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イタリア旅行の予算はいくら?ローマからフィレンツェへお得に行く方法を解説!
一度はイタリアに行きたい、でも予算が心配......そんな方にオススメしたい、イタリア旅行の予算内訳を解説します。ここでは、ローマ~フィレンツェへ旅行する人向けに、できるだけ安全かつお得に予算を立てるコツをまとめました。
目次
- 1. イタリア旅行の予算:航空券
- 1.1 ローマ着?フィレンツェ着?
- 1.2 イタリア旅行の航空券相場は?ビジネスクラスはいくらぐらい?
- 1.3 予算を問わず航空券は早めに予約!お休みをずらせば大幅節約も
- 2. イタリア旅行の予算:滞在費用
- 2.1 ローマ&フィレンツェのホテル事情
- 2.2 イタリアの民泊はどうなの?女性ひとり旅でも大丈夫?
- 3. イタリア旅行の予算:食費
- 3.1 ホテルに朝食が含まれているかどうか調べよう
- 3.2 ホテルに朝食が含まれている場合は、お昼を少なめに
- 3.3 絶対にオススメ!フィレンツェ中央市場のフードコート
- 3.4 お酒がお好きなら、高級ホテルバーなどのアペリティーボもオススメ
- 4. イタリア旅行の予算:観光費用
- 5. イタリア旅行の予算:お土産の費用
- 5.1 オススメのお土産はお菓子と日用品
- 5.2 お土産の予算は余裕を持って
- 6. フィレンツェとローマの双方向移動はネット予約必須
- 7. イタリア旅行で節約はできる!初めての方はツアーも検討を
1. イタリア旅行の予算:航空券
<Photo by Pexels(Free Stock Photo)>
まずは航空券を選ぶところからスタートです。グレード選択はもちろん、旅行時期やどの航空会社を使うか、どこに降り立つかを選ぶのはとても大事ですよ!
1.1 ローマ着?フィレンツェ着?
イタリア行の航空券については、東京発でも大阪発でもそんなに価格は変わりません。ただ、「座席に空きがあるかどうか」ということは重要です。次に、飛行機の到着地も選ばなくてはいけません。私はミラノ、フィレンツェ、ローマのどれかを選ぶことが多く、航空会社によってはボローニャから入ることもあります。
オススメの航空会社はオランダ経由でKLM、パリ経由のエールフランス、ヘルシンキ経由のフィンエアー、ドイツ経由のルフトハンザもあります。直行ではアリタリア航空。その他には、大韓航空やエミレーツという手段もあります。
ヨーロッパへ行く場合、長期の休みを取れる学生さんや新婚旅行などのメモリアル旅行であれば好きな航空会社を選択し、ついでに経由地でも数泊、ということもできるのですが、仕事を休んでイタリアに行く場合はできるだけ現地滞在したいですよね。
「飛行機や空港での待ち時間ももったいない!なるべくイタリアに滞在したい!」と思う方は、前半にご紹介した欧州系航空会社を選択しましょう。タイミングをみて航空券を買えば、かなり安く行けることがあります。
1.2 イタリア旅行の航空券相場は?ビジネスクラスはいくらぐらい?
相場としては、平均的にハイシーズンを除けばエコノミークラスで往復チケット、燃油、空港税をすべて含めて10万円ぐらい。ビジネスクラスの最安値は25万円~30万円ぐらいです。
エコノミークラスでも、オフシーズンならチェックイン直前に格安でビジネスクラスアップグレードオファーを受けられることもあるので、そういったチャンスも狙ってみてくださいね!
私の経験から言うと、片道5万円ほどの航空券でアップグレードオファーが来たこともあります。おそらく、それがビジネスクラスにマイルとオーバーブッキング以外で、最も安く飛行機に乗る方法です。
1.3 予算を問わず航空券は早めに予約!お休みをずらせば大幅節約も
航空券のハイシーズンでしか休みが取れない人は、とにかく早めに予約をすることを心がけましょう。例えば夏休みやGWの場合なら、冬のうちに予約は完了しておきたいですね。年末の航空券はブラックフライデー(11月第4木曜日翌日)のセールを狙いましょう。
また、日にちを1日ずらすだけでも数万円下がることがありますので、お休みの調整もしっかり検討してコストダウンを狙いましょう!
2. イタリア旅行の予算:滞在費用
<Photo by Pexels(Free Stock Photo)>
続いては、現地滞在の予算について。ここでは、ローマとフィレンツェに絞ってホテルの相場や選ぶときの注意点をご紹介します。また、最近流行している民泊事情についても、イタリア旅行で利用する際に気を付けたいことを解説していきます。
2.1 ローマ&フィレンツェのホテル事情
世界的な観光地と言うことで、ローマにもフィレンツェにも山ほどホテルがあります。10数年前まで安いホテルはものすごく残念な感じで、暗かったり、狭かったり、治安が悪い場所にあったりすることは当たり前だったのですが、ここ数年の間に安くて素敵なホテルがどんどんできています。
予算以外でホテル選びの時に気をつけたいのが、駅からどれぐらいの距離にあるかということ。特にフィレンツェは駅周りに1泊1万円前後でも、オシャレで綺麗なホテルがあるので安心です。
「良いホテルに泊まりたい!」と、4つ星以上のゴージャスなホテルにもいろいろ泊まってみたのですが、1泊だけならまだしも、5連泊だと最低でも1泊3万円~4万円ぐらいはするため合計15万円。航空券よりも滞在費の方が高くなってしまいます。
最新のビジネスホテルはゴージャスさはないものの、モダンでイタリアらしいセンスの良さを味わうことができますから侮れませんよ。サービスも十分満足する内容なので、新しくできているホテルをチェックすることと、旅行者の口コミサイトなどをチェックして選ぶことをオススメします。「高いホテル=良いホテル」とは限りません。
※編集部註:ローマ、フィレンツェ以外では南部のナポリにも、空港近くにカプセルホテルが登場しています。
2.2 イタリアの民泊はどうなの?女性ひとり旅でも大丈夫?
民泊を運営しているイタリア人に聞いてみたところ、かなりいろいろな国籍の方が来られているようです。しかし、男性一人で運営しているケースもあり、そこはアモーレの国なので......ひとり旅の女性の方と意気投合してしまうようなこともあるようです。
特にアジア人女性はエキゾチックでとても魅力的に映るそうで、自分たちが考えている以上にいろんな意味で「モテる」ので要注意。正直、海外旅行初心者の女性である場合、ひとり旅で民泊を選択することはオススメしません。
確かに、民泊はホテルとは違った滞在を楽しめますし、ホームステイ気分も味わえて面白いのですが、その反面すべて自己責任です。嫌なことは嫌、と言える勇気を持ちましょう。
※編集部註:一概に民泊が危険、ということではありません。信頼できる運営者のお部屋であれば、関連記事のようにローカルな滞在を楽しめます。リスクを踏まえて慎重にご検討ください。
3. イタリア旅行の予算:食費
<Photo by Photo by Jay Wennington on Unsplash(Free Stock Photo)>
おいしいものだらけのイタリア。旅行を楽しむのであればお金のことは気にしない!と言いたいところですが、予算には上限があるのも事実。この項目では、イタリア、特にローマ~フィレンツェ間でお得に食事を楽しむためのコツを解説します。
3.1 ホテルに朝食が含まれているかどうか調べよう
最近のイタリアは、ビジネス系ホテルでも朝食がしっかり充実しているところが多いのですが、朝食なしのプランと朝食ありのプランの差額をしっかりと見極めてみてください。「朝ごはんはしっかり食べたい!」という人も、果たして20~30ユーロ分も食べられるのでしょうか?
ゴージャスなホテルでビュッフェを楽しむのが目的、と言う場合を除いては、イタリアのバルをぜひ楽しんでみてほしいです。朝ごはんを楽しめる場所が、街のいろいろな場所にあります。ホテルの朝食よりもコーヒーやパンの種類も充実していることもありますし、その日によって気分を変えていろいろな場所で食べることができるのも魅力的ですよ。
バールでカプチーノとパンやサンドイッチを食べても、5~6ユーロ以内で収まりますのでかなり節約になりますし、何よりものすごくおいしいです。お店選びのポイントは、イタリア人がたくさん集まっているところと、店内にコーヒーのいい香りが充満していること。私の場合はパンやお菓子の種類が多いということも、お店を決めるポイントになります。
3.2 ホテルに朝食が含まれている場合は、お昼を少なめに
<Photo by Charisse Kenion on Unsplash(Free Stock Photo)>
もし、ホテルの費用に朝食が含まれている場合、節約を第一に考えるのであれば朝ごはんをいつもより多めに食べて、ブランチにしてしまうのも節約になります。そうするとお昼過ぎぐらいにパニーニやドルチェを軽めに食べるぐらいで、ちょうどいい感じになります。
普段から3食きっちり食べてはいない、という方には特にオススメの方法ですが、イタリアに行くからには1食ごとにこだわりたいですよね。そこで、次の項目ではお得においしいものをたっぷり食べる方法をご紹介したいと思います。
3.3 絶対にオススメ!フィレンツェ中央市場のフードコート
<Photo by Jeff Ackley on Unsplash(Free Stock Photo)>
観光客のお財布にも優しくて、あれこれ食べられて、しかもおいしいのがフードコート。特にフィレンツェ中央市場の2階フロアにはイタリア中のおいしいものが集まっていますし、少しずついろいろなものを食べることができるのでお得感もたっぷりなのです。
ローマにも同じようなフードコートがあります。しかも駅ナカという便利なロケーション。テルミニ駅の中に様々なお店が集まっているので気軽に訪れることができます。
屋台などでおいしいものを食べる方法もありますが、フードコートの方がバラエティ豊かで選び放題なので初心者の方には特にオススメですよ。
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3.4 お酒がお好きなら、高級ホテルバーなどのアペリティーボもオススメ
<Photo by Nuff . on Unsplash(Free Stock Photo)>
イタリア旅行の際に忘れてはならないのが「アペリティーボ」の存在。これはハッピーアワー的なものですが、ドリンク1杯の値段で簡単な軽食が食べ放題、というパターンのお店が多いです。
フィレンツェだと人気があるのが、ウエスティンホテルのアペリティーボ。いろいろなメニューが定期的に入れ替わるため、長期間の滞在ならここでいろいろ食べることができます。
お店によっては、かなりボリューム感のあるメニューを出しているところも多いので、お酒が好きな方やワインとアテでゆっくり楽しみたい方に、ぜひ試していただきたい節約方法です。アルコールを飲まない人でも、アペリティーボは利用できますので気軽に楽しんでみてくださいね。
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4. イタリア旅行の予算:観光費用
<Photo by Willian West on Unsplash(Free Stock Photo)>
ローマとフィレンツェの場合、主にかかるのは美術館の入場料。教会も場所によっては入場料が必要な場合があり、結構な金額がする場合もあります。
個人的にオススメなのはフィレンツェのウフィッツィ美術館。正直言って美術館としては高いのですが(一般入場料20ユーロ、プランによって変動します)観る価値はあります。
予算のことを気にしてウフィッツィに行かないのは逆にもったいないと思うので、ここはぜひ奮発してみてください。教科書で見た作品を実際に生で鑑賞できることはイタリアにくる醍醐味のうちのひとつだと思うのです。
とはいえ、ローマにもフィレンツェにも無料の観光施設がたくさんあるので、上手に組み合わせて楽しみたいですね。5日間の滞在でローマとフィレンツェをまわる場合、観光費用だけで150ユーロぐらいは最低でも用意しておきたいところです。
5. イタリア旅行の予算:お土産の費用
続いて、イタリア旅行の予算としておさえておきたい、お土産の費用について解説します。ローマとフィレンツェのどちらでも、あれこれ購入したくなってしまうほどお土産の種類は豊富。予算が足りず購入を諦めたり、 買いすぎたりして困ることのないよう、あらかじめいくらぐらい用意するか決めておきましょう。
5.1 オススメのお土産はお菓子と日用品
いわゆる「バラマキ土産」に適しているのが、スーパーで売っている小さなお菓子。ラムネのようなキャンディや小さなボックスに入ったチョコレートは高級感もあって、もらった方も嬉しいですね。
イタリアの定番のお土産お菓子は「BACI」というチョコレート。空港やスーパーなどで見かけるため気軽に買えますし、ひとつずつ配っても1粒が大きいため会社などで配るには最適ですよ。
パスタなどは安いですが重いので、たくさん買うと空港の荷物重量制限に引っかかってしまいます。お土産用でなく自分用で買う程度におさえておきましょう。
仲良しのお友達に配るなら「MARVIS」の歯磨き粉(お店によって多少価格は違いますが2ユーロぐらい)が、パッケージもオシャレで喜ばれます。日本で買うと高いのですが、日本の価格に比べると驚くほど安いですよ。
1万円ほどのお土産予算があれば、チョコレートならかなりの量が買えますし、歯磨き粉も数年分ぐらいは買えます。乾燥ポルチーニも軽いのでオススメですが、パッケージングがしっかりしていないものを買うと粉がスーツケースの中に散らばるという悲惨な事態になることもあります。しっかり封がされているか、よくチェックしてくださいね。
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5.2 お土産の予算は余裕を持って
イタリアは物欲が刺激される場所です。楽しかった思い出やおいしかった感動を友達や家族に分けてあげたい!という気持ちになるでしょう。
私はしょっちゅう、あれもこれもと思っているうちに予算オーバーとなってしまうため、行きの飛行機の中で誰に何を買うかということを、大まかにリストアップしておきます。そうすると買い漏れを防げますし、無駄な衝動買いをすることも少なくなります。
それでも、思わぬ出会いがあると買いたくなってしまうもの。ですから、イタリア旅行に限りませんがお土産の予算には余裕を持っておきたいものです。
6. フィレンツェとローマの双方向移動はネット予約必須
<Photo by Teming Kang on Unsplash(Free Stock Photo)>
最後に、現地の交通費を節約するためのアドバイスをご紹介しましょう。
フィレンツェ-ローマ間を移動するのは、鉄道が便利です。イタロ(Italo)やフレッチャロッサ(Frecciarossa)の予約は、必ず早いうちから済ませておきましょう。早く予約すると割引率がよく、1等車に2等車の価格で乗ることができたり、2等車に乗る場合でもお得になります。
ちなみに、イタリアの高速鉄道の2等車は十分快適で、日本の新幹線のグリーン車と同じレベルぐらいの広さと座席の快適さ。トレニタリア(Trenitalia)のサイトは、日本語もあるので安心して予約できます。
2等車でフィレンツェからローマまで移動した場合、通常価格だと7,500円ほどするのですが、早めの予約プラン「SUPER ECONOMY」だと、同じ座席で3,700円で済みます。つまり、およそ半額で乗れます。
こうした積み重ねで旅行の予算は節約できますので、賢くネットを利用してお得に旅を楽しんでみてくださいね!
【参考】
7. イタリア旅行で節約はできる!初めての方はツアーも検討を
イタリア、特にローマやフィレンツェを旅行する人に知って欲しい予算について、お得に楽しむための方法をご紹介してきました。ご紹介した項目以外に、みなさんの目的によって別途予算は発生することと思いますので、それぞれ追加して予算の見積もりを立ててみてください。
個人旅行に慣れた方であれば、節約しながら旅行を楽しむことにストレスは感じないかもしれません。ですが、海外旅行そのものに慣れていない方は、ツアーの方が手間と節約の両方でお得に感じられる場合もあります。
なぜかというと、いろいろな現地ツアーが込みのプランであれば個別に申し込む手間がかかりませんし、食事付きプランの場合は個人旅行より食費が安くなることもありえるためです。
ただ、やはり団体さんが行くレストランや観光地というのは決まった場所であることが多く、自由気ままに町歩きをする楽しみ方というのはなかなか難しいものです。自分のスタイルを考えながら、ベストなプランをお得に楽しんでください!
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yukaco
- 17歳のときに初めてフィレンツェ、ヴェネチアへ行ってからすっかりイタリア贔屓に。定期的にイタリアへ旅行。
食、ファッション、アートが得意分野。興味があればどこへでも行くフットワークの軽さでハードスケジュールな取材も敢行。
イタリアの中で一番好きな場所はミラノ・スカラ座。好きな食べ物はラヴィオリ。