茨城県の観光ガイド~定番から穴場まで!エリア別の特徴も紹介~

国営ひたち海浜公園

海あり、山あり、情緒あふれる名所旧跡あり! 魅力的な観光スポットが多く集まる、茨城県。訪れる季節によって、まったく違う景色が楽しめるのも魅力です。

そこで今回は、茨城県の観光スポットをエリア別に分けて紹介。お気に入りのスポットを見つけて、行ってみたい候補に入れてみてくださいね!

目次

<1. 茨城県の5つの観光エリアの特徴>

<2. 日立エリアの観光スポット>

<3. ひたちなかエリアの観光スポット>

<4. 水戸エリアの観光スポット>

<5. つくばエリアの観光スポット>

<6. 土浦エリアの観光スポット>

<7. その他のエリアの観光スポット>

1. 茨城県の5つの観光エリアの特徴

千葉県の北側、栃木県の東側に位置する茨城県。総面積は、約6,097平方キロメートル。東京からのアクセスも良く、東側は太平洋に面していて、海と山、どちらも楽しめるロケーションです。

そんな茨城県は、大きく5つのエリアに分けることができます。日立製作所創業の地として知られる産業と自然に恵まれた日立エリア、SNSでも話題なブルーの絶景「ネモフィラ」が楽しめるひたちなかエリア、日本三名園の一つ「偕楽園」で有名な水戸エリア、子どもはもちろん、大人もテンションが上がる筑波宇宙センターが人気のつくばエリア、自然あふれる景観と城下町としての歴史を持つ土浦エリア。

今回は各エリアの中で、ぜひ訪れてほしい定番・穴場の観光スポットを紹介します。あなたも知られざる観光スポットの宝庫、茨城県を旅してみませんか?

2. 日立エリアの観光スポット

まずは日立エリアの観光スポットを見ていきましょう。

2.1 久慈浜海水浴場

久慈浜海水浴場
<出典元:写真AC

「久慈浜海水浴場(くじはまかいすいよくじょう)」は、白い灯台が印象的。映画「桜田門外ノ変」などロケ地としても使われているので、パッと見て「見たことある!」と感じる人も多いでしょう。海水浴のみならず、「映える海写真を撮りたい」「景色の良いデートスポットを探している」という人にもおすすめの海岸です。

車でアクセスする場合は、「日立太田南IC」で降りてビーチへ向かう途中に「道の駅 日立おさかなセンター」があるので、ぜひ立ち寄ってみては。食材をその場で焼いて食べる「海鮮浜焼き」や、ご飯を購入してその上に新鮮な海の幸をのせてオリジナルの海鮮丼を作れる「味勝手丼」コーナーもあります。お腹を満たせるグルメスポットとして、重宝しますよ。また、新鮮な旬の魚が「産地価格」で手に入りますので、観光の帰りに立ち寄って、お土産を購入するのも良いでしょう。

アクセスはJR常磐線 「大甕駅(おおがめえき)」からタクシーで約15分。車の場合は「日立太田南IC」から約15分。

  • 住所:日立市久慈町1丁目17
  • 関連サイト:久慈浜海水浴場日立市観光物産協会公式ホームページ)

2.2 御岩神社

「御岩神社(おいわじんじゃ)」は、「常陸國風土記(ひたちのくにふどき)にも記録が残る、由緒正しき茨城県の古社。国之常立神(くにのとこたちのかみ)をはじめ188柱の神々が祀られています。境内には、日本全国の名だたる神様が大集結。観光で訪れる機会があれば、様々なお願い事を叶えてくれそうですね。

江戸時代には「水戸黄門」の名で知られる徳川光圀公も訪れたと伝えられており、古くから信仰の聖地であったことがうかがえます。また、「神仏を祀る唯一の社」としても有名です。

境内にある樹齢500年以上のご神木「三本杉」には、三又の部分に天狗様が住んでいたというユニークな伝説があります。言い伝えによると、悟りを開けなかった修験者が天狗になってしまったのだとか。

御岩神社に至る表参道は、勾配が緩やか。小川のせせらぎや森林浴も楽しめます。ちょっとしたハイキングにもおすすめですよ。

アクセスはJR「日立駅」中央口1番乗り場からバス(茨城交通60 東河内方面)で約35分。「御岩神社前」で下車。

  • 住所:日立市入四間町752
  • 参拝時間:6:00〜17:00
  • 定休日: なし
  • 公式サイト:御岩神社

2.3 奥日立きららの里

「奥日立(おくひたち)きららの里」は、東京ドーム10個分の敷地内があり、様々な自然体験ができるレクリエーション施設です。

オートキャンプ場つきなので、「キャンプを楽しみつつ、自然体験もしたい」というアクティブな人におすすめの観光スポット。日本一長いすべり台「わくわくスライダー」やアスレチックの他、動物とのふれあいコーナーもあり、小さなお子様連れのファミリーにも人気です。

さらに、宿泊施設としてケビンもあります。「アウトドアを楽しみたいけど、テントで寝るのはちょっと抵抗がある」という人も安心して利用できるでしょう。

食堂「里の館」では豚、ラム、牛のバーベキューセットを販売しており、手ぶらでバーベキューを楽しめるのも人気のポイントです。

アクセスは、JR常磐線「日立駅」中央口のロータリーから「東河内(ひがしごうど)行き(1番乗り場)日立電鉄バス」に乗車。「きららの里前」で下車。

  • 住所:日立市入四間町863-1
  • 営業時間:3月16日~11月15日 9:00~17:00/11月16日~3月15日 9:00~16:00
  • 定休日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3(日)
  • 公式サイト:奥日立きららの里

2.4 平和通り

「平和通り」は、茨城県・日立駅前のメインストリート。「日本さくら名所100選」にも選ばれている桜の名所です。ソメイヨシノが約120本植えられており、約1kmにわたって桜のトンネルを楽しめます。

観光するなら、なんといっても4月が良いでしょう。さくらまつりが開催され、カラクリ仕掛けの山車も出ます。高さ約15m、奥行き約8mもある山車の上であやつり人形が演じる芝居「日立風流物(ひたちふうりゅうもの)」は、国の文化財にも指定されているほど貴重な芸能文化です。

日立風流物は水戸藩2代目・徳川光圀(とくがわみつくに)公の命によってはじめられ、無病息災、五穀豊穣、豊かな暮らしへの願いが込められています。とても縁起の良いお芝居ですから、お祭りのタイミングに合わせて観光するのも良いでしょう。

食事処としては、新鮮な地物のお刺身定食が好評の「きよ美」がおすすめ。リーズナブルで大満足のボリュームです。

平和通りへのアクセスは、JR日立駅から徒歩約1分。

  • 住所:日立市平和町他
  • 関連サイト:平和通り日立市公式ホームページ

3. ひたちなかエリアの観光スポット

続いて、ひたちなかエリアの魅力的なスポットを紹介しましょう。

3.1 国営ひたち海浜公園

国営ひたち海浜公園
<出典元:写真AC

「国営ひたち海浜公園」は、四季折々の花とレジャーを楽しめる、茨城県のお出かけスポットです。敷地面積は約215ha。周りには高い建物が一切なく、見渡す限りの花畑を楽しめます。春はスイセンやチューリップ、夏はバラやひまわり、秋はコキアやコスモス。青い空と鮮やかな花に彩られた風景は、どの季節に訪れても時を忘れさせてくれます。

とりわけ人気が高いのは、春のネモフィラの風景。「みはらしの丘」からの眺めは、SNS映え抜群です。

敷地内にはサイクリングコースや遊園地「プレジャーガーデン」もあり、子ども連れのファミリー層にも人気。海抜100mという迫力満点の大観覧車をはじめ、25種類ものアトラクションがあるので、丸一日飽きずに観光することができるでしょう。

季節問わず様々なイベントも開催されており、春先(3月)なら「ニホンアカガエルの卵を探す」という自然観察会があります。好奇心旺盛なお子さんのお出かけにもピッタリのイベントですね。

休憩は、海の見えるガラス張りのグラスハウスへ。美しい眺めを楽しめるのももちろんですが、「ネモフィラブルーシフォンケーキ」など、SNS映えしそうなメニューにも注目です。

アクセスはJR「勝田駅」東口2番乗り場から、「海浜公園西口」(または「海浜公園南口)までバスで約15分。

国営ひたち海浜公園について詳しくは「国営ひたち海浜公園の完全ガイド~ネモフィラ・コキア以外の魅力もたっぷり紹介~ 」のページもご覧ください。

  • 住所:ひたちなか市馬渡 字大沼605-4
  • 開園時間・閉園日: 公式サイトでご確認ください
  • 公式サイト:国営ひたち海浜公園

3.2 比観亭跡

「比観亭跡(ひかんていあと)」は、 茨城県・阿字ヶ浦(あじがうら)海水浴場や磯崎漁港が見える高台の石碑。ぱっと見は目立たない石碑ですが、実は非常に歴史がある市指定の史跡です。

水戸藩第6代藩主・徳川治保(はるもり)公がこの地を訪れた時、あまりの眺望の美しさに感動して、あづまやを作るように命じたのが起源。そのあづまやの名前が「比観亭」だったとのこと。現在あづまやは残されていませんが、簡単なテーブルとベンチはありますので、ここで海を眺めながら休憩をとるのも良いでしょう。史跡好きな人はもちろんのこと、ドライブの途中の休憩に、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

近くには阿字ヶ浦温泉もあるので、比観亭跡観光と合わせて日帰り入浴もおすすめ。比観亭跡から約8分のところにある温泉施設「阿字ヶ浦温泉 のぞみ」は、解放感のある眺めと「ほしいもソフト」が好評です。

比観亭跡へのアクセスはJR阿字ヶ浦駅から徒歩で約15分。

  • 住所:ひたちなか市磯崎町4609
  • 関連サイト:比観亭跡(ひたちなか市観光協会 公式サイト)

3.3 ひたちなか温泉

観光に温泉は外せないという人は、「ひたちなか温泉 喜楽里(きらり)別邸」へ。こちらは、茨城県ひたちなか市内にある日帰り温泉施設。いわゆる「スーパー銭湯」ですが、お湯は天然温泉。平成26年8月に湧出したもので、歴史の浅い温泉です。泉質は、お肌がすべすべになる炭酸水素塩泉を含んだ、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉。

お食事スポットとして立ち寄るなら、館内の「天風」へ。こちらは、朝打ち蕎麦が好評。その名の通り毎朝、店内で打つ自家製麺で、打ちたて、茹でたてを味わえます。

アクセスは、JR水戸駅 北口バス乗り場より「勝田営業所」行に乗車、「筑波台」停留所より徒歩約5分。または、JR勝田駅 東口バス乗り場より「茨大前営業所」行に乗車、「筑波台」停留所より徒歩約5分。

4. 水戸エリアの観光スポット

水戸エリアには徳川に関するスポットはもちろん、他にもぜひ訪れたい観光スポットが多数あります。

水戸エリアの観光スポットについて詳しくは「水戸の人気観光スポット20選! 水戸の公園、博物館、神社などまとめてご紹介 」のページもご覧ください。

4.1 徳川ミュージアム

「徳川ミュージアム」は、徳川家の歴史を学べる茨城県水戸市の観光スポット。徳川家康公の遺品はもちろんのこと、「水戸黄門」で親しまれている二代目・光圀公の印籠なども展示されています。

展示されている品の数はなんと約3万点! 着用していた衣料品や刀などもあり、江戸の時代を身近に感じられます。

そして中庭には、水戸黄門と写真撮影ができるスポットがたくさん。SNS映えしそうな写真が撮れますよ。庭には眺めの良いガーデンテラスもあり、ドリンクやランチも楽しめます。徳川家康公御用達のお菓子と抹茶のセットなどもあるので、一度ご賞味くださいね。

お帰りの際には、ショップものぞいてみましょう。徳川ミュージアム×オンラインゲーム「刀剣乱舞」のコラボグッズが販売されていて、書き下ろしのレアなグッズが手に入ります。

アクセスは、JR常磐線「水戸駅」(北口)からタクシーで約10分。

  • 住所:水戸市見川1-1215-1
  • 開館時間:9:00~16:00
  • 休館日: 年中無休
  • 公式サイト:徳川ミュージアム

4.2 偕楽園

偕楽園
<出典元:写真AC

日本三大名園のひとつ「偕楽園(かいらくえん)」は、茨城県が誇る名園。江戸時代、水戸藩九大藩主・徳川斉昭(とくがわなりあき)公によって造られました。「偕楽」とは、「(領内の民と)偕(とも)に楽しむ場所にしたい」という意味が込められています。

その名にふさわしく、園内では四季折々の花が人々の心を癒してくれます。特に春の梅が有名。園内には約100品種、3000本もの梅の木があり、3月には梅まつりも開催されます。

このお祭りは120年以上の歴史があり、毎年多くの人々が訪れにぎわいを見せます。早咲き、中咲き、遅咲きと、約一か月にわたって違う表情を楽しませてくれるのも人気のポイントでしょう。2021年の春は、チームラボとのコラボイベントも行われ、光の演出で一味違った美しさを楽しませてくれました。

すぐ近くには、水戸市民のオアシスと言われている観光スポット「千波湖(せんばこ)」もあります。野鳥観察の他、貸しボートやレンタサイクル、フィールドアスレチックも楽しめるので、ぜひ足を運んでみましょう。

アクセスは、JR「水戸駅」(北口)6番バス乗り場から、関東鉄道バスで約20分。「偕楽園 千波湖」停留所から徒歩5~10分。

  • 住所:水戸市見川 1-1251
  • 開園時間:2月中旬~9月30日 6:00~19:00/10月1日~2月中旬 7:00~18:00
  • 閉園日: 年中無休
  • 公式サイト:偕楽園

4.3 水戸市森林公園

水戸市森林公園
<出典元:写真AC

「水戸市森林公園」は、茨城県水戸市北西部の山根地区にあります。春はミズバショウやヤマザクラ、夏はウツボグサや樹液に集まる昆虫たち、秋は紅葉、冬はツルリンドウなど、四季折々、豊かな自然とふれあえる癒しの観光スポットです。

実物大の恐竜の模型が14体もある「恐竜広場」は、迫力満点! 恐竜型の滑り台もあるので、恐竜好きなお子さんにはたまらない空間でしょう。園内には、古生代末期~新世代まで様々な恐竜が勢ぞろい。お子さんだけではなく、大人も大興奮間違いありません。

さらに、放し飼いのヤギやウサギと自由に遊べる「ふれあい牧場」は、小さなお子さんにおすすめ。「山歩き体験会」「森の工作体験」など、各種体験型のイベントが充実しています。夏休みの自由研究に困ったら、ネタを探しに出かけてみると良いでしょう。

おやつタイムは「森のシェーブル館」へ。「シェーブル」は、ヤギのチーズを意味する言葉です。その名の通り、ヤギ乳や牛乳を使った乳製品(チーズやソフトクリーム)をいただけますよ。牛乳製品もありますので、ヤギ乳が苦手な人もご安心くださいね。

アクセスは、JR常磐線・赤塚駅の北口から「石塚車庫駅」に乗車し、「森林公園西口バス停」下車。

  • 住所:水戸市木葉下町588-1
  • 開園時間:4月1~9月30日 6:00~19:00/10月1日~3月30日 8:30~17:15
  • 閉園日: 年中無休
  • 公式サイト:水戸市森林公園

4.4 くれふしの里古墳公園

古墳好きなら、ぜひ「くれふしの里古墳公園」へ。こちらは、茨城県水戸市内原地区の丘陵地帯にある公園。巨大な「はに丸タワー」がとにかく印象的!その高さは17.3mもあり、のぼると内原地域を一望できます。

この地域は、「牛伏古墳群(うしぶしこぶんぐん)」という古墳の密集地。全部で16基もの古墳があり、修復された古墳がそのまま残されている大変貴重な施設となっています。

社会の教科書にも出てくる「前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)」の他、「帆立貝形(ほたてがいがた)前方後円墳」「円墳」など、様々な形状の古墳があります。子どもだけではなく、大人にとっても歴史の勉強になる観光スポットです。

また、水戸市内では春のお花見スポットとしても大人気! ソメイヨシノに囲まれた「はに丸タワー」のちょっぴりシュールなショットは、SNS映えも期待できそう。園内には滑り台などアスレチックもありますので、お子さん連れでも飽きることなく楽しめますよ。

アクセスは、JR常磐線「内原駅」からタクシーで約10分。

  • 住所:水戸市牛伏町201-2
  • 開園時間:常時開放
  • 閉園日: 年中無休
  • 関連サイト:くれふしの里古墳公園いばらき観光キャンペーン推進協議会)

5. つくばエリアの観光スポット

ここでは、つくばエリアにある子どもから大人までが楽しめる観光スポットを紹介します。

つくばエリアの観光スポットについて詳しくは「つくばの人気観光スポット20選! ジャンル別に厳選してご紹介 」のページもご覧ください。

5.1 筑波山

筑波山
<出典元:写真AC

「筑波山(つくばさん)」は、古くから「西の富士、東の筑波」と謳われて親しまれてきた茨城県の名山。万葉集や百人一首にも筑波山を題材とした歌が数多く残されています。古くから信仰の対象とされ、「神の住む山」として親しまれてきました。

高さは877m。形状としては、男体山(871m)と女体山(877m)の2つの峰を持っています。朝は藍色、昼は緑、夕暮れ時は紫と、時間帯によってその表情が変わるのも、筑波山の見どころ。夕方には光のヴェールをまとい、紫色に美しく輝くことから「紫峰」の名でも知られています。

市の花である「ホシザキユノキシタ」をはじめ、1000種類以上もの植物が群生しており、四季折々、登山やハイキングを楽しめるのも魅力。ケーブルカーやロープウェイもあるので、足腰に自信がない人でも山頂まで安全にたどりつけます。

山頂まで登るには、2つのルートがありますが、いずれのルートでもスカイツリーや富士山をみることができます。

男体山へは、ケーブルカーが「宮脇駅」から出ています。女体山へは、「つつじヶ丘駅」からロープウェイに乗るのが便利です。

10月~2月末までは、夜の空中散歩を楽しめる「スターダストクルージング」も開催されています。つくばや土浦はもちろんのこと、遠くには東京・埼玉・千葉の夜景も見えてロマンティックな時間を過ごせますよ。

アクセスは、JR常磐線「土浦駅」から路線バス(つつじヶ丘行)に乗車し、「沼田」で下車。直行筑波山シャトルバスにお乗り換えください。

5.2 筑波宇宙センター

筑波宇宙センター
<出典元:写真AC

「筑波宇宙センター」は、茨城県・筑波研究学園都市の一角にあるJAXA(宇宙航空研究開発機構)の関連施設。「宇宙開発の研究や開発でどんなことをしているのか?」を学べる観光スポットです。

例えば、展示館「スペースドーム」では、実物大の人工衛星やリアルなロケットエンジンを見学できます。これまで打ち上げられた衛星、これから打ち上げられるものなど、人工衛星についての知識が身につくでしょう。

また、国際宇宙ステーションの日本実験棟である「きぼう」や、小惑星探査機「はやぶさ2」の実物大モデルも見られます。サイエンス好きな人は、大興奮ですね!

さらに、「プラネットキューブ」では、季節に応じたテーマで企画展示を開催。過去にはイプシロン5号機×革新2号機の展示やアニメ「宇宙兄弟」とのコラボイベントなども開催されました。JAXAの関連グッズや、宇宙食などの販売コーナーもあり、お土産選びも楽しいですね。

アクセスは、JR常磐線「荒川沖駅」から関東バス「筑波大学中央行」または「つくばセンター行」に乗り換え、「物質材料研究機構」で下車。徒歩約1分。

  • 住所:つくば市千現2-1-1
  • 開館時間:5月15日まで 10:00~16:00/5月16日から 10:00~17:00
  • 休館日: 不定休、年末年始(12月29日~1月3日)、施設点検日等
  • 公式サイト:筑波宇宙センター

5.3 つくばエキスポセンター

つくばエキスポセンター
<出典元:写真AC

「つくばエキスポセンター」は、電気や力といった科学の知識を、体を使って楽しみながら学べる観光スポットです。

おすすめの「おもしろサイエンスゾーン」では、ランニングボードの上を走って電気を起こし、形状記憶合金の花を咲かせる展示が人気。他にも、空気を勢いよく飛ばす「エア・バズーカ」などがあり、子どもも大人も食い入るように見入ってしまいます。

1日2回行われるサイエンスショーも要注目! 日常生活でふと湧き上がる、あんな疑問、こんな疑問に答えるようなテーマが用意されています。

そして、見どころはなんといってもプラネタリウム! 6台構成の4Kレーザープロジェクターを使用しており、季節ごとの美しい星空が、まるで本物の夜空のように大迫力で再現されています。なんと、恒星1,590億個以上、散開星団40,000個、星が生まれる前のガス雲41,000個の情報が含まれているのだとか。本物の星空さながらのロマンティックな雰囲気を味わえますよ。ご家族連れだけではなく、カップルのデートにもおすすめです。

アクセスは、JR常磐線 「ひたち野うしく駅」「荒川沖駅」「土浦駅」のいずれかで下車。「筑波大学中央」行のバスに乗り換え、「つくばセンター」で下車。徒歩約5分。

  • 住所:つくば市吾妻2-9
  • 開館時間:9:50~17:00
  • 休館日: 公式サイトでご確認ください
  • 公式サイト:つくばエキスポセンター

5.4 さくら交通公園

さくら交通公園
<出典元:写真AC

「さくら交通公園」は様々な乗り物を楽しめる、茨城県つくば市の公園です。

ひときわ存在感を放っているのは、蒸気機関車「D-51」の実物! 雰囲気たっぷりのレンガ造りの駅は、本場オランダのアムステルダムの駅舎をアレンジしたものです。また、旧国鉄のハイウェイバス「ドリーム号」の展示も独特な存在感。子どもたちが楽しめるだけでなく、大人もどこか懐かしいノスタルジックな気持ちに浸れる観光スポットです。

園内には貸し自転車やゴーカートもあり、公園内には道路標識や信号機も設置されています。子どもに自転車や交通ルールを教えるには、まさにもってこいの場所。実際、ファミリー層に大人気のスポットで、自転車の練習をしている親子の姿も多く見られます。

貸出用の自転車は14インチ~22インチまであり、いろんなサイズを試し乗できるのも助かります。まだ自転車に乗れないお子さんなら、補助輪付きを利用すれば大丈夫! ブランコや滑り台などの遊具もあり、乗り物に飽きても長く楽しめます。お子さんと休日にでかけるにはピッタリのスポットですね。

アクセスは、つくばエクスプレス「つくば駅」からタクシーで約5分。

  • 住所:つくば市吾妻4-3-3
  • 開園時間:9:00~17:00
  • 閉園日:12月28日から1月4日、毎週月曜日は自転車・ゴーカートの貸出は休み
  • 関連サイト:さくら交通公園つくば市公式ウェブサイト

6. 土浦エリアの観光スポット

土浦エリアでは、人気観光スポットである霞ヶ浦総合公園や等覚寺などを紹介します。

6.1 霞ヶ浦総合公園

霞ヶ浦総合公園
<出典元:写真AC

「霞ヶ浦総合公園(かすみがうらそうごうこうえん)」は、オランダをイメージさせる大きな風車が印象的な茨城県土浦市の公園。これは市制50周年を記念して建てられたもので、高さは25m。展望台からは360度のパノラマを楽しめるのが魅力です。

風車の前は、一面の花畑。色とりどりのチューリップには、一瞬で心を明るくする力があります。見頃は4月~5月上旬。他にも、園内は美しいお花がいっぱい! 「ネイチャーセンター」では、春は梅や桜、椿、ユキヤナギ、モクレンなど、夏はスイレンや紫陽花、ハナショウブ、秋はヒガンバナやフヨウなど、季節に応じた花が出迎えてくれます。

また、風車に負けない存在感を放っているのが、「ツェッぺリン号」と称されたジャングルジム。飛行機の形をしていて、一番上まで登ると公園全体の眺望を楽しめます。全長45mの迫力満点なローラー滑り台もありますので、小さなお子様も一日飽きずに過ごせるでしょう。大人はゆっくり風景やお花を楽しめる、癒しの観光スポットです。

アクセスは、JR土浦駅西口1番線からバスに乗車。「大岩田二区」で下車。

霞ヶ浦について詳しくは「霞ヶ浦の観光ガイド~遊覧船かられんこんまで!霞ヶ浦の魅力を紹介~」のページもご覧ください。

  • 住所:土浦市大岩田145
  • 開園時間:常時開放
  • 閉園日: 年中無休
  • 関連サイト:霞ヶ浦総合公園土浦市公式ホームページ)

6.2 乙戸沼公園

乙戸沼公園
<出典元:写真AC

「乙戸沼公園(おっとぬまこうえん)」は、その名の通り「沼」が主役の茨城県土浦市にある公園。春は沼を囲むように桜が咲き、お花見を楽しむ人々でにぎわいます。また、夏は水遊びや釣り、秋冬は渡り鳥の観察といったように、季節ごとに違った楽しみ方ができるのが魅力です。

園内には不思議な形の大型遊具があり、子どもたちにとっても人気のお楽しみスポット!滑り台が多いので、小さなお子さんは大喜びでしょう。遊具が豊富で水遊びもできる公園は、ファミリー層のお出かけにはピッタリの観光スポットですよね。

お弁当持参で出かける人が多いのですが、周辺には美味しいお店がたくさんありますので、ランチを兼ねて出かけるのもおすすめ。イチオシは、「アリスの茶屋」。イングリッシュガーデンを眺めながらティータイムを楽しめる素敵なコンセプトのカフェレストラン。女子会やデートにおすすめですよ。

アクセスは、JR「荒川沖駅」よりバスに乗車し、「関鉄ニュータウンつくば」で下車。

  • 住所:土浦市中村西根
  • 開園時間:常時開放
  • 閉園日: 年中無休
  • 関連サイト:乙戸沼公園土浦市公式ホームページ)

6.3 等覚寺

「等覚寺(とうかくじ)」は、鎌倉時代から伝わる「銅鐘を所蔵する神社」として有名な観光スポット。銅鐘は茨城県内最古で。国指定重要文化財にも指定されています。さらに「常陸三古鐘」のひとつにも数えられていて、非常に由緒正しき鐘です。

鐘の表面にあるでこぼこを専門邦語で「乳にゅう(ちにゅう)」といいますが、等覚寺の鐘は4段5列。鎌倉時代の息遣いを今なお感じさせる端正な姿です。

もともとは小田氏の祖先である八田知家が三村山清冷院極楽寺(みむらさんせいれいいんごくらくじ)に寄進したものですが、その後、土浦城に移され、明治17年に等覚寺に移されました。

また、存在感のある黒松も等覚寺のシンボルマーク!「等覚寺のクロマツ」として古くから親しまれてきた木です。とにかく立派な風情で、「クロマツのアーチ」と表現する人もいるほど。その生き生きとした生命力に圧倒されますよ。

等覚寺へのアクセスは、JR土浦駅から徒歩約15分。

  • 住所:土浦市大手町4-16
  • 関連サイト:等覚寺の銅鐘(土浦市公式ホームページ)

7. その他のエリアの観光スポット

茨城にはまだまだ観光スポットが多数あります。ここでは、5つのエリア外にある魅力的なスポットを紹介します。

7.1 牛久大仏

牛久大仏
<出典元:写真AC

「牛久大仏(うしくだいぶつ)」は、世界最大の高さを誇る青銅製の大仏です。その高さは、なんと120m。ギネスブックにも認定されているので、茨城県には行ったことがない人でも、この大仏はご存知なのではないでしょうか?

正式名称は、「牛久阿弥陀大佛(うしくあみだだいぶつ)」。その昔、浄土真宗の開祖として有名な親鸞聖人(しんらんしょうにん)が、今の茨城県(当時は常陸国)を関東における布教の拠点の地としたことが起源。県内には、親鸞にゆかりのある場所や建物が数多く残されており、牛久大仏もその名残の一つです。

大仏の胎内にはエレベーターが設置されていて、最上部展望もできます。めったにできない体験ですから、観光するならぜひ合わせて拝観しましょう。胎内には、写経や書初めの体験コーナーもあります。心が無になる時間を味わいたいという人におすすめ。

大仏のある「浄土庭園」には美しい花が咲き、花に囲まれた大仏の表情はこころなしか優しく見えます。アイスランドポピー、シャーレ―ポピー、カスミソウ、キンセンカ、姫金魚草など、多くの花が見頃を迎える5月には、「お花摘み」のイベントも開催されます。歴史好きのみならず、お花がお好きな人、写真を撮るのが好きな人も楽しめるはずです。

アクセスは、JR常磐線「牛久駅」東口2番乗り場から「牛久大仏・牛久浄苑」行または「あみプレミアムアウトレット」行のバスに乗車。「牛久大仏」停留所下車(約20~30分)。

  • 住所:牛久市久野町2083
  • 営業時間:3月~9月(平日) 9:30~17:00/3月~9月(土日) 9:30~17:30/10月~2月 9:30~16:30
  • 定休日:年中無休
  • 公式サイト:牛久大仏

7.2 アクアワールド茨城県大洗水族館

アクアワールド茨城県大洗水族館
<出典元:写真AC

「アクアワールド茨城県大洗水族館」は、見て触って、食べて、「海」をまるごと楽しめる水族館。

館内は、「森と川」「出会い」「オーシャン」「神秘の海」「世界の海」など9つのゾーンに分けられており、違った角度から「海」を楽しませてくれます。「出会いの海」ゾーンには、80種20000匹もの魚たちがずらり。図鑑で見たことある魚もたくさんいるので、魚好きの人や子供たちは大興奮ですね。

「キッズランド」コーナーでは、生き物たちとの触れ合いを楽しめるとあって、休日は大盛況。タッチングプールでは、生き物を実際に触ってみる体験もありますよ。

そして目玉は、なんといってもイルカ、アシカのオーシャンライブ! バンドウイルカ、オキゴントオウ、カマイルカが迫力満点のダイナミックなジャンプを披露してくれます。おもわずくすっと笑ってしまう、アシカのコミカルなパフォーマンスにも注目です。

水族館をたっぷり観光したら、帰る前にここでしか買えないオリジナルグッズを取りそろえた「モラモラ」にお立ち寄りください。名物「鮫カレー」は、お土産にしたらネタになること間違いナシ!

アクセスは、JR常磐線「勝田駅」からひたちなか海浜鉄道に乗り換え、那珂湊駅下車。茨城交通バス50番「茨大前営業所行」に乗って(約6~7分)「アクアワールド大洗」で下車。

7.3 竜神大吊橋

竜神大吊橋
<出典元:写真AC

「竜神大吊橋」は、茨城県常陸太田市にある「竜神ダム」上に架けられた吊橋。勢いよく伸びるその外観は、その名の通り、まるで竜。長さは375mで、歩いて渡れる吊り橋としては国内最大級です。

周辺では、大自然を満喫できるアクティビティが豊富なのも魅力。ハイキング、バーベキュー、カヌー、そしてなんとバンジージャンプもできます。度胸試しを兼ねて、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか(※要予約)。

また、竜神大吊橋では、季節に応じて様々なイベントが開催されています。4月中旬~5月中旬は鯉のぼり祭り、8月上旬~中旬は灯篭まつり、11月上旬~中旬は紅葉まつり、2月は蕎麦祭り。特に注目したいのは、2月の蕎麦まつりです。秋に収穫された玄蕎麦は、この季節に熟成して最も美味しくなるのだとか。全国的にも評価の高い「常陸秋そば」を使った本格手打ちそばを、ぜひご賞味あれ!

アクセスは、JR水郡線「常陸太田駅」からバスで約45分。「竜神大吊橋」で下車し、徒歩約20分。

  • 住所:常陸太田市天下野町2133-6
  • 営業時間:8:30~17:00
  • 定休日:年中無休
  • 公式サイト:竜神大吊橋

大自然のパノラマやフォトジェニックな風景に、心奪われる茨城県。初めての人もリピーターも、茨城に旅行するときにはぜひ参考にしてくださいね。

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