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パスタやピッツァだけじゃない!種類豊富なイタリアのおいしいパンまとめ

記事投稿日:2019/05/23最終更新日:2019/05/23

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イタリアの小麦料理といえばパスタやピッツァが思い浮かびますが、パンにもさまざまな種類があります。イタリアのパンは、パニーノに使われるロゼッタやチャバッタ、甘いパネットーネなどおいしいものばかり。

この記事では、イタリア旅行の際に知っておきたいパン事情をご紹介します。ローマやフィレンツェ、ヴェネチア、ナポリなど各地のご当地パンをまとめていますよ!

目次

実はパン天国なイタリア

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<星5ホテルの朝食パンコーナー。撮影:yukaco>

南北に長いイタリア。北部がどちらかというとお米文化、中部南部はパスタ文化といわれることがありますが、パンは全国的に食べられています。あくまで主食はパンで、おかずがパスタやリゾットと考えるとイメージしやすいですね。

パスタやピッツァの人気に隠れているのか、あまりイタリアのパンは知られていないのですが、実はおいしいものがたくさんあります。ちなみに、イタリア語でパンは「パーネ」といいます。「パニーニ」や「パニーノ」という言葉がイタリアでパンに該当する、というイメージがあるかもしれませんが、これらは広い意味でのサンドイッチです。

サンドイッチと言ってもフランスのバゲットのようなタイプが多いのですが、その中でも日本でおなじみのサンドイッチに最も近いタイプと言えそうな、「トラメッツィーノ」というものがあります。次の項目では、この「トラメッツィーノ」についてご紹介しましょう。

ヴェネチアで食べたいパンといえばトラメッツィーノ

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<トラメッツィーノ。撮影:yukaco>

トラメッツィーノは、形も日本のサンドイッチに近い三角形や半月のような形をしています。ふわふわのパンにたっぷり挟まれたバラエティ豊かな具材は、ちょっとしたおやつにもピッタリ。主にヴェネチアなど北部イタリアで見られます。

ショーウィンドーに並ぶあふれんばかりの具材に、ふわふわの白パン。おいしいに決まっている、というルックスが食欲をそそります。ヴェネチアのトラメッツィーノ人気店はBar alla TolettaやBar Rialto Lolloです。切り口の正面から見ると、具がたっぷり入りすぎて山のようになっているんですよ。

トラメッツィーノの具材はタマゴやハム、ツナなど日本のサンドイッチと同じようなラインナップあります、断面から中身を確認することができるので、イタリア語がわからなくても大丈夫!値段もお手頃で、ついつい何種類か食べたくなってしまいそうなほどです。

フォカッチャの故郷はジェノヴァ

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<フォカッチャ。撮影:yukaco>

日本のイタリア料理店などででも出てくるフォカッチャ。名前もすっかり浸透していますね。フォカッチャは北イタリアのリグーリア州、ジェノヴァのパンですがこれにとどまらず南イタリアのプーリア地方などでも食べられているパンです。

フォカッチャはじんわりとしみ込んだオリーブオイルと岩塩がアクセント。食事パンとして食べやすく、料理の邪魔をしないオーソドックスなパンです。しかし、ドライトマトやオリーブ、アンチョビを練りこんだタイプのものは食べごたえがあり、軽めのランチや朝ごはんにはピッタリ。

このフォカッチャを、サンドイッチのパンとして使うこともあります。ふわふわしているので、フランスパンのように固い部分があるパンが苦手という方は、フォカッチャをぜひお試しくださいね。

ローマ発祥のパン「ロゼッタ」はランプレドットを挟んで豪快に

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<ロゼッタとランプレドット。撮影:yukaco>

ロゼッタはローマ発祥とされるパンで、バラ(rosa)のような形をしていることからそう呼ばれています。真ん中が丸くなっていて、中には少し空洞ができているため中に具材を詰めやすいという利点も。

そのままオリーブオイルを少しつけるシンプルな食べ方もおいしいですが、何といってもオススメはトスカーナ地方で食べられるモツ煮込み「ランプレドット」を挟んだ豪快なサンドイッチ。ボリューム感もあり、ランチはこれひとつで大満足だと思いますよ。ふわふわに煮込んだ牛モツをロゼッタに挟んでガブリとかぶりつけば、じんわりとしみ出たスープがパンになじんで、それはもうおいしいのです。

冬に屋台などで食べるのもオススメですが、フィレンツェ中央市場1階の中にお店を構える人気店「ネルボーネ(da Nerbone)」は、一度は訪れたい名店です。緑色の看板が目印ですが、常に人だかりができているのですぐに見つけることができると思いますよ!

手や口周りが汚れることが気になる方は、皿盛りのランプレドットと別にロゼッタをもらうこともできます。セパレートで食べても味は同じですが、「食べたー!」という感じがするのはサンドイッチタイプなので、機会があれば両方試してみてもいいですね。

スキアッチャータのサンドイッチはイタリアで大人気

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<シエナのサンドイッチ屋さん。撮影:yukaco>

フォカッチャとほぼ同じなのですが、シエナやフィレンツェなどを含むトスカーナ地方では「スキアッチャータ」と呼びます。原材料や形はほとんど同じでも地方によって呼び方が違う、というのはパスタも同じですね。

スキアッチャータとはイタリア語で「押しつぶした」という意味がある通り、平たいのが特徴です。イタリアのスーパーなどでも大きいサイズが売っています。

また、スキアッチャータにはいろいろな種類があり、小さなブドウが混ぜ込まれた甘いタイプなども見られますが、最もポピュラーなのはオリーブオイルと岩塩が混ざったタイプ。スキアッチャータのサンドイッチの専門店も登場しており、「Lo SchiacciaVino」はフィレンツェで人気のお店です。

Lo SchiacciaVino基本情報

  • 住所:Via Giuseppe Verdi 6 r, 50122, Firenze, Italia

ナポレオンもお気に入りのグリッシーニ

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<グリッシーニ。撮影:yukaco>

かのナポレオンも好きだったと言われているのが、棒状の硬いスティックパン「グリッシーニ」です。日本でもイタリア料理店などで出てきたり輸入販売店などで売られたりしているため、見たことがある方もいるのではないでしょうか。

グリッシーニはトリノ発祥のパンとされていて、そのまま食べてもおいしい素朴な味わいですが、生ハムを巻きつけて前菜として出てくることもあります。

スナック感覚で食べられるので、小さい子供のおやつに食べさせているイタリアのお母さんも見かけます。このほか、小さくちぎってスープに浮かせて食べる人もいます。2本ずつぐらいで袋入りになっているものもあり、こちらはお土産に持って帰るのにピッタリ!

フィレンツェのパンが「まずい」といわれる理由は〇が無いから?

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<トスカーナの塩なしパン。撮影:yukaco>

イタリアに初めて行った頃、一番驚いたのがトスカーナの塩なしパンの存在でした。一緒に行った友達も笑いだすほど「おいしくない!」「こんなパン食べたことない!」と連発。なぜおいしくないと感じたのか知ったのは随分後になってからのことでした。塩が入っていないのです。

その理由として、「トスカーナの料理は味が濃くてコッテリしているものが多いので、パンはそれに合わせて塩が入っていない」という説や「かつての戦争で塩の流通を止められた」という説などがあります。どちらにせよ、何も知らずにトスカーナの塩なしパンを食べると本当に驚いてしまうと思います。

この味について、トスカーナの人々はどう思っているのでしょう?気になったので現地の人に聞いてみたところ「そう。まずいと思う。でもそれがトスカーナのパンだから、いいんだ。」とのこと。納得したようなしてないような私でしたが、ソースやスープと一緒に食べることをオススメいたします。こうまで言われると、逆に試してみたくなりませんか?(笑)

※編集部註:トスカーナの塩なしパンの正式名称は、「パーネ・トスカーノ」と言います。また、このパンはパッパ・アル・ポモドーロなどの美味しい郷土料理に使われます。ぜひ、関連記事もご覧ください。

朝の定番は意外なパン!?イタリアで「コルネット」と呼ばれるのは......

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<コルネットことクロワッサン。撮影:yukaco>

日本でもすっかりおなじみですが、国を超えて人気があるのがクロワッサン。フランス発祥とされるパンで、イタリアでは「コルネット」と呼ばれています。バールで朝ごはんやおやつを食べることが多いイタリア人にとって、定番中の定番ともいえる存在です。

クロワッサンは三日月という意味で、「コルネット」は小さいツノという意味です。お店によってはクロワッサンという表記にしているところもあります。

様々なバリエーションがあって、クリームが入ったタイプや、ジャムが入ったタイプ、ハムを挟んだタイプなどがあります。朝からどれを食べようか、迷ってしまいそうですね。

朝からガッツリ甘いもの!ナポリの「スフォリアテッラ」

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<スフォリアテッラ。撮影:yukaco>

独特の形をしているパン、スフォリアテッラ。お菓子とパンの間という感じで、ナポリの郷土菓子ともいわれています。貝殻のような形で、何層にも重なったヒダがサクサクの食感を生み出しています。

スフォリアテッラの中にはリコッタチーズやカスタードクリームが入っていて、さらに上から粉砂糖がかかっていたり、ジャムで照りを出していたりします。甘いもの好きにはたまらないですね。コーヒーとの相性も抜群です。

スフォリアテッラはナポリが発祥ですが、イタリアで広く食べられており、別の地域にあるパン屋さんやバールなどで遭遇することもあります。

ボリュームたっぷりの「ファゴッティーニ」

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<ファゴッティーニ。撮影:yukaco>

パイ生地にたっぷりのベシャメルソースやキノコ類が入った「ファゴッティーニ」は軽食にオススメのパンです。「ファゴッティーニ」には「包んだ」という意味があります。これはパスタの名前としても知られており、ロールキャベツのような料理を「キャベツのファゴッティーニ」という使い方もします。

私はこのパンを駅のバールで見つけて食べてみたのですが、温めてもらうと周りはサクサクで中はとろりと溶けていて、ボリューム感にも大満足。すっかりお気に入りになりました。

※編集部註:ファゴッティーニは、ライター記載以外の具材を詰めている場合もあります。

年末の風物詩、巨大なミラノ生まれのパン「パネトーネ」

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<BVLGARI(ブルガリ)のパネトーネ。撮影:yukaco>

年末になると、イタリアのあちこちで巨大なケーキようなパンが売られます。綺麗な包装紙で包まれたもの、ボックス入りのものなどさまざまです。こちらは「パネトーネ」というパンで天然酵母が入っており、賞味期限もパンとは思えないほど長いのです。

ドライフルーツが練りこまれたものや、ココアが入っていて断面がマーブル状になるものなど種類もさまざまですが、基本的にパネトーネは素朴な味の軽い口当たりをしたパンです。大きさは巨大ですが、意外と飽きずに食べ進められますよ。

とはいえ、パネトーネはもちろん1人分のサイズではなく、数日間に分けて家族みんなで切り分けて食べるものです。少しトースターで温めてから食べたり、生クリームを添えたりするミラネーゼもいるそうですよ。

ブランドもののパネトーネが日本でも買える??

パネトーネはイタリアのケーキ屋さんやパン屋さん、スーパーでも売られていますが、宝飾ブランド「BVLGARI(ブルガリ)」はレストランやチョコレートも展開している関係もあり、上品なパネトーネをここ数年販売しています。こちらは日本でも購入ができるので予約してみてくださいね。ちなみに、BVLGARIのパネトーネは一般的なものとは違って小さめです。

サルデーニャ島の定番「パーネ・カラザウ」

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<Photo by dollerphotoclub(現AdobeStock)>

丸くて薄いパリパリの食感が印象的な「パーネ・カラザウ」はサルデーニャ島の定番パン。1年近くも日持ちがする上に軽いので、移動が多い羊飼いの必需品だったそうです。脂肪分が少ないので、現代人にはダイエットの食事としてもオススメとのこと。

イタリア各地で見かけますが、サルデーニャ島で食べるものが抜群においしい!という声が多数。サルデーニャ島に行ったら、ぜひ本場で食べたいもののうちのひとつです。

ピッツァの生地代わりのような使い方をすることもあり、丸ごとの「カラザウ」をお皿の上に広げてソースやポーチドエッグ、チーズを乗せて崩しながら食べるという、想像しただけでもおいしそうな活用レシピもあります。

イタリアに行ったら、パスタと一緒にパンも楽しんで!

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<甘いパンもたくさん!撮影:yukaco>

イタリア人の食生活は、パスタやピッツァとはまた別にパンの領域もあります。ご当地パンがあるというのもおもしろいですね!ぜひ、イタリア各地でいろいろなパンを試してみてください。

私の一押しはヴェネチアの「トラメッツィーノ」ですが、他のパンにもそれぞれ魅力がたっぷり詰まっています。気になるパンをお店で見つけたら、オーダーしてみましょう!

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記事投稿日:2019/05/23最終更新日:2019/05/23

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