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カナル・グランデをのんびり下る。水上から楽しむヴェネチアの絶景
※編集部註:2020年11月、加筆修正をいたしました。掲載写真は初出時(2015年7月)のものです。
イタリア北部にあり、国内でも屈指の観光都市ヴェネチア。見どころはやはり「カナル・グランデ」と呼ばれる運河です。カナル・グランデは、街の真ん中を流れる大運河のことで、人々の生活に必要な移動経路としても、観光者がヴェネチアの街並みを船から見渡すルートとしても重要な存在。
皆さんもカナル・グランデを移動するゴンドラや水上バスに揺られながら、名所を観光してみませんか? その様子について、写真と共にご紹介します。
目次
<1. ヴェネチア名所をカナル・グランデ(大運河)から眺めてみよう>
<3. カナル・グランデに架かるリアルト橋(Rialto Bridge)>
<5. 海に浮かぶ教会「サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂」>
1. ヴェネチア名所をカナル・グランデ(大運河)から眺めてみよう
水の都ことヴェネチアの大きな特徴、なんといっても水路が非常に多いこと。特に、土地を逆S字のように大きく分かつ運河「カナル・グランデ」には多くの水上バス(ヴァポレット)やゴンドラが走り、水辺から絶景を楽しむことができます。
カナル・グランデ(大運河)は、ヴェネチアの象徴ともいえる運河。その長さは3,800メートルにもおよび、この運河に沿う形でさまざまな施設が並びます。かつては島々の集まりだったヴェネチアは、その地理条件から船による交通が発達するようになりました。
現在はイタリア本土とヴェネチア本島をつなぐ橋が架けられ、電車や車で訪ねることもできますが、今でもヴェネチアの交通手段は船が中心とされています。
<現在でも、多くの船が運河や水路を走ります。>
2. 水路の移動に欠かせなかったゴンドラ
<現在でもゴンドラを楽しむことができます。>
ゴンドラ(手漕ぎ船)は主に運河の端を結ぶ渡し船や、水路の移動手段として用いられてきたそうです。その歴史は非常に古く、一説には11世紀頃にはゴンドラの記録があり、なんと900年以上前から存在したとも。
現在では高速な水上バス(ヴァポレット)や水上タクシーなどもありますが、それでもゴンドラはヴェネチアを象徴する乗り物として、観光客を中心に親しまれています。
<不思議と懐かしさを感じてしまう水路。>
ちなみに、ゴンドラの漕ぎ手はゴンドリエーレと呼ぶそう。これは男性の名称で、女性が漕ぎ手の場合はゴンドリエーレと呼びます。ゴンドラの漕ぎ手は長い歴史の中で男性のみが担っていました。
ところが、2009年に女性の漕ぎ手が採用試験に合格し、男女共に漕ぎ手となれることが証明されたそうです。
参考:ロイター|900年の歴史で初、ベネチアに女性ゴンドラ船頭誕生へ(外部サイトへ遷移します)
<橋の付近にて。>
3. カナル・グランデに架かるリアルト橋(Rialto Bridge)
<リアルと橋の下をくぐる感動を、ぜひ体験してみてください。>
リアルト橋はカナル・グランデに架かる橋の一つ。橋の上にはお店が並び、商店街としても機能しています。橋の上にお店が並ぶと言えば、フィレンツェのヴェッキオ橋も有名ですね。ここから海に出れば、さらに素晴らしい景色が広がります。
<晴れた日はさらに感動的な光景に!>
カナル・グランデは途中でサン・マルコ運河となり、ヴェネチア湾へと抜けますが、湾に出る付近では「イタリアで最もフォトジェニックな建物」とも呼ばれる、サンタ・マリア・デッラ サルーテ聖堂が見えます。
サン・マルコ運河の近くには、同じくヴェネチアを代表する名所のサン・マルコ広場やドゥカーレ宮殿も。地上と水上、両方からの眺めを楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考:リアルト橋Googleマップ
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4. カナル・グランデ沿いの観光スポット
ここまでは、水上移動でカナル・グランデの魅力を解説してきましたが、ここで周辺の見どころについてもチェックしてみましょう。
T フォンダコ デイ テデスキ by DFS
まずは、リアルト橋すぐにある「T フォンダコ デイ テデスキ by DFS」から。こちらは元々ヴェネチア共和国期に成立した「ドイツ人商人館」を改装して作られたショッピングセンターで、ラグジュアリートラベルリテーラーのDFSグループが手がけています。
建物の外観は改装前とほぼ変わらないのですが、内装は現代的なセンスが盛り込まれた、快適なショッピングを楽しめるものに。歴史を感じながら高級ショッピングモールを散策する楽しみがあります。
関連記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひご参考になさってください。
基本情報
名前:Tギャラリア ヴェネチア by DFS フォンダコ デイ テデスキ店(T Fondaco Dei Tedeschi by DFS)
住所:Calle del Fontego dei Tedeschi, Rialto Bridge, 30124 Venezia, Italia
営業時間:10:00〜20:00
公式サイト:https://www.dfs.com/it/venice
Googleマップ:
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ヴェネチアは食も見逃せない
絶景やカーニバル、ヴェネチアングラスといった目で楽しむ要素が強いように思えるヴェネチアですが、食も同じぐらい見逃せません。やはりリアルト橋周辺にある「リアルト市場」では、地元住民の胃袋を支える食材や、観光客も楽しめるバーカロ(立ち飲み屋)がずらり。 ヴェネチア湾が近いという環境ですから、海産物も豊富。
特に、脱皮したばかりのカニ「モエーケ)を用いたフリット(揚げ物の一種)は、ヴェネチアを代表する珍味の一つです。ぜひ、この機会に味わってみてください。同じく、ザッテレ河岸も食べ歩きができるおすすめスポットですよ。
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5. 海に浮かぶ教会「サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂」
<海上に大きな教会が浮かんでいるように見える、不思議な光景。>
カナル・グランデからヴェネチア湾へ出てすぐに見えるのが、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島に建つ「サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂」です。
<自由に上陸できるので、お時間のあるときはこちらも観光してみては。>
ヴェネチア湾には、かわいい街並みで有名なブラーノ島や、ヴェネチアングラスの名産地であるムラーノ島など、数多くの島が浮かんでいます。ヴェネチア本土のみを探索するのも素敵ですが、もしお時間があるなら、一つ一つ隣接する島を訪ねるのも楽しいものです。
ヴェネチア観光において、観光スポットであり主要な通路でもあるカナル・グランデ。この運河に沿って、ヴェネチアの歴史と今の空気を感じ取ってみてください。
基本情報
名前:サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂(Chiesa di San Giorgio Maggiore)
住所:Isola di S.Giorgio Maggiore, 30133 Venezia VE, イタリア
Googleマップ:
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