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花と歴史が豊富!意外に多い観光スポット大阪府和泉市の見どころをご紹介
大阪府和泉市でこの秋に「和泉市周遊バスツアー~和泉市の観光地を満喫しよう~」という日周遊バスツアーが行われました。これに参加して意外に知られていない和泉市の観光スポットを紹介します。
加えて周遊バスツアーでは行きませんでしたが、和泉市のおすすめスポットがほかにもあるので、番外編として3カ所紹介します。
目次
- 和泉中央駅で集合
- 1. 文化財を多数展示する!和泉市いずみの国歴史館
- 2. ほっこり落ち着ける!和泉リサイクル環境公園
- 3. いつも賑やかな、道の駅 いずみ山愛の里
- 4. 見どころが多すぎて時間がない!久保惣記念美術館
- 5. ギャラリーも楽しい、晴れジーナ Halegina cafe
- 6. 番外!弥生時代の建物を再現した池上曽根遺跡
- 7. 番外!奈良時代の皇后の名がついた光明池
- 8. 番外!近くにバス停がある国華園
- 一見地味に見える和泉市は観光名所が豊富な町だった
和泉中央駅で集合
和泉市周遊バスツアーは、南海泉大津駅、JR和泉府中駅、泉北高速鉄道の泉中央駅の3カ所で待ち合わせます。今回私は和泉中央駅から参加しました。
駅から徒歩5分くらいのところにある、待ち合わせの場所に行くとすでに大型の観光バスが止まっていました。そのまま観光バスに向かうと、添乗員さんがいて案内してもらいました。
こちらはバスの中です。この日向かう和泉市の観光スポットは、いずれもバスで15分以内のところばかりでしたので、移動の時間は少なくて済みました。
1. 文化財を多数展示する!和泉市いずみの国歴史館
バスツアーで最初に向かったのは和泉市いずみの国歴史館で、場所は桃山学院大学に隣接した、宮ノ上公園の中にある歴史ミュージアムです。
施設の中に入っていきなり出土した壺などが置いてあります。和泉市内に複数の遺跡・古墳から出土したもので、このほかにも古文書や絵図などの歴史的資料を含めた文化財を数多く収蔵しています。
常設展として「和泉史ーひとのくらしのもの語りー」の展示がありますが、訪問した時には秋の特別展「いずみのほとけ」が行なわれていました。これは和泉市内に残る仏像・仏画展として3回目の開催とのこと。和泉市には蘇我馬子の時代から仏教文化が伝来したそうです。
展示室の撮影は禁止されているので撮影していませんが、バスツアーに参加したために学芸員さんが詳しく展示物の説明をしてくださいました。
和泉市いずみの国歴史館
- 住所:大阪府和泉市まなび野2-4
- 電話番号:0725-53-0802
- 開館時間:10:00~17:00
- 休館日:月曜
- 公式サイト:和泉市いずみの国歴史館
2. ほっこり落ち着ける!和泉リサイクル環境公園
次にバスツアーで向かったのは和泉リサイクル環境公園です。和泉市ではいちばん有名な花畑が広がる公園です。公園名にリサイクルと名前がついているように、リサイクルしたものや再使用した物を公園に利用しています。
説明版によれば、かつては産業廃棄物最終処分場(埋立地)だったところですが、それを花とスポーツの公園として大地のリサイクル化を行ったとのこと。その他にもテーブル、ベンチ、鉢、柵、杭、農場の肥料などは、不要となったものを加工して作られています。
公園内はかつて産業廃棄物最終処分場とは思えない、一面がきれいなお花畑でした。訪問時は秋だったのでちょうどコスモスが満開でした。
もうひとつ、赤いグラデーションに染まったコキアがとても美しく、公園一面を覆っています。
訪問した日は天気も良く、1時間ほどの滞在でしたが、のんびりと過ごせました。
公園は無料で入場できます。花畑が見られるほか、園芸コーナーで花や植木の購入ができます。また食べ物をテイクアウトできるコーナーもありました。
和泉リサイクル環境公園
- 住所:大阪府和泉市納花町407-15
- 電話番号:0725-55-6969
- 公式サイト:和泉リサイクル環境公園
3. いつも賑やかな、道の駅 いずみ山愛の里
3番目に立ち寄ったのは和泉市にある道の駅「いずみ山愛(やまあい)の里」です。2年前の春にリニューアルオープンした道の駅は、和泉市南部リージョンセンターを兼任しています。
バスツアーではここでお弁当が配布され、お昼をいただくようになっていました。
道の駅の施設には地場産品の販売所があり、和泉市内で朝いちばんに採れた野菜を販売しています。また、岸和田漁港から直送された地物の魚も購入できます。
さらに加工品は、和泉のみかん農園で養蜂されたはちみつを販売、その他にも和泉らしいお土産品を多数販売しています。
今回は日帰りツアーでお昼の弁当がついていたので利用しませんでしたが、道の駅の構内には旬菜レストランつむぎがあります。公式サイトのメニューを見ると、地場産の旬の野菜をふんだんに使った山愛御膳で、メインを肉と魚から選べます。
このほかにも、ハンバーグ、中華唐揚げの御膳定食やカツカレー、醤油ラーメン、きつねうどんと言った単品メニューも取り揃えています。
道の駅の構内には公園があります。子どもが楽しめる遊具広場があります。広場の中は人工芝のようになっていて、座り込んだりしているファミリーの姿もありました。
日曜日ということもあり、遊具では数多くの子どもたちが遊んでいました。
また、日曜日ということもありイベントが行なわれていました。和泉市のキャラクターコダイくんとのじゃんけん大会や太鼓の演舞が行われていました。
道の駅 いずみ山愛の里
- 住所:大阪府和泉市仏並町398-1
- 電話番号:0725-92-3888
- 営業時間:9:00~17:00 土・日曜、祝日 8:00~17:00
- 公式サイト:道の駅 いずみ山愛の里
4. 見どころが多すぎて時間がない!久保惣記念美術館
午後に訪問したのは久保惣記念美術館です。もともとは泉州で綿業を営んでいた久保惣株式会社の建物。明治から続いた100年企業でしたが、昭和52年に廃業となり、和泉市に寄贈されました。
同時に久保惣が収集していた古美術品のコレクション500点も寄贈されています。
和泉市は寄贈された久保家本宅跡地を美術館にリノベーションして、昭和57年に久保惣記念美術館が誕生しました。
その後、平成9年に美術館新館が新たに寄贈され、加えて音楽ホールや市民ギャラリー、市民創作教室、研究棟が追贈されたために、5,000坪の敷地面積を持つ大きな美術館となっています。
コレクションも最初の古美術品に加えて追贈が続いており、現在は11,000点の収蔵品があり、その中には2件の国宝と29件の国の重要文化財を含みます。
美術館の入り口は新館の前になります。美術館の学芸員によるレクチャーの後に見学しました。新館の一部は撮影が許可されているので撮影しました。新館は西洋近代画家、中国の工芸品を展示しています。
本館に向かう途中は小径になっています。小道を歩くと庭になっていて、本館まで5分くらいかかります。
本館に行く途中に、久保惣時代にあったと思われる蔵がみえます。現在は和泉市久保惣市民ギャラリーとして利用されています。その隣にあるのがコンサートができる和泉市久保惣市民ホール(Eiホール)です。
本館に到着しました。本館では特別展が開催、訪問時は遊びのすがた「工芸と絵画で見る玩具の美術」が行われており、江戸時代の作品を中心に当時の遊び道具が展示していました。
敷地も広く見どころが多かったので、ツアーでは十分に観覧できませんでしたが、また別の特別展が行われる際にゆっくりと足を運びたいミュージアムです。
和泉市久保惣記念美術館
- 住所:大阪府和泉市内田町3丁目6-12
- 電話番号:0725-54-0001
- 開館時間:10:00~17:00
- 休館日:月曜日
- 公式サイト:和泉市久保惣記念美術館
5. ギャラリーも楽しい、晴れジーナ Halegina cafe
日帰りツアーでは、二手に分かれての見学会でした。久保惣記念美術館を見学するグループとは別に晴れジーナ Halegina cafeに行くグループに分かれていて、前半後半で入れ替わるようになっていました。
Halegina cafeへは、川沿いの遊歩道を歩きます。実際にはもっと近い道があるとのことでしたが、車の通行が多いため川沿いの道を添乗員さんが選び、途中橋を渡りながら向かいます。
紡績工場跡を改装して作られた、Halegina cafeでドリンクをいただいて休憩します。cafeスペースとは別にギャラリースペースがあり、無料で展示物を見ることができます。
ギャラリースペースの名前は河野邸 ART GALLERY & Laboratoireで、訪問時には現代アートの作品が並んでいました。
大きな人の顔の形をしたソファでは顔の中に頭を入れて記念撮影したり、掃除機に人のおしりを合わせて実際に吸い込みができる掃除機など、奇抜に富んだ作品が多数ありました。
晴れジーナ Halegina cafe
- 住所:大阪府和泉市内田町3丁目5-11
- 電話番号:080-3867-6694
- 営業時間:11:00~16:00
定休日:月・火曜 - 公式サイト:晴れジーナ Halegina cafe
6. 番外!弥生時代の建物を再現した池上曽根遺跡
ここからは、日帰りバスツアーとは無関係ですが、和泉市のおすすめを紹介します。最初は池上曽根遺跡です。ここは弥生時代中期の環濠集落跡の遺構です。さらに弥生時代の建物を復元した いずみの高殿があります。
いずみの高殿は、1995年に大型掘立柱建物の遺構として発見されました。発見後、2年の検討された末、2年の復元工事が行われ、1999年3月に復元しています。
床面積133平方メートルあり、これはたたみ80畳分です。また床の高さは4mあり、全体の高さは11mです。
また竪穴住居も復元されています。竪穴住居は縄文時代の印象がありますが、実際には古墳時代後期のころまで使われたとされ、弥生時代中期の住居跡として復元しています。
また池上磯根遺跡のすぐそばに池上曽根弥生情報館が、少し南側には大阪府立弥生文化博物館があり、セットで回れば弥生時代の泉州の様子が手に取るようにわかるでしょう。
池上曽根史跡公園
- 住所:大阪府和泉市池上町4丁目14-13
- 公式サイト: 池上曽根史跡公園
7. 番外!奈良時代の皇后の名がついた光明池
光明池は堺市南区との境目にあり、光明池駅も堺市内にありますが、大多数のエリアは和泉市内にあります。昭和11年に築造された池で、貯水量は3,696,000tで大阪府下最大の農業用ため池です。
光明池は、奈良時代東大寺大仏殿の建立の詔を出した聖武天皇のお妃である光明皇后からつけられました。その理由は、光明池が建造された地が皇后生誕の地という伝承からです。
また和泉市国分寺に光明皇后誕生所の碑があります。
光明池は水辺遊歩道が巡らされているので散策ができます。遊歩道内には堺市との境目付近に雨乞蛙と呼ばれ蛙の形をしたモニュメントがあります。
雨乞い蛙の隣には光明池守護神社があります。もともとは光明池築造時に別々の場所に安置していたものを昭和末期に光明池を回収する際に、1カ所に集めました。光明池を守護する神々に地元の人の参拝が絶えません。
光明池
- 住所:大阪府和泉市光明台、和田町、室堂町
- 公式サイト:光明池
8. 番外!近くにバス停がある国華園
市の南東部、河内長野市の近くにあるのが国華園です。近くにバス停があるため車でなくても行きやすいところにあります。
国華園は昭和2年に誕生した西日本最大級の園芸センターです。創業当初は観賞用大菊の品種改良・販売を取り扱っていましたが、現在は菊のほかにさまざまな生花や球根、種子といった植物、園芸資材、さらには果物や青果も取り揃えています。
売り場面積がとても大きく、15,000坪もあります。広いと思っていた久保惣記念美術館の3倍の広さがあるので、ショッピングにはじっくり時間をかけたいところ、また貝塚二色浜にも視点があり、こちらも10,000坪と大きなものになっています。
国華園 和泉本店
- 住所:大阪府和泉市善正町10
- 電話番号:0725-92-2737
- 営業時間:8:30~17:30
- 定休日:年中無休(年末年始を除く)
- 公式サイト:国華園 和泉本店
一見地味に見える和泉市は観光名所が豊富な町だった
大阪府和泉市は大阪南部の他の都市と比べると、あまり目立たない地味な印象がありますが、実際には観光名所が豊富で、弥生時代から奈良時代にかけての古い歴史があり、本格的な美術館やギャラリーなど見どころは豊富です。
また道の駅やリサイクル公園も存分に楽しめます。今回はバスツアーでサクッと回りましたが、時間が足りないという印象があり、また時間を見つけてじっくり回りたいと感じました。
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万代正平
- 旅行が好きな旅人。日本国内は、北海道の網走、道東周辺から沖縄の八重山諸島・与那国島まで47都道府県すべて行ったことがあります。2020年2月までは毎年東南アジアに渡航しており、東南アジア10か国すべて訪問しました。海外では他にヨーロッパ(英国、ベルギー、アイルランド)アメリカ、中国、香港、マカオ、台湾、韓国への渡航経験があります。2020年春以降は、主に国内の旅行を中心に活動しています。