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新型コロナウイルス感染拡大を受けた、ロサンゼルスの最新情報(2020年4月15日現在)
ロサンゼルスでは、「Stay at Home Order(自宅待機命令)」が出てから、すでに5週目に突入しています。もうご存知の方も多いとは思いますが、これは決して外出が禁止されているというわけではありません。あくまでも、必要最低限にとどめ、自宅で過ごすようにというもので、食料品など買い物にも行くことはできますし、お散歩程度に出歩くことも可能です。
目次
ロサンゼルスの最近の様子
決して外出が禁止ではないものの、そのような状況ではありますので、当然レジャー施設などは全てクローズの状態。ビーチや公園なども立ち入りが禁止となっています。個人的には美味しいものが大好きなので、レストラン巡りも趣味の一つではありますが、どちらも持ち帰りやデリバリーを限定にお店でのダイニングはできません。ということで今回は、この新型コロナウイルス感染拡大を受けた、現在のロサンゼルスの状況を少しご紹介したいと思います。
公園に、子どもたちがこんな可愛らしいメッセージをチョークで残してくれていました
第2ピークの恐れ
毎日、毎日、テレビのニュースやオンライン上ではこの新型コロナウイルスの最新情報が報道されています。それ以外の話題を口にすることはタブーとも言えるほど、トピックはそればかり。そんな中、カリフォルニア州の入院患者数のピークは今週の金曜日(4月17日)、新規死亡者のピークは今週日曜日(4月19日)に来る可能性があると、ロサンゼルス市のガルセッティ市長が発言しています。これはワシントン大学の研究機関の予測を紹介した形になるのですが、たとえピークを迎えたところで、現在施行中の「Stay at Home Order(自宅待機命令)」の解除を早い段階で実行してしまう場合、第2のピークがまた訪れる可能性は大であり、まだまだ自宅待機は長く続くことが予想されています。
子どもたちの学校閉鎖による在宅勤務の延長
ロセンゼルスでは先日、その「Stay at Home Order」を5月15日まで延長するとの発表がありました。パブリックの学校関係は今年度の授業は行わないことも発表されているため、次に学校が始まるのは多くが新年度が始まる8月後半や9月に入ってからとなります。こちらでは、13歳未満の子どもを一人で置いておくことは法律で禁止されているため、私もその一人ですが、子どものいる親はたとえ「Stay at Home Order」が解け出勤が可能になった場合でも、在宅勤務は続けざるを得ない状況が強いられます。
ただし先に書きました通り、「Stay at Home Order」が施行されている状況下であっても、必要最低限の物を求めるための買い物は問題なくできます。当初はスーパーでは行列ができ、棚から物がことごとくなくなっていましたが、少しずつそれも落ち着いてきたようにも思えます。
食料品のオンラインショッピング
ただ、ここでピークを迎えるといわれているロサンゼルスは、可能であるならばその買い物すらも今週は避けるようにという見解も示されました。そこで今回、初めて食料品のオンラインショッピングを試してみることに。
これが、あまりの便利さに驚いてしまいました。ポチッと購入ボタンを押してから、スマホにどんどん進捗状況の報告がテキストで送られてきます。
「たった今、ご注文を受け付けました」
「●●さんが、お店で商品をピックアップしています」
「ご注文の品が売り切れですが、こちらと差し替えるのはいかがですか?」
「代替品に変わったので、トータルの金額はこちらに変更になりました」
「今、●●さんが支払いを終え、そちらに向かっています。到着時間はx:xxpmです」
といった感じ。そして、ぴったりのお時間にピンポーンと玄関のベルが鳴り、加えてドアを叩く音とともに「こちらに置いておきます」と声をかけ、デリバリーの方はそのまま去って行きます。social distancing(人との距離を1.8メートル以上置く)ことが推奨されているため、デリバリーの方とは直接顔を合わせないことが暗黙の了解なのです。オーダーからものの30分ほどで玄関に届いてしまいました。
感謝の気持ち
医療関係者の方はもちろんのことなのですが、このような状況でもお店を毎日オープンするために働く人、そしてこのように配達をしてくださる方がいてこそ、私たちは安心して自宅で過ごすことができるのだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そのような方たちが少しでも早く安心できる環境が整うことを、心から願っています。
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SOLO
- ビーチ、青空、パームツリーのカリフォルニアに憧れて20年前に単身渡米、ロサンゼルス郊外オレンジ・カウンティー在住のライターおよび編集者。エクササイズ、新しいレストラン巡り、パーティー好き。最近の趣味は30年ぶりに始めたサクソフォーン。