牛久の観光ガイド~牛久大仏周辺には何がある?~

牛久大仏

茨城県南部に位置する牛久は、首都圏のベッドタウンとしても人気の高いエリアです。ギネスブックにも認定されている牛久大仏で有名な地域ですが、小野川や稲荷川、そこから続く牛久沼など豊かな水資源に恵まれ、観光スポットも多数点在しています。そこで今回は、牛久大仏を訪れた際に立ち寄りたい、おすすめの観光スポットを紹介します。

目次

<1. 観光で行く牛久の魅力とは>

<2. 牛久といったら、やっぱり牛久大仏!>

<3. 牛久にある神社・仏閣>

<4. 日本初の本格的なワイン醸造場を中心とした「牛久シャトー」>

<5. 牛久にある自然スポット >

<6. 牛久にある体験施設>

<7. 牛久で開催される祭>

<8. 牛久のグルメスポット>

1. 観光で行く牛久の魅力とは

茨城県の南部に位置する牛久市。小野川や稲荷川、牛久沼といった水辺環境や谷津田の里山など、水と緑に囲まれた豊かな自然環境が魅力のひとつです。その一方で、都市機能も充実していて、市内には「牛久駅」と「ひたち野うしく駅」というJR常磐線の2駅があり、品川や東京駅といった首都圏から乗り換えなしで、1時間ほどで行くことができます。成田国際空港からも車で45分ほどと海外へのアクセスも抜群です。

魅力満載の牛久ですが、そのランドマークでもある「牛久大仏」は世界一巨大な大仏としてギネスブックにも認定されていて、牛久観光では絶対に外せないスポットのひとつ。周辺には多数の観光スポットが点在しているため、牛久大仏を中心に旅行のプランを立てるのもおすすめです。

2. 牛久といったら、やっぱり牛久大仏!

牛久大仏2
<出典元:写真AC

観光スポットが点在する牛久ですが、絶対に外せないのが「最も高い銅製の仏像」としてギネスブックにも認定されている高さ120mの「牛久大仏」。ニューヨークにある自由の女神像が地上からトーチまでが約93mなので、それよりもさらに巨大だということがわかります。その大きさは、奈良の大仏が手のひらにおさまってしまうというから驚きです。また、拝観だけでなく胎内に入ることもでき、1階から5階までそれぞれ魅力にあふれています。

1階「光の世界」

ナレーションに導かれながら、人間の煩悩を表現した暗闇の世界を通って別世界の扉をあけると、美しく幻想的な世界が広がります。途中には浄土真宗のお経が映し出されるなど、凝った演出が見どころです。

2階「知恩報徳の世界」

写経体験ができるスペースです。写経は約20分で写し終わる簡単なものから1時間以上かかるものまで、レベルに応じて選ぶとことができます。別のエリアでは仏像完成までの工程を紹介しているところもあり、実物大の右足親指を見ることができます。親指だけでもとても大きく、牛久大仏の大きさを改めて実感できるはずです。

なお、2階からは外に出ることができ、台座の蓮部分に1枚300円で売られている金箔を貼ることもできます。なかなかできない経験ですので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

3階「蓮華蔵世界」

約3,400体の胎内仏が泰安されているエリアです。壁一面が金色に輝き、荘厳な雰囲気に包まれています。毎日朝と夕方の2回にわたって読経が行われているのもポイントです。

4、5階「霊鷲山の間(りょうじゅぜんのま)」

最上階は牛久大仏の胸の位置にあたる高さ85mの5階。お釈迦様のご遺骨が安置されているほか、東西南北4箇所からの茨城の街並みを一望することができます。

胎内を巡った後は、大仏様の周辺も散策してみましょう。見どころは、庭園内にある1000分の1のスケールで作られた牛久大仏の頭部のモニュメント。拝観後の記念撮影におすすめです。庭園内には鐘を鳴らすことができるスポットもあります。また、仲見世では季節ごとに異なる味が楽しめるソフトクリームも売られています。

【牛久大仏の基本情報】

  • 住所:牛久市久野町2083
  • 開園時間:3月~9月 平日 9:30〜17:00/3月~9月 土日祝 9:30〜17:30/10月~2月 9:30〜16:30
  • 定休日:年中無休
  • 公式サイト:牛久大仏

3. 牛久にある神社・仏閣

ここからは、牛久のパワースポットとしても人気の神社・仏閣を紹介します。

3.1 女化神社

龍ケ崎市の馴馬(なれうま)町に鎮座する「女化神社」。その昔、忠五郎という男性に助けられたキツネが女性に化けて忠五郎のもとに嫁いで恩返しをしたという「キツネの恩返し伝説」が残る稲荷神社で、「女性に化けた」ことが名前の由来になっています。

神社は緑に囲まれた場所にあり、参道手前にある一の鳥居をくぐって林の中の参道をずっと歩いて行った先に二の鳥居があります。その後、朱色の三の鳥居、四の鳥居と続き、その後もたくさんの鳥居をくぐりながら参道を進むのが「お稲荷さん」の特徴なのだとか。

最後の鳥居をくぐると狛犬ならぬ狛狐が出迎えてくれて、その向こうには落ち着いた色合いの社殿の姿も。派手さはないものの、緑豊かな境内は心を沈めてゆったりとした時間を過ごしたい人にぴったりです。

  • 住所:龍ヶ崎市馴馬5387
  • 関連サイト:女化神社(牛久市観光協会)

3.2 観音寺

牛久市久野町にある「観音寺」は、鎌倉時代の1226年に創建されたと言われていて、本尊に祀られている十一面観音は1525年に再興され、1577年、1612年と修復が重ねられてきました。これは、長引く戦乱の時代に疲弊していた久野の人々を信仰的な安心感によって励ますことが目的だったと考えられています。

本堂は1991年に茨城県の有形文化財に指定されていますが、鎌倉時代に建立されたことが立証された場合、国指定の文化財となる可能性もあるそうです。本堂と同時期に再建された仁王門は、江戸時代中期の寺院山門建築としては、とても貴重な文化財になっています。

また、観音寺の境内は四季折々の花が咲き乱れる自然豊かな立地にあることも魅力のひとつで、特に紫陽花の季節、新緑の季節、紅葉の季節は美しい景色を楽しむことができます。本堂そばにある客殿では住職から御朱印をもらうこともできるので、御朱印集めをしている人は忘れずに立ち寄ってくださいね。

  • 住所:牛久市久野町2976
  • 関連サイト:観音寺(牛久市観光協会)

4. 日本初の本格的なワイン醸造場を中心とした「牛久シャトー」

牛久シャトー
<出典元:写真AC

「牛久シャトー」は、1903年(明治3年)に、実業家である神谷傳兵衛によって建てられた日本初の本格的ワイン醸造場です。

かつては、ここでフランス・ボルドー地方の技術を用いてぶどうの栽培からワインを醸造していましたが、現在は当時の建物を生かして、当時のワイン造りを学ぶことができる記念館を展開しています。歴史ある本館の建物は、国指定重要文化財、日本遺産、近代化産業遺産に指定されていて、一年を通して多くの人が訪れる牛久を代表する観光スポットです。

60,000平方mもある広大な敷地には、神谷傳兵衛の足跡やワイン造りの資料などを展示する「神谷傳兵衛記念館」や、オエノングループの歴史資料や企業活動などを紹介する「オエノン・ミュージアム」のほか、銀杏の森や花畑、竹林などがあり、緑豊かな環境をゆったりと散策できます。100年以上の歴史を誇る煉瓦造りのワイン貯蔵庫を改装したレストランでは、カジュアルフレンチやワインなども楽しむことも可能です。

  • 住所:牛久市中央3-20-1
  • 開館時間:10:00~16:00
  • 定休日:年中無休
  • 公式サイト:牛久シャトー

5. 牛久にある自然スポット

交通の便が良く首都圏のベッドタウンとしても人気の牛久ですが、多くの地域では今も豊かな自然が残っていて、穏やかな時間が流れています。ここからは、牛久にある自然スポットを詳しく見ていきましょう。

5.1 牛久沼

牛久沼
<出典元:写真AC

茨城県南部に位置する牛久沼。周りを龍ケ崎市の他、牛久市、つくば市、取手市、つくばみらい市の5市に囲まれた6.5平方kmの広大な沼で、小貝川に流れがつながっています。牛久沼周辺には豊かな自然が残っていて、白鳥をはじめ、キジ、カワウ、カモなど多様な水鳥の生息地でもあります。

「牛久沼」という名前は「牛を食った沼」が語源となっているという説があります。その昔大食いで怠け者の小坊主が住職の忠告を無視して、「食べてすぐに横になる」を繰り返していたところ、尻尾が生えて牛になってしまったのだそうです。牛になったことを嘆き悲しんだ小坊主は、尻尾をつかんで引き留める住職を振り切って、沼に身を投げて死んでしまいました。その沼は「牛を食った沼」として、「牛久沼」と呼ばれるようになったそうです。その時に千切れた尻尾は今でも「金龍寺」というお寺に残されています。

また、牛久沼には「かっぱ伝説」も残されていて、昔から人々の生活に根付いていた沼であることがわかります。ちなみに、牛久沼のほとりにある約1キロの遊歩道「牛久沼かっぱの小径」は、牛久沼の四季折々の景色を楽しむことができる人気の散策スポットになっています。

  • 所在地:龍ケ崎市佐貫町

5.2 牛久自然観察の森

「牛久自然観察の森」は、全国に10カ所ある「自然観察の森」のひとつで、20ha以上の広大な敷地には、四季ごとの見どころに溢れた里山が広がっています。園内にあるネイチャーセンターでは、水辺の生き物の生態が展示されていて、常駐する自然観察員から話を聞くことも。虫眼鏡や双眼鏡の無料貸出も行っていて、広々とした大自然の中で昆虫観察やバードウォッチングなど思いっきり自然と触れ合う時間を楽しむことができます。

  • 住所:牛久市結束町一番山495-4
  • 開館時間:2月~10月 9:00~16:45/11月~1月 9:00~16:00
  • 定休日:月曜日、祝日の翌日
  • 関連サイト:牛久自然観察の森(牛久市公式ホームページ)

5.3 牛久市観光アメヤ園

牛久沼のほとりにある「牛久沼かっぱの小径」からも程近い場所にあるのが「牛久市観光アヤメ園」です。牛久沼を背景にした総面積8,000平方mの広大な園内には、約200品種2万本ものアヤメやハナショウブ、カキツバタが植えられていて、6月の見頃時期には紫、白、黄色の花が咲き乱れて見応え満点の景色が広がり、牛久沼の初夏の風物詩になっています。また、春には稲荷川のほとりに咲く桜並木も楽しむことができます。

6. 牛久にある体験施設

ここでは、牛久にある体験施設を紹介していきます。

6.1 ポケットファームどきどき

JR全農いばらき直営の直売所「ポケットファームどきどき」は、地元食材の魅力を満喫できる施設です。店内では地元の生産者が毎朝もち寄る新鮮な野菜などが売られていて、牛久の特産品をお手頃価格で買い求めることができます。直売所の野菜を使ったレストランもあり、地元グルメを堪能することも。予約制ですが、地元野菜を使ったバーベキューも人気です。

  • 住所:牛久市猪子町967-1
  • 営業時間:平日 10:00~17:30、土日祝 9:30~17:30
  • 定休日:水曜日(祝日の場合は営業、翌日振替休業)
  • 公式サイト:ポケットファームどきどき

6.2 小川芋銭記念館 雲魚亭(おがわうせんきねんかん うんぎょてい)

小川芋銭記念館 雲魚亭
<出典元:写真AC

数々のかっぱの絵を残した日本画家・小川芋銭のアトリエと居宅が残されています。有名な画集「河童百図」の制作もここで行われていたと言われていて、週末のみ室内を見学することも可能です。

  • 住所:牛久市城中町2690-3
  • 開館時間:4月~9月 9:00~17:00、10月~3月 9:00~16:00
  • 定休日:土日祝日(ただし12月28日~1月4日は休館)
  • 関連サイト:小川芋銭記念館 雲魚亭(牛久市観光協会)

7. 牛久で開催される祭

かっぱ伝説をはじめ、古くからの言い伝えや伝説が数多く残る牛久では、さまざまな祭りが伝承されています。牛久で開催される代表的なお祭りを見ていきましょう。

7.1 うしく・鯉まつり

毎年5月の子どもの日に牛久市役所周辺で開催される「うしく・鯉まつり」。子どもの日をお祝いするお祭りで、子どもたちの健やかな成長を願ってたくさんの鯉のぼりが大空に浮かびます。

決して規模の大きなお祭りではありませんが、小さな子どもからお年寄りまで地域の人々に親しまれているお祭りです。広場ごとに多彩な出し物も用意されていて、魚のつかみどりやバルーンアート、的当て大会、竹ぽっくり大会、けん玉やベー駒やお手玉などの昔の遊び、各団体の催しなど盛りだくさんの内容となっています。開催期間中に牛久を訪れた際には、ぜひ立ち寄って地元の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。

7.2 うしくかっぱ祭り

かっぱ
<出典元:写真AC

いたずらばかりしていたかっぱを縛りつけたという「カッパ松」など、かっぱにまつわる伝説が多く残る牛久沼で1981年から始まったお祭りが「うしくかっぱ祭り」です。

毎年7月の最終土曜日に開催される牛久の夏の風物詩で、祭りのメイン会場となる花水木通りが歩行者天国となり、市内在住の小学生による演奏やダンスのパレード、よさこい鳴子踊りパレード、かっぱばやし踊りパレードなどが行われて大変な賑わいを見せます。夜には商工みこしや山町山車が出て、威勢の良い掛け声やお囃子が響き、街が活気に包まれます。

7.3 うしく菊まつり

「うしく菊まつり」は、地域の愛好家たちが丹精込めた菊の花の展示を行う地域のお祭りです。毎年11月上旬から中旬にかけて牛久市中央学習センターの駐車場で開催され、キレイに咲いた菊の鉢植えが勢揃いします。会場では菊の花や苗の即売会も行われます。

8. 牛久のグルメスポット

旅の途中には、その土地の美味しい食べ物をしっかりと味わっておきたいもの。ここからは、牛久観光で訪れたいおすすめのグルメスポットを紹介します。

8.1 うなぎ やす川

牛久はうな丼発祥の地としても有名で市内には多数のうなぎ料理の専門店が軒を連ねています。その中でも特におすすめなのが昭和53年創業の「うなぎ やす川」。よりすぐりのうなぎを提供するお店として人気が高く、ふっくらと柔らかく仕上げたうなぎは、一度は食べておきたい絶品です。

注文を受けてから一つひとつ丁寧に焼き上げ、熟練の技術によって独自の口当たりを実現しています。うな重はお持ち帰りにも対応していて、晴れた日にはテイクアウトをして美しい牛久の自然の中で召し上がるのもおすすめです。

  • 住所:牛久市南3丁目11-1
  • 営業時間:11:00〜13:45(オーダーストップ)/17:00〜19:45(オーダーストップ)
  • 定休日:火曜・第3水曜
  • 公式サイト:うなぎ やす川

8.2 落花亭

牛久市女化町にある「落花亭」は、「地元の落花生に合う料理の店を開きたい」という思いから店主が始めたそば茶屋です。地元産の落花生と自家栽培した蕎麦にとことんこだわった「打ち立て」「茹でたて」の逸品を楽しむことができます。

おすすめは、山菜、とろろ、天ぷら、なめこ、そしてひきわり納豆と五つの味が楽しめる「宝楽そば」。小さなお碗にそれぞれ分けて提供されて、見た目にもたのしい一品です。

  • 住所:牛久市女化町451
  • 営業時間:11:00~20:00
  • 定休日:水曜
  • 公式サイト:落花亭

8.3 ヤマイチ味噌

「ヤマイチ味噌」は、1962年に創業した牛久の小さなお味噌屋さんです。店舗では味噌の量り売りが行われているほか、味噌蔵内ではみそ造り教室が開かられるなど、地元の人からも親しまれています。飲食店ではありませんが、人気の味噌ソフトクリームをはじめ、味噌をつかったスイーツなどが販売されていて、観光客も多く立ち寄る話題のお店です。

  • 住所:牛久市女化町451
  • 営業時間:平日 9:00~17:00、土日祝 10:00~17:00
  • 定休日:年末年始を除き無休
  • 公式サイト:ヤマイチ味噌

8.4 かっぱ本舗

牛久沼沿いの国道6号線沿いにある「かっぱ本舗」は、牛久沼に古くから残るかっぱ伝説にあやかって名付けられた店名が印象的な和菓子店です。茨城県産のコシヒカリにこだわった手作り団子と手焼き煎餅が人気で、団子は宇治の老舗から取り寄せた高級抹茶を使用した人気の「かっぱ団子」の他に、みたらし、黒ごま、磯だんご、こしあん、つぶあんなどさまざまな種類が揃います。

8.5 旬の台所 蓮根屋

牛久の名産品であるレンコンをはじめ新鮮な野菜をふんだんに使った創作和食を楽しむことができる「旬の台所 蓮根屋」。野菜をたっぷり使ったランチコースが人気で、全て手づくりで提供されるため事前に予約をしておくのがおすすめです。

  • 住所:牛久市神谷1丁目6-8
  • 営業時間:11:30~14:00(オーダーストップ)、18:00~21:00(オーダーストップ)
  • 定休日:木曜
  • 公式サイト:旬の台所 蓮根屋

豊かな自然が残る牛久には魅力的な観光スポットがたくさんあります。上記で紹介した内容を参考にして、ぜひ訪れてみてくださいね。

関連記事

茨城」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『茨城』旅行はこちら

※外部サイトに遷移します

Related postこの記事に関連する記事

【茨城】関東最大級のバラ園!「いばらきフラワーパーク」でバラの色と香りを満喫

Ranking茨城記事ランキング

ランキングをもっと見る

この記事に関連するエリア

この記事に関連するタグ

プロフィール画像

国内の人気観光地研究部

定番、流行、穴場、全国のあらゆる観光スポットをご紹介!

Pick upピックアップ特集

全国の動物園&水族館 徹底取材レポート特集!デートや家族のおでかけなど是非参考にしてみてください♪

特集をもっと見る

たびこふれメールマガジン「たびとどけ」
たびこふれサロン

たびこふれ公式アカウント
旬な情報を更新中!