愛知県常滑(とこなめ)市の「常滑ワイナリー・ネイバーフッド」へ!

常滑ワイナリー

日本では、北は北海道から、南は沖縄まで全国でワインが製造されているってご存知でしょうか?

愛知県常滑市(とこなめし)にある「常滑ワイナリー・ネイバーフッド」へ訪問してみました。

愛知県には現在、ワイナリーが3箇所あるそうです。その中の1つ常滑ワイナリー・ネイバーフッドは、中部国際空港セントレアにほど近い、知多半島の常滑市に位置しています。少し高台にあるこのワイナリーからは、伊勢湾を臨み、そこからの夕日は格別です。そして常滑は、やきもの「常滑焼」でも有名で、LIXIL社本社ならびにINAXミュージアムなどもあります。

名古屋からも約1時間程度で訪れることのできる日帰り可能なワイナリー、ぜひ足を運んでみませんか。

目次

愛知県常滑市の「常滑ワイナリー・ネイバーフッド」

サンセット・ウォーカー・ヒル
<常滑ワイナリーに隣接しているレストラン「サンセット・ウォーカー・ヒル」よりスタート!>

こちらのワイナリーは、日本政府による「産業の国際競争力の強化」や「国際的な経済活動の拠点の形成の促進」を目的として指定された「国家戦略特区」の1つだそうです!指定されることによって、規制の特例措置が適用され、金融支援や税制支援等を受けることができる模様。新しい試みを国が後押ししてくれるエリア限定エリアという印象でしょうか。

ここでは、ぶどうの栽培から醸造、ワインの販売だけではなく、併設した地産地消の食材の料理と醸造したワインとを楽しむレストラン「サンセット・ウォーカー・ヒル」もあります。

アメリカの西海岸オレゴンのワイナリーに魅せられたオーナーであり醸造家の馬場憲之氏が立ち上げたワイナリー。世界的なぶどう品種、ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・グリ等を自社畑で栽培しています。

ブドウ畑
<垣根仕立てのブドウ畑>

ワイナリーツアーは、「Winery Tour 15(15分)」と「Winery Tour 30(30分)」の2種類があり、完全予約制になっています。違いは、ワイン用のぶどう畑の見学があるかどうかです。どちらのコースにも、ワイン醸造施設見学と4種類のワインテイスティングが含まれています。

2022年に訪問した時は、収穫も終わり、葉や実が全くない枝のみの畑でしたが、見晴らしも良く、ゆったりと貸切状態で見学ができました。葉の剪定(せんてい)や、実の選別についても伺っていると、また暖かくなったら、再訪したくなります。ちなみに、ぶどうの収穫の時期は、例年8月頃だそうです。ぶどう畑に隣接して、自社のいちご畑やブルーベリー畑もありました。

ブドウ畑の次は、醸造所へ移動です。

醸造所 ウォールアート
<醸造所の壁面には大きく「HOPE」のウォールアート!>

醸造所 ポップアート
<醸造所入口側は、常滑焼で有名な招き猫モチーフのポップアート!>

醸造所では、簡単な醸造の方法や、置かれている器材等の説明をしてくださいます。夏場の収穫時には外気が40度近くまで上がる常滑。猛暑の時に収穫されるブドウの実たちも、この醸造所でクールダウンした後に醸造されていくそうです。

ステンレスタンク
<醸造所内のステンレスタンク>

常滑ワイナリーでのワインテイスティング

いよいよワインのテイスティング!

テイスティングは醸造所に隣接しているレストラン「サンセット・ウォーカー・ヒル」で行います。オーナーの馬場氏がアメリカのオレゴンが大好きと言うことで、アメリカンな雰囲気を彷彿とさせた素敵なお店です。

余談ですが、こちらのレストランの成り立ちについて。実はこちらのレストランの敷地は、もともと農地だったそうです。日本では農地法によって農地にレストランを立てることが禁止されているところを、国家戦略特区に認定されることで、それを実現!とても興味深いです。

訪れるタイミングによって、テイスティングできるワインの品種が異なるようですが、今回は、白ワイン3品種(シャルドネ、ピノ・グリ、アルバニーニョ)と、オレンジワイン(デラウェア)、そして特別にアンフォラ(常滑焼でできた壺)で醸造された赤ワイン(ピノ・ノワール)の合計5種類をテイスティングさせてもらいました。

こちらでは、長期熟成ではなく、誰でも飲みやすいフレッシュなワインをコンセプトとしているとのことで、どのワインも気軽に飲みたいと思えるものでした。それぞれのぶどう品種の個性が生かされている印象です。テイスティングでは、「このワインが一番好み!」とか、「このワインの風味は○○を彷彿させるよね!」とか会話が弾んで、とても盛り上がります。

馬場氏
<オーナー馬場氏とテイスティングしたワインのボトル>

ワインの味も楽しめますが、エチケット(ワインのラベル)もアメリカンな感じでポップな可愛いさです。在庫があれば、購入して持ち帰ることも可能です!ワインだけではなく、常滑ワイナリーデザイングッズなどの販売もされていましたので、ワイナリー訪問の記念に買って帰るのも良いかもしれません。

ワインテイスティングが終了するとワインツアーは終了。その後は、レストランで美味しいワインの余韻を楽しみます。

少しお腹も空いてきたので、このエリアで生産されている食材をふんだんに利用しているメニューからいくつか選んでみました。

知多牛ステーキの盛り合わせ
<知多牛ステーキの盛り合わせはどれも美味!>

地元の特産品の1つ「知多牛(ちたじゅう)」は、いろんな部位をいろんな調理法で食べることができます。

常滑ワイナリーの自社生産ワインだけではなく、アメリカ・オレゴンのワインやクラフトビールなども楽しめます。

注意点としては、サーブされるお料理の量は、アメリカンサイズ!1皿1皿が大きいので、シェアして食べるのがおすすめです。

そして、ここで逃してはいけないのが、サンセット(夕日)!レストラン名も「サンセット・ウォーカー・ヒル」というだけあって、少し高台にあるここから伊勢湾方面に消えていく夕日は格別です。

ワイングラス越しの夕日
<レストランのテラス席から。ワイングラス越しの夕日!>

農家レストラン サンセット ウォーカー ヒル

  • 住所:愛知県常滑市金山上白田130
  • 駐車場あり
  • 送迎可能(要事前予約)
  • 電話番号:0569-47-9478
  • 営業時間:11:00~22:00 ※14:00~15:30はカフェタイム
  • 定休日:木曜日
  • 公式サイト:サンセット ウォーカー ヒル

常滑ワイナリー周辺でのお楽しみ

常滑といえば、やきものの町。常滑駅を下車すると、目に入ってくるのは常滑神社の合格祈願・招き猫の像です。「滑」と言う字が逆さまに記されています。

招き猫
<常に滑らない「合格祈願 招き猫神社」>

時期的なものもあるかもしれませんが、まずはこちらを拝んだ後に町歩き開始です。

「やきもの散歩道」という、窯元や町並みを散策することのできるルートマップも用意されています。招き猫のオブジェがいたるところにありますので、その招き猫オブジェ探しも楽しいと思います。

招き猫には、右手が上がっているものと左手が上がっているものがあります。

右手が上がっているものは、「金を招く」と言うことで「招財」、左手が上がっているものは、「人を招く」と言うことで「招客」を意味しているそうです。お好みの招き猫を探してみるのも良いですね!

>>とこなめ散歩のサイトはこちら

毎度のごとく、マンホール好きな私は、常滑市のマンホールも要チェックです。

マンホール
<常滑市のマンホール>

市の花「さざんか」と、中央には常滑の「常」を図案化した市章が描かれています。

常滑ワイナリー情報

公共機関の場合

  • 名古屋方面から
    名鉄常滑線「蒲池」駅より徒歩約20分
    名鉄常滑線「常滑」駅より車で約10分
  • 中部国際空港セントレア方面から
    名鉄空港線「常滑」駅より栗まで約10分

自動車の場合

  • 名古屋方面から:伊勢湾岸自動車道「東海JCT」 → 西知多産業道路/国道155号線「牛新田交差点」左折
  • 半田方面から:知多横断道路「常滑IC」 → 県道265号線「多屋交差点」右折 → 国道155線「牛新田交差点」右折
  • 中部国際空港セントレア方面から:セントレアライン「りんくうIC」 → 県道522号線「多屋交差点」左折 → 国道155線「牛新田交差点」右折

店舗情報

  • 住所:愛知県常滑市金山上白田130 農家レストラン サンセットウォーカーヒル隣
  • 駐車場あり
  • 電話番号:0569-47-9478
  • 営業時間:11:00~21:00
  • 定休日:木曜日
  • 公式サイト:常滑ワイナリー ネイバーフッド

まとめ

名古屋市内からも日帰りで気軽に行ける「常滑」。伊勢湾の海の向こうに落ちていく夕日を見ながらワインを飲むのは、なんとも言えず素敵なひと時です。名古屋市内にも、アーバンワイナリーをオープンされるご予定とのことですので、愛知のワイナリーへ、ぜひ足を運んで見てくださいね。

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