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【私の好きな日本遺産】海女に出逢えるまち「鳥羽・志摩」
<TOP画像:出典 伊勢志摩観光ナビ>
こんにちは!2024年6月に日本遺産検定を取得し、日本遺産ソムリエとなった土庄(とのしょう)雄平です。「日本遺産」とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーのこと。現在、全部で104のストーリーが認定されています。
連載【私の好きな日本遺産】では、これまで全国を旅した経験の中から筆者イチオシの日本遺産をピックアップし、その魅力や名残あるスポットをご紹介したいと思います。
第4弾は、海女に出逢えるまち「鳥羽・志摩」です。
目次
日本一海女が多い「鳥羽・志摩」とは?
三重県南部の鳥羽と志摩は、海女文化が息づく地域として知られています。海女は、潜水具を使わずに素潜りで貝や海藻を採取する女性たちを指し、その技術と伝統は千年以上も前から続いています。
特に鳥羽市相差町と志摩市には、多くの海女が活動しており、彼女たちの技術は代々受け継がれてきました。
現代でも楽しめる!ディープな海女小屋体験
<出典:伊勢志摩観光ナビ>
海女の仕事は非常に過酷で、冷たい海に何度も潜るため、体力と技術が求められます。それにもかかわらず、海女たちは地域の豊かな海産物を守り続け、地元の食文化に貢献しています。
彼女たちの伝統的な白い潜水服や漁を終えた後に火を囲んで語り合う「海女小屋」もまた、訪れる観光客にとって魅力的な文化体験となっています。
最近では、海女文化の保存と普及を目的とした施設やイベントも開催されており、未来に向けてその伝統を守り続ける努力が続けられています。
<出典:伊勢志摩観光ナビ>
中でもおすすめなのは、鳥羽市相差町で海女文化を体験できる施設「海女小屋体験 はちまんかまど」です。ここでは、現役の海女さんと交流しながら、彼女たちが実際に使用する海女小屋での生活を体験できます。
新鮮な海産物を囲炉裏で焼いて味わい、海女さんの貴重な話を聞くことで、伝統的な海女文化を間近で感じられる魅力的なプログラムです。
海女小屋体験 はちまんかまど
- 住所:三重県鳥羽市相差町819
- 営業時間:10:00〜17:00 【完全予約制】
- 定休日:1/1~1/5、8/13~8/15、12/30~12/31、不定休
- TEL:0599-33-1023
- 公式サイト:海女小屋体験 はちまんかまど
海女文化を存分に学べる!日本最大規模の「海の博物館」
海の博物館は、三重県鳥羽市に位置する海洋文化を専門とした博物館です。1971年に開館し、日本の海女文化をはじめとする海洋に関連する歴史や技術、生活文化を広く紹介しています。博物館の建物自体が木造の伝統的な船を模しており、そのデザインも見どころの1つです。
館内には、海女の歴史や漁具、衣装などが展示されており、来館者に海女の生活と技術の奥深さを伝えてくれます。
また、船や漁法に関する資料、模型、映像展示も豊富で、古代から現代に至るまでの日本の海洋文化の変遷を学ぶことができます。特に、実物大の木造船の展示や、船大工の技術を紹介するコーナーは迫力があり、来館者に大きな印象を与えます。
さらに、海の博物館では定期的にワークショップや特別展が開催され、体験型の学習機会も提供されています。これにより、子どもから大人まで幅広い世代が楽しみながら学べる場所となっています。海洋文化の理解を深め、保存活動に貢献する重要な施設です。
海の博物館
- 住所:三重県鳥羽市浦村町大吉1731-68
- 開館時間:3月1日~11月30日 9:00〜17:00、12月1日~2月末日 9:00~16:30(最終入館は閉館の30分前まで)※船の収蔵庫見学 16:00まで
- 休館日:6月26日〜30日と12月26日〜30日
- TEL:(0599)32-6006
泊まれば鳥羽・志摩旅の満足度がグッとアップ
海女の伝統や文化を学び、そして体験できる鳥羽・志摩ですが、そんなこの地の魅力を味わいたいなら、ぜひ漁師が営む民宿に宿泊してみてはいかがでしょうか?
伊勢海老からあわび、そして鳥羽浦村の名物・牡蠣まで食べきれないほどの豪華な海鮮を堪能できます。ディープな鳥羽・志摩を知り、最後はたっぷりお腹も心も満たす、そんな旅に出かけてみてください。
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土庄雄平
- 1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍ら、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。春は桜を愛でながらサイクリング、夏は冷涼な北日本へ自転車で大冒険、秋は秘境の紅葉を求めて山登り、冬は輝く樹氷と白銀の世界に魅了される。そんな自然の中へ身を投じる旅がルーティーン。