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ヒュッゲで愉しむ晩夏のデンマーク7(最終回):デンマークの食卓編
窓子デース!!
ついに最終回。お待たせしました"ヒュッゲ"についてのお話です。
ヒュッゲで愉しむ晩夏のデンマーク:デンマークの食卓
まだヒュッゲ(hygge)があまり日本で知られていなかった7年前、デンマークを訪れた際にお招きいただいたお宅で、夕食後にヒュッゲを体験しました。
明るいライトが消されて、キャンドルや間接照明の灯火だけになりました。
素敵な空間ですが、真っ暗...。近くに座る人の顔が見えん、という(笑)
しかしこれには理由があります。
日本人の黒目には見えなくても、北欧の人達の薄い瞳のカラーなら見えるのです。娘婿がクロンボー城でスマホのライトなしでもスイスイ歩けたので、初めて気がつきました。
と、いうかヒュッゲ=薄暗い部屋ではないことをまずお伝えしたい(笑)
日本にもかつてお茶の間タイムという習慣がありました。家族揃って一台のテレビを囲んで、ちゃぶ台に用意されたお菓子を食べたり、お茶を啜ったり。
そのうちテレビは一家に一台じゃなくなり、今ではスマホを各自で見ていたり...。
ヒュッゲとは、1人でもいいけれど、やっぱり本来の意味は"家族の団欒"ではないでしょうか。薄暗いイメージ(笑)があるのは、夜に家族が集まるから、そうなっただけのことでは?
娘婿は日本の企業に勤めていましたが、働き方がタイト過ぎると、デンマークの企業に転職しました。
朝は自転車で通勤して、会社でシャワーを浴びて、朝ご飯も会社が無料で提供してくれます。8時に家を出るのに、14時くらいには帰宅します。
夏なら、それからウォーキングに出かけたり、自転車を磨いたり、料理を作ったり。見ていて日本との働き方の差を感じます。
ヒュッゲを支える働き方の文化があるわけですね。
それでは、窓子がお呼ばれされたデンマーク人の食卓をご紹介いたします (^^)
お天気が良いので外にテーブルが用意されていました。
一般家庭で、ここまでのテーブルセッティングをされた家に招かれたことはありません。めちゃめちゃ感動...。
手作りケーキは、イチゴと庭にあるルバーブ。
デンマーク語で、お父さんはfar(ファー)、お母さんはmor(モア)です。
ちなみに、ママのお父さんはmor far、パパのお父さんはfar farです。だからママのお母さんはmor mor。
日本のように、どちらのおじいちゃんかわからない名称ではありません。
先ほどの写真は、mor morとmor farのお家です。
芝生の片隅にあった食卓は、それはそれは美しかったです(^^)
この場所は昼ランチ用。
夕方にお食事を楽しむテーブルが別にあります。太陽の傾きに合わせて、食事をする場所を変えるのです。
ケーキをいただいたテラスは、冬は冷蔵庫代わりに使い、夏は肌寒くなった時に今回のように移動して、お茶をしたり食事をしたりするテーブルがあるのです。
室内にもダイニングテーブルがあるので、一体いくつテーブルがあるのか(笑)
でも、これがヒュッゲを愉しむスタイルなのだと思いました。
mor morはかつてコックさんだったので、彼女が作るスモーブロー(オープンサンドイッチ)は絶品です。
娘婿は店で食べるよりmor morの作ったスモーブローが美味しい!と言っていますが、確かにそう思います(^^) 前回時差ボケであまり食べられなかったので、今回は全品制覇しました!
写真はありませんが、書き出しました。
お品書き
- イワシの2種 カレー味と甘酢(日本風に説明)
- 卵付きの茹でエビにふわふわ卵、サーモンマリネの3種盛り大皿
- 白身魚のフライ
- 小エビ(スモーブローの決定版)
- ハンバーグ(日本風に説明)
- 豚肉の何か(美味しかったことだけ記憶)
- 季節のサラダ
- キュウリのピクルス
- オリーブの酢漬け
- チーズ2種
本来なら、スモーブローはパンの上に乗せていただくのですが、全制覇したらパンの枚数が大変なことに!!デンマーク人は当然パンありきで食べますが、窓子はオカズだけ食べました。
スモーブローじゃなくなってるし(笑)
それから、見た目はオープンサンドのくせに、フォークとナイフでいただきます。
7年前はそれを知らなくて、手掴みしたら目線が窓子の手元に集まりました....。
そこで娘が慌てて教えてくれたのです。
お箸の国の人がパンをナイフで切るのは、割と大変です(笑)
そして、翌日に訪ねたお家の食卓は...なんとなんとまるでタイムスリップしたようなレトロ感ある可愛い食卓!!
この日は肌寒かったので室内で。こちらのテーブルで、スモーブローのランチをいただきました。
隣の部屋に用意してあったポートワインとケーキを愉しむテーブルセッティングに、目がハート!!
久しぶりのポートワイン、めっちゃ美味しかったです。
暖炉にある丸い穴はワイン入れとか。(最近は面倒くさいから火は入れないらしい。)
ペンダントライトの吊り下げ位置が、部屋の真ん中ではないところがヒュッゲモード。
昼間でもキャンドル点きました。ケーキは庭のりんご。
こちらの写真は、far morとfar farのお家。初めての訪問です。
あんまり素敵な暖炉だったので、写真を撮って良いかと聞いたら、好きなだけいいよー!と言われたのでたくさん撮りました。
デンマーク人はルームツアーを必ずします。寝室以外はトコトン見せます。作業部屋などは散らかっていても気にしない(笑)
写真はありませんが、広いお庭には、朝ご飯用のテーブル、昼ご飯用のテーブル、夜ご飯用のテーブルが3か所にありました。
語らいを大事にするヒュッゲがそのまま、どのテーブルにも息づいていました。
いかがでしたでしょうか?窓子のデンマーク体験。
本来の目的は、4月に移住した娘の暮らしぶりを視察して(笑)一緒にスーパーに行って、日本食風になりそうなものを研究することでした。
しかしフタを開けてみたら、親戚の家まわりとドライブ三昧になっていたりして( ̄∇ ̄)
それでも、日本食が好きな娘婿ママのために、最後の日に日本食を作りました。mor morの家に生えていたルバーブの塩漬けを豆腐に乗っけたりして、一応目的達成!!
立派なルバーブ。なんちゃって梅干しを作ってみましたが失敗(笑)
オーガニック豆腐600円!!しかし、割としっかり豆腐でした。
日本から持ち込んだ米、4.5キロ!行きの空港なのに23キロあったのでスタッフがびっくりしていました。味噌汁と即席キュウリの漬物、ほうれん草のおひたし、高野豆腐。デンマークでとりあえず再現した渾身の日本食(笑)
こちらは、おまけの写真。窓子の食卓です。
クマさんのハチミツがめちゃめちゃ美味しくて、リュンビューで買ったチーズと合わせて食べたら最高でした。来月の健康診断が怖い毎夜のチーズ祭り。
「ヒュッゲで愉しむ晩夏のデンマーク」を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
デンマーク人のこよなく愛するヒュッゲが、皆さまにもうまく伝わったら嬉しいです。
TAK!(タク)ありがとう!(≧∀≦)
ヒュッゲを愉しむ晩夏のデンマーク
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窓子
- 10年来の飛行機嫌いを克服して海外旅行が趣味になりつつある映画好きのSWオタクにしてトレッキー、さらに新撰組熱血ファン。勤務先は旅行会社 コールセンター。たまに不要な知識を暴走させてお客様と長話をしてしまう難癖あり。