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【石川県】リニューアルした「のとじま水族館」の見どころをまとめました!
日本海に約100kmも突き出た能登半島。アルファベットの「C」の形をしたこの半島が囲む七尾湾には、ぽっかり浮かぶ「能登島」という島があります。1982年、この島の北側に「のとじま臨海公園水族館」(愛称「のとじま水族館」)が開業しました。
人気もののジンベエザメやラッコなど、なんと約500種類もの生き物が暮らすのとじま水族館。その魅力を、余すところなくご紹介します!
※こちらの記事は2019年6月に取材した情報です。期間限定の情報もありますので、最新情報は公式HPをご確認ください
目次
<2. 東京、大阪からも意外と近い!のとじま水族館へのアクセス>
- 2.1 東京・大阪から高速バスで午後イチ到着
- 2.2 電車でのとじま水族館へ
- 2.3 和倉温泉駅からはかわいいバスでGo!
- 2.4 車で向かうにも便利!大駐車場+途中の休憩箇所も豊富
- 2.5 のとじま水族館に到着!
<3. のとじま水族館の見どころ:ジンベエザメ館・本館ほか>
- 3.1 ジンベエザメ館 青の世界
- 3.2 ジンベエザメのお食事タイム
- 3.3 のと海遊回廊
- 3.4 マダイの音と光のファンタジア
- 3.5 能登島の多様さを体感できる展示の数々
- 3.6 イルカたちの楽園・ペンギンの家
- 3.7 イルカ・アシカショー
1. 日本海側最大級の水族館「のとじま水族館」
2010年のリニューアルではジンベエザメが展示されるようになり、注目を集めるようになります。2018年には、さらに迫力ある展示をたずさえリニューアル。高速道路が近くまで伸びたこともあり、平日でも多くの人で賑わうようになりました。
そんな「のとじま水族館」は、水族館として絶好の条件を兼ね備えています。
・傾斜があり、海に開けていること
・水族館を囲む海に多様性に富んだ生き物が暮らしていること
この条件があるからこそ、ここでしか見ることができない展示がいっぱいあるのです。
(2点の条件はこの後も何回か触れますので、覚えておいてくださいね!)
2. 東京、大阪からも意外と近い!のとじま水族館へのアクセス
「石川県はなんとなく遠い」というイメージを持っている方も多いようですが、実は東京、大阪から日帰りも可能な距離。東京を早朝に出れば、13時すぎにはのとじま水族館に到着です。
大阪・東京から高速バスでのアクセスや、金沢駅、和倉温泉駅からのアクセスをご紹介します。
2.1 東京・大阪から高速バスで午後イチ到着
2017年に富山県側から「能越自動車道」が開通したことで、北陸本線・新高岡駅から高速バス「わくライナー」の運行が始まりました。
東京から向かう場合、このバスで和倉温泉までいくのが最短ルート。東京からでも午後イチに到着できるのです。大阪からでもだいたい同じ時間に到着です。
和倉温泉駅からのとじま水族館までは15kmほどで、タクシーも利用可能です。景色を楽しむなら和倉温泉駅にレンタサイクルもありますが、島内は起伏が激しいので心して走りましょう。
2.2 電車でのとじま水族館へ
金沢駅から行く場合、和倉温泉駅までの所要時間は特急で1時間弱。普通列車の場合は2時間ほどかかり、七尾駅で乗り換えが必要です。大阪から和倉温泉までの直通電車も、1日1便走っています。
和倉温泉駅のバス乗り場は改札を出て右に歩き、30mほど。能登島交通以外にも「北鉄奥能登バス」なども発着しているので、乗り間違えに注意が必要です。
ちなみに、画像左側に停まっている普通電車の先頭車(クハ412-8) は、国鉄からJRに譲り受けられた中で、もっとも古い車両です。製造は先の東京オリンピックより前、昭和37年!のとじま水族館のご長寿ラッコ「ラスカ」のついでに、この歴史ある電車にもぜひ会いに来てください!
2.3 和倉温泉駅からはかわいいバスでGo!
和倉温泉駅からは地元のバス会社、「能登島交通」のバスでのとじま臨海公園行きに乗りましょう。料金は和倉温泉駅~能登島臨海公園間で大人770円・子ども390円 (現金のみ)。
能登島に向かうバスには海の生き物がびっしり描かれていて、島全体で水族館を盛り上げている様子が伺えます。
2.4 車で向かうにも便利!大駐車場+途中の休憩箇所も豊富
車で向かうなら、以下のインターチェンジが利用できます。
- のと里山街道(金沢方面から):徳田大津JCTで田鶴浜道路に入り、和倉ICで降車(24分)
- 能越自動車道(富山方面から):七尾城山ICで降車(34分)
これまで「のと里山街道」を利用する場合、金沢市内で高速道路を降りる必要がありましたが、2017年の能越自動車道の開通によって、富山県側から高速道路だけで七尾市内まで入れるようになりました。これにより、富山や長野方面からのお客様がとても増えたそうです。
島内はコンビニが1軒、ガソリンスタンドが1軒ありますが、買い物は念のため七尾市内で済ませた方が良いでしょう。和倉インターチェンジを降りてから島内に入るまでにも、マツモトキヨシやセブンイレブンがあります。
島内に入ってからも無料駐車場(能登島大橋ロードパーク駐車場)にトイレはありますので、ドライブも安心して楽しめます。
能登島島内にはガラス美術館や温泉、美味しい料理屋やキャンプ場なども揃っていますので、時間に余裕がある人は、ぜひ散策の計画にいれてみてください。
2.5 のとじま水族館に到着!
のとじま水族館の嬉しいところは、駐車場が広く、かつ無料であること!
乗用車が1,100台、バスが7台停められます。トイレも駐車場、バス乗り場前の2か所にあります。路線バスも、水族館チケット売り場の目の前まで来ています。
入場できるのは9:00からですが、少し早めについても問題なし。駐車場・バス乗り場前には多目的トイレやベンチもあるので、七尾湾を眺めながらゆっくり待ちましょう。その間に、重い荷物があれば、コインロッカーへどうぞ。
到着が多少おそくなっても大丈夫。朝10時から閉館前まで、終日イベントが行われています。さて、1日でいくつ回れるかな?
3. のとじま水族館の見どころ:ジンベエザメ館・本館ほか
「ジンベエザメ館・青の世界」は、2010年のリニューアルで新設されました。深さ6.5m、アクリルの厚さ35cmもの巨大な水槽。この中をゆうゆうと泳ぐ2匹のジンベエザメ、「トトベエ」と「イオリ」に会いに行きましょう!
3.1 ジンベエザメ館 青の世界
ジンベエザメを飼育する場合、体長に見合った大きな水槽が必要なため、どの水族館も飼育できるわけではありません。2019年6月現在でも、飼育しているのは大阪の「海遊館」、沖縄の「美ら海水族館」、鹿児島の「かごしま水族館」と、ここ「のとじま水族館」だけ。特に、日本海側ではのとじま水族館のみです。
扉を入ると、目の前は文字通り青に包まれた世界。大きな八角形水槽の水面から、生き物たちが頭をのぞかせています。
館内の順路は、大きな水槽のまわりを回るような下り坂。6.5mの高低差・段差を生かし、いろんな角度からジンベエザメを観察できる仕組みです。
さっきは頭だけ見えていたジンベエザメですが、今度は真横・真正面からご対面!ここでは広い範囲を見ることができるように、円状のガラス窓が設置されています。
主食は海面プランクトン。大きなお口へ一気に流し込みます!
ここで見ておきたいのはジンベエザメの周りの魚たち。時速5kmほどの速さでゆっくり泳ぐジンベエザメは、周りに大きな水流を起こします。その水流に乗って周りを泳ぐ魚もいれば、ジンベエザメにちゃっかり張り付いて省エネモードで泳ぐ魚......。ちょっと観察しただけで、みっちり自由研究ができそうです。大人ですけど。
魚の種類を確認したい場合は、水槽の柱部分にあるパネルをチェックしましょう。パネルを撮影しておけば、後から調べられるので便利です。
長い坂を下りきると、そこは水槽の底。ジンベエザメは真っ白いお腹をたぷたぷと見せつけながら、はるか頭上を泳いでいます。眺めているうちに、ジンベエザメは器用に八角形の水槽をカーブして折り返していきます。
3.2 ジンベエザメのお食事タイム
「青の世界」の坂を下りきった場所で、1日2回、ジンベエザメの食事風景を見ることができます。この水槽で体を立ててエサを食べるジンベエザメ。その迫力は必見です!
- ジンベエザメのお食事タイム:1日2回/所要時間約10分
ここで、飼育員さんに教えてもらったオススメをお教えしましょう。それは、「お食事タイムの30分ほど前」の時間。食事の時間を学習したジンベエザメは、「まだ?まだ??」と言わんばかりに、水面近くをせわしなく動きはじめるのだとか。
巨体に似合わないイソイソぶりは見ものです!
3.3 のと海遊回廊
長い下り坂を降りて「青の世界」を出ると、左側に見える「本館」に入っていきます。視界の前に広がるのは、一面が青くゆらめく「のと海遊回廊」。
のとじま水族館の水槽は能登の海そのものです!2018年にそれまであった「回遊水槽」を全面リニューアル。水槽もぐっと深くなり、足元の高さから頭の上まで、じっくりと回遊魚を眺めることができます。
床と天井を使ったプロジェクションマッピングは、圧巻の一言。回廊全体が青い光でゆらめく中、天井や足元を泳ぎ去る生き物たち。思わず「おおっ!」と避けてしまいそうな迫力があります。
ブリにカンパチにヒラマサ・マダイ。能登島がある七尾湾は入り口が狭くなっていることもあり、いろんな魚が日本海から入っては居つき、「天然のでっかい定置網状態」なのだとか!
多様な魚が生息する能登島だからこそ、このような展示を可能にしたというわけです。
水槽の2か所に設置された「観察ドーム」は、週末には争奪戦になるほどの人気スペースです。回廊よりもいちだん下に設置されたドームに入って、回遊する魚を下から眺めてみましょう。
こんな視界ですよ。
水の底に立って海面を見上げているようですね。
「観察ドーム」やジンベエザメ館の円形窓は程よい狭さ。カップルで並んで眺めると、自然とふたりの距離が縮まりそうですね。一応小声で言っておきます。
3.4 マダイの音と光のファンタジア
同じ本館内にある「レクチャーホール」。2,000匹のマダイ達が踊る様子を見ていきましょう。音の出る方向に反応して泳ぐマダイ達は、リチャード・クレイダーマンのピアノ、「渚のアデリーヌ」と光に合わせて、水槽いっぱいの「舞い泳ぎ」を見せてくれます。
- マダイの音と光のファンタジア:1日2回/所要時間約5分
3.5 能登島の多様さを体感できる展示の数々
水中から眺めるような景色を堪能した後は、一気に水辺に上がりましょう。
のと海遊回廊の出口では、水槽の中で生き物たちに触れることができます (水から上げて手の上で触るのはNG)。ヤドカリの殻が意外とごつごつしていたり、ヒトデが驚くほど動かなかったりと、新しい発見がいっぱいです!触った後は、横の手洗い場でしっかり手を洗うのを忘れずに。
回廊の出口では、能登島近海の魚たちを展示しています(ホッケ・ミズダコ・カレイ等)。
お子さま連れの方は、ここでじっくり生態を観察していきましょう。明日から、何気ない食卓が「学びと気づきの場」に変わるのではないでしょうか?
能登島近海の多様さを体感するなら、帰りにスーパーに寄るのもいいですね。能登にあるスーパーの鮮魚売り場は、都会では太刀打ちできないほど豪華で新鮮です!
3.6 イルカたちの楽園・ペンギンの家
「イルカたちの楽園」は、海と太陽がバックだからダイナミック! 本館を出てすぐ驚くのはその景色。対岸にある奥能登の山々を、ぐるっと一望することができます。
出口の目の前にあるプール「イルカたちの楽園」は、まるでプールが海と一体化したかのように見えるつくりになっているのです。
プールの左側にあるペンギンの家は、隠れた写真撮影スポット。能登の海をバックに、間近でイルカやペンギンを撮影できます。さあ、目を離さないで!
あっ、目を離した隙に飛び込んだ!
プールに向かって右側の階段を降りると、下からイルカをゆっくり眺められる「トンネル水槽」に。頭の上をイルカやペンギンが優雅に泳いでいて、水の中を並んで歩いているような感覚が味わえます。
3.7 イルカ・アシカショー
「イルカ・アシカショー」のステージはとてもシンプルなデザインですが、ここは高台になっていて、穏やかな七尾湾が見渡しやすくなっています。
そしてこのプール、イルカとの距離が近い!普通に座っているだけでイルカの肌つやまで見えるかのようです。みっちり鍛えられたカマイルカやカリフォルニアアシカ達は、ボールやフラフープで次々と技を決めたり、はるか頭上のボールを目指して跳ねたりと大忙し!見る人を飽きさせません。
イルカショーも手が込んでいて、季節ごとに内容が変わるのだとか。バレンタインデーにはボールの代わりにチョコが入った箱を客席に運ぶなど、季節別のネタが仕込まれていることもあるそうで、色々なパターンを見たくなりますね!
イルカが凄い技を決め続けた後で出てくるのは、巨体をズシズシ揺らすアシカ。実は芸達者なアシカ君。いきなり高速ジャンプと輪くぐりでお客さんを驚かせます。
ここからがアシカの本領発揮。プールの中央部にあるお立ち台で、巨体を揺らしながらダンスを踊ってくれます。激しく動いていても「ピタッ!」と止まるさまは、ブレイクダンスの決めポーズを見ているかのよう。
お子さまはお立ち台の近くにスタンバイ!アナウンサーの呼びかけに応じると、輪っかを投げてアシカにキャッチしてもらうことができるかも。のとじま水族館のアシカはなかなか頑張り屋さんで、少し手元がずれても、子どもたちのために頑張ってキャッチしてくれます(取れない時もあります。あしからず!!)。
アシカは最後に、客席前の通路を通って帰っていきます。飼育員さんに寄りそってバタバタと帰るアシカは、仲良し同士で下校しているようなワチャワチャぶり。ちょっと羨ましいですね。
- イルカ・アシカショー:毎日開催/所要時間合計20分程度
4. のとじま水族館の見どころ:海の自然生態館ほか
「海の自然生態館」では、土地の段差をうまく利用した高さ6メートルのイワシの水槽が設置されています。
4.1 イワシのビッグウェーブ
必見なのが、1日2回の「イワシのビッグウェーブ」。
1万尾ものイワシがビッグウェーブを起こす秘密は、水槽の中央にある上向きの管。ここからエサが噴射された瞬間に、それまでの輪が一挙に大きくなり、水槽いっぱいにイワシの乱舞が始まるのです。
ここにいるのは、大きさ30cmほどの超大ぶりなイワシ。その巨体いっぱいに太陽光が反射して、もうキラキラが止まりません。イワシってこんなにキレイな魚だったんですね!
この水槽には敵がいないので、安心しきったイワシは自然界では有り得ないほどの大きな円を描いて泳ぐのだとか。捕食されなければ最長で10年ほど生きるイワシ。数が減ることもあまりないないそうです。
- イワシのビッグウェーブ:1日2回/所要時間約5分
4.2 アザラシ万華鏡
好奇心旺盛なアザラシ。狭い入口に入り......。
円柱の水槽を一気に泳いで上がる!
水槽左手には、流氷をイメージした「アザラシテーブル」が設置されています。お食事の時間が近くなると、テーブルにちょこんと顔を乗せて、飼育員さんを見つめるアザラシさん。
そんなまっすぐな瞳で見つめられると、飼育員さんも早めに準備を......ということもなく、きっちり時間通りに「お食事タイム」は始まります。
4.3 アザラシのお食事タイム
飼育員のお兄さんがエサを持ってくると、アザラシの興奮は最高潮!その表情は「早く!早く!」と訴えているかのようです。
しかし、お食事の魚がもらえるのは、日ごろから訓練された芸を披露してから。2匹でガラスに顔をつけたり、息でガラスを曇らせたり、腹筋したりと大忙し。
そして、のとじま水族館のアザラシはこんなことも仕込まれています。
お子さまにはちょっとびっくりかも......!?
はい、「ぶっちゅー」です。
アザラシはお互いの鼻を合わせて仲間の確認をする習性があるそうで、これを生かしたのがお得意の芸、「ぶっちゅー」。この日は何と、1分6秒に渡って熱い「ぶっちゅー」を繰り広げてくれました。
- アザラシのお食事タイム:1日2回/所要時間約10分
4.4 クラゲの光アート
本館出口近く、一見見落としそうな暗い分岐を入ると、そこはゆらゆらゆらめくクラゲの世界。外の活気が嘘のように静かです。ここは静かに、写真をご覧下さい。
海の中でこの距離にいたら、確実に刺されるでしょうね。静かに眺められるのは水族館ならではです。
4.5 ラッコのお食事タイム
かつては国内の水族館に100頭以上もいたラッコですが、確保が難しい事情もあって、現在では6施設、8頭のみ。その中でものとじま水族館にいるラッコ「ラスカ」は既に24歳、人間年齢だと90歳越えのおばあちゃんラッコなのです。食べるのはサケ、タラ、ホタテ、イカなど。「お食事タイム」でエサの解説があると、ギャラリーからは「豪華だなぁ」との声が上がります。
しかし、このおばあちゃんが結構気難しい!食べ物へのこだわりが強く、ホタテを丸ごとあげても貝柱だけ食いちぎって残りを捨てたり、おいしい部位だけ食いちぎって残りはポイしたりと、とにかく食には妥協しないんだとか。
しかもエサをあげる順番でもまったく反応が違うため、飼育員さんもラスカのご機嫌を伺いながら、「ゆっくりしたせめぎ合い」が続きます。
食事の合間には、まるで番茶をすするようにポリポリ氷をかじるラスカおばあちゃん。ちょっと頑固なおばあちゃんラッコ、元気なうちに会いに来てください!
- ラッコのお食事タイム:1日2回/所要時間約10分
4.6 水族館裏側探検隊
毎週土曜日には、飼育員さんが水族館の裏側を案内してくれます。迷路のような構内を歩きながら、展示水槽の裏側やエサ切り場、隠れた水槽や生きものをじっくりと見学できます。
他の地域出身の飼育員の方は、「日本海側なのに定置網にジンベエザメが入ってくるって!」と、移住してきた当初は能登島の海の多様性に驚きを隠せなかったのだとか。飼育員さんのお話で、より一層興味と知識が深まります。
- 水族館裏側探検隊:毎週土曜日開催/先着10名
5. 水族館で釣りデビュー?初心者OKの釣り体験
水族館で魚をたっぷり見学した後は、実際に自分の手で魚を釣り上げてみませんか?
5.1 海づりセンター
のとじま水族館を出て東側に「海づりセンター」があります。
湾内は冬でも穏やかで、演歌の世界のような荒れ狂うイメージをして来たお客さんは拍子抜けするのだとか。
この穏やかな海のおかげで魚種はとっても豊富! 桟橋のどこで釣るかによって釣れる魚が違うのだそうです。
「海づりセンター」では、手ぶらで来ても貸竿やエサの販売もある上、釣れた魚を持ち帰る用のケースまでバッチリ完備!不慣れな人でも、係員の方がいろいろ教えてくれますよ。
ここで魚を釣ると、名前付きでバシッとのとじま水族館に展示されることがあるのだとか(月によって対象魚の指定あり。6月はマダイ)。
目指せ、水族館デビュー!
海づりセンター入場料
- 一般(高校生以上):510円/小・中学生:300円
- 海づりセンター入場料&貸竿代&エサ代 (オキアミ) セット割引:大人(高校生以上):800円/小人(小・中学生):600円
6. のとじま水族館のふれあいプログラム
のとじま水族館にいるのはマゼランペンギン (もともとの生息域はアフリカのマゼラン海峡付近)。「ペンギンのお散歩タイム」では、5羽ほどのペンギンの散歩を見ることができます。白線で囲まれたコースは幅2mほどで、ペンギンとの距離はもう目の前。目玉がくるくる動くのが分かる程近くで見られますよ。
6.1 ペンギンのお散歩タイム
のとじま水族館の「本館」と「海の自然生態館」の間の道には、ペンギンの足跡のようなものが。実はここ、ペンギンたちが通る道なのです。
道の両側はギャラリーでいっぱいです!
お散歩タイム前もちょっとした見ものです。それぞれの性格やその日の気分、体調、その他飼育員さんの判断で選ばれる、5羽のペンギン。
「連れてって―!」と言わんばかりに柵から飛び出そうとするペンギン、飼育員さんに突撃をかますペンギン、あまりやる気のないペンギン......。元気のいい子はたまにコースアウトしてしまうのだそうです。
飼育員さんによると、ペンギンは見た目の可愛さから想像もつかないほど、頑丈なくちばしを持っているそうです。しかも結構知恵があり、噛むときには飼育員さんの柔らかい部分を狙って噛んでくるのだとか!噛まれた飼育員さんは、風呂にも入りづらいほど傷とあざが絶えないそうで......。お疲れ様です。
- ペンギンのお散歩タイム:毎日開催/所要時間約15分
6.2 カワウソのおやつタイム
次はカワウソのおやつタイム。
ここでは、カワウソ達にエサをあげることができます。
この時間を待ちかねたのか、カワウソはガラスの前をクルクルと回りっぱなし!
100円でエサを購入 (現金払い)。中に入っているのはキャットフードだそうです。
エサを求めて手を出してきたカワウソと握手!おてて小っちゃい!ですね。
- カワウソのおやつタイム:1日2回/所要時間10分(エサ代100円・先着順)
6.3 アザラシとのふれあい体験
「海の自然生態館」の外側にはアザラシのプールがあり、時間になるとゴマフアザラシの「キュー」が登場します。
ふれあいプールにいるキューちゃん。とても筋肉質で、しっとりした毛並みです。
- アザラシとのふれあい体験:1日2回/所要時間15分(先着順)
6.4 イルカとのふれあいプール
イルカショーのプール横にあるこの建物は、イルカのトレーニングや冬場のショー会場に使われています。ここで、さっきまでショーに出ていたイルカと間近で会うことができるのです。
イルカは視力があまり良くないものの、音や気配でちゃんと人が来たことを分かっているのだとか。
エサをあげたり(切ったアジを次から次へと丸飲み!)、背中やお腹を触ったり、ナデナデしたり、握手したり......。その間、イルカはずっとこっちを見てくれています。何て神対応なアイドルなんでしょう。
- イルカとのふれあいプール:9月1日~7月14日の間毎日開催(要参加費510円※中学生以下300円)
7. のとじま水族館のグルメ情報・ショッピング情報
生き物たちと触れ合って、小腹が空いてきたら休憩タイム。
7.1 軽食「ドルフィン・テイル」
軽食がいただける「ドルフィン・テイル」。
五平餅やフライドポテトなどを販売していますが、何といっても名物は「プレミアムソフトクリーム」。
<プレミアムソフトクリーム:600円(税込)>
クリームの絶品さはもちろん、ポイントは「コーンがラングドシャになっている」こと!濃厚なミルクがじわじわ染み込んだチョコ味のラングドシャは、ここが水族館であることを忘れさせる味わいです。
ここでは電子マネー(Suica/Icoca等)が使えます。また、この周辺はWi-Fi完備。思う存分、SNSに水族館の感想をアップしてください!
7.2 とっても気さく!な食堂街
水族館は半券があれば再入場可能。このあたりで、いったん敷地から出てみましょう。
ここには4軒の食堂街があり、ラ-メンや定食、夏はかき氷などを販売しています。
水族館ゲート前にある「与三兵衛」(よそべえ)の店内。
どうでしょう、この懐かしい感じ。
このあと店内は、ショーを見終えた観光客と水族館の職員の方々で埋まりました。
名物の「五目ラーメン」(900円・税込) は、エビのダシが良く出て優しい味。なおかつとってもボリュームがあって大満足!横の水族館では新元号「令和」記念イベントの数々を開催していましたが、ここは「昭和」の香りがする食堂です。
- 食堂街:各店とも9:00~17:00
7.3 お弁当の持ち込みもできます。ただし......
お弁当を持ち込んで食べるスペースも園内外に3箇所あります。ただしこの通り、あまり広くはありません。しかも、丘の中腹にあるこの場所は絶好のトンビのエサ場。エサをさらわれて「トンビのお食事タイム」にならないよう、くれぐれも注意しましょう。
7.4 お土産処 BLUE OCEAN(ブルーオーシャン)
お土産を買うなら、チケット売り場横の「BLUE OCEAN」へ。定番のお土産、ジンベエザメの人形「のとじまじんべえ」(Sサイズ1,440円・税込)をどうぞ。
最近はこの「ちょころん」も人気なのだとか。小さな人形は取り外し可能で、穴から出したり入れたり、子どもに人気のお土産です!
海の生き物たちは当然連れて帰れないので、せめてグッズをお供に連れてはいかかでしょうか?
8. のとじま水族館のチケットをお得に買うなら?
のとじま水族館のチケットは、もちろん当日現地で購入することも可能ですが、ちょっと工夫をするとお得にゲットできることもあります。
8.1 コンビニエンスストアで割引あり
のとじま水族館の通常料金は以下のとおり。
- 一般(高校生以上):1,850円/中学生以下(3歳以上):510円
※2019/6/1現在
コンビニで購入すれば、料金が最高で200円もお得になります。
- コンビニ販売料金:一般(高校生以上):1,650円/中学生以下(3歳以上):460円
セブンイレブンなら「JTB」もしくは「セブンチケット」、ファミリーマートなら「JTBレジャーチケット」を選択して下さい。有効期限は1か月ですのでご注意を。
なお、ファミリーマートは能登島の中に1軒(水族館の2kmほど手前)、セブンイレブンは能登島大橋に程近い「和倉温泉東」信号近くに1軒あります。
8.2 県外の人も対象!毎月19日はお子さま無料
お子さま連れの方は、毎月19日の「県民育児の日」がオススメ! 中学生までのお子さまなら、何と無料で入場できます。石川県が制定した制度ですが、全国どこから来館しても適用されますので利用しない手はありません。19日に行く際は、身分証明書をお忘れなく!
8.3 年間パスもリーズナブル
のとじま水族館は、年間パスポートがかなり安いのが特徴です。
高校生以上の大人は4,100円、3歳以上中学生以下は1,230円。これは年間の料金です!
ホームページで購入申込書をダウンロードし、記入して持参すると、チケット売り場で発行してくれます(繁忙期は対応できないときもあるので注意)。
見どころいっぱいの、のとじま水族館。
次のお休みに遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
のとじま水族館の基本情報
- 住所:〒926-0216 石川県七尾市能登島曲町15部40
- 営業時間:3月20日~11月30日:9:00~17:00(入館は16:30まで)
12月1日~3月19日:9:00~16:30(入館は16:00まで) - 料金:一般(高校生以上:1,850円/中学生以下(3歳以上):510円
※料金表示は2019.6.1現在のものです - 駐車場:無料駐車場1,100台
- 定休日:12月29日~31日は休館
- 車でのアクセス
- 金沢方面:北陸自動車道[金沢森本IC] 出口→のと里山海道方面へ。のと里山海道 [白尾IC] →[徳田大津JCT] まで。能越自動車道・ [和倉IC] 出口で降り左折。和倉温泉から能登島大橋を渡り約15分で水族館着
- 富山方面:東海北陸自動車道[小矢部砺波JCT]→能越自動車道へ。能越自動車道[七尾城山IC]で降り、和倉温泉方面へ。和倉温泉から能登島大橋を渡り約15分で水族館着
- 電車のアクセス:JR七尾線・のと鉄道「和倉温泉駅」下車、バス約30分
- HP:https://www.notoaqua.jp/
【石川一口メモ】
石川にはのとじま水族館以外にも、のとじま水族館から近い和倉温泉など、さまざまな観光スポットがあります。下記でその観光スポットを効率よくまわれる格安ツアーからちょっとリッチなツアーまで、たくさんのツアーを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
ひとりや恋人、友人、家族だけで旅行を楽しみたい方はお得かつ手続きがとっても楽なフリープランもおすすめです。
<日数と費用>(関東発目安)
●旅行日数:2~5日間
●ツアー費用:約30,000円~約100,000円
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宮武 和多哉
- 香川県生まれ。北海道・稚内から与那国島まで路線バスを乗り継ぐなど、国内を迷走する人。駅弁コレクター・再現調製人として、テレビ出演しアイドルに再現駅弁を振る舞ったことも。令和元年にoleolesaggyより名義変更、関連著書に「秘境路線バスをゆく」等