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『ざんねんないきもの事典』の目線で上野動物園を回ってみた!
数年前から話題で今でも人気の『ざんねんないきもの事典』。
元々は小学生向けに出版されている本ですが、文頭にあるように【「ざんねんないきもの」とは一生懸命なのにどこかざんねんないきもの達のことである】と、大人でもクスっと笑えてちょっと小ネタになる豆知識がいっぱい詰まった本なのです。今ではこのシリーズだけで9冊も出版、テレビ放送までされている大人気シリーズです。
今回、ちょっと変わった楽しみ方をしようとこの事典の目線で上野動物園を訪れてみました。
ざんねんなネタ、教えちゃいます!
【上野動物園の基本情報】
- 住所:東京都台東区上野公園9-83
- TEL:03-3828-5171
- 開園時間:9:30~17:00
- 休園日:月曜日,年末年始(12月29日~翌年1月1日)
- 公式サイト:上野動物園
- 公式SNS:Instagram、X
目次
- 強いけどざんねん
- かわいいけどざんねん
- 体がざんねん
- 能力がざんねん
- ただただざんねん
- こだわりがざんねん
- カピパラは誰のおっぱいでも飲む
- 声がでかいアメリカパイソンはモテない
- ジャイアントパンダは栄養不足で仕方なく白黒の体をしている
- スタッフのおじさんの腕に感動
- 最後に
強いけどざんねん
キリンの体は鳥のねぐらにされる
キリンの首はただ長いわけではありません。キバシウシツツキという鳥がキリンの体にいて、キリンなどの体についているダニを食べて生きています。夜中までそのまま首にぶら下がったまま寝ていることが多く、1頭のキリンの首に10羽近くぶら下がっているときもあるほど!まさに自然界のタワーマンション!
夜の姿、気になるところですね。キリンも優しい半面、カッコつかないな~。
ヘビがとぐろを巻くのは怖がりだから
ぐるぐると渦巻き状にとぐろを巻くことがありますが、その姿勢が一番安全だから。
細長い体なので、しっぽの後ろに敵がいてもすぐには気づきません。なので、とぐろを巻いて体全体が見渡せるようにしているのです。
不忍の池近くで野生のヘビに遭遇。30cmほどのかわいいサイズでしたが種類などは分からず。。。
ガラス越しじゃないとただ怖いと思いつつ、なんとか記念撮影。
とぐろを巻いていた方が迫力があって怖く見えそうです。
トラは狩りの間に寝落ちする
トラは主に湿原で暮らし、その縄張りの中で1頭で狩りをします。
その縄張りの広さはなんと1,000平方キロメートル(東京23区の1.6倍)。獲物が近くに来るまで待ち伏せする時もあり、体にあるしま模様を草木の影に溶け込ませ、獲物に気づかれないようにカモフラージュしてくれるのです。
しかし、それでも狩りは10~20回に1回しか成功しません。待ち伏せする間に待ちくたびれてそのまま寝落ちすることもあります。
トラやライオンの迫力が好きで動物園に行くとじーっくり見るのですが、手だけでも大きく迫力満点ですよね!常に縄張りを意識したような歩き方でぐるぐる周っているのもかっこいいなーと。なのに...!寝落ちなんて驚きです。トラも気持ち良くなったり、お疲れモードな日もあるんですね。
私も集中してるふりして寝ちゃおうかな♪
強いからこそのんびり過ごしても他の動物に襲われず、身の安全が確保できるのかなと新発見です。
ゴリラは息子に裏切られる
ゴリラは1頭のオス、数頭のメス、そして子どもと群れを作ります。
大人のオスは絶対的ボス。背中の毛が白くなることから「シルバーバック」と呼ばれ、群れのゴリラは全てボスの言うことを聞いて動きます。その力は、人間の大人の男性の約10倍、誰も逆らえません。。。と思いきや、ゴリラは実は優しく争いが嫌いな生き物。息子にあっさりと群れを乗っ取られてしまうこともあります。
見に行った時は、オスが上から見下ろして貫禄がありましたが、大きくなった息子が群れを出ていかないかと、内心ヒヤヒヤなのかもしれませんね!そんなところが人間のお父さんを見ているようで人間味がありほっこり。
着ぐるみに見えてしまうのは私だけでしょうか。。
かわいいけどざんねん
ペンギンはいつも空気イス
ペタペタ歩く姿がかわいいペンギンは足が短いように見えますが、外から見えているのは足首の部分だけ。本当は見た目の3倍くらい足が長いのです。
しかし、その足は体に埋まっていていつも膝を曲げたまま歩いているのです。埋まったように見えるのには理由があり、1年の多くを海で過ごし、足をほとんど使わないためです。そのため、水中では翼を使って飛ぶように泳ぎますが、陸上ではのろのろと歩くことしかできなくなってしまいました。体の中で直角に曲がっているそうです。すごい!!長すぎてしまった足の進化系が今のペンギンなんですね。
足が長いペンギンがいたら笑えるけど、空気イスの状態であの歩き方をマネしたら明日、間違いなく筋肉痛です(笑)
ペンギン歩きの定義、見直しましょう。
体がざんねん
フラミンゴはストッキングで運ばれる
華やかなピンクの体が美しいフラミンゴですが、動物園に来るまでに大変な思いをしています。
立たせたまま車で運ぶと危険、そして車内に入れると興奮して暴れ、翼を痛めてしまいます。
そこで編み出されたのがストッキング。
つま先部分を切って筒状にしその中にフラミンゴを折りたたんで収納すれば安全に運ぶことができます。その異様な光景、ピンクで綺麗なのか、笑えてしまうのか、運ぶところを見てみたいものです。
いつ見ても鮮やかでスタイルが良く、おしゃれだなと思って見ているフラミンゴにもそんな試行錯誤があったんですね。
オオアリクイの口は1円玉ほどしか開かない
オオアリクイの頭の半分以上は、口です。
そして、60cmもある長くネバネバした舌を1分間に160回も出し入れして、中にいるアリを舐め取って食べるのです。
この口なら他の虫も余裕で食べられそうですが、オオアリクイの口は1円玉ほどの幅しか開きません。
主食である白アリは嚙み潰す必要がなく、口を開くための筋肉は退化し、歯もなくなってしまったのです。
え!!あんな大きい口して1円玉!?目を疑いましたが、おもしろい!
オオアリクイって何気なく通り過ぎてしまったり、なかなか食べているところを見たことがないですが、これは動物園でのエサの時間が気になります。
アカウミガメは頭までムキムキ
アオウミガメとアカウミガメ、見分けられますか?
甲羅の形や頭の大きさもかなり違います。
- アオウミガメ:頭がスリム、海藻を食べる
- アカウミガメ:丸くずんぐりとした頭、カニや貝の硬い殻をバリバリ食べる
そのためアゴの筋肉が発達して頭までムキムキになりました。噛む力は人間の2~3倍、オオカミと同じレベル。侮れません。
感触も違うんだろうなと思いつつ、亀は甲羅以外、触る勇気出ません。
ダイビングで見るウミガメも怖くてパニックになってしまう"ざんねんな私"です。
能力がざんねん
キリンはケンカに負けると頬ずりして降参する
1日20分しか眠らない、角が5本もある、本気を出せば時速60kmで走れる、そして舌で鼻くそをほじる...と不思議が爆発しているキリン。
オス同士が「スパーリング」といってメスを奪うために角をぶつけ合うのですが、そこで「まいった!」と思ったら相手の首にすりすりと頬ずりして戦いを辞めます。パリコレ並みなフサフサまつ毛がたまらなくかわいいキリン。キリンになると私もその美しい顔、その足の長さになりたいといつも思う。
その美しい顔から一変、お茶目な一面もあるんですね!
ただただざんねん
コウモリはツルツルのものにぶつかりがち
ご存知の通り、コウモリは真っ暗な中でも飛ぶことができます。口や鼻から超音波を出して、跳ね返ってくる音を聞き、周囲にある物や距離を瞬時に掴んでいます。
ところが、窓ガラスや金属などツルツルした物が苦手。超音波は表面が荒ければ反射してきますが、ツルツルしている物はうまく返ってきません。そのため、前に何もないと勘違いしてビルの窓ガラスなどに激突してしまいます。
超音波で感知しているのは何となく知っていたけど激突は初耳です。車もぶつかるのかな~(怖)
姿は不気味だけどよく見るとコウモリって結構かわいい顔してるんですよね^^
写真、分かりずらくてすみません。
こだわりがざんねん
マウンテンゴリラはせっかく作ったベッドにうんこをする
ゴリラは眠るときに葉や枝を集めて地面に敷き詰め、その上にゴロンとベッドを作ります。「すごい!」と褒めたいところですが、その直後にベッドの上でうんこをしてしまうところがゴリラ。でも、大丈夫。木の皮や茎などを食べるためうんこも硬くてパサパサです。汚れないどころかうんこには体の冷えを防ぐ働きがあるそうです。たまに栄養効率を良くするためにおやつとしてうんこを食べます。
人間らしい動きで毎回笑わせてくれるゴリラ。頭が良いだけにうんちをフル活用!?
さらにゴリラの動きから目が離せない。全ての動きがおじさんに見えるんだよな~
見てるだけでストレス発散してくれる私の永遠の癒しです。
カピパラは誰のおっぱいでも飲む
カピパラは1頭のオスと数頭のメス、そして子ども達で10~20頭の群れを作って暮らします。仲間同士の繋がりがとても強いため群れにいる子ならどの子にもおっぱいを与えられます。フリーおっぱいです。ところが、味や量の違いなのか、人気のメスには子ども達が集中し「人だかり」ならず、「カピパラだかり」ができます。
自由に選べるから子ども達は味に敏感になり、おっぱいの楽しさが増すのかな~おおきくなぁ~れ~!!
ただ、これではフリーおっぱいシステムが無意味な気がしてなりません。
声がでかいアメリカパイソンはモテない
夏が繁殖期なパイソンは、オスがメスに注目してもらうために鳴き声を上げるのですが、意外にも鳴き声が大きなパイソンはモテないんです。
研究によると一番モテたオスの声は、モテなかったオスの3分の2の音量しかありませんでした。声がでかいとただ怒鳴り声と捉えられ、臆病者だと思われてしまうからです。モテるポイントは声の高さや声を出す時間に長短を付けるなど工夫が必要。
やはり女性を口説くのは一筋縄ではいかないようですね。。
こんな強面のパイソンですが、ソプラノ系の声量がモテるコツ?と思いクスっと笑ってしまいました。
私が会った時に聞いた声は太く、ビクッとしちゃいましたが、「それじゃモテないぞ~」とツッこめばよかった!
ジャイアントパンダは栄養不足で仕方なく白黒の体をしている
白黒模様は敵から身を守るためと言われていますが、最近、食べ物が原因とする説もは発表されました。本当は冬には白い毛に生え変わりたかった様ですが、主食の笹があまりにも栄養が少なく毛を生え変わらせることができなかったため間を取って白黒になったというのです。
あんなぽっちゃり丸い体型で人気者なのに極貧?!生まれたばかりのピンク色のパンダもかわいいですよね!
そんな隠れたエピソードを知りさらに見入ってしまい、この時はなんだか忙しそうに動き回っていました。
お尻でスリスリ。子ども達、大爆笑です。
さすが、日本を代表する上野動物園のパンダ「リーリー」でした!
スタッフのおじさんの腕に感動
スタッフが描いたぞう。うますぎてびっくり!
他にもたくさんの動物が描かれていましたが、気づかず通り過ぎてしまう人も多かったです。
正門手前で出会えますよ!!
最後に
一部の動物をご紹介しましたが、上野動物園にはいない海の生き物や虫についてもたくさん載っています。知っている知識はいくつありましたか?
私は動物に詳しくないので、ただ動物を眺めに行くのもなーと思い今回、家にあった『ざんねんないきもの事典』を掘り出してみました。
この事典を読んで「へぇ~」と関心したり、「うそでしょー」と笑ってしまったり。その目線で動物園に訪れてみると、今までとはひと味違うまた新たな楽しさが見つかります!違った視点で見ると、動物たちがさらにかわいく見えたり、マヌケに見えたり、動物園がエンターテイメントに...!?笑
子どもの本として出版されていますが、大人でも絶対楽しめます!まだ2冊しか持っていませんが、他のシリーズもまた読んでみようと思います。
※『ざんねんないきもの事典(出版元:高橋書店)』より一部抜粋して引用
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mAriel
- おてんば1女のママ。寝る時間を削ってでも街を歩いていたい!食べることが生きがいです.国内外問わずガイドマップにはない情報や親子旅のアレコレをお伝えします!