たびこふれ

【新型コロナウイルス感染症】チェコ・プラハの現地最新事情(2020年4月10日現在)

記事投稿日:2020/04/15最終更新日:2020/04/17

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<いつも観光客で賑わっている旧市街広場>

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、現在世界各国であらゆる対策がとられています。3月初めの時点でコロナウイルスの拡散は、中国や韓国など「遠いアジアの問題」でしたが、今やものすごいスピードで世界で猛威を振るっている現状です。

私は年末年始に日本へ一時帰国しており、1月末にプラハへ戻ってきました。その頃日本でもコロナウイルスのニュースは耳にしていましたが、誰もがまだ中国で起きている問題と思っていたかと思います。チェコへ戻る際、私はマスクをすることもなく成田から飛び立ち、乗り継ぎ国のフィンランド・ヘルシンキ空港ではいつも通り沢山の欧米人やアジア人で賑わっており、見慣れた光景がそこにはありました。ヘルシンキからプラハへ向かうフライト内は、中国の旧正月休みも重なってかなりの中国人団体旅行客で賑わっており、その頃は誰もがここまでの新型コロナウイルス感染拡大、世界規模へ広がるとは全く想像もしてしていませんでした。

チェコでは3月12日に政府から「非常事態宣言」が発表され、外出禁止隔離生活が三週間になる今日、私の住むチェコの首都プラハの現地最新事情をお伝えします。

目次

チェコで「非常事態宣言」発表、その内容は?

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<閑散とした公園>

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<トラムの扉/マスク着用は義務化>

今現在、ヨーロッパやアメリカなど各国で「非常事態宣言」が出され外出禁止など日常生活に厳しい制限がされています。チェコは私の知る限りヨーロッパの中ではイタリアの次にいち早く政府から発令されたのではないでしょうか。その日のチェコの感染者数は127人、死亡者0人(WHO統計データ参照)とイタリアやスペインに比べるとまだそこまで高い数字ではなく、チェコ政府の突然の発令に正直ちょっと厳しすぎるのではないかと思っていました。チェコ政府から3/12に発表された「非常事態宣言」(2020年4月30日まで有効)はこれまで何度も更新され、今日現在の措置は以下の通りです。

(注)在チェコ日本大使館からの情報のより引用しています。

  • 1. 次の措置を4月30日まで延長する(注1)

人の自由な移動の禁止(通勤、食料品、医療品購品等の例外あり)、公共の場での2名を超える集まりの禁止(家族生活や職業・企業活動を行う上で必要不可欠な集まりを除く)、店舗の閉鎖(食料品店等の例外あり)等

(注1:従来は4月1日(水)午前6時まで)

  • 2. 4月1日午前0時以降、チェコに入国する全ての人(注2)に14日間の自宅隔離を義務付ける

入国後、速やかに主治医(いない場合は最寄りの病院)に、電話、メール等で入国した事実を伝え、病院に直接行くことは避ける。

(注2:現時点では、チェコ人及びチェコで90日以上の滞在許可を有する外国人が感染危険国(※)から入国する場合、14日間の自宅隔離を義務付けられている。なお、90日以上の滞在許可を有しない外国人は、入国は禁止されている)

(※)感染危険国19か国(3月30日)
オーストラリア、ベルギー、デンマーク、フランス、イスラエル、イタリア、イラン、カナダ、マレーシア、ドイツ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、オーストリア、スペイン、スウェーデン、スイス、アメリカ、イギリス

  • 3. マスク着用義務

2歳以下の子供及び車両に1人で乗車する場合には免除する。罰金は最大で約10万円(スカーフやマフラー等で口と鼻を覆うのでも可)。

  • 4. 店舗での買物時間の制限

午前8時から午前10時の時間帯は、65歳を超える者及び障がい者のみに買い物を認める。

  • 5. 他人と接する際には、互いの距離を2メートル以上の距離を空ける
  • 6. 公共の場でマスクを外しての喫煙禁止(罰金約5万円~10万円)

上記に加え、国境閉鎖、学校休校、そして現在はほとんどの人が自宅から仕事をしています。

このような情報は在チェコ日本大使館から現地在住日本人宛てに随時メールが届き、新たに発令されたことや変更内容の最新版を即時に知ることができます。チェコ語がわからず現地のテレビなどからでは情報を知り得ることは難しく、ただでさえ慣れない異国の地での緊急事態に、私も含め不安になる方も多いなか、素早く最新の情報を日本語で知れるので大変助かっています。

その後のプラハの街の様子

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<ショップやレストランも閉鎖、ヴァーツラフ広場>

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<ゴーストタウン化したプラハ中心地>

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<静まり返った地下鉄の駅構内>

非常事態宣言が出された直後は、実際はまだプラハの街にはわりと観光客も見かけましたが、その後3月16日に新たに"外出禁止令"が追加発表されてからは、プラハの街からは一斉に人が消え、これまで見たことのないゴーストタウンと化し、それはまるでゾンビ映画かのように不気味に静まり返り、誰もが事態の深刻さを痛感しました。日に日にあらゆる飛行機がキャンセルされ始め、街中にいた観光客たちは慌てて帰国したようです。

人々の反応は?

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<閉鎖されたモール内、スーパーマーケット、ドラッグストアのみが開いています>

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<ハンドサニタイザー、消毒液は売り切れ>

緊急速報で非常事態宣言が出された直後は、プラハでもスーパーマーケットやドラッグストアからトイレットペーパーやパスタ、缶詰など保存食を買い占める人達もいて店頭から消え品薄状態になりました。しかし2~3日もするとすぐに商品は十分に補充され、通常通り買えるようになり、それ以降パニックや買い占めなどをするような人は全くいなくなりました(今でもハンドサニタイザー、消毒液やマスク類は品切れです)。

目に見えないウィルスとの戦い、誰もが経験したことない世界的危機の中、メディアからの過度な情報や間違った情報などが行き交い不安をあおられたり...人間だれしも初めの反応としてこのように衝動的な行動に出てしまうのは仕方がないことなのかもしれません。。しかしチェコではすぐにローカルテレビでバビシュ首相が自らスーパーに出向いて、店頭や倉庫に十分な量の食料品や生活用品があることを説明する様子を映し出し、人々を安心させ買い占めをしないようにと呼びかけていました。心理的にもこのように視覚で確認することで私達の不安は少しでも解消されたのではないでしょうか(日本でもこのような対応をしてもほしいものです・・)。

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<スーパー入口に設置されてるビニール手袋>

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<レジ前はみんな2メートル間隔で並んでいます>

スーパーではお店の入口にビニール手袋や消毒液が設置されていたり、レジでは人との間隔を2メートルとるように注意を促しています。

またスーパーでの買い出しは午前中は65歳以上のお年寄りや体の不自由な方が優先だったりと、チェコ政府の対応の速さ、柔軟性にはとても感心しています。

チェコでは幸いパニック、暴動、差別、買い占めなど全く起こっておらず、日常生活にかなり制限があるにも関わらず人々は苛立ってる様子もなく、とても落ち着いた様子で行動してるように見えます。レストランやショッピングモールも全て閉鎖されていますが、お店によってはテイクアウトやデリバリーサービスをやっているところもあります。

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<ファストフード店のテイクアウト専用窓口>

マスクも今ではファッションの一部??

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<マスク装着を促す張り紙>

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<バス/トラム停>

日本やアジア諸国では今やマスクをつけることは一年を通しごく普通のことですが、欧米人はまずマスクをつける習慣はありません。彼らにとってマスクは医療の現場や重病人がつけるものと思っていて、非日常のことなのです。しかし驚いたことに、チェコではマスク着用が義務付けられてからは、子供から若い人、大人や年配の方までみんなが見事に規則を守りきちんと着用しています。ホームレスの方までもしていたのには正直驚きました。これまで見たことのない欧米人のマスク姿は初め異様な光景に映りましたが、今ではすっかり見慣れチェコでマスクをしていることが普通になってきています。

街中ではあちこちマスク着用を促す張り紙を目にしますし、テレビのニュースでもみんなマスク装着を徹底しています。ルールをしっかり守り真面目で柔軟なチェコ人の国民性にとても感心しました。

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<ニュース番組内でもみんなマスク姿>

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<スーパーの店員とお客さん>

チェコでも品薄なマスク、みんなどうしてる?

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<友人から頂いた素敵な手作りマスク>

こちらも日本と同様マスクが品薄で買えなくなっていますが、みんな手作りしたり色々と工夫をしているようです。カラフルなものや可愛いパターンのマスクまで多種多様、まるで新しいファッションを楽しんでいるようにも見えます。またボランティアで手作りしたマスクを販売・寄付をしたり、街中で手作りマスクを配っている方もいました。

私も日本で買ったマスクが残り数枚しかないので、近々手作りしてみようと思っています。

チェコのマスク義務化はアメリカのニュースCNNや新聞ワシントンポストでも取り上げられ称賛されています。

助け合いの精神、情報共有の場などのあらゆるサービス

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<我が家のアパートメントの扉に張られているシニアの方を配慮したチラシ>

チェコには現地に住む外国人向けの"expats.cz"という情報サイトがあります。こちらはチェコ生活におけるあらゆる情報を英語でチェック出来る、外国人としてとてもありがたいウェブページです。Facebookには"expats.cz"コロナウイルス専用ページが作られ、この場で外国人同士が毎日沢山の情報を交換し合っています。

マスク情報共有サイトもあり、どこでマスクが手に入るか、手作りマスクの作り方動画などをシェアしています。

チェコレストランではチェコビールを注文できる(店頭窓口まで取りに行く)「チェコビールを救おう」というウェブページがあり、ビール大国チェコならではですね。

一人暮らしのお年寄りの方の日常の買い出し、郵便局、犬の散歩などをヘルプする専用ダイヤルもあります。

ホテルやAirbnb(民泊サービス)などの業界が医療の場として無料で部屋の貸し出しをしているようです。また携帯電話会社はインターネット無制限で使い放題のサービスを提供しています。

郵便局ではボランティア(無料)でマスクを作って、必要な人に無料で届けるサービスも実施しているようです。今ではこうした沢山のサービスがあり、助け合いの精神は本当に素晴らしいですね。

日本と欧米諸国の実態

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<電車内に張られている広告>

各国で外出禁止令、出入国制限や国境閉鎖など効力ある対策がとられるなか、日本は未だ緊急事態宣言が出されないどころか、「○○要請」といった強制力の少ない対策ばかりで本当に大丈夫なのかと心配になります。桜が咲いた時には大勢の人が公園でお花見をしている様子や、満員電車に乗っている映像をニュースやSNSで見てかなり驚きましたし、温度差を感じずにはいられません。いまヨーロッパやアメリカがかなり深刻な状況に直面しており、スペインでは遺体安置所にスケート場が使用され、埋葬も葬儀も出来ない状況です。医療機関では感染患者のベットや呼吸器が足りず崩壊寸前の現場の様子を涙ながらに訴える医師の映像には涙がこぼれました。

感染拡大がかなり深刻なイタリアやスペインでも同様に隔離生活、厳しい制限のある生活は続いていますが、そんな中アパートのバルコニーに出て楽器を演奏したり歌をうたいお互いを励ましあう映像を見て胸が熱くなりました。自由な外出が出来ず落ち込みがちな毎日ですが、なんとも陽気で明るく、ポジティブな国民性だなと元気づけられます。

また夜8時になると、バルコニーや窓から一斉に拍手が沸き起こります。これは病院など医療現場で奮闘する人達を応援、感謝の気持ちを込めて毎日行われているとか。

世界中で辛く厳しい状況ですが、こうしてみんなが前向きに一丸となって乗り越えようと頑張っています。当たり前に出来たことが当たり前でなくなり、日常で普通に出歩いたり健康で自由にいられることが、どれだけありがたいことか身をもって感じる今日この頃です。

感染拡大ピークが今だとしても、実際に収束するのはまだ数か月先であろうと言われてます。この目に見えない先の見えないウィルスとの戦い、不安はつきませんが必ず終わりがくると信じて、一人一人が常に危機感を持って行動し、自分自身を守ることと同じくらい他の人のことも考えて、世界中これ以上感染が広がらない為にも思いやりを持ち節度ある行動を心がけていきたいですね。

そして2021年の東京オリンピックは、世界中が一つになって必ず最高の形で開催されると信じています。

一日も早く、世界に平和な日常が戻りますように・・・!!!!

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