とは1対1でないと会うことができなかったりと制限が厳しかったのが、段階的に緩められることになりました。
オーストラリア政府の発表を受けて、ケアンズのあるクイーンズランド州でも段階的解除の目安が発表されました。
「段階的」とはどの程度か一緒にみてみましょう。
まず、5月15日23時59分から第1段階目の解除が始まります。その概要は、
- 5人まで自宅への訪問者を受け入れることができます
- 自宅外で10人までの集会開催が可能となります
- 不動産の内覧やオークションが可能となります
- 半径500km以内のレクリエーション目的の旅行が可能となります
学校も学年によって多少タイミングが異なりますが、我が家の小学生の娘も5月25日から通常通り学校に通える予定ですので、制限が課せられる前の街にだいぶ近づきそうです。
オンラインスクールも悪くない
オーストラリアの州によりますが、クイーンズランド州ケアンズの学校も、今年は4月のイースターホリデーを1週間繰り上げて、それ以来学校はお休みとなり、オンラインスクールが始まったのでした。
学校に行かないから、お友達と遊んだりお弁当を食べたりできないことに我が家の娘は一番不満に思っていますが、悪いことばかりでもないと思いました・・・
小学校は8時半に始まるのですが、オンラインスクールでは、8時半~9時半の間に出欠がとれればいいので、なんだか時間に余裕のある朝時間が心地よかったりもします(笑)。
学校の勉強も、先生とオンラインでつながっているものの、多くの時間が予め渡されている課題を時間割に沿ってこなすことに割かれているので、早めに課題を終わらせて、自分の時間を長めにとったり、ちょっとお昼ごはんを買いに外に出かけたり、なんとも子供なりに「フレックスタイム」通学を楽しんでいるようでした。
コロナウイルスをきっかけにオンラインスクールを余儀なくされましたが、これからも、学校に通うことが難しい子供達も学校に参加することが容易になりますし、大人も子供もフレックスタイムもなかなか悪くない、と思うのでした♪
キャッシュレスが当たり前以上に生活に馴染む
オーストラリアでは、元々キャッシュレス化が進んでいましたが、コロナウイルスをきっかけに、現金を使うことが敬遠されるようになりました。
数少ない今もオープンしているお店でも、「カードのみのお支払い可能」の貼り紙があったり、スーパーでもカード払いが好まれています。
こちらの画像は、大型スーパーのレジなのですが、オーストラリアでは普段、お店の人がエコバッグに商品を入れてくれるシステムなので、右からこんな記載がありました。
- 前の人がいなくなってから前に進んでください
- キャッシュレスでお支払いを みんなで感染防止しましょう
- ここで自分でエコバッグに商品を入れ、支払います
これからはますますカードとスマホだけ持って出かける習慣が広まるのでしょうね。
オーストラリアの人もマスクをする世の中
オーストラリアの人には、元々普段マスクをつける習慣がないのですが、この短期間にマスクをして出かけるオーストラリア人を見かけるようになりました。
人の習慣まで変えてしまうのはすごいな・・・と思います。
マスクの値段が高い、ということはないのですが、オーストラリアの人にも手作りマスクを作る人が出現し始めたのには驚きました。
そして、マスクとまでは行かなくても、手洗いの徹底もすっかり身についたと思います。
オーストラリアの人も出先から帰ったら手を洗う習慣はちゃんとありますが、日本の人ほど子供のころから口を酸っぱくして言われることでもないので、この機会に衛生面での徹底が行き渡ったのは良いコトだと思います。
<お買いものカートの除菌>
<カートとカートの間も1.5m離れるように>
スーパーに行くと、お買いものカートを除菌できるようになっていて、みんなが協力的に除菌していますし、カートとカートの間も1.5m離れてお買い物しますし、これからやってくる冬も普段よりインフルエンザや風邪が流行しにくいんじゃないかな・・・と思っています。
最後に一言
制限が多いのは不便だけれど、みなさん環境の変化に応じて、今までと違う工夫を編み出して、そんなところが素敵だな、と思うのでした。
きっと、いろいろな国の人やモノが行き来する楽しい世の中、というトンネルの向こうの光も見えてきているんだと思います。
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キャノン美佳
- オーストラリア在住。AUのナチュラルコスメやスーパーフードにはまり、ウェブショップ「おうちスパ」を運営。素敵なケアンズ情報をお届けします。