【ウルグアイ】コロニアの博物館と、世界遺産の黄昏に酔う絶景夕陽ポイント

世界遺産の街、Cononia del Sacramento(コロニア・デル・サクラメント/以下:コロニア)。17~18世紀にかけてポルトガルとスペインによる領有権争いの舞台となったコロニアは、領土関連条約が締結されるたびにポルトガル領とスペイン領を行き来したという、特異な歴史を持つ港湾都市です。旧市街には今も両国それぞれの建築様式で建てられた邸宅がいくつも残っており、その建物を利用した博物館も公開されています。

大航海時代に世界を制したイベリア半島の両雄がこの街に刻んだ歴史の断片を、ちょっと覗いてみましょう。

目次

まずは共通チケットを入手

コロニアでは街の歴史を伝える9つの博物館を統合し、「Museo de Colonia(コロニアの博物館)」として管理・運営しています。チケットは各館共通になっており、マヨール広場に面した「Espacio Dr. Bautista Rebuffo(バウティスタ・レブフォ博士の一郭)」で販売されています。

マヨール広場

コロニアの博物館めぐりの起点となるマヨール広場。

バウティスタ・レブフォ博士の一郭

「バウティスタ・レブフォ博士の一郭」は18世紀前半に建てられたポルトガル様式の建物で、後のスペイン統治時代に改修されました。

共通チケットは$150(約US$4)

共通チケットは$150(約US$4)で、火~日曜日の11:30~16:30に購入可能。表側にはQRコードがあり、9つの博物館の名前と地図、代表的な博物館の紹介などをダウンロードすることができます。

共通チケットの裏面にも博物館の名前と地図

共通チケットの裏面にも博物館の名前と地図があります。

Espacio Dr. Bautista Rebuffo(バウティスタ・レブフォ博士の一郭)

  • 住所:Calle del Comercio 77

コロニアの博物館をいくつかご紹介

Espacio Español(スペインの一郭)

コロニアのサン・ホセ通りにある「Espacio Español(スペインの一郭)」は、植民地コロニアにおけるスペイン人の暮らしを伝える博物館。1720年に建てられたポルトガル様式の建物ですが、20世紀初頭にスペイン人将校Juan del Águila(フアン・デ・アギラ)がここに暮らしていたことから、「ドン・フアン・デ・アギラの家」とも呼ばれています。

Espacio Español(スペインの一郭)

  • 住所:Calle del Comercio 77-83

Espacio Portugués(ポルトガルの一郭)

石とアドベ(日干し煉瓦)を積み重ねたこの小さな建物は、「Espacio Portugués(ポルトガルの一郭)」。正面の壁に這うように伸びたブーゲンビリアが印象的です。この博物館では1680年のポルトガル人の入植からコロニアを去るまでの、ポルトガル人の日常生活に触れることができます。

Espacio Portugués(ポルトガルの一郭)

  • 住所:Enríquez de la Peña 180

Archivo Histórico Regional(地域歴史資料館)

コロニアの断片的な歴史を記録した国内すべてのコレクションを集める目的で作られたという、「Archivo Histórico Regional(地域歴史資料館)」も興味深いですね。

Archivo Histórico Regional(地域歴史資料館)

  • 住所:Misiones de los Tapes 115

Vivienda Portuguesa(ポルトガル住宅)

赤い壁が目印の「Vivienda Portuguesa(ポルトガル住宅)」18世紀前半に建てられた典型的なポルトガルの家屋で、瓦葺きの切妻屋根やオリジナルの石壁、床の一部が保存されています。植民地時代の日常生活を再現しており、家具や装飾品、食器類、日用品などを鑑賞することができます。

Vivienda Portuguesa(ポルトガル住宅)

  • 住所:Calle del Comercio 67

そのほかにも、アズレージョ(Azulejo)と呼ばれるポルトガルの装飾タイルにスポットを当てた博物館や、コロニアで発掘された化石などを展示する博物館もあります。

ただ私がコロニアを訪れた時はコロナ禍の影響で閉館中の博物館もあり、9つすべてを見て回ることはできませんでした。またいずれの博物館も開館時間帯は11:30~16:30と短いので、1日で全部見て回るのはちょっと難しいかもしれません。コロニアの博物館めぐりを楽しむなら、優先順位をつけて見学したほうがよさそうです。

ラ・プラタ川に沈む夕陽に感動!

博物館の見学を終えてカフェでひと休みした後は、夕日を眺めに行きませんか?コロニアの西端に位置するBastion de San Pedro(サン・ペドロ砦)は夕陽を眺める絶好のビューポイント。風にたなびくウルグアイ国旗の周囲には、夕刻になると大勢の人たちが最高の瞬間を楽しもうと集まってきます。

Bastion de San Pedro(サン・ペドロ砦)

白地に青いラインが美しいウルグアイ国旗。白は平和、青は自由の象徴で、9本のラインは独立当時に存在した地域の数を表すそうです。

Bastion de San Pedro(サン・ペドロ砦)空とラ・プラタ川の境界の色が少しずつ変わってきました。

空とラ・プラタ川の境界の色が少しずつ変わってきました。ちょうど太陽の位置に白い雲が・・・どうか雲が晴れますように!

Bastion de San Pedro(サン・ペドロ砦)空が黄昏色に染まるころ

空が黄昏色に染まるころ、さっきまで太陽を覆っていた雲が少し移動してくれました。まるで大海原のようなラ・プラタ川の川面が夕陽を反射してキラキラと輝いています。

Bastion de San Pedro(サン・ペドロ砦)

砦に腰掛け、その瞬間を待ちわびる人々。マイチェア持参の地元の人もいます。一日の終わりをゆったり過ごす時間と心の余裕を忘れないウルグアイの人たち、羨ましいですね。

Bastion de San Pedro(サン・ペドロ砦)世界遺産の街で眺めるサンセット

世界遺産の街で眺めるサンセットは、コロニアの思い出を鮮やかに彩る最高のイベントです。

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原田慶子

ペルー・リマ在住ライター。ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。ペルーに関する情報誌等の取材協力。

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