【ウルグアイ】南米のモナコ「プンタ・デル・エステ」日帰りツアー

今回は、世界のセレブが愛するウルグアイきってのリゾート地「Punta del Este(プンタ・デル・エステ)」への日帰りツアーをご案内しましょう。

ラテンアメリカでもっとも高級なビーチリゾートの1つと称されるプンタ・デル・エステ。ラ・プラタ川の河口に位置し、大西洋にも面した岬の街は、その美しさから「南米のモナコ」、または「大西洋の真珠」などと呼ばれ、いくつもの高級住宅街や別荘地が広がっています。あのコロンビアの歌姫シャキーラやイギリス人トップモデルのナオミ・キャンベルも、プンタ・デル・エステに別荘を持っているというのですから、その魅力はお墨付きですね。

またこのツアーでは、エーゲ海に浮かぶサントリーニ島を彷彿とさせる「Casapueblo(カサプエブロ)」と呼ばれる建物にも立ち寄ります。

ウルグアイ随一の高級リゾート地プンタ・デル・エステ。"酪農の国ウルグアイ"のイメージが一変すること間違いなしの、モンテビデオ発プンタ・デル・エステツアーをお楽しみください。

目次

ツアー概要

ツアーバスは朝7:30~8:00ごろにモンテビデオ市内のホテルに到着。ほかのツアー参加者をピックアップしながら、モンテビデオを後にします。

所要時間は9~10時間ほどで、ツアー代金はUSD40前後(2023年12月現在)、代金にはカサプエブロの入場料とランチ代、ガイドへのチップは含まれていません。

参加時期に寄りますが、これからのバカンスシーズン(12月~翌3月)は特に日差しが強いので、帽子やサングラス、日焼け止め、ミネラルウォーターは必需品です。エアコンの効いた大型バスでの快適なバス旅行ですが、乗車時間が長いので、乗り物酔いしやすい人は薬を準備しておきましょう。

ツアーガイド

私が参加したツアーの女性ガイドは、英語とスペイン語、ポルトガル語のトリリンガルで、プンタ・デル・エステの歴史や道中の見どころを3か国語でよどみなく説明してくれました。

20世紀初頭には南米最大だったアルヘンティーノ・ホテル

Piriápolis

最初の停車地は、「Piriápolis(ピリアポリス)」というビーチリゾート。常住人口は9,000人足らずの小さな町ですが、バカンスシーズンには国内外から大勢の観光客が訪れる国内有数のリゾート地です。

El Argentino Hotel

メインストリートを挟んでビーチの真正面に位置するこのホテルは、El Argentino Hotel(エル・アルヘンティーノ・ホテル)です。

ウルグアイ人実業家であり、ピリアポリスを建設したフランシスコ・ピリアの手によるもので、1930年に創業しました。コート・ダジュールに並ぶ壮大かつ華麗なホテルをイメージして造られたピリアポリスのシンボル的建造物で、プールやスパのみならず、タラソテラピー(海水療法)なども人気です。

ピカソの弟子が愛した白亜の館「カサプエブロ」

カサプエブロ

次の訪問地はピカソの弟子であり、巨匠と親交深かったウルグアイ人芸術家、Carlos Páez Vilaró(カルロス・パエス・ビラロ)が設計・建築した「カサプエブロ」です。広大なラ・プラタ川を眼下に見下ろす丘の斜面に博物館兼アトリエとしてオープンしたこの建物は、ビラロの終の棲家でもありました。作品の展示販売のほかホテルとしても人気があり、世界中のビラロファンがこの場所を訪れます。

ビラロの作品たち

テラスに並べられた、個性的なビラロの作品たち。壺や置物に描かれたほのぼのとした表情が何とも言えません。

建物内部の部屋はどれも大きさが不揃いで、壁や天井など多くの面が曲線で構成されています。通路や階段も曲がりくねっているので、油断していると迷子になってしまうかも?館内の探索に疲れたら、併設のカフェでひと休みするのもおすすめです。

カルロス・パエス・ビラロ

カルロス・パエス・ビラロ(1923-2014年)は、ウルグアイ生まれの芸術家兼建築家。ウルグアイの黒人文化に強く影響を受けたビラロの作品には、アフリカ系住民をテーマにした作品が数多く含まれています。彼はまた、カンドンベ(ウルグアイのアフリカ系住民によってつくられた音楽様式)の作曲も多数手がけ、ウルグアイの黒人文化に光を当てた最初のウルグアイ人として今も尊敬を集めています。

ビラロの作品

ビラロの作品を集めたスーベニールショップもあります。お土産にいかがでしょうか?

Museo Taller Casapueblo(アトリエ博物館 カサプエブロ)

プンタ・デル・エステに到着!

カサプエブロから20分ほど南東に進んだあたりから、青々とした芝生の真ん中に佇む豪奢なお屋敷や、きらびやかな高級ホテル群が姿を現し始めます。このあたりには実際に「ビバリーヒルズ」と名付けられた高級住宅街があるそうですが、その名に恥じぬハイグレード感が漂っていました。国際的なヨットレースの舞台でもあるプンタ・デル・エステはまた、ウルグアイ・ラウンド開始宣言の地としても知られています。

ホテル

バスは見るからにお高そうなホテルを横目に進んでいきます。

ラ・プラタ川沿いのビーチ

さらさらの砂浜が広がるラ・プラタ川沿いのビーチで、小麦色の肌作りに余念のない白人観光客たち。

プンタ・デル・エステ

ツアーバスはプンタ・デル・エステの岬付近で停車、ここからしばらく自由行動になりました。まずは近くのレストランで昼食を済ませ、太陽がさんさんと降り注ぐ市街地を散策。この地で夏を過ごすための別荘でしょうか、海岸沿いには高層アパートがたくさん並んでいました。

海辺に忽然と現れる巨大な手「ラ・マノ」

プンタ・デル・エステの名物といえば、ブラバ・ビーチにある「La Mano(ラ・マノ=手)」、または「Los Dedos(ロス・デドス=指)」と呼ばれる巨大な彫刻。砂浜から突然巨大な指が突き出ているというのですから、これを見ない手はありません。

海辺に忽然と現れる巨大な手「ラ・マノ」

何やら指らしきものの周囲にたくさんの観光客が集まっているのが見えてきました。

海辺に忽然と現れる巨大な手「ラ・マノ」

この何とも不思議な指のオブジェは、1982年2月にプンタ・デル・エステで開催された第1回現代野外彫刻国際会議のために、チリ人アーティストのマリオ・イララザバルが製作したもの。指の高さは3m以上で、表面のプラスチックには塩害に強い塗装が使われています。世界的に賞賛を浴びたというこの作品は、観光客のスナップ写真やポストカードなどで広く知られるようになったとか。なぜ指だったのかは不明ですが・・・アートの世界は奥深いですね。

ウルグアイの最南端「ラ・プンタ・デ・ラス・サリーナス」

ラ・マノのあるブラバ・ビーチを南下して、岬の先端へ。ウルグアイの最南端に位置するプンタ・デル・エステの岬は、ちょうど大西洋とラ・プラタ川の境に位置しています。碧い海を越え吹きつける強い風は、ここから先が外洋であることを教えてくれます。

ラ・プンタ・デ・ラス・サリーナス

こちらは1860年建設の「Faro de Punta del Este(プンタ・デル・エステ灯台)です。外壁材はローマから、照明設備はフランスからというこの灯台の高さは約45m。長きにわたり、大西洋からラ・プラタ川へと向かう船を導いてきました。

La Punta de las Salinas

岬の先端にある「La Punta de las Salinas(ラ・プンタ・デ・ラス・サリーナス)」と呼ばれるポイントに着きました。"サリーナス"とは塩田のこと。この半島が観光地として有名になるずっと以前、ここで海塩が採掘されていたことに由来しています。

プンタ・デル・エステの海岸をひとしきり散歩したら、ツアーは終了です。モンテビデオへの帰路に就いたバスは参加者をそれぞれの宿泊先で降ろしてくれますが、場所によってはホテルまで行かないことも。自分が下車するポイントは、事前にガイドに確認しておきましょう。

ラテンアメリカ屈指の高級リゾート地プンタ・デル・エステ。こらからのバカンスシーズン(12月~翌3月)にウルグアイを訪れたなら、ぜひ1日ツアーに参加してセレブな気分を味わってください。

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原田慶子

ペルー・リマ在住ライター。ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。ペルーに関する情報誌等の取材協力。

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