【新型コロナウイルス|パラオの現状】自然のパワーを見方に!どんな時も明るい南の国の人々(2020年3月29日現在)

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。その影響は大きく、今まで当たり前だと思っていた日常が当たり前ではなくなっていく恐怖を世界中の人が感じています。

そんな中、パラオ共和国も大きくその影響を受けてはいますが、どんな状況にあっても明るさと自然のパワーを見方につける強さを持っているのがパラオの人々。

今回は、パラオ人の夫とパラオで過ごす私Monaが、パラオに暮らす人々の今をリポートします!

目次

パラオの現状

パラオでは2020年3月29日現在、新型コロナウイルスの感染者は出ていません。

一度感染が疑われる患者の情報があったようですが、その後の検査により陰性が判明しています。しかし、パラオは観光産業で成り立つ国のため、今回のコロナウイルスの影響はとても大きいようです。

パラオには普段、韓国やグアム、台北やフィリピンからのフライトがありますが、これらの国が今深刻な影響を受けているため、パラオへのフライトを運休しています。またこの2月~4月にかけてはチャーター便の予定なども多く組まれていたため、沢山の観光客で賑わう予定でしたが、それも運休や今現在のフライトをもって終了となることが決まっているようです。

そのため多くのホテルやツアー会社はしばらくの間の休業を決めていて、従業員も自宅で待機することになっているとのことです。またパラオは日本やフィリピン、バングラディッシュなど海外から働きに来ている人もとても多いため、中には国に帰ることになった従業員もいるようです。

公園などの公共の施設についても閉園などを行っているようで、今現在は感染者が確認されていなくても念のための対応が取られています。

日常生活に必要なものについても、その多くを外国からの輸入に頼っているため、スーパーなどでは少しずつ1人当たりが買える品物の数を制限するなど対策をしているようです。

その影響はとても小さいとは言えませんが、そうした状況の中でも海やジャングルを味方につけ、明るい歌やダンスでこの危機を乗り越えようとするのがパラオの人々のたくましいところです。

パラオ人の一番の味方はやはり海!?

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パラオには綺麗な海があり、人々の生活は海と密接に関わっています。普段の生活の中でも常に潮位や月の満ち欠けを気にかけながら過ごすことが身についているのが現地の人々。

そんな彼らはスーパーなどで魚を買うということをあまりしません。基本的に自分たちが食べる魚は自ら漁に出て手に入れています。

その習慣を活かし、現在コロナウイルスの影響で学校が休みになっている子供たちを連れて海に出ている家族も多いようです。

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これなら食料も手に入り、子供たちの気分転換にもなって一石二鳥。

パラオの人々は親戚や家族など沢山の人と同じ家、もしくは近くに住んでいることがとても多く、それぞれのファミリーのボートを持っていたりすることもよくあります。そのボートを使って漁に出たり、綺麗な海やビーチにお出かけして大自然の中でコロナウイルスから逃れて生活をしているようです。

またパラオは多くの島から成り立つ国ですが、多くの人が暮らす「コロール島」から車で渡ることの出来る島である「バベルダオブ島」には雄大な自然が広がるため、滝や湖などもあり、そこにドライブに行くなどしていることもあるとか。

今後の状況によってはこうした屋外への外出もどうなるか分からないところはあるようですが、今はまだ自然の中で過ごすことが出来ているようです。

シェアが当たり前の国での助け合い

パラオの生活様式は日本とは少し違い、核家族化というようなことがあまりありません。祖父母、両親、子供、時には親戚なども集まり大きなグループで住んでいる人がほとんどです。

また、小さな島国で皆が顔見知りのようなところもあるため、普段から何か困ったことがあれば助け合い、シェアをするということが当たり前に行われています。その習慣はこの非常事態の中でも活きているようで、それぞれの庭で育った果物や獲ってきた魚をシェアして日々の生活の足しにしているという話も聞きます。

ちなみにパラオの人々はそれぞれの庭にパパイヤやバナナ、マンゴーやレモン、アボカドなども育てていて、普段から美味しい果物をタダで沢山くれたりします。日本では買っても手に入らないような立派なものもあって、自然の恵みを日常に感じられる国です。ココナッツも庭によくある定番の植物であるため、豪快に割ってストローを差してジュースを飲むことも出来ます。

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まとめ

世界中に大きな影響を与え続けている新型コロナウイルスの影響はパラオでも小さいとは言えませんが、大自然のパワーと明るい人々のパワーを合わせてこの困難を乗り切ろうとしているようです。

現状ではパラオで感染者はいないため、コロナウィルスによる直接の影響というよりも、それにより観光客が全く来られなくなってしまったことが人々に大きく影響を与えてしまっている要因のようですが、早くこの事態が収束しまた世界遺産の海に多くの人が訪れてくれる日をパラオの人々も心待ちにしているようです。

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Mona

日本では客室乗務員として働き、夢だった南国移住を叶えるためパラオへ。南国、ビーチ、旅行大好き。趣味はフラダンス。そんな私がターザンのようなパラオ人夫と暮らし、ホテルのフロントデスクとして働く中で発見したパラオの魅力を皆様にお届けします。

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