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山梨の名物はこれ! 行って食べたいグルメ&買いたいお土産
富士山をはじめとする雄大な山々の絶景や、名称「武田信玄」ゆかりのスポットなどで知られる山梨県。首都圏や名古屋方面などからのアクセスがいいこともあり、年間を通して多くの観光客が訪れています。
本記事では、そんな山梨の名物グルメや山梨でぜひ買いたいお土産などをご紹介。定番の郷土料理や地元の人に愛される名店、喜ばれること間違いなしのギフトなどをピックアップしましたので、山梨旅行の際はぜひ参考にしてください。
目次
1. 山梨の名物はこれ!
豊かな自然に囲まれた山梨県には、歴史ある郷土料理やたくさんの果物、ご当地グルメなど数多くの名物料理があります。ここからは、山梨を訪れるなら必ず食べたい7つの定番グルメをご紹介します。
代表的な名物料理を覚えておき、山梨の食を思う存分満喫しましょう。
1.1 ほうとう
<出典元:写真AC>
山梨を代表する名物料理であり、山梨県民にはもちろん、観光客にも愛されている「ほうとう」。小麦粉を練った太くて長い平打ち麺に、かぼちゃや季節の野菜・里芋・きのこ類などを加え、味噌で煮込んだ素朴な一品です。戦国時代には山梨の名将である武田信玄が野戦食にしていたという説もあり、古くから周辺地域において親しまれてきたことがうかがえます。
具材が多く栄養満点で、土鍋で提供されることからアツアツの状態で食べられる点が特徴。お店や地域によって具材や汁の味などが異なるため、県内のさまざまな店舗をめぐってみるのもいいでしょう。
※ほうとうについて詳しくは「ほうとうって何?材料や作り方、山梨の有名店まで紹介」のページもご覧ください。
1.2 吉田のうどん
<出典元:写真AC>
「吉田のうどん」は山梨県の富士吉田市を代表する名物料理で、歯ごたえ抜群のコシが強い麺が特徴のご当地うどんです。その歴史は昭和初期まで遡り、繊維業を営む家庭が腹持ちのいいうどんを作ろうとしたことから、歯ごたえのあるうどんになったとされています。
噛めば噛むほど旨味が広がる麺や深い味わいの出汁、トッピングとして人気の甘辛い味付けの馬肉などにやみつきになる人が多く、行列ができるお店も少なくはありません。うどんと一緒に食べる山椒や赤唐辛子などで作られた薬味「すりだね」を入れると、さらに旨味を感じられることでしょう。
富士吉田市には富士山が見渡せる絶景スポットや人気の「富士急ハイランド」などもあるので、観光とともに「吉田のうどん」を楽しむのもおすすめです。
1.3 甲府鳥もつ煮
<出典元:写真AC>
鳥のレバーやハツ・砂肝などを、砂糖と醤油の甘辛いタレで絡め、煮込んだ料理である「甲府鳥もつ煮」。昭和25年頃に誕生したこの料理は、ご当地グルメの大会「B-1グランプリ」で優勝したことをきっかけに広まり、山梨の名物料理となりました。
「もつ煮」と聞くと大鍋で煮たものをイメージする人が多いと思いますが、「甲府鳥もつ煮」は汁気がなく、一風変わった料理になっています。少量のタレが絡んだ濃い味付けの砂肝やレバーは、独特の食感も楽しめるでしょう。
白ごはんに合うおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみとしてもおすすめで、幅広い人に愛される人気のメニューになっています。
1.4 ぶどう
<出典元:写真AC>
「フルーツ王国」とも称される山梨ではたくさんの果物が作られており、特にぶどうは日本一の生産量を誇ります。その栽培の歴史は800年前まで遡り、鎌倉時代初期には「甲州ぶどう」が作られていたという説があるようです。
主な品種は大粒の「巨峰」や高級感が漂う「ピオーネ」、糖度が高い「甲斐路(かいじ)」などで、収穫の時期は8月から10月頃までです。また、山梨県で最も生産量が多い品種である「シャインマスカット」も名物の一つ。見栄えや重量感、食感など多くの項目において高い評価を受けており、食べ頃には県外から多くの人が山梨を訪れます。
1.5 桃
<出典元:写真AC>
ぶどうとともに「フルーツ王国」山梨の名物になっている果物が桃です。その栽培面積や生産量は日本一で、約200年前にはすでに栽培が行われていたとか。県内全域で栽培されていますが、甲州市や笛吹市は特に品質の高い産地として知られています。
代表的な品種は大玉の「浅間白桃」や、山梨県で最も生産量が多い「白鳳」で、上品な味わいを楽しめるでしょう。ほかにも極早生品種の「ちよひめ」など9種類前後の品種が栽培されており、6月下旬から9月中旬頃まで鮮度の高い桃を楽しめます。
1.6 ワイン
<出典元:写真AC>
ぶどうの生産量が日本一である山梨県は、ワインの産地としても知られています。国税庁により原産地と品質が保証されたもののみが「山梨ワイン」と呼ばれており、国内外で価値が高いワインとして認められている点が大きな特徴。
山梨は日照時間が長くワイン用ぶどうの栽培に適した土地であり、ワイナリーの数も約80社と豊富です。国際コンクールで賞をとった名物ワインから、甘口で初心者でも飲みやすいものまでバリエーション豊かなため、お気に入りのワインを見つけやすいでしょう。
1.7 信玄餅
<出典元:写真AC>
山梨を代表する名将「武田信玄」が軍用食として食べていた切り餅に由来するとされる「信玄餅」は、山梨を代表する名物の一つ。シンプルなお餅に黒蜜ときな粉をかけて食べるもので、素朴な味わいを楽しめます。
山梨県内では笛吹市の「株式会社 桔梗屋」と、北杜市の「金精軒(きんせいけん)製菓株式会社」が製造しており、派生商品なども複数販売されています。
2. 山梨のグルメならまずはこのお店をチェック!
<出典元:写真AC>
多くの観光資源や名物料理がある山梨県には、地元の人からはもちろん、県外の人にも愛される名店が点在しています。ここからは、山梨グルメを味わうならまずはチェックしておきたい7つのお店をご紹介。
地元で有名な老舗店からリゾート感溢れるレストランまでバリエーション豊かなお店が揃っていますので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
2.1 甲州ほうとう 小作(こさく)
「甲州ほうとう 小作(こさく)」は、山梨県内に8店舗、お隣の長野県にも1店舗の店を構える郷土料理レストランです。特にほうとうが名物として人気を集めるお店で、試行錯誤を重ねた末に製麺された、もちもちとした食感の麺が特徴。野菜をベースにした自慢のほうとう汁によく絡んだ麺や具材を、鉄鍋で調理されたアツアツの状態でいただけます。
人気ナンバーワンは甲州ほうとうの基本である「かぼちゃほうとう」ですが、「ちゃんこほうとう」や「辛口カルビほうとう」など、バリエーション豊かなメニューが揃います。ほうとうを食べるなら、ぜひ訪れておきたい名店だといえるでしょう。
【甲州ほうとう 小作(こさく) 基本情報】
- 住所:山梨県甲府市丸の内1-7-2(甲府駅前店)
- 公式サイト:甲州ほうとう小作
2.2 のんきばぁーば
山梨県に数店しかない「手打ちほうとう」が食べられる点が特徴の「のんきばぁーば」。もともとは「のんき食堂」というラーメン屋でしたが、地元客向けに特製の手打ちほうとうが振る舞われたことがきっかけで、ほうとうを味わえるお店となりました。
もちもちで程よく歯ごたえのある麺は手打ちならではの美味しさで、やさしい味噌仕立てのほうとう汁や、ほくほくの具材とともに味わえます。「手打ちほうとう」以外にも一晩寝かせた「一泊ほうとう」や「焼きほうとう」なども評判で、さまざまな種類のほうとうを楽しめるお店です。
【のんきばぁーば 基本情報】
- 住所:山梨県山梨市上神内川846-1
- 公式サイト:のんきばぁーば
2.3 元祖 みうらうどん
「元祖 みうらうどん」は、昭和56年の創業以来、変わらぬ味で愛される富士吉田市のうどん屋です。太く粘り強いコシの自家製麺は毎日必要な分だけ店舗で打たれるため、絶妙な喉ごしや旨味を楽しめる点が特徴。味噌や醤油、キャベツなどの素材には地元産のものや厳選したものなどが使われており、店主のこだわりを感じるお店です。
メニューは素うどんやかけうどん、肉うどんなど全部で10種類。300円からとリーズナブルな金額で、「すりだね」をはじめとした無料トッピングが4種類もある点も嬉しいポイントです。日本一硬いともいわれる吉田のうどんをお腹いっぱい食べられるお店に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
【元祖 みうらうどん 基本情報】
- 住所:山梨県富士吉田市下吉田1-22-5
- 公式サイト:元祖 みうらうどん
2.4 吉田屋
JR大月駅周辺にあり、歯ごたえ抜群のうどんを味わえる「吉田屋」。先代から継承された「手捏ね足踏み」の工法により確かな歯ごたえとコシを感じられる麺が特徴で、お昼時になると地元のお客さんでいっぱいになる人気店です。
メニューは月見や山菜、肉うどんなどのオーソドックスなもののほか、夏にぴったりの「冷やしみぞれ梅入り」や「カレーうどん」などもあります。つけめんにできるメニューが多く、ちくわ天などのトッピングも用意されており、さまざまな食べ方で吉田のうどんを堪能できるお店です。
【吉田屋 基本情報】
- 住所:山梨県大月市大月3丁目1-15
- 公式サイト:吉田屋
2.5 そば旬菜 奥京
明治43年創業の「そば旬菜 奥京」は、素材や季節感を感じられる料理を提供する老舗店。名前の通りそばを中心としたお店ですが、実は山梨名物「鳥もつ煮」を美味しく食べられる店としても知られています。
甘辛いタレが絡む「鳥もつ煮」は、お酒のおつまみに最適。店内には定番のお酒や旬のお酒などが豊富に揃っており、晩酌を満喫できるでしょう。また、お昼時にはざる蕎麦と「鳥もつ煮」のセットメニューなどもオーダー可能で、お酒を飲まない人でもその食感や旨味を楽しめます。
【そば旬菜 奥京 基本情報】
- 住所:山梨県甲府市丸の内2丁目15-7(甲府駅前店)
- 公式サイト:そば旬菜 奥京
2.6 つぐら舎
甲州市にある「つぐら舎」は、レトロな外観や木の温かみを感じる内装が特徴的なカフェです。ワイントンのハンバーグや自然卵を使用した料理、山梨の果物を使ったデザートなどが食べられるお店で、地元の名物を使ったメニューは観光客にも人気。
桃やぶどうなどのフルーツで作られた季節のパンケーキ、パフェやワインなどは「フルーツ王国」山梨を満喫するのにぴったりの一品でしょう。また、施設内には宿泊やぶどう狩りが体験できるぶどう園があるので、果物狩りを楽しみたい人にもおすすめです。
【つぐら舎 基本情報】
- 住所:山梨県甲州市勝沼町勝沼2997
- 公式サイト:つぐら舎
2.7 カントリーレストラン キースプリング
中央道小淵沢ICより車で約5分、八ヶ岳の雄大な自然に囲まれた場所にある「カントリーレストラン キースプリング」。甲州ワインビーフや八ヶ岳の高原野菜、厳選された山梨ワインなどが楽しめるお店で、リゾート感溢れる雰囲気の中、山梨ならではの名物料理を堪能できます。
ぶどう粕を飼料として育てられた甲州ワインビーフは、ジューシーで風味・旨味ともに申し分ない一品。リブロースやミスジなど、なめらかで柔らかいステーキ料理を味わえます。居心地が良くテラス席での飲食も可能なお店なので、自然を眺めながらゆったり旅や観光の疲れを癒せるでしょう。
【カントリーレストラン キースプリング 基本情報】
- 住所:山梨県北杜市小淵沢町 10287-4
- 公式サイト:カントリーレストラン キースプリング
2.8 湖麺屋 Reel Cafe(リールカフェ)
「湖麺屋 Reel Cafe(リールカフェ)」は、「食べログラーメン百名店EAST2019」にも選ばれた人気のラーメン店。富士山や山中湖などの絶景を眺めながら、山梨ならではのラーメンを味わえるお店です。
自慢のラーメンには、甲州地どりや富士桜ポーク、山梨県産のワインなど山梨の素材がふんだんに使用されています。山梨名物「ほうとう」にも使われる味噌がブレンドされたラーメンなどもあり、山梨だからこそ食べられる一品を楽しめるでしょう。
また、カフェメニューも豊富で、スイーツやコーヒーなどが充実している点も魅力の一つです。
【湖麺屋 Reel Cafe(リールカフェ) 基本情報】
- 住所:山梨県南都留郡山中湖村平野493-111 山中湖テディベア ワールドミュージアム
- 公式サイト:湖麺屋 Reel Cafe(リールカフェ)
3. 山梨で買いたいお土産
旅行に欠かせないものといっても過言ではないのが、家族や友人、職場などに渡すお土産です。また、旅行先のグルメを自宅でも味わうため、自分用にお土産を購入したい人も多いでしょう。
ここからは、山梨でぜひ買いたい定番のお土産をご紹介します。地元が誇る銘菓や一風変わった品物、ギフトに適したワインなどを覚えておき、喜ばれるお土産を購入しましょう。
3.1 信玄餅(金精軒株式会社)や桔梗信玄餅(桔梗屋)
<出典元:写真AC>
武田信玄公が絶賛したという説があり、山梨の銘菓になっている「信玄餅」。山梨県内では、笛吹市の「株式会社 桔梗屋」と、北杜市の「金精軒(きんせいけん)製菓株式会社」の2つの企業がこの信玄餅を製造しています。
金精軒製菓株式会社の「信玄餅」は、国産の餅米粉や自社で製粉したきな粉など、素材にこだわった一品。夏季限定の寒天を使った「水信玄餅」や、山梨県のブランド米「梨北米」だけで造られた「極上生信玄餅」など、派生商品も人気です。
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桔梗屋の「桔梗信玄餅」は、銘菓として数々の受賞記録を持つ定番のお土産です。たっぷりとまぶされたきな粉や特製の黒蜜により、しっかりと風味を感じられるでしょう。なお、桔梗屋は「桔梗信玄生プリン」や「桔梗信玄餅アイス」などユニークな商品も販売しており、一風変わったお土産を探している人にもおすすめです。
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3.2 富士山関連のお土産
<出典元:写真AC>
山梨県は富士山のビュースポットが多いこともあり、県内には富士山をモチーフにしたお土産が多数販売されています。
形だけではなく富士の山肌までも再現した「FUJIYAMA COOKIE(フジヤマクッキー)」や、富士山の雪をイメージして粉砂糖があしらわれた「ふじフォン」、四季の富士山の景観が再現された羊羹「富士の錦」など、味も見た目も楽しめるものが揃います。
また、お菓子やスイーツだけでなく雑貨や日用品などの富士山関連土産もたくさんあるので、用途や好みに応じて選ぶといいでしょう。
3.3 山梨産のワイン
<出典元:写真AC>
世界で高く評価される山梨産のワインも、ぜひお土産として購入したい品の一つ。日本固有種の白ぶどう「甲州」と、果実感が特徴的な「マスカット・べーリーA」が主な山梨ワインのぶどう品種で、ほかに「シャルドネ」や「メルロー」などのワインも販売されています。
白ワインの中では、笛吹市の一部地区のみで栽培された「甲州」のみを使った辛口のスパークリングワイン「ルミエール スパークリング甲州」がおすすめ。大正時代に宮内庁御用達となった歴史あるワイナリーが製造するもので、清々しい香りと優雅な味わいを楽しめる一本です。
赤ワインも豊富で、一升瓶に入った盛田甲州ワイナリーの名物ワイン「シャンモリ」や、女性でも飲みやすいシャトー勝沼の「無添加赤わいん甘口」など、ワイン初心者から上級者まで楽しめるものが揃います。
高級感のあるパッケージのものも多く、家庭用にはもちろん、ギフトとして購入するのもおすすめです。
3.4 くろ玉(澤田屋)
「くろ玉」は「株式会社澤田屋」が販売する山梨銘菓で、黒糖羊羹の中に餡が包まれたやさしい味わいの和菓子です。その歴史は昭和4年まで遡り、試行錯誤を重ねた末に今の形となったそう。
青えんどう豆を煮て作られた「うぐいす餡」とコクのある黒糖羊羹がマッチしており、幅広い世代に愛される山梨の名物になっています。味はもちろん、高級感のある見た目も評価が高く、贈り物やお土産に適した商品でしょう。
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4. まとめ
豊かな自然に囲まれた山梨県には、「ほうとう」「吉田のうどん」などの郷土料理や豊富な果物・ワインなど、数多くの名物グルメがあります。地元の人や県外の人から愛される名店も点在しており、食の旅を存分に楽しめることでしょう。
また、富士山をモチーフにしたスイーツや「信玄餅」をはじめとする銘菓など、お土産に最適なものも揃います。山梨を訪れる際は、ぜひ美味しい名物グルメやスイーツなどを楽しんでみてください。
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