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【広島県】思わず深呼吸したくなる町!神石高原町は たくさんの "おいしい●●" がある町だった。
広島県の神石高原町(じんせきこうげんちょう)という町をご存知ですか?
県内でも「名前は聞いたことあるけど行ったことはないな」という人も多く、あまり知られていない町なのですが、ユニークな取り組みをしていて、最近じわじわと人気が高まって、ファン・リピーターが増えつつある町です。
正直確かに田舎なのですが、単なる田舎ではない、独特の魅力を秘めた町です。
例えば、この町には紙ヒコーキを飛ばすためだけに建てられたタワーがあります。
町名の通り、標高が500~700mの高原地帯ですので、爽やかな風、澄みきった空気、山から湧き出る甘くまろやかな水、そして温泉など資源に恵まれています。
田舎だけど、ただの田舎じゃない、ポテンシャルを秘めた知られざる町、神石高原町に初めて訪れましたので、その魅力をお伝えします。
「どこか知らない町に旅してみたいなぁ」という方にぴったりかもしれませんよ。
広島県で唯一、町全体が「恋人の聖地」になった町でもあるんですよ。いったいどんな町なのでしょうか。。。
目次
- 神石高原町ってどんな町?
- 神石高原町にあるおいしい●●
- とよまつ紙ヒコーキタワー
- 懐かしさにどっぷり浸れる学校食堂
- 高校生のなまず養殖への挑戦
- 国の名勝 帝釈峡
- 森林セラピー基地に認定
- テントサウナ体験
- ぬるぬる美肌の湯:神石高原温泉
- 禅寺修行体験ができる光信寺
- 神石高原ティアガルテン
- 帝釈峡スコラ高原
- 神石高原町のおすすめお土産
- 神石高原町の魅力 まとめ
神石高原町ってどんな町?
神石高原町は、広島県東部の標高500~700mの高原地帯に位置しています。平成16年11月に4つの町村(油木町、神石町、豊松村、三和町)が合併して神石高原町となりました。人口8,356人(2022年9月現在)
豊かな自然に、澄んだ空気、ミネラルたっぷりのおいしい水から生まれた野菜や果物、キノコ、あの有名な神石牛、その他こんにゃく、味噌、ジャムなど加工品の特産品も豊富です。
神石高原町にあるおいしい●●
実際に訪れた神石高原町にはおいしい●●がいっぱいありました。
どどーんとご紹介しましょう!
神石高原町の南部 国道182号線沿いにある「道の駅さんわ182ステーション」には、産直の果物、野菜、神石牛、こんにゃく、お土産などが並んでいます。ここに来れば神石高原町のほぼすべての特産品やお土産が購入できるでしょう。必須の立ち寄りスポットです。地元の人にも大人気で賑わっていました。
神 JIN premium(ジンプレミアム)は神石高原町こだわりのハイクオリティブランドです。
おいしい神石牛
神石牛といえば・・・アレで有名になりましたね。
バイデンさんも食べた神石牛。
神石牛とは、神石高原町で育てられている黒毛和種で、肉の特徴としては、筋繊維が細く余分な脂肪が少なく、甘みがあり脂身があっさりしています。柔らかな舌触りと上品な脂肪の香りが口の中に広がります。1年間にたった400頭ほどしか出荷されておらず、幻の和牛と呼ばれています。
神石高原町の中でも販売している所が限られており、ここ道の駅さんわ182ステーションでは購入することができます。
おいしいこんにゃく芋
神石高原町は、標高500~700mの山々が連なる高原地帯で、全国でも珍しい、こんにゃく芋栽培に適した地であり、西日本最大の産地です。
こんにゃく芋栽培は300年の歴史を持ち、生産高こそ関東に劣りますが、ここの風土の有利性を生かして、味の良い在来種(和玉)一本でやっておられます。
こんにゃく芋ってこんなに立派な形をしているんですね、知りませんでした。
道の駅さんわ182ステーションにも、たくさんのこんにゃくが売られていました。
私は中でも刺身こんにゃくが気に入りました。
おいしいランチ
道の駅さんわ182ステーション隣接の「自然食レストラン高原の風」では地元野菜をふんだんに使ったランチバイキング(1,580円)をやっています。
美味しそうでしょう~。体に良さそうでしょう~。ザ・おふくろの味です。すべて手作り。厨房には地元のお母さんたちの姿が見えて嬉しくなります。観光客ばかりでなく、地元の人たちにも大人気らしく、12時過ぎると満席になることもしばしばあるそうですよ。
野菜を作っている農家さんたちの写真が貼ってあります。こういうの嬉しいですね、生産者さんたちがぐっと身近に感じられます。
「農業は命の生かしあい」野菜作りへの真摯な姿勢が伝わります。
おいしいお米
神石高原町はお米の産地でもあります。皇室に献上されたお米もあるんですって。
おいしいお水
父木野、県道小畠荒谷線の道路脇に「長生きの水」という湧水場があります。
弘法大師にゆかりがあり、疲れた旅人がこの水を飲んで元気になったという伝承があるそうです。遠くからわざわざ汲みにこられる方もいらっしゃるんですって。水質は硬度14度の典型的な軟水です。一年中冷たい水が湧いています。
実際に手にすくって飲んでみました。「ん!やわらかい、まろやか!」と思わず声を上げるほど、優しくて美味しい水でした。
<長生きの水>
神石高原町にはこの「長生きの水」以外にも山からの恵みの水が、あちこちから湧き出ているそうですよ。なんて羨ましい。。。
おいしい果物
私が訪れた9月上旬には、道の駅さんわ182ステーションのワゴンには、梨、ぶどうがたくさん並んでいました。
寒暖差のある高原地帯だからこそ、甘くて美味しい果物が育つのでしょう。
おいしい日本酒
神石高原町唯一の酒蔵があります。神雷(しんらい)という銘柄のお酒を醸している三輪酒造です。
江戸時代中期、享保元年(1716年)から酒造りを続けておられます。
三輪酒造の15代蔵元杜氏である三輪社長からのメッセージを一部引用させていただきます。
●
酒蔵・清酒はつねに時代と共にあり、またその時代を反映するものだと思います。
私が酒蔵に帰った当時は未納税酒(大手酒蔵向けの受注生産)が弊社の製造量の多くを占めていました。しかし時代は刻々と変化するもので、蔵に帰り三年後にその取引は終了しました。経営的には厳しい局面を迎えましたが、逆に『神雷』というお酒を今一度見直しアピールしてゆくチャンスとも思いました。何が正解なのか...すぐに答えの出る事ではありませが、現在もより美味しい神雷をお届けしたいと日々の仕事に向き合う中で模索を続けています。
そんな模索の日々の中で思い至った事は「先人が築きあげてくれたお陰で現在私たちが酒造りをさせて頂いている」と言う事です。酒蔵の建物...酒造の道具や技術や心得...神雷を応援して下さるお客様や取引先の方々...多くの有形無形の貴重な財産を残して下さいました。また日々お酒造りをする中で「日本酒は私たちを取りまく自然環境の恵みが与えてくれるもの」と気付かされました。私自身、何か見えざる力により存在させて頂いている...ならば神雷酒蔵がある「広島」や「神石」という土地の恵みに感謝し表現するお酒を醸したいと思います。
15代目蔵元杜氏 三輪裕治
●
三輪酒造の酒造りへのこだわりは次の4つです。
- 酒造米は広島県産にこだわる
- 広島県に伝わる軟水醸造法を基礎にした酒造り
- この神石の寒冷な気候と共に醪を醸す
- 蔵にある硬度の違う2本の井戸水を生かした仕込み
実際に神雷を飲んでみましたが、奇をてらわず、穏やかでやわらかい、料理を引き立てる美味しいお酒でした。
おいしいなまず?
神石高原町の特産品のひとつに"なまず"があります。
「えっ、なまず?」
はい、なまずです。しかもそのなまず、町の高校生が育てているのです。
一体、どんな味なのでしょうか・・・? 詳しくは後述。
おいしい空気
広島県の東部、JR福山駅から車で約1時間。神石高原町の地に初めて降り立った私が感じたことは、「ん?空気が澄んでて、おいしいぞ!」ということです。
本当にそう感じたのです。四方を山に囲まれ、緑が豊か、大きな工場などがない、ということが理由ではないかと思います。
私も田舎育ちですが、ここまで空気がおいしいと感じたのは初めてかもしれません。思わず深呼吸したくなる町、そんな町です、神石高原町は。
話は変わりますが、神石高原町にはコンビニは1軒しかありません。道の駅さんわ182ステーション横のローソンです。そんな町って今の日本に珍しいかも。
とよまつ紙ヒコーキタワー
神石高原町には、紙ヒコーキを飛ばすためだけに建てられた、全国でも珍しいタワーがあります。
豊松地区にある標高663mの米見(よなみ)山の山頂公園にそのタワーは建っています。
その紙ヒコーキタワーがこちらです。
タワーの高さは26mあり、展望所からは、大山、道後山、比婆山連峰を360度一望できます。
<紙ヒコーキタワーからの眺め>
360度風景も動画でご覧ください。
「景色がいいのはわかるけど。。。紙ヒコーキを飛ばすだけのタワーなんて。。。」
私はここに来るまで、正直そう思っていました。
ところが!これが想像以上に楽しかったのです。
高い場所から紙ヒコーキを飛ばす楽しさ、気持ちよさ。山々を背景に飛び回る紙ヒコーキ。まるで映画のワンシーンのようです。
中でも特に面白かったのが「ラブコプター」です。
<ラブコプター>
縦長の細い紙をこよりながら折っていったシンプルな折り紙です。これを展望室から飛ばします。
ぜひ動画でご覧ください。こんな感じに舞っていくのです。
風に乗って舞い上がっていくのです。そしてひゅるひゅると舞い降りていく。どうです、素敵でしょう?
ラブコプターを展望室から飛ばして、生垣を超えると恋の願いが叶うと言われています。
平成5年に「恋人の聖地」に認定されました。
続いて紙ヒコーキを飛ばした動画がこちら。
個人的にはラブコプターの方が楽しかったかな。
ちなみに紙ヒコーキタワーから見える早朝の雲海、夕暮れも素敵だそうですよ。
今回訪れた中で一番想像を遥かに上回って楽しかったのがここ紙ヒコーキタワーでした。あなたもぜひ行ってみてください。入場料は300円です。
懐かしさにどっぷり浸れる学校食堂
神石高原町には、築60年以上の旧小学校がほぼ当時のまま保存されています。そこがレトロな食堂として開放されているのです。
後述の神石高原温泉と隣合わせに建っています。
校舎の入り口です。旧井関小学校。昭和30年~50年代、子供たちが通っていた小学校です。まさに同世代の私にはたまりません。懐かしさ満点です。
校舎は2階建てで中を見学することもできます。
あ~あの頃の空気が今も確かに漂っています。
当時はエアコンではなくストーブでしたよ、煙突が付いたストーブ。
ちなみにこの学校食堂は料理にも定評があります。この学校食堂の名物メニューがこちら。
<昔懐かしい給食:1,400円>
コッペパン、くじら肉の竜田揚げ、カレー、脱脂粉乳、冷凍みかん。先割れスプーン。アルミの容器。よくぞやってくれました。涙が出てきそうです。味も美味しかったです。特にカレーは懐かしい給食の味。脱脂粉乳については・・・ノーコメント笑。
<牛すじカレー:1,100円>
意外にスパイスの効いた本格カレーでした。
<肉うどん:900円>
この肉うどんが意外に(失礼!)秀逸でした。出汁が美味しいのです。牛肉との相性もばっちり。出汁を全部飲み干してしまいました。
懐かしい雰囲気の中、懐かしい給食を食べる、こんな経験なかなかできません。嬉しいタイムマシンでした。
高校生のなまず養殖への挑戦
なまずを高校生が育てる?
そんな、全国でも珍しい取り組みを10年以上も前から挑戦しているのが県立油木高校の高校生たちです。
<県立油木高校校舎>
そもそもなぜ高校でなまずを育てることになったのか?
神石高原町では、耕作放棄地が問題になっていました。
その田んぼをなんとか有効活用できないか?と色々考えた末に行きついたのが、耕作放棄地に池を掘って水を貯め、そこでナマズの養殖をする、というアイデアだったそうです。
なまずなら管理しやすくさほど手をかけずに育てられるのではないか?という考えだったからだそうです。(後々これがそうではなかったことがわかり、数々の困難に直面することになるのですが。。。)
高校の校舎から車で10分以上かかる草木(くさぎ)地区の耕作放棄地を利用して養殖しています。開始当初は学校のプールで育てていたそうです。
やってみてなまずの養殖は想像以上に難しいことがわかりました。なまずは共食いをするので、稚魚を育てている間にも半分くらいに減ってしまうのだとか。水やり、餌やりが滞ると全滅することもあるそう。今も思考錯誤の繰り返しだそうです。
他の土地でなまずの養殖をやっている例と比較すると温かい地域の方が育ちやすいというデータもあるようですが、神石高原町は寒冷な気候なので、育ちが遅く、逆にその分身が締まったなまずが育つというメリットでもあるそうです。
池の水は濁っていて、なまずの姿は見えません。濁っている方が鳥などに狙われにくく安全なのだとか。
<油木高校の若き挑戦者たち>
この後、リアルななまず写真が登場します。苦手な方はご注意ください!
こちらがなまず。意外にすばしこくて力が強く、ぬめりもあるのでなかなか捕まえられません。
こちらがなまずの燻製。中を開けてみると、、、
パッと見、なにかわかりません。味は確かに魚の燻製の味でしっかりした噛み応えもあり、美味しかったです。
高校生が見事な包丁裁きで三枚に下ろしてくれて、なまず料理を試食させていただきました。まずは唐揚げから。
これがなまずの唐揚げ。
唐揚げの中身はこんな感じです。普通の白身の魚となんら変わらない淡泊な味で美味しかったです。ビールにぴったりです。
それではいよいよ、なまずの刺身。。。
おお~。これがなまずの刺身かぁ。臭くないのかなぁ。ぬめぬめしてるんじゃないの?
食べてみました。これがなんとまったく生ぐさくない、泥くさくない。
鯉か鯛のようにさっぱりした白身の刺身を食べているようで、言われなければなまずとわかりません。
弾力はやや強めで、しっかりした歯ごたえです。うん、なまずの刺身、イケる。
日本ではなまずを食べるという文化は浸透していませんが、海外では普通になまずは養殖され、食用として広く認知されているそうです。
ハンバーガー屋チェーンで出てくる白身魚フライなどもなまず種の魚だったりするそうです。
実は日本でも江戸時代にはなまずはうなぎよりも食べられていたらしいです。コラーゲンやビタミンB1などの栄養分も豊富なのだとか。
うなぎの代用品というよりは、なまずとしてもっと広まっても良いように思います。
苦難続きで簡単にはいかないなまずの養殖。しかしそれも高校生たちの未来にとっては逆に良いことかもしれません。今後さらに養殖をやりながら研究を続け、なまずのぬるぬる感を良いことに活用できないかとか、アクアポニックス(※)の好循環を生み出せないかなど研究を深めています。
がんばれ!油木高校生!
※アクアポニックス:水耕栽培と養殖を掛け合わせた、次世代の環境保全型農業:魚の排せつ物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻るという好循環を生み出す。
国の名勝 帝釈峡(たいしゃくきょう)
帝釈峡は日本五大名峡のひとつ。高さ100mを超える大絶壁が連なり、雄大で幻想的な風景が広がる景勝地です。
庄原市東城町と神石高原町をまたいで上帝釈、下帝釈エリアに分かれています。
中でも、雄橋(おんばし)は日本一の天然橋、国の天然記念物に指定されています。
帝釈峡内は、遊歩道で散策することができます。
遊歩道は豊かな緑の中、渓流沿いを歩きます。
朝いちばんに訪れたら、ひんやりと澄みきった爽やかな空気が満ち溢れていて、とても気持ちよかったです。
帝釈峡に訪れるなら、早朝がお薦めです。遊歩道入口の茶店の方曰く、朝はよく常連さんが写真を撮りに来られるそうです。
さて、こちらが国の天然記念物「雄橋」です。
雄橋は、渓水の浸食作用によってできた、長さ90m、幅19m、高さ40mの日本一の天然橋。自然が創り出したこの橋は「神の橋」ともいわれ、世界三大天然橋のひとつともいわれているそうです。
この雄大さは写真ではわかりにくいので、ぜひ動画でご覧ください。
昔は雄橋の上を人が歩いて通っていたようです。(今は木が繁っており、安全性も確保できないようで歩くことはできません。)この自然の大橋の上を歩いてみたかったですね。
帝釈峡 神龍湖遊覧船
帝釈峡には神龍湖(しんりゅうこ)という人工のダム湖があり、遊覧船で巡ることができます。
1周約40分の湖遊覧を楽しむことができます。(大人1,500円)
<遊覧船から見える雄大な岩肌>
遊覧船上から見える、穏やかで癒される動画をどうぞ~。
私が訪れた時は9月初旬で、湖には藻が繁殖しており、水の色はあまりきれいではありませんでしたが、帝釈峡の一番良い時は、なんといっても紅葉シーズンです。
<紅葉シーズンの神龍湖>
地元の人曰く、「紅葉もいいけれど、新緑の時期もおすすめですよ。ぜひ来てみてください」とのことでした。
遊覧船乗り場からトンネルを歩いて抜けたところにこんな風情あるお店がありました。
おお~、なんともレトロで懐かしい雰囲気。今も現役のお店として営業されていました。昔は宴会や宿もやられていたのでしょうか。。。
森林セラピー基地に認定
森林セラピーとは、森の中の散策や娯楽を通じて心と身体を癒し、健康増進や病気予防を目指すことをいいます。
いわゆる山歩きやハイキングとは違います。
癒しとリラックスでこころと身体を整えるのです。森の中で五感を研ぎ澄まします(見る、味わう、嗅ぐ、聴く、触る)。木洩れ陽を浴び、野鳥の声を聴きながら、木々の香りや葉のさざめく音に包まれる。森の中でゆっくりと深呼吸すれば、日ごろのストレスや疲れから解放されることでしょう。
神石高原町は森林浴効果が科学的に実証された森林セラピー基地として認定されているのです。
【森林セラピーで得られると言われている効果】
- ストレスホルモンが減少する
- 副交感神経活動が高まる
- 交感神経活動が抑制される
- 血圧・脈拍数が減少する
- 心理的にリラックスする
- 免疫機能が向上する(およそ1か月継続される)
- 抗がんタンパク質が増加する
- 動脈硬化予防やアンチエイジング効果がある
神石高原町にもいくつかの森林セラピーのコースがあり、今回は帝釈峡・神龍湖エリアのコースをガイドさんと一緒に歩きました。
始める前に、ヘルスチェック(血圧、ストレス度測定)、ストレッチをして約1時間の体験です。
このコースは激しいアップダウンもなく、神龍湖沿いを歩いていきます。途中の花々や草木についてガイドさんが教えてくれます。山歩きに対してゆっくり楽しみながら歩いていきます。
途中、赤い橋を二つ渡りました。さくら橋と神龍橋です。こちらも動画でご覧ください。まずはさくら橋から。
続いて神龍橋。
橋から見える湖と深い緑。こころが癒されます。思わず深呼吸「ふう~っ」。
小高い丘(城跡)に登ってひと休み。ガイドさんがお茶とぶどうを持ってきてくれていました。
緑につつまれていただくお茶とぶどう。ここでも深呼吸「ふう~っ」。
1時間という短い体験でしたが、リフレッシュして心が落ちつきました。今度は3時間コースくらいでじっくり森林セラピーしてみたいと思いました。
テントサウナ体験
今、神石高原町の観光協会が力を入れているのが「テントサウナ体験」です。
巷では、アウトドアブームから繋がって、屋外でのテントサウナが大人気なのだそうです。
結論から言うと、このテントサウナ、紙ヒコーキタワーと同じくらい、良い意味で期待を大きくうわ回る気持ちよさでした。ぜひリピートしたい!
私がイメージするサウナって、屋内で熱いサウナ室の中で、がまんして汗かいて「少しは瘦せたかな~」なんて期待しつつ、時計とにらめっこをしている苦行のようなものでした。せっかく流した汗もその後のビールで台無しなんてことも笑。
しかしサウナの本場フィンランドのサウナは、日本のサウナほど高温にしないのが一般的なのだそうです。
痩せるために苦行する我慢のサウナではなく、気持ちよい汗をかいて、こころも体もリフレッシュするサウナ、半日から1日かけて出たり入ったり休んだりしてサウナをじっくり楽しむことも。なんかその方が体に良さそうですよね。
今回体験したテントサウナは本場フィンランドの流れをくんだサウナのようでした。
こちらがテントサウナです。今回は学校食堂、神石高原温泉の敷地内に設営していただきました。手前に二つあるピンクの丸い筒のようなものは水風呂です。
内部はこんな感じです。最大4名まで入ることができるそうです。
サウナテント内の温度は約70度くらい。日本の高温サウナは90度くらいで息をするのも熱いくらいの所がありますが、そこまで熱くはありません。
でも入って数分するとじわじわと汗がにじんできて、じきに流れるように汗が噴き出してきます。フィンランドから輸入したサウナストーンに水をかけてタオルで仰ぐとロウリュウです。温かい風が押し寄せます。
水風呂に水を注いでくれているのが神石高原町観光協会の若きエース山田さんです。
ちなみにこのお水は神石高原温泉の鉱泉を入れてもらっています。(神石高原温泉に関しては後述)
あ~気持ちいい~。
外で入るサウナと水風呂がこんなにも気持ちいいとは思いませんでした。これは経験した者にしかわからない幸福感です。
ぜひ体験してみてください。
水風呂で体をクールダウンしたら上記写真右後ろに見えるインフィニティチェアでひと休みです。この椅子がまた優れモノなのです。
体を後ろに倒すと無重力状態のような浮遊感に包まれる、とても気持ちの良い椅子なのです。
そしてインフィニティチェアで無重力感を味わいながら空を見上げたら、見える景色がこれですから。。。
屋外でのテントサウナ最高!またぜひやりたい!
あなたもぜひ!
>>神石高原町でテントサウナをやりたい場合のお問い合わせは観光協会まで
ぬるぬる美肌の湯:神石高原温泉
学校食堂の隣に2018年オープンしたのが神石高原温泉です。
ここのお湯がいいんです。ぬるぬるなんです。入ってすぐわかります。
あったまるんです。そして風呂上りは肌すべすべになるんです。
神石高原温泉は、低張性アルカリ性冷鉱泉(ph値10.2)で効能は神経痛、冷え性、関節リウマチ、痛風、疲労回復、健康増進、筋肉や関節の慢性的な痛みなど。特にラドンの含有率が高く、体を温め、細胞の新陳代謝を促すので若返り(アンチエイジング)や解毒作用(デトックス)を期待できるそうです。
ナトリウムイオンや炭酸水素イオンを含むアルカリ性の泉質なので「美肌の湯」と呼ばれています。
施設の造りはいたって簡素で、日帰り入浴のみですが、地元だけでなく遠方からも噂を聞いて入りに来るそうです。
浴槽もシンプルで過剰な装飾はありません。
色が乳白色なのがわかりますか? 入ればすぐわかります。「うん、ここはいいお湯だ!」と。
禅寺修行体験ができる光信寺(こうしんじ)
周りを山々に囲まれた境内には、凛とした静寂な空気が流れています。
日常の喧騒から離れ、心を静める時間が明日への活力を生み出します。
臨済宗の光信寺では、禅寺の体験(坐禅、写経の体験、精進料理、宿坊宿泊)ができます。
<本堂から山門までのまっすぐの道を見通す>
広い敷地内には人工の建物が一切見えません。あるのは緑と青い空のみ。
宿坊もあり、泊まることもできます。
<京都を思わせる見事な枯山水の庭>
禅寺の真骨頂ですね。
一度にたくさんの人を収容できる禅堂で坐禅を体験できます。
この辺りの地域ではあまり真っ赤な紅葉を見ることは少ないそうですが、光信寺境内の紅葉は燃えるように赤い紅葉なのだそう。
秋に再び訪れたいと思いました。
光信寺の湯 ゆっくら
光信寺の隣に位置し、宿泊もできる入浴施設「光信寺の湯 ゆっくら」。
神石高原町では数少ない宿泊施設です。今回はこちら光信寺の湯 ゆっくらに泊まりました。
こちらは入浴施設がメインですが、宿泊設備もホテル並みのものを備えています。
館内は広々しています。スタッフの対応も親切で居心地よかったです。
こちらがお部屋の一例です。温泉旅館と遜色ありません。
光信寺の湯 ゆっくらの露天風呂。こちらは温泉ではありませんが、ぬるめの柔らかいお湯でゆっくり浸かることができました。サウナや薬草風呂などバリエーションも豊富なお風呂でした。
神石高原ティアガルテン
高原の広々とした芝生広場や、キャンプなどさまざまなアクティビティが楽しめるのが自然体験型のテーマパーク「神石高原ティアガルテン」です。
夜は満点の星空が楽しめるそうです。まるで外国にいるかのようなおしゃれな雰囲気でした。
ティアガルテンの意味は?
ドイツ語で、ティア(Tier)は動物、ガルテン(Garten)は庭や公園の意味。
「命をいつくしむ」を合言葉に、動物とのふれあいなど、さまざまな体験を通じて命の大切さや自然の恵みを感じてもらうことをテーマとしているそうです。
<広々とした芝生広場>
<子供たちが大喜びしそうな滑り台>
<緑の中のログハウス>
ログハウス横でバーベキューをすることもできます。まるでカナダかニュージーランドにいるかのような気分です。ファミリーや友達同士で訪れると楽しい思い出を創ることができそうです。
帝釈峡スコラ高原
国定公園の帝釈峡エリアに位置する大自然広がる高原のワンダーランド「帝釈峡スコラ高原」。
セグウェイ、BBQ、ログコテージ宿泊などができ、テニス、フットサルの学生サークルの合宿やグランドゴルフで使用できるコスモドームが自慢です。
スコラの意味は?
ラテン語で学校(スコーラ)の意味。
<神石コスモドーム内>
最近では、スポーツだけでなく、神楽の競演会やドローン訓練飛行、ワーケーションなど幅広いバリエーションで利用できるようになっているそうです。
神石高原町おすすめのお土産
神石高原町にはお土産も盛りだくさんです。実際に買って食べたものをレビュー含めてご紹介しましょう。
幻の神石牛カレー
やはり、神石牛は食べてみたい。今回神石牛のカレーを買ってみました。983円。「う~ん、レトルトカレーで983円かぁ~」と一瞬躊躇しましたが、幻の神石牛は食べてみたい。
カレーを温めてご飯にかけたら「おお~っ!」大きな塊の肉がごろっと出てきました、ふたつも。予想外の出来事に思わず皿から肉がはみ出そうになりました。危ない、危ない。。。
さて、お味はというと、旨い!カレールーが主張しすぎずデミグラスソースのように牛肉の美味しさを引き出しています。肉の脂よりも肉自体の旨み、食感を楽しめる牛肉でした。980円の価値あり、と思います。さすがJINプレミアム!
牛すじ肉の煮物
さて続いては牛すじ肉の煮物。648円。
こちらは神石牛ではなく広島牛を使っています。肉厚とろとろジューシーな牛肉です。この商品は実は肉よりもこんにゃくが隠れた主役なのです。こんにゃくは神石高原町産のものを使っています。このこんにゃくに牛肉の旨みと甘辛いタレがじゅわっとしみこんでいて美味しいのです。
神石生芋玉こんにゃく
続いて神石生芋玉こんにゃく。
こんにゃくがプルンプルンです。噛むとパチンとはじけてしまいそうな弾力。そして特製味噌だれがまた美味しい。
光信寺そば
神石高原町産のそば粉を使った光信寺のお蕎麦です。350円。
そばの香り立つ、のど越しのよい上品な細麺です。200gをズズッと一気に食べてしまいました。美味しかった。
神石高原町の魅力 まとめ
神石高原町ははっきりいって田舎です。
しかし、おいしいお水があります、おいしいお米があります、おいしい神石牛、おいしい果物、おいしい野菜、おいしい日本酒があります。
目には見えないけれど、おいしい空気があります。マイナスイオンたっぷりの森があります。遊びゴコロがあります。夢があります。
神石高原町には、こころと身体が悦ぶ "モノ" と "コト" があふれんばかりにあるのです。
神石高原町に一度訪れてリピーターになる人も多いようです。
まだまだ知られていない面白い町、広島県の神石高原町をあなたもたずねてみませんか?
神石高原町、あ~癒された~
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。