高知駅前の観光スポットやお店、グルメ情報など

高知駅

旅行先として人気の高い南国土佐・高知県。県のほぼ中央に位置する高知駅とその駅前は、移動の拠点であるだけではなく、情報収集にももってこい。さらに周辺には観光名所やお店もたくさん、と旅行者にとっては利用価値の高いスポットが満載で、通過するだけではもったいないエリアです。

この記事では、高知県在住7年目のライターが、高知駅前とその周辺を120%活用して楽しむためのご案内をいたします。

目次

<1. 高知駅の駅前にはどんなものがある?>

<2. 高知駅前から徒歩で行ける観光スポット>

<3. 高知駅前で楽しめるグルメ>

<4. 高知駅から各地へのアクセス>

高知駅の駅前にはどんなものがある?

陸路で来高(高知に来ることを、現地ではこう呼びます)した場合、まずは高知駅からスタートする人が多いでしょう。特に旅行者にとって便利な、高知の駅前にある施設をご紹介します。

高知観光は「とさてらす」から始めよう

高知駅の南口を降りてすぐ右手に見えてくるのが、昔ながらの長屋風の建物。ここが高知観光情報発信館「とさてらす」です。高知県全域に関する情報が集まっていますので、ぜひともまず立ち寄っていただきたい場所です。

高知県産のスギやヒノキ、漆喰がふんだんに使われ、ゆったりした館内では、高知県がエリアごとにわかりやすく紹介されています。パンフレットなども豊富に揃っていますので、ここで知った新たなスポットを旅程に追加してみても良いですね。高知県在住の筆者でも、ここに来ると常に新しい発見があるほどなのです。

また、観光地の情報やパンフレットの入手のほか、とさてらすでは、

  • 宿の手配
  • バスや電車の1日乗車券の購入
  • 各種観光スポットの入場券の購入
  • 手荷物の一時預かりや荷物の配送
  • 無料レンタサイクルの貸し出し

など、高知県の旅行に関するほとんどの用事が済んでしまいます。忙しい旅の始めに、様々な準備ができるととても便利ですね。ここではWi-Fiが利用できるのも助かります。わからないことがあったら、親切なスタッフの方々に気軽に相談してみましょう。

  • 住所:高知県高知市北本町2-10-17
  • 公式サイト:とさてらす

高知駅の北口にはバスターミナルやタクシー乗り場

高知駅から移動する際に起点になるのが北口です。北口を降りてすぐの「JR高知駅バスターミナル(BT)」の発着場からは、各都市と高知県を往復する高速バスや、県内の各種路線バスが運行しています。ターミナルには待合施設が付設されており、トイレや自動販売機も完備されています。バス乗り場は9か所ありますので、ターミナル内の掲示に従い、乗車してください。その他、北口には駐車場、タクシー乗り場などもあります。

高知駅の南口にはホテルがいっぱい

高知市内の繁華街への入口となる南口方面には、ホテルが集中しています。

徒歩圏内にも複数のホテルがありますので、高知に到着してまずは荷物を置きたい!という時にも便利。高知駅周辺には、ゆったり寛げるハイクラスなホテルから、気軽に利用できるリーズナブルな宿までたくさんのホテルやゲストハウスがありますので、予算に合わせて選ぶことができます。

また、観光客に人気の高知市内観光スポット周遊バス「MY遊バス」や高知市内を巡る路面電車は南口から発着します。市内を巡る便利な足として活用しましょう。

高知駅前から徒歩で行ける観光スポット

かつて土佐藩の城下町だった高知市には、歴史を感じさせる多くの観光スポットが点在しています。高知駅前から歩いて行ける範囲にある、見逃せない名所をご紹介します。ぜひ訪ねてみてください。

土佐勤王党三志士の像

土佐勤王党三志士の像
<出典:写真AC

高知駅を訪れてまずびっくりするのが、南口にそびえたつ土佐勤王党三志士の像かもしれません。

ちなみに「土佐勤王党」とは、江戸時代の幕末期において、天皇を尊び、日本を西洋列強から守ろうという尊王攘夷思想に賛同した下級の武士や農民が中心となり結成した組織のこと。その組織の中心になった武市半平太(たけち・はんぺいた)、また、一時この組織に参加した坂本龍馬、中岡慎太郎を加えた3名が、今も多くの高知県人から敬愛され、土佐勤王党三志士の像となって訪れる人を迎えています。台座を含めるとその高さは8.3mもあり、三体並んだ姿はなかなかの迫力。高知を旅する際に、この3名について覚えておいて損はありません。

ところで一見銅像に見えるこの像、実はわりと軽量な発泡スチロール製なのです。そのため、大きな台風が近づくといつの間にか安全な場所へ「避難」させられるのはご愛嬌。ご近所の人は、「三志士がいなくなると、今度の台風はやばい」と思うとか。

  • 住所:高知県高知市北本町2-10-17

高知城

高知城
<出典:写真AC

1611年に築城され、その後火事でほとんどが焼失したものの、1753年にはほぼ完全に復旧されて、現在に至るまで築城当時の様式で残る高知城。一般にあまり知られていませんが、全国に残る12天守の1つで、さらに日本で唯一、本丸の建造物がすべて残る、歴史的に大変貴重なお城なのです。初代城主は賢妻を持ったことで有名な山内一豊。お城マニアならずとも、高知に来たら立ち寄っておきたい場所です。

すべてが江戸時代の風情をそのまま伝える本物である高知城は、天守や本丸周辺はすべて重要文化財。そのほか、美しい石垣や天守からの眺望と、見どころが満載です。城を守るための「忍び返し」「石落とし」など、忍者もびっくりの驚きの仕掛けもぜひお見逃しなく。予約不要のボランティアガイドさんも常駐していますので、案内していただくとより楽しめることでしょう。

  • 住所:高知市丸の内1-2-1
  • 公式サイト:高知城

はりまや橋

はりまや橋
<出典:写真AC

高知市で古くから有名な、はりまや橋。行ってみたら案外小さくてガッカリ!とは、よく聞く笑い話です。実はもともとのはりまや橋の位置には、現在御影石造りの立派な橋がかけられ、その下にあった川の流れはすでに埋め立てられています。現在、多くの観光客が訪れるこのはりまや橋は、昔の姿を再現するために整備された観光のシンボルなのです。

とはいえ、全長10mほどのかわいらしい朱塗りの欄干は当時の風情を偲ばせるには十分。その歴史の陰には、「土佐の高知のはりまや橋で」と、よさこい節にも唄われた僧侶と町娘の悲恋の物語など、知ってみると深い背景があります。ぜひ1度立ち寄ってみてください。

  • 住所:高知市はりまや町1

ひろめ市場

ひろめ市場
<出典:写真AC

高知に来たら素通りできないのが、朝から晩まで活気にあふれるひろめ市場!高知のお酒と美食が集まる屋内型の屋台村は、お酒が好きな方はもちろん、そうでない方も、一度来たら忘れられない場所です。

なんといってもその特徴は、オープンの朝9時から堂々と(?)お酒が飲めることではないでしょうか。60店舗ものお店がひしめく市場内では、名物カツオのたたきはもちろん、特産の魚や珍味、餃子、エスニック、カレーまで、あらゆる食と高知の地酒を楽しむことができます。隣に座った人といつの間にか意気投合、なんていうことも、県民性がフレンドリーな高知ではよくあること。地元民にも観光客にも幅広く愛される「名所」といえるでしょう。

高知市の中心、便利な場所にありますので、観光の途中に立ち寄る休憩所としてもおすすめです。

ひろめ市場について詳しくは「ひろめ市場で土佐の食文化を味わいつくしてきた」もぜひご覧ください。

高知よさこい情報交流館

よさこいとは、高知県の民謡である「よさこい節」や「よさこい祭り」の略称、総称として使われる言葉です。中でも例年8月に行われるよさこい祭りは、熱い練習を重ねた各チームがしのぎを削る壮麗な群舞のカーニバルとして有名で、その愛好者は県内にとどまらず、全国から結集するほど。

よさこい祭りの歴史は意外と新しく、始まったのは1954年(昭和29年)。お隣の徳島・阿波踊りに対抗して始まったものですが、今や四国の三大祭りにも数えられるようになりました。高知よさこい情報交流館では、そんなよさこいの歴史や裏話などが豊富に展示され、魅力の秘密が丸わかりです。

さらに実際に華やかなよさこいの衣装を身に着けて写真撮影も可能なので、にわか踊り子気分を楽しんじゃいましょう!入館料は無料なので、ぜひ気軽にお立ち寄りください。

土佐の日曜市(街路市)

土佐の日曜市

<出典:写真AC

終日開催の市場としては、日本最大級の土佐の日曜市。その歴史は300年以上にもなり、現在も毎週日曜日(正月とよさこい祭り期間を除く)の朝6時から開催される大人気の青空市です。

近隣の農家さんを中心に300店以上が出店しており、新鮮で格安の野菜や果物、ジャムやお茶などの加工品、さらに手作りの雑貨や工芸品など、自分用の買い物はもちろん、お土産探しにもぴったりの品が勢ぞろい。日曜市名物のイモ天やはし巻き(割りばしに巻き付けたお好み焼き)、ところてん、田舎寿司、串焼き、高知名物あいすくりんなど、食べ歩きもきりがないほどです。

朝8時から14時くらいまでが出店数も多く、おすすめの時間帯です。高知城やひろめ市場にも近いので、合わせて訪れてみてくださいね。

高知駅前で楽しめるグルメ

海・川・山に囲まれた高知県は美味しいものにあふれています。駅前といっても侮るなかれ、お店にほとんどハズレがありません。中でも特に駅前からアクセスしやすく、おすすめのお店をご紹介します。

屋台安兵衛(餃子屋台)

お酒が大好きな人の多い高知県で、もともと盛んだったのが屋台の文化。

安兵衛もそんな屋台から始まり、今では「餃子といえば安兵衛」を言われるほど、地元で愛される高知の名店の1つです。お酒のアテや〆として愛されてきた安兵衛の餃子は、小ぶりで食べやすく、パリッとした皮が特徴。中は高知名産のニラやショウガがたっぷり入った野菜多めのあんがぎっしり詰まっており、パクパクと何個でも食べられてしまいます。

ぜひ昔ながらの屋台の空気を味わいながら、気軽にお酒と餃子や一品料理を楽しんでください。

  • 住所(屋台安兵衛):高知県高知市廿代町4-19 ※他、各所に安兵衛各店あり
  • 公式サイト:安兵衛

鍋焼きラーメン 千秋(ラーメン)

高知で大人気のB級グルメといえば、鍋焼きラーメンは外せません。

その本場である高知県須崎市まで行かれなくても、高知市内でその本場の味をそのまま頂けるのが「千秋」です。鍋焼きラーメンは、鶏ガラ醤油ベースのスープに、やや硬めのストレート細麺を合わせ、鶏肉やちくわなどの具材とともに、グラグラと沸騰した状態で鍋のまま提供されるのが特徴です。

深みのある鶏ガラだしのスープは、途中で卵を崩して味変し、最後はライスを鍋に追加して雑炊風にと、一杯で何度も楽しめてしまいます。ぜひトライしてみたい高知のソウルフード、高知駅からすぐということであれば、これは行くしかありませんね!

一旬(居酒屋)

居酒屋激戦区の高知市でも、結婚式2次会やパーティー、デートなど様々なシーンで利用される人気の居酒屋。

落ち着きがありスタイリッシュな内装の店内は、どなたと行っても寛げること間違いなし。カツオのたたきや鯖寿司など定番の土佐料理はもちろん、豊かな高知の素材を生かしながらマリネやアヒージョなどに仕立てた創作メニューまで、どれをとってもクオリティの高い、幅広いお料理を楽しむことができます。

また、たっぷりの野菜や雑穀米を使ったヘルシーでお手頃なランチも大人気なので、昼でも夜でも訪ねてみたいお店です。

  • 住所:高知市廿代町8-1
  • 公式サイト:一旬

居酒屋 土佐(居酒屋)

土佐の風情を味わいたい!と思ったら、駅前のホテルからも便利なロケーションにある居酒屋・土佐がおすすめ。カウンターとお座敷があり、1人でも大人数でも使い勝手の良いお店です。カツオのたたきやウツボなどの土佐料理を堪能したら、大人気のおにぎりや卵焼きなどの家庭料理で締めるのも良いですね。お酒も料理もボリュームたっぷり。庶民的でアットホーム、いつも地元のおんちゃん(=土佐弁でおじさんの意)でにぎわっているのもうなずけます。

  • 住所:高知市北本町2-8-22
  • 関連サイト:居酒屋 土佐(食べログ)

エキマエノ駱駝(居酒屋)

駅前に展開するJR系列ホテルの1階にあり、ロケーションは抜群。ホテル併設とはいっても、地元企業が出店する本格的な土佐の居酒屋なので、味はお墨付きです。

定番のカツオのたたきは、店内で豪快に焼く藁焼きタイプ!土佐料理以外にも、和洋中の創作料理、さらにレタスと豚肉をさっぱりといただく名物の「れたしゃぶ」など、その日の気分で幅広いメニューを楽しめます。また、土佐の地酒も各種取り揃え、リーズナブルに試すことができますので、飲み比べてみるのも楽しみですね。

高知駅から各地へのアクセス

高知駅は、高知県内いずれのエリアへ出かけるにも拠点となります。観光客の方がよく利用するスポットへのアクセスをまとめていますので、ご参考にしてください。

高知龍馬空港

高知駅から高知龍馬空港までは、高知駅北口バスターミナルから発着する連絡バスが便利です。とさでん交通、または高知駅前観光が運営するバスが、合わせて1時間に2~3本の割合で発車しています。高知駅から空港までは最短25分で到着します。

桂浜

桂浜
<出典:写真AC

古くから月の名所として知られ、白い砂浜が美しい桂浜は、高知県民の心の拠りどころ。この浜にすっくと立ち、太平洋の彼方を見つめる巨大な坂本龍馬像も必見!日本の未来を変えようと力を尽くした龍馬の志が、土佐の海の景色とともに伝わってくることでしょう。

高知駅から桂浜までは、北口バスターミナルからの路線バスに乗り、約40分で到着します。バスは1時間に1本程度なので注意してください。また、観光周遊バスのMY遊バスでも桂浜へ行くことができますが、各地を経由するため、高知駅からは1時間程度かかります。

  • 住所:高知県高知市浦戸 桂浜
  • 関連サイト:桂浜(高知市公式サイト)

佐田沈下橋

佐田沈下橋

高知県西部を流れる清流・四万十川では「沈下橋」が見どころです。名前の通り、川が増水したときに、水中に沈むように設計されており、橋につきものの欄干(手すり)がありません。

このシンプルで素朴な橋は、高知ののどかな山の景色に溶け込んで人々の心を和ませます。また、今も地元の生活を支える生活道でもあります。そんな沈下橋の中で、全長が291.6mと最長の橋が佐田沈下橋。幅も広いので、ゆったりと散策を楽しむことができます。高知駅からはJR土讃線、土佐くろしお鉄道の特急電車を利用して四万十市の中村駅まで約1時間50分、そこからはタクシーで約20分です。路線バスは1日に数本と不便なので、駅からは車で移動したほうが良いでしょう。足に自信のある方は、中村駅前からレンタサイクル(約50分)で訪れるのもおすすめですよ。

沈下橋について詳しくは「実際よく沈む? 四万十川の沈下橋とは~おすすめの沈下橋3選付き~」のページをご覧ください。

足摺岬

足摺岬
<出典:写真AC

濃紺の海に弾ける白波と、高台から270度に広がるパノラマ。四国最南端に位置する断崖上の足摺岬ほど、「地球の丸さ」を実感させてくれる場所はないでしょう。さらに周辺には古代の巨石や洞門など、大自然の驚異を感じさせるスポットが満載です。高知駅からはJR土讃線、土佐くろしお鉄道の特急電車を利用して四万十市の中村駅まで約1時間50分。さらに中村駅から連絡する足摺岬行きへの高知西南交通バスで約1時間45分の距離です。

室戸岬

室戸岬
<出典:写真AC

その一帯がユネスコの世界ジオパークに認定されている室戸エリア。中でも東南端に位置し、太平洋に突き出す室戸岬はそのランドマークです。ゴツゴツした巨岩や海岸の生き物・植物を観察しながら、約2.6kmに渡る岬の遊歩道を散策できます。悠久の歴史を感じさせる海岸線沿いの地層が間近に眺められる風景は、ダイナミックの一言!高知駅からはJR土讃線、土佐くろしお鉄道を乗り継いで奈半利(なはり)駅へ。そこから高知東部交通バスに乗り換えて、約60分で室戸岬に到着します。

高知駅前は、交通拠点、情報収集、観光、グルメと、旅行者にとっては様々な目的に利用できる外せないエリアです。高知県を旅行する際には、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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七海

世界30カ国以上を旅してきました。好きな場所は欧州全般と中国です。ちなみに七つの海は制覇できていません。現在は高知県に在住し、ミラクルワールド・四国の探検を楽しんでいます。旅に出ていないときはもっぱら自宅の古民家リフォームに熱中しています!

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