【イタリア】パンだけじゃない!プーリア州・アルタムーラの名物グルメを紹介!

日本ではあまり知られていないものの、イタリア国内では「パンの町」と言う愛称があるほどパンが名物な、南イタリア・プーリア州のアルタムーラ。特産品であるパン以外にもこの町ならではのドルチェや食後酒などがあり、どれも美味しいものばかりです。

ガイドブックなどでも情報が少ないアルタムーラは名物に関する情報も少なく、どんなものがあるのかイメージしずらいかもしれませんね。そこで、この記事では実際にアルタムーラを訪れたとき、地元の人に教えてもらったおすすめのグルメをご紹介します!

目次

1. アルタムーラに来たら定番のフォカッチャを!

アルタムーラに来たらぜひ食べてほしいのが、D.O.P.(保護指定原産地表示)称号を受けた特産品のパン。昔ながらの製法と素材を守り、薪を使って窯で焼きあげるお店も多く残っています。アルタムーラを散策していると、こんがり焼かれたパンやフォカッチャや香ばしい香りが漂ってくることも。

アルタムーラのパンに関しては、他の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてみてくださいね!

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ピザと同じくらい定番の「フォカッチャ」

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<写真はイメージです。Photo by Pixabay

D.O.P.認定のパンと一緒に、アルタムーラでぜひ食べて欲しいのが日本でも知られている平焼きパン「フォカッチャ(Focaccia)」。古代ローマ時代から作られてきたと言われ、ピザの原型とも言われています。

基本の作り方は、伸ばした生地にローズマリーやオリーブ、ドライトマトなどを乗せて塩をまぶします。次に、たっぷりとオリーブオイルをかけて、焼き上がりが平らになるよう表面に穴をあけて焼き上げます。じっくりと焼き上げられるため、外はこんがり・パリッとして中はもっちりとした食感。

ジューシーなトマトの酸味と甘みに塩味がしっかり効いて、シンプルだけど美味しくてお腹いっぱいになるフォカッチャは、ピザと同じくよく食べられる定番パンの一つです。定番のミニトマトにローズマリーやオリーブが乗ったもの、ポテトやオニオンを乗せたものなどもありますよ。

気になるフォカッチャのお値段は?

フォカッチャは、四角形のものとピザのように丸いものがあります。購入する場合は、1ピース単位でカットして販売してくれます。お値段はお店や土地にもよりますが、アルタムーラで売られているものは1ピース3ユーロ~ほど(2019年時点)。具材によって、多少金額が変わることもあります。

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2. アルタムーラの代表ドルチェ♪「テッテ デッレ モナケ」

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<撮影:La luce del Sud>

「テッテ デッレ モナケ(tette delle monache)」と呼ばれる、アルタムーラの伝統ドルチェ。イタリア語で、テッテ(tette)とはおっぱい、モナケ(monache)とは修道女を意味し、「修道女のおっぱい」という変わった名前がついています。柔らかでふわふわなスポンジ生地の中に、ふんわりクリームがたっぷりと入ったドルチェです。

どのようにしてこのドルチェが誕生したのかは、諸説あり起源が明らかになっていませんが、アルタムーラやプーリア州を代表する銘菓として、現在でも町の人達に愛され食されているお菓子です。

日本人でも食べやすい、ソフトなお味

スポンジケーキの部分は、できる限り多くの空気を生地に取り入れてふんわりと仕上げるため、機械を使わず手作りされています。その生地を焼き上げ、ホイップクリームのようなソフトな口当たりのクリームを詰め、最後に粉砂糖をまぶして完成。

南イタリアのお菓子といえば、ずっしりとクリームが入ったお菓子が定番。たとえば、ナポリのスフォリアテッラやシチリアのカンノーロが有名ですよね。私も食べる前は甘いクリームがずっしりと入っているのかと想像していましたが、テッテ デッレ モナケは意外と食べやすく、ペロリといただいてしまいました。

甘すぎるのは苦手、という方もチャレンジしやすいお菓子です。

気になるテッテ デッレ モナケのお値段は?

テッテ デッレ モナケは、手のひらにおさまるコロンとした食べやすいサイズで売られており、お値段も約2ユーロ前後とお手頃。カフェ(バール)で売られているのを見かけたら、エスプレッソと一緒に食べてみてはいかがでしょうか?

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3. クルミの食後酒「パードレ・ペッペ」

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<撮影:La luce del Sud>

イタリアには、地域にごとにさまざまな食後酒が作られています。たとえば、カンパニア州のアマルフィやカプリなどではレモンの皮から作られる"リモンチェッロ"、バジリカータ州のマテーラなどでは薬草酒のアマーロ・ルカーノなどが知られています。そして、プーリア州のアルタムーラで飲まれているのが、クルミから作られる食後酒「パードレ・ペッペ(Padre Peppe)」なんです。

パードレ・ペッペの材料は、青いクルミの実、ナツメグ、シナモン、クローブ、砂糖とアルコール。切った青いクルミをアルコールに入れてハーブ類と砂糖のシロップを加え、とろりと茶色くなるまで熟成させます。 パードレ・ペッペで使われるのは普通のクルミではなく、6月中旬までに収穫された若くて青いものだけ。そのため、アルコール度数がきつくてもすっきりとして飲みやすく仕上がっています。

パードレ・ペッペ発祥のお店カッフェ・ロンキ(Caffe Ronchi)

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<撮影:La luce del Sud>

パードレ・ペッペとは、"ペッペ父さん(または神父)"という意味。ペッペというのはイタリア人男性の名前ジュセッペのあだ名で、ジュセッペ・ロンキ氏(Giuseppe Ronchi)の名前にちなんでいます。 彼は1700年代後半から1800年代初頭にアルタムーラに住んでいた修道士で、パードレ・ペッペの生みの親でもあるそう。

現在でも町の中心に位置するカッフェ・ロンキは、町の人達はもとより、県外の人達も訪れる有名な老舗バールです。

気になるパードレ・ペッペのお値段は?

カッフェ・ロンキでは、ショットグラス1杯5ユーロです。せっかくですから、このバールに立ち寄ったら、ぜひ"ペッペ父さん"の食後酒をぐいっと飲んでみてくださいね。

基本情報

最後に

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<撮影:La luce del Sud>

その土地の郷土料理や名物を食べるのも、旅の醍醐味。プーリア州を含む南イタリアには町ごとに名物があり、まだ見知らぬ郷土グルメやストリートフードがみなさんを待っています。バーリやマテーラなど南イタリアの観光地へ旅行する際は、アルタムーラにも足をのばしてみませんか?

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人々の生活スタイルや風景に魅せられ、イタリアへ。現在は南イタリア・アマルフィ海岸にある小さな町に住んでいます。個人旅行のアテンド・各種視察のコーディネートや通訳をしています。

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