小旅行って一体何を指す? 小旅行先の選び方や関東・関西のスポット例

小旅行 イメージ

「旅行」に、あえて「小」をつけて「小旅行」。旅行に大きいも小さいもないでしょ!? という突っ込みは横に置き、今回のテーマは小旅行です。みなさんは小旅行というと、どのくらいの旅行を思い浮かべるでしょうか。7泊8日の海外旅行は違うとして、1泊2日の国内旅行は? ちょっと迷ってしまう人もいるかもしれませんね。

この記事では、小旅行の意味するところから、行き先の選び方、首都圏、関西圏のおすすめのスポットをまとめて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

<1. 小旅行とは、何を指す?>

<2. 小旅行が今人気?>

<3. 小旅行先の選び方>

<4. 関東でおすすめの小旅行>

<5. 関西でおすすめの小旅行>

1. 小旅行とは、何を指す?

旅行 荷造り
<出典元:写真AC

実は小旅行に、明確な定義というのはありません。ただ、「小旅行」というとき、一般的には次のような旅行を指すと考えて差し支えないでしょう。

行先までの距離が短い旅行

小旅行は、例えば飛行機や新幹線に乗って遠距離を移動するのではなく、日常生活の行動圏内より少し離れた場所へ出かけることをいうことが多いです。例えば電車で2時間程度の場所へ日帰りで観光するなどのケースは、小旅行のスタイルのひとつ。旅行会社が企画する日帰りバスツアーの類も、距離は短いものの旅行気分満載の小旅行です。

旅行期間が短い旅行

泊まりがけでも、1泊2日程度の期間が短い旅行は、小旅行と表現することがあります。たしかに1泊程度なら、取り立てて旅行の準備をしなくても大丈夫。会社帰りに思い立って出かけてしまっても、どうにか過ごせるはずです。

とにかく、いつもよりも気楽な旅行

大がかりな準備や計画をせず、気の向くままに出かけるような旅行全般を小旅行ということもできそうです。小旅行は、移動距離や期間が短い、なおかつ「気楽に楽しめる」と考えると良いかもしれません。

2. 小旅行が今人気?

旅 イメージ
<出典元:写真AC

新型コロナ感染症拡大の影響を受けて、私たちは遠距離の移動を自粛するよう求められました。そこで提唱されたのが、マイクロツーリズムです。マイクロツーリズムとは、地元を中心とした小規模なエリアで旅行をすること。旅行費用を補助する県民割などの施策もあったことから、身近な場所に目を向けた小旅行を楽しむ人が増加傾向にあります。

実際に小旅行には、今まで気づけなかった地域の魅力を発見できる、遠出をしなくても旅行気分が味わえる、荷物が少なくてすむなど、メリットがいっぱいです。

3. 小旅行先の選び方

「よし、さっそく小旅行だ!」と心を決めたものの、「行き先はどうやって決めたら良いの?」と悩んでしまうこともありそうです。そこで、主な小旅行先の選び方を3パターン紹介します。

ネットで地図を開いて面白そうな場所を探す

まず、ネットで地図を開き、面白そうな場所や建物などを探すという方法です。もちろん紙の地図でもOK。きっとひとつやふたつ、気になるスポットがみつかるはず。ネットを利用するなら、地域のお出かけ情報や口コミも参考にしてみましょう。

行ったことのない定番スポットに行ってみる

灯台下暗しといいますが、身近にある定番スポットほど足を向ける機会がなかった...ということが往々にしてあります。例えば東京都に住んでいる人だと、意外と都内の定番スポットには行かないもの。そこで、こういったスポットに焦点を当ててみるのも、小旅行先の選び方のひとつです。

近くに住んでいる友人、知人におすすめの場所を聞いてみる

口コミは大切な情報源です。近くに住んでいる友人や知人に声をかけて、おすすめの場所を尋ねてみましょう。思わぬ穴場情報、お得情報が得られることもあります。

当サイトの「国内のエリア一覧」ページから近隣の都道府県を選んで、記事を参考に面白そうなスポットを見つけてみるのおすすめです。

4. 関東でおすすめの小旅行

ここからは、関東と関西に分けて、おすすめの小旅行先を紹介します。まずは、関東地方から。

川越

川越
<出典元:写真AC

都心から電車で30~40分程度と、抜群のアクセスの良さを誇る川越の魅力は「小江戸」とも称される街並みと、そこに残る文化です。

歴史を感じさせる蔵が立ち並ぶ「蔵造りの町並み」、川越のランドマークとして知られる「時の鐘」、懐かしさ満点の駄菓子屋が軒を連ねる「菓子屋横丁」のほか、神社仏閣も多く、見どころ満載。まるでタイプスリップしたかのような気分を味わうことができます。それだけでも十分に楽しいのですが、着物をレンタルして散策したり、運行している人力車に乗ったりと、オプションが充実していることもポイントです。

もうひとつの魅力は、バラエティに富んだ食べ歩きグルメ。アツアツの焼きおにぎりに鰹節をまぶした名物おにぎり、川越の名産であるサツマイモを使ったチップスなど、人気のお店は行列ができるほどの繁盛ぶりとなっています。食べるものを探しながらお店をのぞいて歩くのも楽しみのひとつです。

秩父

長瀞
<出典元:写真AC

埼玉県の秩父は、都心から特急電車で80~100分ほどの距離、小旅行にうってつけのスポットです。秩父は、自然が満喫できる「長瀞(ながとろ)エリア」と、街の散策やグルメをエンジョイする「秩父エリア」に分けることができます。それぞれ、まったく違った雰囲気なので、季節や気分で行き先を決めるのもあり。

長瀞エリアは、その渓谷の美しさが全国に知れ渡る自然豊かなスポット。国の名勝および天然記念物にも指定されている岩畳、清らかな渓流など、癒し効果抜群です。川ではライン下りやラフティングを体験することもできますし、天然氷を使ったかき氷、そばなど、名物グルメも見逃せません。

長瀞について詳しくは「長瀞の人気観光スポット18選! 岩畳にライン下り、グルメスポットまで紹介」の記事もご覧ください。

一方の秩父エリアには、芝桜が見事な羊山(ひつじやま)公園、アニメの聖地とも呼ばれる秩父橋、秩父神社や神社に続く参道などの観光スポットが待ち受けています。写真映えするスポットも多いので、ぜひ狙って歩きたいところです。

箱根

箱根
<出典元:写真AC

箱根の入り口である箱根湯本までは、新宿から特急電車で80分程度という距離。そんな箱根はたくさんの魅力が凝縮さています。

ひとつは、本格的な温泉が多いこと。日帰りプラン、昼食付プランなど、宿泊しなくても入浴できる施設も充実しています。もちろん、1泊して温泉三昧で過ごすことも可能です。

温泉でのんびりも捨てがたいけれど、心の栄養補給がしたいという希望も、箱根なら叶います。箱根を代表するスポットのひとつ「彫刻の森美術館」をはじめ「ガラスの森美術館」など、雄大な自然の中で味わうアートは、都心の美術館とはまた違った魅力があります。

もうひとつ、箱根ならではの楽しさを味わえるのが、乗り物です。登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェー、遊覧船と、さまざまな乗り物を乗り継ぎながら箱根を巡ることができます。フリーパスを使えば料金もお得。

アウトドア派にはハイキングもおすすめですし、グルメや箱根細工といったおみやげも充実、いろいろな楽しみ方ができる観光スポットとなっています。

三浦半島

城ヶ島灯台
<出典元:写真AC

神奈川県にある三浦半島といえば、真っ先に思い浮かぶのが海であり、マリンスポーツです。灯台、海岸、マリーナなど、思い思いのスタイルで海を満喫してください。水に入るのはちょっと抵抗がある...というのであれば、三崎港の水中観光船がおすすめです。三崎港には名物のマグロを中心とした産直センターもありますし、海鮮を提供するお店も多数。魚好きにはたまらないスポットです。

横須賀や葉山方面には、きれいに整備された公園もあります。海よりも街の雰囲気を味わいたいというときは、カメラを手にぶらぶらと歩いてみては? 写真映えする景色もたくさんあります。

三浦半島について詳しくは「三浦半島の観光ガイド~三浦半島の魅力やおすすめスポット13選~」の記事もご覧ください。

5. 関西でおすすめの小旅行

続いて、関西圏でのおすすめ小旅行先を紹介します。

琵琶湖

琵琶湖
<出典元:写真AC

日本最大の湖として名を馳せる琵琶湖は、京都から20分ほど、大阪からでも1時間ほどで行ける観光スポットです。海のごとき広さを誇ることもあり、その周辺にはバラエティに富んだ施設や歴史的建造物、アクティビティが備わっています。

その筆頭が、まるで豪華客船を彷彿とさせるミシガンクルーズです。湖上遊覧ができるのはもちろんのこと、レストランやカフェも併設されていますから、気分は世界一周クルーズ!

体を動かしてアクティブに過ごしたいなら、びわ湖バレイへどうぞ。ジップラインなどのアクティビティでスリリングな気分を味わうことができるだけでなく、びわ湖テラスからの眺めは、絶景中の絶景。必見です。

歴史や文化、パワースポットに興味があるなら「満月寺浮御堂(まんげつじうきみどう)」、湖面に鳥居が浮かぶ「白鬚(しらひげ)神社」へ。琵琶湖近隣の神社も含めて小旅行を楽しむことができます。

嵐山

嵐山 竹林
<出典元:写真AC

数多くの観光スポットがある京都。その雰囲気を小旅行で味わえる地域のひとつが、嵐山です。中でも渡月橋(とげつきょう)は、嵐山のシンボルとして多くの観光客が訪れます。さらには、世界遺産である天龍寺を筆頭に、神社仏閣も多数点在しているので、ぜひひとつひとつじっくり回りたいところ。中でも天龍寺の庭の美しさは必見ですし、豊かな自然を残した竹林の道も風情満点です。

実は嵐山には、もうひとつ魅力があります。それは、船頭さんが櫂(かい)を操る小舟に乗り、保津川(ほづがわ)を下る体験ができること。この保津川下り、なんと400年の伝統を誇るといいます。並行して走るトロッコ列車と往復を組み合わせれば、ちょっとした乗り物の旅ができるという趣向。京都の魅力が凝縮されたスポット、それが嵐山なのです。

万博記念公園

万博記念公園
<出典元:写真AC

大阪・吹田市にある万博記念公園は、1970年に開催された通称「大阪万博」の会場跡地を整備した広大な公園です。公園のシンボル「太陽の塔」を中心に、日本庭園、四季の花が咲き乱れる自然文化園、博物館や民芸館、スポーツ競技場、世界最大級のアスレチック、子ども向け遊具、水上ボート、バーベキュー場、温泉など、アウトドア派もインドア派も大満足の施設がずらり。アクセスは、大阪モノレールの万博記念公園駅からすぐです。

駅の反対側には、日本最大級と謳われる大型の複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」があります。生き物に触れながら学べるミュージアム、遊園地、エンターテイメント施設、ショッピングパークなど、万博記念公園とはまた違った趣で訪れる人を迎えてくれます。

小旅行気分で遊びたいと思ったら、ひとまず万博記念公園駅に向かい、そのときの気分で万博記念公園かエキスポシティかを決めるというのも良いのでは?

淡路島

淡路島
<出典元:写真AC

兵庫県の淡路島は、瀬戸内海でいちばん大きい島です。海に囲まれた温暖な島であることから、「兵庫のハワイ」と称されています。しかも、神戸から1時間程度、大阪からでも2時間程度の距離。ちょっとしたリゾート気分や旅行気分を味わうには、うってつけの観光スポットです。

日本最初の島として「古事記」や「日本書紀」に記載されている神話にまつわるエリアである淡路市、室町時代に築城された洲本城と城下町のムードが味わえるエリアである洲本市、そして南国ムードに彩られたエリアである南あわじ市と、島内は大きく3つのエリアに分けることができます。

豊かな自然、鳴門の渦潮、城跡など、見どころはたくさん。訪れるたびに新たな発見ができる、ステキな島です。

大がかりな旅行をするとなると、計画を立てるにも荷造りするにも手間がかかります。その点、小旅行は手軽で身軽。しかも、旅行気分もばっちり味わうことができるのです。ぜひ身近な地域に目を向けて、小旅行を楽しんでみませんか? 気分がリフレッシュできること間違いなしです。

どこに行こうか悩んだときには、ぜひこの記事を参考にして行き先を決めてくださいね。

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