国内旅行の穴場といえば? 春・夏・秋・冬別にピックアップ!

思い立ったら気軽に出かけられるのが、国内旅行のよいところです。とはいえ、とても有名な観光地の場合、シーズンによっては、人ばかりで疲れてしまうことも......。

そこで、日本全国の穴場的観光地を、季節に分けてピックアップしてみました。オフシーズンだからこその魅力が感じられるスポットも取り上げています。ぜひ「ちょっと旅行したいな」というときの参考にしてください。

目次

<1. 国内旅行の穴場(春)>

<2. 国内旅行の穴場(夏)>

<3. 国内旅行の穴場(秋)>

<4. 国内旅行の穴場(冬)>

1. 国内旅行の穴場(春)

春の旅行というと、桜の名所がいちばんに挙がりますが、春の花は桜だけではありません。冬を越して咲き乱れる花に、触れてみてください。

小湊鐵道(こみなとてつどう)(千葉県)

小湊鐵道
<出典元:写真AC

一年を通して温暖な気候の房総は、首都圏では、いち早く春が訪れる場所ともいわれています。中でもおすすめしたいのが、市原市の五井(ごい)駅と大多喜町の上総中野駅を結ぶ私鉄ローカルの小湊鐵道です。

この沿線で迎えてくれるのは、あたり一面を黄色に染める菜の花。まるでじゅうたんを敷き詰めたような光景は、この季節だけのもの。タイミングがうまく合えば、桜の花とのコラボレーションも堪能できます。温かみのある黄色と淡いピンクで染められた景色を、車窓越しに眺めるもよし、途中下車して散策するもよし。

予約制のトロッコ列車など、レアな車両を保有していることも小湊鐵道の魅力です。春の花とともに、楽しんじゃいましょう。

上高地(長野県)

上高地
<出典元:写真AC

長野県は松本市に位置する上高地は、約1,500mという標高の山岳景勝地であり、国の文化財にも指定されているスポットです。

多くの人が避暑に訪れる夏と比べると、春は穴場ともいえます。冬季閉鎖期間のある上高地に入ることができるのは、例年4月の中旬ごろから。春の訪問は、厳しい冬を越した自然がそのままの姿で迎えてくれるほか、ゴールデンウィークのころには、フッキソウやニリンソウなど、かれんな高山植物が花を開きます。

中でもニリンソウは、春の上高地の代名詞ともいえる植物で、一面に花開く様子は、息をのむほどの美しさ。冬の名残をとどめた山々、人の手つかずの自然も見ごたえ十分です。ただ、春とはいえ平地よりはかなり寒く、散策にはそれなりの装備も必要なので、その点はご留意ください。

  • 住所:長野県松本市安曇上高地
  • 公式サイト:上高地

ハウステンボス(長崎県)

ハウステンボスのチューリップ
<出典元:Shutterstock

長崎県のハウステンボスは、年間を通して楽しめるスポットです。けれどそんな中でも春には、特別素敵な光景に出会うことができるでしょう。それは、ヨーロッパを模した園内を彩る、広大なチューリップ畑。まるで異国の地に迷い込んだような、夢を見ているような世界が目の前に広がります。

もちろん、チューリップだけではありません。春の花をテーマにした展示のほか、イルミネーションやデジタル技術を駆使したフラワーイベントなど、園内まるごと春の祭典が催されます。小さな子どもから高齢者まで、年齢を問わずに訪れることができる点も、魅力です。

  • 住所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1−1
  • 公式サイト:ハウステンボス

2. 国内旅行の穴場(夏)

長期休暇が取りやすい夏は、まさに観光シーズン。日本全国が観光スポットになるといっても過言ではありませんが、だからこその穴場を紹介します。

利尻島(りしりとう)・礼文島(れぶんとう)(北海道)

礼文島・桃岩展望台から見た利尻島
<出典元:写真AC

夏の北海道は、多くの観光客で賑わいます。そこでおすすめしたのが、本島ではなく、離島。利尻島と礼文島は隣り合っている離島で、北海道は稚内(わっかない)の西、日本最北端に位置します。

どちらも魅力は、豊かな自然が残されていること。利尻島にそびえる利尻山(別名、利尻富士)は、フォトジェニックであることはもちろん、登山もできます。高山植物、頂上からのパノラマ絶景も含め、見どころ満載です。

利尻島に比べると一回り小さな礼文島も、フォトジェニックという点では利尻島に引けをとりません。島が花々で埋め尽くされる様子は「花の浮島」との異名をとるほどで、礼文島にしか咲かない花にお目にかかることもできます。名産の昆布やウニなど、グルメの充実も見逃せません。

裏磐梯(うらばんだい)(福島県)

夏の五色沼
<出典元:写真AC

裏磐梯は、福島県の北部にそびえる磐梯山のふもとに位置する高原リゾートで、標高約800mに位置しています。

磐梯山、桧原湖(ひばらこ)、五色沼(ごしきぬま)をはじめとした観光スポットに恵まれているのですが、特筆すべきは、夏の気温でしょう。各地が猛暑に見舞われる夏でも、平均気温は20度前後だとか。避暑というと、北海道や信州などが思い浮かびやすいですが、裏磐梯も避暑の穴場として魅力的です。都心からのアクセスもよく、キャンプ場も整備されています。涼しさの中、森林浴でマイナスイオンを浴び、夏バテした体をリフレッシュしましょう。

三浦半島(神奈川県)

三浦海岸ビーチ
<出典元:写真AC

三浦半島は、横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町で構成される神奈川県南東部の小さな半島です。

海外に脱出する人も多く、国内でも名のある観光地に出かける人が多いからこそ、都心に近い穴場的スポットといえるでしょう。海水浴や海ならではの体験を楽しみたいという人には、もってこいです。大規模な三浦半島海水浴場から小規模な横堀海水浴場まで、それぞれの特色を備えた複数の海水浴場があり、好みやライフスタイルに合わせて選ぶことができます。

三浦海の学校」では、ダイビングやシーカヤックをはじめとしたマリンアクティビティを用意、海水浴以外のスポーツも可能です。お子さま連れなら、水中散歩ができる観光船はいかがでしょうか。もちろん、海の幸もたっぷり堪能できます。

三浦半島について詳しくは「三浦半島の観光ガイド~三浦半島の魅力やおすすめスポット13選~」の記事もご覧ください。

  • 住所:神奈川県三浦市

3. 国内旅行の穴場(秋)

誰もが知る紅葉の名所もあれば、知る人ぞ知る名所もあります。その中から、秋の穴場として、ぜひ足を運びたいスポット3か所をピックアップしました。

亀山湖(千葉県)

亀山湖
<出典元:写真AC

千葉県君津市に位置する亀山湖は、千葉県で最大の多目的ダムである亀山ダムのダム湖として整備された湖です。

四季折々で異なる表情を見せてくれる豊かな自然に囲まれ、キャンプ場や公園が設置されているほか、宿泊施設も用意されています。湖や周辺では、ボートや釣り、25の橋をめぐるサイクリング、ハイキングなどで思い思いに過ごすことができます。

秋のおすすめポイントは「亀山オータムフェスティバル」が開催されることです。実は、亀山湖の紅葉は本州でいちばん遅く、フェスティバルの開催は、晩秋にさしかかるころ。紅葉鑑賞のためのクルーズも運航しますし、1日の疲れを温泉で癒すこともできます。ぜひとも、狙いを定めて出向いてみてください。

亀山湖について詳しくは「亀山湖と周辺の見どころや観光スポットガイド」の記事もご覧ください。

能古島<のこのしまアイランドパーク>(福岡県)

能古島のコスモス畑
<出典元:写真AC

福岡県の博多湾に浮かぶ能古島(のこのしま)は周囲12kmという小さな島で、島の北側には「のこのしまアイランドパーク」があります。

四季を通じて花いっぱいのパークは、秋になると辺り一面がコスモスで埋め尽くされます。風にやわらかく揺れる花々は、言葉にできないほどの美しさ。通常のコスモスから遅咲きコスモスへと移り変わっていく様子も、必見です。

コスモスと競演するダリアやサルビアの花のほか、アスレチック、各種遊具、陶芸体験といったアクティビティ、宿泊施設やレストランも充実しています。カップルで、ファミリーで、おひとり様でのんびりと、海と花に囲まれたひとときを満喫しましょう。

能古島について詳しくは「【福岡】能古島のことは芋天おばさんが全部知っている? 島の魅力を聞いてきた」の記事もご覧ください。

弘前公園(青森県)

弘前公園の紅葉
<出典元:写真AC

桜の名所として名を知られている青森県の弘前公園(ひろさきこうえん)ですが、実は秋に咲く桜も植樹されているほか、1,000本を超すカエデやイチョウが色づく紅葉スポットでもあるのです。

ライトアップも施され、桜とは異なる自然美が迎えてくれます。もうひとつ、秋の花の代表格、菊を鑑賞できることもポイントといえるでしょう。会場となる弘前公園内の弘前城植物園をメインとして「弘前城菊と紅葉まつり」が開催、展示に合わせたイベントで、桜だけではない魅力をアピールしています。桜の名所だからこそ、秋の姿も目におさめておきたい、そんなスポットです。

4. 国内旅行の穴場(冬)

冬は観光して歩くには寒いし、花も咲かないし......と行き先を決めあぐねている方におすすめの場所を紹介します。

東京ドイツ村(千葉県)

千葉県袖ケ浦市にある東京ドイツ村は、文字どおり、ドイツの田園風景をそのまま持ってきたかのようなテーマパークです。

広大な敷地には、芝生広場、観覧車や各種アトラクション、体験工房、こども動物園などバラエティに富んだ施設が軒を連ね、四季を通じて楽しめます。なのですが、訪れるなら「ウィンターイルミネーション」が開催される冬がおすすめです。

冬の澄んだ空気の中、迫力満点、美しさも満点の光がいざなってくれるのは、まさしく夢の世界。歩きながら鑑賞できることはもちろん、観覧車に乗れば、眼下に鮮やかなイルミネーションを一望でき、写真映えもバッチリです。

黒川温泉(熊本県)

黒川温泉
<出典元:写真AC

黒川温泉は、熊本県は阿蘇のさらに奥、大分県との県境に広がる温泉地です。30軒の温泉宿それぞれを「離れ部屋」、宿と宿をつなぐ道を「渡り廊下」と称し、地域一体となって、訪れる人を迎え入れてくれます。

この地で絶対に体験したいイベントのひとつが、冬に実施される「湯あかり」です。湯あかりとは、温泉地を流れる川に、球体の「鞠灯篭(まりとうろう)」約300個、高さ2mほどで筒状をした「筒灯篭(つつとうろう)」を設置し、夜間点灯するという企画。時間も空間も超越したような幻想的な光景が、目を楽しませてくれます。

冬、温泉でゆっくり体を温めるのは定番ですが、それだけではないおもてなしをしてくれるのが、黒川温泉なのです。

  • 住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺
  • 公式サイト:黒川温泉

沖縄(沖縄県)

沖縄ホエールウォッチング
<出典元:写真AC

沖縄と冬は、イメージ的に結びつきづらいかもしれません。しかし、冬だからこその沖縄の魅力があり、だからこそ穴場といえるでしょう。

沖縄には、歴史的な文化財、水族館もあれば、独特の街並みも残されています。人の少ない冬なら、ゆっくり散策することもできますし、気兼ねすることなく写真撮影も可能です。

もうひとつおすすめしたい体験として、「ホエールウォッチング」があります。冬になると、ザトウクジラが温暖な沖縄近海に集まるため、じかにその姿を目にできるかもしれないのです。野生のクジラに出会う機会など、そう簡単には巡ってきません。

冬の沖縄について、詳しくは「冬の沖縄でおすすめの観光スポットと体験可能なアクティビティ」もぜひご覧ください。

  • 住所:沖縄県
  • 公式サイト:おきなわ物語(沖縄観光情報ポータルサイト)

国内旅行の穴場を、季節に分けてご紹介しました。旅行に出ようと考えると、どうしても有名観光地が思い浮かびますが、そうでない場所にも、季節ならではの魅力があります。また、年間を通して人気の場所も、季節によって表情や楽しみ方は変わるもの。ぜひこの記事を参考に、穴場旅行をお楽しみくださいね。

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