【添乗員インタビュー・桑原 宏美】特技は開かなくなったスーツケースを開けること!成功率約80%

インタビューによって添乗員のお仕事を深堀りするシリーズ。

彼ら彼女らの添乗員としての得意なジャンル、新人の頃の失敗談、さらに旅のプロ直伝の旅の楽しみ方、旅の準備のコツ、この国に行くならぜひ買うべきお土産、個人的なおすすめ国(街)ベスト3など、次回のツアー選びに役立つ具体的ノウハウが満載の情報をお届けします。

読むと素顔や人柄が伝わりますので、ぜひお読みください。

  • 添乗員名:桑原 宏美(くわはら ひろみ)
  • 拠点:福岡

目次

添乗員としてのキャリア

21年

渡航国数

60カ国

添乗員になろうと思ったきっかけは?

コールセンターの仕事をしていた頃、同僚に元添乗員の人がいて「あなた添乗員にに向いているわよ」と言われた。
添乗員の仕事の内容を聞いて楽しそうだなと思ったんです。

前職は?

コールセンターのオペレーター。
1年くらい努めました。

なぜかいつも「ありがとうございます」のところで噛んでしまうんです。
職場の周りの人の反応や上司に見られているという緊張があったからかもしれません。
性格的にしっかり話しこみたいタイプなので、効率化(何件電話をとったか等)を求められて私には合わないなと1年で辞めました。

その他ファストフード、コンビニ、救急医療の受け付けのアルバイトもやりました。

実際に添乗員になって想像以上に大変だったこと

公共交通機関に酔うタイプです。
特に新幹線の揺れが苦手です。

九州熊本のやまなみハイウエイをバスで走っている時、車内で集金、お弁当配りの業務をどうにか乗り越えた時、自分なりにひと皮むけたような印象があります。

今思い出しても顔が赤くなるような失敗談

新人の頃 日帰りバスツアーの添乗があり、バスガイドさんが付くツアーだったので観光の説明は準備せずにスタンバイしたのですが、当日バスガイドさんが体調不良でお休み。私がガイド業務もしなくてはならなくなりました。

ドライバーさんが「私が手伝うよ」と言ってくださいました。行程中、「あそこが車エビの養殖場」とドライバーさんが砂が盛ってある場所を指さされたので「あそこで海老が養殖されているんです。海老は砂の中に居るんですね~」と言ったらお客さんに「砂の中に海老はいないでしょ」と言われ、笑われました。

また、日本で一番大きい天草四郎像が「トンネルを抜けたところに立っているよ」と、ドライバーさんに教えてもらったのですが、左右間違えて「はい、こちらが日本一大きい天草四郎像です」と逆側を案内しているうちに、通り過ぎてしまいました。

ここでもお客さんに笑われましたが、最後には「楽しかったよ」と言ってもらいました。

添乗員をやっていてよかったな、と思う時はどんな時

桑原さん

世界中に行けることですね。

美しい風景を見て、美味しい食べ物が食べられる。
日本の四季の一番いい時の姿が見られることもこの仕事の醍醐味です。

添乗中心がけていること

桑原さん

"笑顔でいる"ことです。

コールセンター勤務時代、上司は怖い人が多かったですが、いつもニコニコしている上司もいました。
「なぜいつもニコニコしているんですか?」と訊くと「それはあなたがいつもニコニコしているからだよ」と言われました。

今も忘れられないお客さんとのエピソード

国内ツアー中、空港でズボンのスリットの糸がほつれて大きく開いていました。自分では気づかなかったのですが、それを見たお客さんたち(20人くらい)がツアーバッジの安全ピンを切り取ってくださったのです。
それを手術の針のように繋げてなんとか応急処置をしました。しかし空港の金属探知機でひっかかってしまいましたが・・・笑

私の添乗員としての得意技

開かなくなったスーツケースを開けられます。

クリップをまっすぐに伸ばして鍵穴に入れ、カチャカチャしていると開くことが多いです。ダイヤル式の鍵もグルグル回しているうちに開くことが多いです。成功率は80%くらいでしょうか。

お休みの日は何してる?

録りためたドラマを見るのが楽しみです。
特にラブコメディーやハッピーエンドが好き。

旅の達人として、お客さんに伝えたい「旅を楽しむコツ」

桑原さん

海外に行くと日本がどれほど素晴らしい国かがわかります。
安心安全、おもてなしetc...
日本では当たり前の常識も海外では忘れてください。それでイライラが幾分か減ります。

また最近は円安で高いと思うことも多いですが、海外に居る時はいちいち円換算しないようにしましょうよと言っています。(10ドル以下の品物の場合)せっかく海外旅行に来ているのですから「うわっ高い!」としょっちゅう感じていたら楽しめませんよ、と。

これまで旅した中で好きな国(街)ベスト3

ギリシャ

エーゲ海がとてもきれいです。食べ物も美味しいし、親切で優しい人が多い印象があります。

>>ギリシャの記事一覧はこちら

クロアチア

ギリシャと同じく海がきれい、食べ物が美味しい、人が親切。物価もヨーロッパにしてはリーズナブルです。

>>クロアチアの記事一覧はこちら

モロッコ

四季を感じられます。 砂漠あり、雪山あり。日本では体験できない異文化も魅力です。 

>>モロッコの記事一覧はこちら

私の目指す添乗員像とは

お客さんと一緒に感動できる気持ちを忘れないようにしています。

あと、困難なトラブルに余裕で対応できる力のある添乗員になりたいです。

この街に行く時は必ず立ち寄るお気に入りのカフェやレストランはある?

ローマのパンテオン近くにあるカフェ「タッツァドーロ」

このお店のエスプレッソのグラニータ(かき氷)が絶品でおすすめです。

この国に行く時は、必ず買っているお土産はありますか?

イタリアのピスタチオクリーム

バッビ(ウエハースのメーカー)の瓶入りのものです。

バッビ(ウエハースのメーカー)の瓶入り

イータリーなどのお店で売っています。

旅行する時にあったら便利なグッズは?

パスポートケース

腰に巻くタイプでランニング用のものを使っています。

海外ではパスポート管理が一番大事です。

IMG_8403.JPG

私の気持ち、テンションを上げるためにやっていること

  • 添乗員ファイルなどの仕事道具を好きな色(オレンジ)にする
  • 文房具も好きなものにする

桑原 宏美という添乗員をひとことで言い表すと?

癒し系ゆるキャラ添乗員 

お客さんにひとこと

こんな情勢ですが、海外に行くと日本では体験できない風景や食べ物、文化、人と出会うことができます。
日本に居てはわからないこともたくさんあります。

ぜひ海外旅行へお出かけください。

インタビュー後の感想

ズボンのスリットが開いてその応急処置でお客さんたちがツアーバッジの安全ピンを供出してくださったエピソードは傑作でした。

その後、検査場の金属探知で引っかかったというオチまでついて笑

元同僚が「あなた添乗員に向いているわよ」と言われたことがよくわかる、人懐っこさが伝わってきました。

開かないスーツケースを開けられる、というのは添乗員さんとしては協力な武器ですね。

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シンジーノ

ローマと北京に駐在歴あり。海外渡航歴は36か国。日本は47都道府県踏破。「お客さんが”笑顔”で買いに来る商品」を扱う仕事がしたいと旅行会社に入って三十余年。今はその経験を基により多くの人に「旅の魅力」を伝えるべく“たびこふれ”にいます。モットーは「その土地の温度が伝わるような血の通った記事を書く。」旅はカタチには残りませんが生涯忘れられぬ宝物を心に残してくれます。たびこふれを通じて、人生を豊かに生きる力を秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきます。

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