すべての青がそこにある!ミクロネシアの楽園パラオ

パラオは日本から南に飛行機で4時間半、太平洋上のミクロネシア地域にある数多くの島からなる美しい楽園です。火山活動で隆起したサンゴ礁でできた石灰岩の島々の中、人が住んでいるのは9島だけで、陸地総面積の約7割を占めるバベルダオブ島に空港がありますが、パラオの中心は約7割の人口が居住するコロール島です。雨季と乾季があり、私が訪れたのは乾季の2月です。

パラオは第一次世界大戦後に日本の委任統治領だった時代があって親日家が多く、「美味しい」=「アジダイジョーブ」など、日本語がそのまま現地の言葉として残っているものが多々あります。治安もいいですし、どこに行っても日本人のスタッフがいて、英語が得意じゃなくても安心して旅することができます。

目次

海に浮かぶキノコ島。世界遺産のロックアイランド

コロール島の南西エリアのロックアイランドは、大小400以上の島々からなる世界遺産(文化と自然の複合遺産)です。美しいマリンブルーの海に点在する島は、サンゴ礁が隆起したものなので浸食を受けやすく、まるで緑色のマッシュルームのよう。ロックアイランドではシュノーケルやダイビングなどのマリンレジャーが楽しめる他、ミルキーウェイやジェリーフィッシュレイクなど、独自の見どころが満載です。

ただし、自然保護の観点から、ロックアイランドに上陸したり、レジャーを楽しんだりする場合は、州政府が発行する許可証を購入する必要があります。

ロックアイランド.JPG

ナチュラルアーチ.JPG
<ロックアイランドに向かう船の中から見えるナチュラルアーチ>

旅の締めくくりに来たい天然エステ

ロックアイランドの中にあるミルキーウェイは、他では見ることのできない乳白色のエメラルドグリーンの海で、その海底には、石灰岩が長い年月をかけて海に溶けて白い泥となって沈殿しています。この泥には美白効果があるそうで、ガイドさんが取ってきてくれた泥を体中に塗りたくりました。船上にいる人々がみんな真っ白なゾンビみたいで、ちょっと異様な光景でした。皮膚が乾いてヒビ割れてきたら海に飛び込んで洗い流し、美しく生まれ変わるのです(笑)。太陽の下でたっぷり遊んでから、旅の最後にお肌のメンテナンスに来るといいかもしれません。

ミルキーウェイ.JPG

マングローブ林の翡翠の水路

ロックアイランドでは、カヤックでマングローブの水路を水上散歩することもできます。砂浜から水路へ漕ぎ出していくのですが、前は透明な翡翠色の水。すぐ後ろの海を振り返れば美しいマリンブルーと、似ているようで全く違う色彩が広がっていて、何ともいえない光景でした。迷路のような水路を進んでいくのは、まるで山の中で森林浴をしているような穏やかな心地で癒されます。コースによってはカヤックでしか通ることができない岩のトンネルや、戦跡、古代壁画が見られるそうです。

マングローブ.JPG

ジェリーフィッシュにキスして

パラオの忘れられない光景の1つ、ロックアイランドのマラカル島にあるジェリーフィッシュレイクは、トンネルで海と繋がっている汽水湖です。主にゴールデンジェリーフィッシュというタコクラゲの近種が大量に住んでいるクラゲ天国。このクラゲは極めて毒性が低く、素肌で触れても何も感じませんが、ガイドさんが、「クラゲの足にやさしくキスしてみて」と。敏感な人は少しピリピリするらしいです。

エルニーニョの影響で一時は激減していたクラゲたちですが、ようやく数が復活して、2018年の12月から数年ぶりにツアーで立ち寄れるようになったそうです。行く前に写真を見たときには、水の色もさほどきれいではないし、あまり魅力を感じなかったのですが、クラゲを傷つけないようにゆっくりと泳ぐ自分の周りで、無数のクラゲが一斉にふわふわと揺らめいているのはとても幻想的でした。

ジェリーフィッシュレイク.png

光り輝く美しいガラツマオの滝

ここまではロックアイランドの見どころを紹介してきましたが、最後はバベルダオブ島にあるガラツマオの滝です。登山口から古いトロッコ道のある林の中や太陽が眩しい尾根を歩いていくと、ジップラインが出現します。1度やってみたかったので乗りましたが、もう終わり?と思うほど一瞬でスピードもやさしめ。絶叫マシン好きの私には物足りなかったです。

気を取り直して先へ進むと川へ出て、そこからは川の中を歩いていくと...雄大なガラツマオの滝のお出ましです!!陽射しを浴びて輝く水しぶきが緑に映えてきらきらと美しく、見入ってしまいました。ゆっくりとランチを食べ、滝の裏側へ行ったり、滝行してみたり。マイナスイオンをたっぷり浴びてリフレッシュできました。

ガラツマオの滝.JPG

最後に

まだまだパラオの魅力(ダイビングも素晴らしかったです)は紹介しきれませんが、パラオは海が美しいだけでなく、人々もとてもフレンドリーで明るい国でした。年配の方は日本語で話しかけてくれますし、ドライバーさんも気さくに家族の話をしてくれました。お父様と兄弟と協力してワニを捕まえて食べた話を(笑)。 

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