金沢で一人旅!おすすめスポット7選

金沢街並み

北陸屈指の人気都市である、古都金沢。江戸時代に「加賀百万石」の城下町として栄えた金沢は、今も当時の風情が残り、見どころが満載です。さらに、海鮮や加賀野菜、和菓子など、上質なグルメにも事欠きません。今回は、そんな魅力にあふれる金沢への一人旅におすすめのスポット7選を紹介します。

スポットの選定基準は、「金沢駅周辺のホテル・旅館からバスまたはタクシーで往復できる距離にある」「男女を問わず楽しめる」の2点です。

ぜひ、次の休暇の計画に役立ててみてください。

※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、紹介している観光スポットに休業や営業時間の変更の可能性があります。お出かけの際には、公式ホームページ等でご確認のうえ、感染対策をしてお出かけください。

目次

<1. 兼六園>

<2. 尾山神社>

<3. 金沢21世紀美術館>

<4. ひがし茶屋街>

<5. にし茶屋街>

<6. 長町武家屋敷跡界隈>

<7. 近江町市場>

1. 兼六園

金沢一人旅 兼六園
<写真提供:金沢市

兼六園は、水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ、日本三名園の1つで、国の特別名勝にも指定されています。あの「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では、最高ランクの三つ星を獲得したことでも知られています。

歴代の加賀藩主に受け継がれ、それぞれの時代の要素を取り入れられた庭園は、長い年月をかけて造られました。中国の宋の時代の書物に記された、それぞれ相反する景観の6つの要素(六勝)を全て兼ね備えていることから「兼六園」と名付けられました。広い園内に点在する、霞ヶ池、曲水、眺望台、雁行橋、茶室など、六勝の要素を廻遊しながら鑑賞するのがおすすめです。

また、春の桜、初夏を彩る花たち、秋の紅葉、冬は木の枝を雪の重みから守るための「雪吊り」など、四季を通じて移ろう自然の美しさを堪能できるのも兼六園の特徴です。

歩き疲れたら、茶店通りの茶店で休憩するのも楽しみのひとつ。加賀の郷土料理を提供する料亭から、気軽に立ち寄れる軽食やスイーツのお店まで、12のお店が軒を並べています。各店舗は歴史的な建築物もあれば、建築家・隈研吾氏がデザインしたものもあるなど、それぞれが一見の価値ありです。

兼六園は早朝には無料開放されています。日中の混雑を避けてゆっくり巡りたい人におすすめです。一方、時期によっては夜のライトアップも楽しめます。主に桜の時期、ゴールデンウィーク、お盆の時期(8月)、紅葉の時期(11月)、雪化粧の時期(2月)となっていますので、1年を通じてその魅力を味わうことができるでしょう。兼六園は広大で見どころ満載ですが、一人旅であれば、特に堪能したいスポットを決めてじっくり見ることができます。日本の誇る名園をぜひ自分のペースで楽しんでください。

1.1 兼六園の所要時間

代表的な見どころの六勝を巡るコースの所要時間は約40分、庭園をくまなく巡ると約1時間30分は必要です。途中、茶店で休憩をはさんでゆっくりしたい場合は3時間程度をみておくと良いでしょう。

1.2 兼六園までのアクセス

  • 金沢駅兼六園口から兼六園シャトルバス/城下まち金沢周遊バス/金沢ライトアップバス(夜間)などで約15分、「兼六園下・金沢城」バス停下車(徒歩約3分)

1.3 兼六園の基本情報

  • 正式名称:兼六園
  • 住所:〒920-0936 石川県金沢市兼六町1
  • 公式サイト:兼六園

2. 尾山神社

金沢一人旅 尾山神社
<写真提供:金沢市

加賀藩祖として人々に慕われた前田利家公と、正室お松の方を祀る尾山神社。鳥居の奥に見える「神門」は、明治時代の建築で、全国的にも非常に珍しい和・漢・洋の3つの様式が用いられています。国の重要文化財にも指定されるほど見事な造りで、兼六園と共に金沢市のシンボルともいえるでしょう。

特に、その最上階にはめ込まれたギヤマン(ステンドグラス)は美しく、ライトアップされる日没から22時までは幻想的な光景を映し出します。また、第三層目には日本現存最古の避雷針も設置されています。もうひとつの見どころは、古代舞楽の楽器を模した地泉廻遊式の名園である「神苑」。楽器の形を想像しながら散策するのも楽しいですね。

その他、種類豊富なおみくじもありますので、旅行の運勢を占ってみてはいかがでしょうか。

金沢駅からも近く、兼六園・金沢城から長町武家屋敷や繁華街を結ぶルート上にあるため、アクセスしやすい場所でありながら、落ち着いた雰囲気があることも魅力です。ぜひ静かな一人旅の時間を楽しんでください。

2.1 尾山神社の所要時間

30分あれば、ゆっくり鑑賞できます。

2.2 尾山神社までのアクセス

  • 金沢駅兼六園口から北鉄バス/城下まち金沢周遊バス/兼六園シャトル/まちバスなどで約10分「南町・尾山神社」バス停下車(徒歩約3分)

2.3 尾山神社の基本情報

  • 正式名称:尾山神社
  • 住所:〒920-0918 石川県金沢市尾山町11−1
  • 公式サイト:尾山神社

3. 金沢21世紀美術館

金沢一人旅 金沢21世紀美術館
<写真提供:金沢市

「まちに開かれた公園のような美術館」がコンセプトの金沢21世紀美術館は、近・現代美術と石川県にゆかりのあるアート作品を中心に所蔵、展示しています。金沢市の中心部に位置し、金沢駅や他の観光スポットからのアクセスも抜群なので、行程に取り入れやすいのが魅力。

東西南北の4方向から入れるように設計された円形の建物は、外に面した壁がガラス張りになっており、内と外の間に境界を感じさせない開放感と明るさにあふれています。建物の周囲も、実は美術館のエリア。おしゃれなオブジェを眺めたり、広々とした芝生に座っておしゃべりをしたり、ゴロンと横になってリラックスしたりと、楽しみ方は人それぞれ。アートに浸りながら、ゆっくりとした時間を過ごせます。

また、屋内エリアは無料の「交流ゾーン」と、有料の「展覧会ゾーン」の2つに分かれています。無料の「交流ゾーン」は大きな面積を占めており、ここで鑑賞できるアートもたくさん。さらにミュージアムショップや明るいカフェレストラン、アートライブラリーなどもあり、公園のように誰でも気軽にアートを楽しめるように、というコンセプトを体現しているスペースです。

一方、「展覧会ゾーン」の各展示室は形や広さ、天井の高さが異なり、現代美術の個性的で多様な表現に対応できるような造りになっていて、年間を通じて開催される様々な展覧会を楽しむことができます。

楽しみ方がいろいろある金沢21世紀美術館は、アートの鑑賞時間を気兼ねせずたっぷり確保できる一人旅にぴったりのスポットです。「まるびぃ」「21美(にじゅういちび)」などの愛称で市民に親しまれ、2004年の開館以来、全国の美術館の中でも屈指の来館人数を誇る人気の高さも納得ですね。

金沢21世紀美術館について、詳しくは「体感型で楽しむ「金沢21世紀美術館」徹底ガイド! 身近に感じるアートの世界」もご覧ください。

3.1 金沢21世紀美術館の所要時間

美術館鑑賞には1時間~2時間が必要です。カフェレストランやミュージアムショップ立ち寄りの場合は、その分の時間を加えてください。

3.2 金沢21世紀美術館までのアクセス

  • 金沢駅兼六園口から路線バスで約10分の「広坂・21世紀美術館」下車すぐ。または「香林坊(アトリオ前)」で下車後、徒歩5分。
  • 金沢駅兼六園口からまちバス(土・日・祝日のみ運行)で約20分の「金沢21世紀美術館・兼六園(真弓坂口)」下車すぐ

3.3 金沢21世紀美術館の基本情報

  • 正式名称:金沢21世紀美術館
  • 住所:〒920-8509石川県金沢市広坂1-2-1
  • 公式サイト:金沢21世紀美術館

4. ひがし茶屋街

金沢一人旅 ひがし茶屋街
<出典元:写真AC

「茶屋」とは、その昔、芸妓さんが裕福な商人の旦那さんなどをもてなした社交場のことで、茶屋街はそうしたお店が集まり賑わっていたエリアのことを指します。中でも、ひがし茶屋街は、昔の町並みが良好に保存された地域で、重要伝統的建造物保存地区にも指定されています。リノベーションされた町家は、飲食店や土産物店として当時の面影を今に伝え、多くの観光客を惹きつけてやみません。

茶屋建築の特徴は、 道側にせり出した格子(出格子)。その代表が木虫籠(きむすこ)で、まるで虫籠のような細かい格子が、茶屋街の美しい景観を作り出しています。写真スポットの多い金沢の中でも、特にフォトジェニックと言われるひがし茶屋街では、レンタルの着物を着て散策しがてら、写真を撮る観光客をよく見かけます。

こうした茶屋の文化をより実感するには、国指定重要文化財「志摩」の見学(有料)がおすすめです。1820年に建てられた当時のままの志摩のお茶屋建築は、江戸時代の雰囲気たっぷりで、学術的にも非常に価値の高いものとされています。

ひがし茶屋街の美しい街並みはまるでテーマパークのようですが、実際は商店街なので、誰でも気軽に散策や町家カフェ巡り、和雑貨のセレクトショップでの買い物を楽しむことができます。メインストリートだけではなく、ちょっとした路地にもさまざまな発見があるひがし茶屋街。探検気分で気ままに歩けるのは、一人旅ならではですね。歩いて5分のところには主計(かずえ)町茶屋街もありますので、合わせて見学するのもおすすめです。

4.1 ひがし茶屋街の所要時間

街並みを見るだけならば1時間程度。カフェに立ち寄ったり、ショッピングをしたりするのであれば2時間以上は必要です。

4.2 ひがし茶屋街までのアクセス

  • 金沢兼六園口から金沢周遊バス・右回りルートで約10分「橋場町」バス停下車後、徒歩5分

4.3 ひがし茶屋街の基本情報

  • 正式名称:ひがし茶屋街
  • 住所:〒920-0831 石川県金沢市東山
  • 公式サイト:ひがし茶屋街(金沢市観光公式サイト)

5. にし茶屋街

金沢一人旅 にし茶屋街
<写真提供:金沢市

「にし茶屋街」は、ひがし茶屋街、主計町(かずえまち)茶屋街と並ぶ、金沢三大茶屋街のひとつ。出格子が美しい2階建て茶屋建築の割烹やショップが並び、小規模ながら、伝統的で風情ある街並みを堪能できます。

実は今もなお、ここは一見さんお断りの茶屋が数軒残る花街。3つの茶屋街の中でも最も多くの芸妓さんを抱えています。街並みを歩いていると、どこからともなく三味線の音が聞こえることも。茶屋文化が今もなお生きていることを実感させられる瞬間です。

そんな「にし茶屋街」は、賑やかなひがし茶屋街に比べると観光客も比較的少なめで、写真を撮りやすいのが嬉しいところ。静かに一人旅を満喫したい、という人にはぴったりのエリアです。

お茶屋文化の理解を深めたいのであれば、「西茶屋資料館」の見学がおすすめ。茶屋建築を再現した内部は無料で見学可能で、さらに常駐するボランティアガイドさんに、にし茶屋街周辺を案内してもらうこともできます。

コンパクトな「にし茶屋街」ですが、実は美味しいお店が多いと評判で、グルメを目当てにわざわざやってくる観光客も少なくありません。甘納豆や落雁などの老舗和菓子店やそのイートインカフェ、世界的なチョコレートショップの路面店のほか、金沢名物のハントンライスが楽しめる和カフェなど、食事からお茶までたっぷり楽しめます。日持ちのする和菓子は、お土産にも最適ですね。

時間に余裕があれば、歩いて5分のところにある「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」に寄るのもおすすめです。金沢で最も新しいミュージアムで、金沢出身の世界的建築家父子の作品を鑑賞することができます。

5.1 にし茶屋街の所要時間

街並みを巡るには約30分が必要です。

5.2 にし茶屋街までのアクセス

  • 金沢駅兼六園口から北鉄バス/城下町金沢周遊バス左回りルートで約16分の「広小路」バス停下車後、徒歩約2分

5.3 にし茶屋街の基本情報

  • 正式名称:にし茶屋街
  • 住所:〒921-8031 石川県金沢市野町
  • 公式サイト:にし茶屋街(金沢市観光公式サイト)

6. 長町武家屋敷跡界隈

金沢一人旅 長町武家屋敷跡界隈
<写真提供:金沢市

金沢随一の繁華街、香林坊に隣接しながら、突然タイムスリップして別世界に迷い込んでしまったかのような場所、それが長町武家屋敷跡界隈です。加賀藩の時代に、上流~中流階級の藩士が、その武家屋敷を構えていたエリアで、土塀と石畳の路地が続き、その脇をゆったりと用水が流れる風景は、江戸時代の趣きそのままです。冬になると、土塀を雪から保護するための「薦(こも)掛け」が行われ、多くの観光客が訪れます。

現在、武家屋敷跡では多くのお店が営業している一方で、半数近くは一般市民が普通の生活を送られています。そのため、静かに散策する人が多いこのエリアは、一人旅にぴったり。

見学スポットのおすすめは、この界隈で唯一、武家屋敷跡と庭園を一般公開している「武家屋敷跡 野村家」。見どころは「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星を獲得した庭園です。武家屋敷と庭園の見事な融合をたっぷり堪能することができます。この界隈には、町家の中に自然に溶け込むように、カフェや菓子店、ミニギャラリーも点在しています。加賀百万石の栄華を感じながら、のんびり散策してみてはいかがでしょうか。

6.1 長町武家屋敷跡界隈の所要時間

街並みを散策するためには約30分。武家屋敷跡野村家の見学をする場合には、さらに40分ほど必要です。

6.2 長町武家屋敷跡界隈までのアクセス

  • 金沢駅兼六園口から城下まち金沢周遊バス/北鉄バス/西日本JRバスなどに乗車、約8分の「香林坊」バス停下車後、徒歩約5分

6.3 長町武家屋敷跡の基本情報

  • 正式名称:長町武家屋敷跡界隈
  • 住所〒920-0865 石川県金沢市長町
  • 公式サイト:長町武家屋敷跡界隈(金沢市観光公式サイト)

7. 近江町市場

金沢一人旅 近江町市場
<写真提供:金沢市

「金沢市民の台所」と呼ばれ、地元では「おみちょ」との愛称で親しまれる近江町市場。金沢市民の生活を支えてきたこの市場の歴史は300年にも及び、今も170店もの店が軒を連ねています。

取り扱うのは、新鮮な魚介や精肉、地元の加賀野菜はもちろん、生花から雑貨、衣類に至るまで幅広く、ふだんのお買い物に訪れる金沢市民の日常生活を垣間見られ、見て歩くだけでも楽しい場所です。屋内の施設なので、天候を気にせずゆっくりできるのも嬉しいところ。

近江町市場といえば、地元の味が楽しめるグルメが外せません。有名なのは、地元の魚介類がこぼれるほど載せられた海鮮丼や、新鮮なネタのお寿司。その他、牡蠣やエビを店先で買って食べたり、コロッケ、揚げ物などのお惣菜の出来立てを気軽に食べ歩いたりできて、一人旅にはうってつけです。ソフトクリームやフルーツジュース、ぜんざい、かき氷などのデザートのお店があるのも嬉しいですね。

グルメを満喫したら、お土産探しはいかがでしょうか?持ち帰りやすい乾物や練り物、お菓子類も充実していますし、カニやエビなどの生鮮も、氷詰めにして全国へ発送することができます。石川県の豊かな食生活を1度に満喫できる近江町市場は、金沢滞在時にはぜひとも訪れてみたい場所です。

7.1 近江町市場の所要時間

市場を見て回るだけならば30分ほど。食べ歩きをしたり、買い物をしたりするのであれば、1時間から1時間半は時間をとりましょう。

7.2 近江町市場までのアクセス

  • 金沢駅より徒歩15分
  • 金沢駅兼六園口から北鉄バス/まちバスに乗車、約3分の「武蔵ヶ辻」バス停下車後、徒歩約3分

7.3 近江町市場の基本情報

  • 正式名称:近江町市場
  • 住所:〒920-0905 石川県金沢市上近江町50
  • 公式サイト:近江町市場


北陸の古都金沢は、一人だからこそ自由に見学して存分に楽しめるスポットがたくさんあります。また、比較的コンパクトにまとまった街なので、一人旅にはうってつけです。金沢に旅行される際は、これらのスポット情報を参考にしながらぜひ計画を立ててみてはいかがでしょうか。

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