2026年版イギリス流ワールドカップ観戦ガイド

2026年世界最高峰のサッカー大会ワールドカップがいよいよ開催!熱狂的なサッカーファンの多いイギリスでは、ワールドカップ観戦を楽しむための文化や独自の盛り上がりがあります。本記事では、意外なイギリスのサッカー事情をご紹介します。

目次

2026年サッカーワールドカップとは?

サッカーワールドカップ応援する人々

4年に一度の世界最高峰のサッカーの国際大会、サッカーワールドカップが2026年6月11日よりいよいよ開催しました。アメリカ・メキシコ・カナダの3か国共同開催で、これまでより大幅に増えた48か国が参加するなど「史上初」ずくめの大会です。

政治的な世界情勢による開催場所の調整やボイコットの危機、スタジアムの安全確保など、開催直前まで緊張が続いていました。そのため、大会はピリピリとした雰囲気の中での開催となりました。

前回の2022年カタール大会では、世界の強豪国スペインやドイツに果敢に挑み、歴史に残る勝利を納め世界への存在感を見せつけた日本。今回も盛り上がりが期待できそうです。

今回は、私の住むイギリスでのワールドカップへの熱量や楽しみ方など、4年に一度のワールドカップ開催中の様子をご紹介します。

>>FIFA World Cup 2026の公式サイトはこちら

イギリスが4チーム出場できる理由

サッカーワールドカップ、イギリスのパブに世界の旗がはためいている様子
<世界中の国旗>

イギリスのサッカー文化と熱狂

イギリスでは、性別を問わず「サッカーは命」ともいうべき熱量で育ってきた人も多く、サッカーワールドカップと言えばオリンピックを超える一大イベントです。

サッカーというスポーツのルールを統一し、サッカー発祥の地としてのプライドがイギリスにはあります。また、競技人口やファンの多さからも世界で最も普及しているスポーツの1つとなったサッカーをまとめあげてきたFA(フットボールアソシエーション、イギリスのサッカー連盟)は、1863年に発足し、現在に至ります。

イギリスが4か国で出場できる理由

サッカーワールドカップ、赤色の応援グッズがスーパーに陳列
<筆者の住む南イングランドではイングランドの応援グッズが豊富にそろっています>

イギリスは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4か国として予選に出場することができ、今まさに大会はイングランドとスコットランドが本戦へ出場中です。

ワールドカップは、オリンピックなどの国際大会と同様、基本は1つの国から一つのチーム出場するべきところ、「なぜイギリスだけ4か国も?」と思われるでしょう。これは、ワールドカップを主催するFIFA(国際サッカー連盟)がイングランドのFA(フットボールアソシエーション)より後に設立されたためです。

イギリス代表が一つになれない背景

また、イングランド、スコットランド、ウェールズは古くから因縁のライバルのため、「イギリス」として1つのチームとして協力して戦うことが難しいのが現実です。

これは、選手だけでなく、サポーター側も同様(というか、こちらがたぶんメインの理由でしょう)で、例えばイングランドのサポーターにとっては、もしスコットランドの選手がスタメンで先発し、イングランドの選手が控えになったら不満が爆発ということが頻繁に考えられ、イギリスチームとして機能するのが難しいためと思われます。

オリンピックでのイギリス代表の扱い

ちなみにオリンピックでは、さすがに4か国での別参加が許可されていないので、2008年まではイングランド出身の選手だけを採用してイギリスチーム(グレート・ブリテンと北アイルランド、GB)として出場、また2012年のロンドンオリンピックでのみ、イングランドとウェールズの共同チームをイギリス代表として出場しています。

残念ながら、自国のロンドンでのオリンピックですら、スコットランドは参加を辞退しています。しかし2016年以降はイギリスの男子サッカーは不参加など、国技でありながら複雑な歴史や感情から、もやもやっとした状況が続いています。

筆者が感じるイギリス代表の可能性

個人的には、各国のスタープレーヤーを集めて「イギリス代表」として出場すれば、より強いチームになり、上位進出もしやすいのではと感じる部分もあります。

イギリスでのワールドカップの観戦方法

ここからは、ワールドカップ開催中のイギリスの当たり前を並べてみます。

104試合 全部地上波テレビで中継

ワールドカップ全試合104試合が地上波テレビで中継されるためイギリスでは自宅で簡単にワールドカップが楽しめます。決勝に関しては、イングランドもしくはスコットランドが決勝に残る可能性はかなり少ないものの、5チャンネルしかない地上波のうちのBBCとITVという2チャンネル両方で中継が決まっています。

テレビ中継があるのにパブで観戦

サッカーワールドカップのイギリスのパブのテーブル、日本の旗を掲げる筆者
<パブで応援する国の試合を観戦。>

イングランド戦や推しの国の対戦はやはりパブで観戦したいという人も多いです。そのため、この期間中は、パブでは国旗がデコレーションされたり大盛り上がり。

イギリスではお酒を提供できるパブの営業時間をかなり厳しく取り締まっているにもかかわらず、28年ぶりに出場しているスコットランドでは、対戦が時差の関係で早朝2時、または午後11時キックオフという深夜なため、ファンのために政府が「パブの営業時間の延長は地方自治体の判断に委ねる」という寛大な措置までとられています。

スーパーでは、イングランドグッズが普通に並ぶ

サッカーワールドカップの応援展示のスーパーの店頭前
<スーパーの入り口にはやはりイングランドを応援するメッセージ>

サッカーワールドカップの応援のビールや飲料の箱が並ぶスーパー

スーパーなどでは、とにかく入り口の目立つところにワールドカップ観戦グッズが並んでいます。ビールやポテトチップスといったおつまみはもちろん、祝杯用のシャンペンやスパークリングワインまで並んでいます。また、イングランドの国旗やフェイスペイントなども人気です。

イギリスでワールドカップがオリンピック以上に盛り上がる理由

イギリスの旗を家や玄関に掲げる家の様子
<自宅に応援する国の国旗などをデコレーションするお宅も多い>

イギリスでは、オリンピック以上に盛り上がるサッカーワールドカップ。イギリスでは多くの人が大会を心待ちにしており、街中のパブや商店には関連グッズが並ぶなど、街全体が活気づいています。

さまざまな世界情勢不安の中、世界中がひとつのことを歓喜できるということがサッカーを含めスポーツのもっともパワフルで素敵な一面なのだと思います。

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ちき

イギリス、オックスフォードにイギリス人の夫と4歳の男の子と暮らしています。好きなことは、見晴らしのよいところ、ワイン、マーケット(蚤の市)散策。

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