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【石川県】能登半島へ「支援旅」のすすめ!能登の皆さんの想いに寄り添う旅に出てみましょうー七尾編ー
富山県高岡市在住の筆者がおすすめする能登復興支援旅のご紹介です。筆者は富山県高岡市で、震度5強の強い揺れと大津波警報の出た令和6年元旦の能登半島地震で被災しました。
元旦は一晩、避難所となった小学校で過ごす初めての経験をしました。その後、市内で大きな被害にあった伏木・吉久地区、氷見市は徐々に復旧作業が進み、市外や県外から遊びに来てくださる方が徐々に増えてきたと実感しています(令和6年11月現在)。
しかし、お隣石川県は今、どうなっているのでしょうか。被災した地域へレジャー目的で行っても大丈夫なのか。観光に行くことで地元の皆さんがどのような想いを持たれるのか。それは、日々のテレビや新聞のニュースで深くうかがい知ることができません。そこで、筆者は能登へ向かい、地域で生活する皆さん、働く皆さんの声を聞く旅をしてきました。
目次
令和6年能登半島を襲った2つの災害
能登半島地震は、令和6年(2024年)1月1日16時10分、日本の石川県の能登半島地下16km、珠洲市内で発生しました。輪島市と羽咋郡志賀町で最大震度7を観測。元旦に発生したということもあり、帰省などで普段とは異なる人の動きがあったための被害も多数ありました。
地震被害からの復旧が徐々に進み、平穏を取り戻す方も増えつつあった9月に、再び能登を災害が襲いました。令和6年(2024年)奥能登豪雨です。豪雨災害は、珠洲市、能登町、輪島市などの奥能登と呼ばれる、能登半島の先端の地域を中心に大きな爪痕を残しました。
- 【石川県】令和6年(2024年)能登半島地震に関する情報
- 【石川県】令和6年奥能登豪雨による能登半島被害状況
七尾市で観光するなら能登食祭市場
能登グルメ・能登レジャー・能登土産もおまかせ!
<能登食祭市場(七尾フィッシャーマンズワーフ)>
2024年8月までは週末のみの営業だった能登食祭市場(七尾フィッシャーマンズワーフ)。
能登半島南部の七尾市の観光の中心として有名なこちらは、秋から時短営業中で、火曜日の定休日を除く週6日オープンしています。
館内は徐々に開店する店舗が増え、普段は浜焼きやカニ汁コーナーも秋から週末限定で復活しています。震災で行き場を失った輪島塗が復興支援価格で驚くほど安く販売されているイベントも開催されてました。訪れた方が嬉しくなるさまざまな企画が行われています。
能登食祭市場(フィッシャーマンズワーフ)
- 住所:石川県七尾市府中町員外13-1
- 電話:0767-52-7071
- 開館時間:平日 10:00〜16:00 土日祝日 10:00〜17:00(令和6年11月現在)
- 定休日:火曜日
- 公式サイト:能登食祭市場
鮮魚が安く美味しく気軽にいただける1階「能登鮮魚市場」
<鹿渡島定置>
大型の水槽で一年を通して禁漁の異なる「ずわいがに」「黄金がに」「紅ずわいがに」等を取り揃えている鹿渡島定置を訪れました。ワンコインから購入できる寿司やカニ汁が楽しめます。
<鹿渡島定置の寿司>
<高級魚「のどぐろ」もこの通りの安さ>
寿司や惣菜は館内でいただくことも、テイクアウトもできます。撮影協力していただいている間に、他のお客様から「撮り終わったらそのお寿司購入させてもらってもいいですか?」と言われるほどの注目度です。ワンコインランチサイズから、宴会サイズまで幅広い品揃えで提供中でした。
ランチには、鰤の握り500円とカニ汁500円をいただきました。どうですか?ワンコイン×2で、こんなに素敵なランチになりました!この豪華ブリカニランチが破格でいただけるのは漁師さんからの直販ならではのコスパ。もちろん味も極上です。(価格は変更になる場合があります)
11月からはカニ漁も解禁。お土産用に配送も可能だそうですよ。館内飲食限定で、カニ刺しをいただける特別な体験もできるそうです。現地に来たからこそ食べられるグルメを思いっきり楽しみましょう!
気合いの入った贈答品、気軽な食べ歩きにも嬉しい練り物
<安治店頭>
<安治ショーケース>
「魚河岸浜揚げ 安治」ではその場でいただく揚げたての練り物から土産物用のロングライフ商品も取り扱っています。これからの時期にはお歳暮にも人気の練り物はバリエーションも多数で、どれにするか迷うのも幸せな時間。
そのままはもちろん、おでんや煮物などの冬グルメに欠かせない練り物が多数並びます。海風に吹かれながらの食べ歩きも別格の美味しさです。
のどかな海の旅を、遊覧船も復活しています!
<七尾クルージング>
震災以来しばらく休止していた七尾クルージングも復活しました。
乗船料はカモメの餌代含めた料金です。天候にもよりますが、七尾の美しい景色とカモメや魚たちを身近に感じながらのクルージングができます。子どもから大人まで思いっきり楽しめますよ。
七尾へ観光に来てくださるみなさんへ
<1階「能登鮮魚市場」>
鹿渡島定置のスタッフさんからメッセージをいただきました。
「1月の地震、9月の豪雨被害から、少しづつ日常に戻るために努力しています。震災前に戻るためには、設備の面も、気持ちの面も、まだまだ時間がかかりそうです。しかし個人的には、もっともっと七尾に遊びに来てほしいです。
能登半島の現状を皆さんに知ってもらいたいです。まだ震災前の100%のおもてなしができない状況にあります。それでもいいよという方、今の能登美しさや美味しさを楽しめるよう、できる限りのおもてなしをします。それが私たちの励み、支えになりますので、ぜひいらしてください。」
石川県民のソウルフード「すしべん」
旅の最後の夕飯は八幡のすしべん 七尾東店で
<すしべん 七尾東店>
この日は能越道の夜間工事が行われるため、旅の締め、すこし早めの夕飯へ。寄ったのは「すしべん」と呼ばれ石川県民の胃袋を支える、石川県羽咋市に本社を持つ「すし・べんとうのやはた」です。店内ではお弁当、お惣菜、冬季はおでんの販売、うどんやラーメン、丼ぶりのイートインが可能で、石川県民にはなくてはならないお店です。
某ケンミンの愛するご当地グルメを紹介するショーで紹介されていないのが不思議なくらいケンミン熱愛のお店です。
<天ぷらうどんとまぐろ丼セット>
まだまだ完全復活といかない店舗が多い中で、夏に全店復活した「すしべん」チェーン。夏には休止中だった七尾東店やをはじめ能登の店舗も復活し、心と胃袋を満たしてくれています。朝早くから夕飯時まで、長い営業の店舗は24時間営業なので、素泊まり後の朝食にも夜食にも温かい料理がいただけるのが嬉しいですね。石川県を旅する際にはぜひチェックを。
<UFOのかまぼこが名物>
かまぼこが能登半島の形と「UFO」なのはなぜかって?それは羽咋市がUFOの町だから。。それはまた改めてご紹介するとしましょう!
すしべんを運営する八幡グループ広報から
「震災から半年以上でようやく全店営業再開できました。能登では他の施設も徐々に再開をしていますので、ぜひ能登へ遊びに来てください。そして、すしべんをご利用ください。温かい料理、多彩なお弁当をご用意してお待ちしています。従業員も喜びます!」
すしべん 七尾東店
- 石川県七尾市古府町タ9-1
- 営業時間 7:00~21:00
- 公式サイト:すしべん【八幡グループ】
能登の玄関口七尾市 能登半島入りする前に知っておこう
車でのアクセス
能登半島南部への高速道路(のと里山海道・能越自動車道)、一般道は開通しています。高速道路からの能登半島南部(七尾市・志賀町・羽咋市・宝達志水町)への昼間のアクセスはスムーズです。
のと里山海道・能越自動車道は復旧工事のため、夜間通行止めの期間もあるので、車で向かう際には事前にチェックしていきましょう。また、七尾市在住の方によると、ガソリンスタンドのタンクが震災で被害があったこと、働き手の確保などの問題で、休業または臨時休業の増えたガソリンスタンドが多数あるそうです。
地元の方のインフラを守るためにも、車で能登を訪れる場合は、金沢や富山でガソリンの補給をして向かうのがおすすめだそうです。
電車でのアクセス
金沢駅から七尾駅までを結ぶ「IRいしかわ鉄道」、4月に全面復旧した七尾駅から終点の穴水駅を結ぶ「のと鉄道」は特急花嫁のれん号以外の各駅停車が運行しています。
まとめ
まだ七尾には工事中の施設や道路、工事も始まっていないショッキングな場所もまだあります。「震災前にはまだまだ戻れません。期待にお応えできないかも。」とおっしゃいます。しかし当初の不安が筆者にとっては杞憂でした。
住人の皆さん、観光に従事する皆さんは、にこやかに私たちを迎えてくださり、今できることを精一杯提供してくださいます。もてなしてくださる七尾の皆さんの気持ちが嬉しくて、ついついまたすぐに来たくなってしまいます。
今回紹介しきれなかった素敵な場所もまだまだあります。ぜひ訪れて肌で感じてもらいたいと思います。その想いが能登の皆さんへの助けとなる「支援旅」。ぜひ訪れてみてほしいと思います。
※この情報は2024年10月〜11月の取材に基づくものを、2024年11月にデータを更新したものです。
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朴木まう
- 富山県高岡市在住。ドライブとその土地の美味しいものを楽しむのが大好き。趣味のクラフトのための旅も多数出かけています。最近は陶芸にハマっていて、全国の窯元を巡ることを目標にしています。兵庫県に11年住んでいたこともあり、六甲おろしが歌えることを筆頭に、エセ関西人でもあります。