【ポーランド】港湾都市シュチェチンの魅力的な観光スポット3選

シュチェチン

ポーランドの北西、ドイツ国境のすぐ近くにあるSzczecin(シュチェチン)。ポーランド第2の港湾都市で、街を流れるオドラ川は北部のシュチェチン湾を経て、バルト海へと通じています。

ロシアの女帝エカチェリーナ2世の出生地でもあるシュチェチンは、ポメラニア、スウェーデン、ドイツ領など激動の歴史を経て第二次世界大戦後ポーランドとなりましたが、街のほとんどが破壊され、資料をもとに市民の手で復元されました。

中世の街並みと現代が混在する水と緑の街シュチェチンの見どころをご紹介します!

目次

シュチェチンの見どころ

シュチェチン城

まず訪れたいのは、シュチェチン城(ポメラニア公爵の城)。14世紀頃の創建後、何度も再建され、現在は劇場としても使用されておりイベントやコンサートも開催されています。博物館や時計塔、ベルタワーなど見どころも多く、インフォメーションセンターも入っているので、観光ルートの相談にも親切に応じていただけます。

シュチェチン城

現在改装工事中で、博物館の見学はできません。

シュチェチン城(Zamek Książąt Pomorskich w Szczecinie)

  • 住所:Korsarzy 34, Szczecin
  • 月曜休み、塔へのチケット10pln

旧市街。一番最初の写真のピンクと青のカラフルな建物が並ぶ小さな広場は、1階部分がレストランになっているところが多く、旧市庁舎は現在、国立博物館の一つとして歴史の展示がされています。

旧市街

この広場で目をひく、この青い物体何かわかりますか?

給水ポンプ

こちらは、19世紀に作られた鉄製の給水ポンプで、街のアイコン。高さは3m。現存しているのは街中で28個。青色でシュチェチンの紋章、上には黄色い王冠か赤の炎、

給水ポンプ

水はドラゴンか、黄色い魚から出るデザインになっています。

街を歩いていると、道路の真ん中に突然現れる門。こちらはロイヤルゲート(現在はWedelチョコレートカフェになっています)。

ロイヤルゲート

もう一つ別の場所にハーバーゲートがあります。どちらも要塞の一部で1727年に建設されましたが、1873年にこれら2つの門以外は取り壊されてしまいました。戦時中は爆撃で破壊されるのを回避するために、門の上部を森へ隠し、戦後元に戻されたそうです。

ロイヤルゲート(Brama Królewska)

  • 住所:plac Hołdu Pruskiego 8, Szczecin

ハーバーゲート(Brama Portowa)

  • 住所:Plac Brama Portowa 2, Szczecin

次は、オドラ川沿いに出てみましょう。

オドラ川

Wały Chrobregoはオドラ川沿いに500m続く堤防&展望台で、見晴らしがよく、観光客や地元の人で賑わっています。

Wały Chrobrego

ヨーロピアンな雰囲気も素敵で、すぐ隣には国立博物館があり、古代・現代美術作品や船についての展示に加え、アフリカ文化のコレクションも豊富です。

Wały Chrobrego

川沿いは夜景も美しく、魚釣りしている人もちらほら。

オドラ川

今年中には、海洋科学センターもオープン予定です!

海洋科学センター

船の形の建物で、現在は様々な色の変化のイルミネーションが行われています。

街を一望できる3ヵ所

1. シュチェチン城のベルタワー

シュチェチン

シュチェチンの街を一望できる場所1つめは、シュチェチン城のベルタワー。現在改装工事中でも見学可能です。螺旋階段はモダンな作りなので、窮屈な圧迫感なく登れますが、200段以上あります。高さは約60m。

ベルタワー

街の景色が360度見渡せます。

ベルタワー
<夜のベルタワー>

2. 聖ヤコブ大聖堂

2つめは、聖ヤコブ大聖堂。大聖堂の高さは110mでシュチェチンで2番目に高い建物。展望デッキの高さは56m。エレベーターで上れるので、階段は無理!という方でも安心です。

聖ヤコブ大聖堂

  • 住所:Świętego Jakuba Apostoła 1, Szczecin
  • 塔へのチケット15pln

PZMビル

3つめは、シュチェチンで一番高い建物といわれているPZMビル。アンテナ込みで128m。この22階が360度パノラマのcafe22というカフェになっています。

PZMビル

もちろんエレベーターであっという間に到着!ゆったりお茶をしながら景色を楽しむことができます。

PZMビル

右側に見えている白いデコボコした不思議な建物はフィルハーモニー。数々の賞を受賞しているお洒落でモダンな建物です。その奥に見えているのがシュチェチン城。

PZMビル

川沿いにはたくさんのクレーンや船、造船所を見ることができます。こちらのカフェは、窓にそこから見える建物の説明書きがイラストと共に描かれているのでわかりやすいです。

時間があればこんな場所も

シュチェチンのヴェネツィア

シュチェチン中央駅のすぐ裏に"シュチェチンのヴェネツィア"と呼ばれている場所があります。小さな橋を渡ったところから見えるその風景は・・・廃墟⁈ 酵母とアルコール工場だったそうです。夏場はカヤックなどもできるそう。

市庁舎

ほうれん草のような真緑の建物は市庁舎。60年代は灰色の建物でしたが、約10年前に元の緑の姿に復元されました。建物の手前は広場と公園で自然の緑が1km以上にわたって広がっています。湖や劇場など市民の憩いの場となっており、技術博物館では共産時代の乗り物のコレクションを観ることができます。

また、シュチェチン中央駅のすぐそばにあるポーランド最大級の地下シェルター(5,000人以上収容可能)を歩く"地下道ツアー"は、所要時間が1.5時間ほどかかるので、時間に余裕がある方は体験してみてはいかがでしょうか?

地下シェルター地下道ツアー(Podziemne Trasy Szczecina)

  • 住所:Krzysztofa Kolumba 2, Szczecin
  • 所要時間:約1.5時間、チケット38pln

当地グルメ

カウンター

シュチェチンといえばpasztecik(パシュテチック)。伝統的な食品の認定も受けている代表料理です。合い挽き肉、キャベツときのこ、きのことチーズの3種類で、ビーツのバルシチスープと食べるのが定番だそう。

pasztecik

1つ5pln(約150円)。春巻きっぽい見た目ですが、ドーナツの生地の中に具が入っている、食事系ドーナツだと思ってください。外はカリっと中はモッチリふんわりとしておいしいです。ソ連の機械で、兵士にできるだけ早く多くのピロシキを供給するために作られたのが始まりだそう。

次は、Paprykarz(パプリカシュ)、こちらも伝統的な食品の認定を受けています。

Paprykarz

魚の廃棄部分を無駄にしないようにと作られたもので、材料は魚、米、玉ねぎ、トマト、油、パプリカパウダーなどの香辛料、塩で作るペーストです。国内では缶詰でも販売されていますが、レストランでもよく見かけるメニュー。パプリカ風味で魚の臭みもなくパンに付けていただきます。

港町なので、魚介を使ったメニューも多く、フィッシュスープもパプリカ風味。

フィッシュスープ

ニシンのオイル漬けを使ったサンドイッチ"Bułka ze śledziem"も手軽に食べられておいしいです。

Bułka ze śledziem

まとめ

シュチェチン

いかがでしたか?

シュチェチンは見どころがコンパクトにまとまっているので、1日あれば主要観光名所は徒歩でも見て回れると思います。水と緑の街なので、夏はウォーターアクティビティも楽しめます。今年は海洋科学センターや、プールもオープン予定ですし、現在シュチェチン城をはじめ道も大規模な工事をしていますので、完成後はまた魅力が増した街になることでしょう。

シュチェチンからドイツのベルリンまでも1時間半ほどの距離なので日帰りでも十分楽しめると思いますよ!

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EliilE

結婚を機に2010年よりポーランド、クラクフ在住。文化の違いや言葉の壁にぶつかりながらも子育奮闘中!
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