ナポリの二大絶品ドルチェ「スフォリアテッラ」と「ババ」

「ナポリを見て死ね」とゲーテが有名な言葉を残したナポリの街。

その言葉通り、美しい港の風景、遠くにそびえるヴェスヴィオ火山の眺め、混沌とした下町など、ナポリにはあらゆる魅力が凝縮されています。

今回は、そんなナポリで食べられるご当地ドルチェを2つ紹介しましょう。

パリパリ触感がやみつきになる! 貝殻型の「スフォリアテッラSfogliatella)

ナポリの魅力として外せないのが「グルメ」。

ナポリのグルメと言えばこの街発祥の「ピッツァ・マルゲリータ」を思い浮かべますが、実は美味しいドルチェもあるのです。その一つが「スフォリアテッラ(Sfogliatella)」と呼ばれるもの。

Sfogliatella - Caffe Vini Spuntini AUD1.50
「Sfogliatella - Caffe Vini Spuntini AUD1.50」
Photo by Alpha
Taken on June 27, 2010 (CC BY-SA 2.0)

ナポリのバルやホテルの朝食、レストランのデザートなどでよく目にするのが、美しい貝殻型の「スフォリアテッラ」というお菓子です。

これは、元々アマルフィの修道院で作られたのがはじまりなのだとか。それがナポリにも伝わり、今ではナポリの伝統菓子として地元民、観光客ともに愛されています。

Sfogliatella - ricotta custard - Caffe Vini Spuntini AUD1.50
「Sfogliatella - ricotta custard - Caffe Vini Spuntini AUD1.50」
Photo by Alpha
Taken on June 27, 2010 (CC BY-SA 2.0)

スフォリアテッラの皮はパイ生地です。これをひだのように重ねて、オーブンで焼きます。このときラードを使うことで、サクサクというよりもパリパリとした独特の食感を生み出します。

パイの中にはクリームが入っていますが、代表的なのは南イタリア特産のリコッタチーズを使ったクリーム。リコッタチーズは比較的あっさりした味わいなので、何個でも食べられてしまいそう!

また、ほんのりレモンの風味を効かせたカスタードクリームが入ったタイプも絶品です。パリッパリの歯ごたえの生地、表面にまぶされた適度な粉砂糖、そして酸味と甘みのバランスが絶妙なクリームとのハーモニーは、誰もがやみつきになってしまうことでしょう。

ナポリの老舗「カフェ・ガンブリヌス」でエスプレッソとともに

引用:Wikimediaより
Il gambrinus A
「Caffe Gambrinus in Napoli - Italia.」
Photo by gennaro fusco
4 August 2009, 09:10(CC BY-SA 2.0)

スフォリアテッラは、ナポリの街中いたるところで見つけられますが、とりわけバルやカフェでエスプレッソとともに食べるのが最高です。

ナポリのエスプレッソは、どこのお店も世界最高水準のものを出していますが、エスプレッソ発祥の老舗と言われている「カフェ・ガンブリヌス」のエスプレッソの味は格別。苦みとコクのバランスがとれた最高のエスプレッソにスフォリアテッラを合わせれば、たちまち虜になること間違いないでしょう。

店舗情報

名前:カフェ・ガンブリヌス(Caffe Gambrinus)

住所:Via Chiaia, 1/2, 80132 Napoli

公式サイト:http://grancaffegambrinus.com/

ラム酒の効いた大人のドルチェ「ババ(Baba)」

Baba e Parigina
「Baba e Parigina」
Photo by paPisc
Taken on November 19, 2008(CC BY-SA 2.0)

もうひとつ、ナポリで有名なご当地ドルチェと言えば「ババ」。

スフォリアテッラと同じく、ナポリに行けば必ずと言って良いほど目にするドルチェです。元々は東欧発祥のお菓子で、フランスに伝わりその後ナポリに伝わったとされています。

Photo by ivana

Photo by ivana

「P1010095」
Photo by ivana
Taken on June 23, 2005(CC BY 2.0)

ババは太いエリンギのような見た目のものがポピュラーですが、真ん丸、楕円形とさまざまなバリエーションがあります。

卵黄とバターを使い、酵母で膨らませたスポンジをたっぷりのラム酒でじっくり漬けた生地、その上に甘さ控えめのクリームやフルーツが乗っています。フワッフワの生地にしっとり浸みたラム酒のアルコールが、大人の味わい。しっとりした生地からジワッと染み出すシロップと、トッピングのクリームを惜しみなく頬張りましょう!

スフォリアテッラに負けず劣らずやみつき必至のドルチェです。

スフォリアテッラとババを一度に味わうなら! 老舗のパスティチェリア「スフォリアテッラ・マリー」で

スフォリアテッラやババはもちろん、ナポリのスイーツをいろいろ食べてみたい!

そう思った方は迷わず「スフォリアテッラ・マリー」へ行ってみてください。トレド通り、ウンベルト一世のガレリア入口という絶好の立地にあります。

このお店ではできたてのドルチェを提供していることもあって、国内外から多くの人々が訪れます。

撮影:Italyii ライター 藤井麻未

撮影:Italyii ライター 藤井麻未

テイクアウト専門の小さな店ですが、その評判を聞きつけて連日お客さんが途絶えません。ガレリアにはさまざまなショップが軒を連ね、ショッピングにもピッタリな場所です。

散策中に甘いものが欲しくなったら、マリーでドルチェをテイクアウトして頬張りながら歩きましょう。その後は、ガレリア内のバルで濃いめのエスプレッソを飲むのが定番です。

スフォリアテッラは近年TV番組などでも紹介されたことで日本でも注目を浴びはじめ、イタリア料理店や菓子店でちらほら見られるようにもなりました。

けれど、やっぱり本場の味にはなかなか敵いません。ナポリを訪れたら、マルゲリータだけでなく絶品ドルチェも忘れず堪能していってくださいね。

店舗情報

名前:スフォリアテッラ・マリー(Sfogliatella Mary)

住所:Via Toledo 66 - Napoli Italy(トレド通り、ウンベルト一世のガレリア入口)

【イタリアひとくちメモ】

イタリアはナポリ以外にも魅力的な街が目白押しです。「すべての道はローマに通ず」と言われる悠久の都ローマ、ルネサンス文化が開花し京都の姉妹都市でもある花の都フィレンツェ、ファッションの発信地、芸術の都ミラノ、世界にここだけしかないオンリーワンの水上都市ヴェネツィア、「世界一美しい海岸」と言われるアマルフィ、おとぎの国のようなアルベロベッロ、イスラム文化が融合したシチリア島など、とても一度では味わいつくせないほど素敵な街がそろっています。イタリアへのツアーもたくさんありますので、あなたに合ったオリジナルな旅を探してみてください。

<時間と費用>(目安)
•旅行日数:5~12日間
•飛行時間:約12時間(羽田/成田~ローマ)
•ツアー費用:約69,800円~約490,000円

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