広島といえば何だろう? 広島の観光前に知りたい基礎知識

広島は、数多くの史跡が残る、歴史と文化の街。瀬戸内の温暖な気候に恵まれており、海と山に囲まれた自然豊かな街でもあります。

本記事では「広島といえば何だろう?」をテーマに、広島の有名な観光スポットやイベントなど、さまざまな広島の魅力を紹介します。ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

<1. 広島といえば?>

<2. 広島の観光スポットといえば>

<3. 広島のお祭りやイベントといえば>

<4. 広島で有名なグルメ、伝統料理といえば>

<5. 広島のお土産といえば>

<6. 広島の方言といえば>

1. 広島といえば?

中国・四国地方最大の都市、広島。瀬戸内海に面しており、愛媛と広島を結ぶしまなみ海道や、日本三景のひとつである安芸の宮島など、多くの絶景スポットがあります。

また、広島は戦争の歴史が色濃く残る、世界的にも有名な都市です。原爆ドーム、広島平和記念資料館などがあり、当時の歴史を学びに訪れる観光客が後を絶ちません。

さまざまな観光スポットがある広島は、バラエティ豊かなご当地グルメも人気。牡蠣料理やあなごめしなど、海の幸をはじめとしたさまざまな絶品グルメが盛りだくさんです。瀬戸内の温暖な気候により、柑橘類の栽培が盛んで、なかでもレモンの生産量は日本一。地域によってさまざまな特長を持つ、魅力あふれる街です。

2. 広島の観光スポットといえば

広島には多くの観光スポットがありますが、なかでも「広島といえばここ!」という代表的な名所を7つ紹介します。

平和記念公園

平和記念公園
<出典元:写真AC

広島市内を流れる元安川と旧太田川に囲まれた、緑豊かな公園。世界平和を祈る場所として美しく整備された園内には、原爆ドームをはじめとする、数々の施設やモニュメントが点在しています。水と緑が美しい自然あふれる公園ですが、園内には原爆に遭ってなお、生き続けている被爆樹木も存在します。自然と歴史が共存する、広島を代表する観光スポットです。

また平和記念公園では、原爆が投下された8月6日に、1分間の黙祷を捧げる平和記念式典のほか、平和を願うメッセージを書き込んだとうろう流しなどのイベントも行われています。

原爆ドーム

原爆ドーム
<出典元:写真AC

広島のシンボルとして保存されている原爆ドームは、被爆当時そのままの姿をとどめた歴史的に貴重な建造物として、1996年に世界遺産に登録されています。

原爆ドームは、もともと物産品の販売や博覧会場として使われていたモダンな洋館でした。ドームから南東160mの場所で原爆が炸裂したものの、爆風がほぼ垂直に吹いたために、奇跡的に倒壊を免れたと言われています。

時代とともに風化が進んでいましたが、国内外からの募金で現在までに4回の大規模な保存工事が行われました。原爆ドーム内部は立ち入り不可のため、外からの見学のみとなっています。

広島平和記念資料館

広島平和記念資料館
<出典元:写真AC

平和記念公園を訪れたら、必ず立ち寄りたいのが広島平和記念資料館です。原爆による被害や世界平和のメッセージを伝えるため、1955年に開館しました。本館と東館に分かれており、映像や模型を用いて、被爆当時の状況やその後の歩みについて詳しく解説しています。

また、被爆者による体験講話の聴講や、子ども向けの動画学習も可能。大人から子どもまで分かりやすく当時の歴史を学べます。

ボランティアによる展示の解説もあり、一つひとつの資料をより深く知ることができるでしょう。

厳島神社

厳島神社
<出典元:写真AC

日本三景のひとつに数えられる宮島。1番の見所である厳島神社(いつくしまじんじゃ)は世界遺産に登録されており、広島が世界に誇る観光スポットです。約1400年前に創建され、平安時代末期に当時の権力者、平清盛によって現在の姿に修造したとされています。平安時代の寝殿造を採用した、美しく荘厳な社殿があります。

古くから島自体が信仰の対象だったため、島の陸地に建てるのはおそれ多いとして、海上に建てられたと伝えられています。約20棟の社殿が集まっており、そのほとんどが国宝または重要文化財です。

厳島神社のシンボル、大鳥居は地上16mの高さがあり、木造の鳥居としては日本最大。歩いてゆっくり参拝するのも良し、舟やカヤックで海から鑑賞するのも良し。見所満載の観光スポットです。

  • 住所:広島県廿日市市宮島町1‐1
  • 公式サイト:厳島神社

大和ミュージアム

大和ミュージアム
<出典元:写真AC

旧海軍ゆかりの港町・呉を代表する観光スポットが大和ミュージアムです。当時の最先端技術を伝えるミュージアムで、戦艦「大和」の10分の1スケールで再現した展示は迫力満点。他にも、大和の建造工程をCGで上映する大和シアターや、人間魚雷「回転」などの実物も展示されています。

造船や製鋼をはじめとする科学技術の体験コーナーもあり、大人から子どもまで楽しめる人気施設です。

また、旧海軍のレシピを復元した海軍グルメも人気。カレーやオムライスなどの定番から、くじら料理までメニューはさまざま。呉を訪れたら必ず楽しみたいご当地グルメです。

広島城

広島城
<出典元:写真AC

広島城は、1589年に戦国武将の毛利輝元が築いた城です。天守閣部分は原爆によって全壊したものの、1958年に外観が復元されました。昔、城のある一帯が「己斐浦」(こいのうら)と呼ばれていたことから、魚の「鯉」に転じて「鯉城」(りじょう)と呼ばれるようになったと伝えられています。野球チーム「広島カープ」の名前の由来にもなっているのだとか(鯉は英語で「カープ」)。

城内は歴史博物館となっており、広島城の構造や政治の流れなどに関する貴重な資料が展示されています。

天守閣第五層にある展望室からは広島市街を一望でき、天気の良いときには宮島の山並みまで見えることも。広島城に来たら、必ず見たい絶景スポットです。

  • 住所:広島県広島市中区基町21‐1
  • 公式サイト:広島城

宮島水族館

「いやし」と「ふれあい」がコンセプトの宮島水族館。瀬戸内海を中心に、380種15,000点以上の生き物が展示されています。特に人気なのは、瀬戸内海唯一のくじらの仲間「スナメリ」です。好奇心旺盛なスナメリは、手を振ると近寄ってくることもあるのだとか。他にも、アザラシやフンボルトペンギンとの触れ合いコーナーもあるので、ぜひ参加してみましょう。

また、広島名産の牡蠣を展示している水槽では、海中に立てた筏(いかだ)に牡蠣を付着させて養殖する「カキいかだ」の様子を鑑賞できます。

宮島水族館は、厳島神社から徒歩5分ほどの距離にあるので、2か所セットで巡るのもおすすめです。広島の海の様子をじっくり観察してみてください。

  • 住所:広島県廿日市市宮島町10‐3
  • 公式サイト:宮島水族館

おりづるタワー

おりづるタワー
<出典元:写真AC

おりづるタワーは、原爆ドームの東隣にある複合施設。1階から屋上展望台まで歩いて上り下りできるらせん状のスロープ「散歩坂」や、折り鶴を折って投入できる「おりづる広場」など、おりづるタワーならではのスペースがあります。吹き抜けの展望台「ひろしまの丘」からは平和記念公園が一望でき、天気の良い日には宮島の山々まで見えることも。

1階は物産館やカフェなどが併設されており、ショッピングも楽しめます。

定期的にアートプロジェクトや謎解きゲームなどのイベントも開催されており、広島散策にピッタリの観光スポットです。

3. 広島のお祭りやイベントといえば

広島三大祭りをはじめとする、さまざまなイベントが盛りだくさん。出発前に確認して、より楽しい旅にしましょう。ここでは、特におすすめのイベントを5つ紹介します。

ひろしまフラワーフェスティバル

ひろしまフラワーフェスティバル
<出典元:写真AC

毎年5月に開催される、花と平和がテーマのお祭りです。広島と世界を花の力で結ぶことをテーマに、1977年から始まりました。

平和記念公園と平和大通りをメイン会場に、花の総合パレードやきんさいYOSAKOI、歌のコンテストなどが行われます。

特に、初日に行われる花の総合パレードは迫力満点。毎年100団体、8,000人を超える参加団体が花をあしらった演出で約1.2kmのパレードを行います。

約8,000鉢の花で装飾された、フラワーフェスティバルのシンボル「花の塔」や、平和への祈りを綴った「フラワーキャンドル」など、見どころは盛りだくさん。ゴールデンウィークに広島旅行をお考えの方は、ぜひフラワーフェスティバルに参加してみましょう。

ひろしまドリミネーション

ひろしまドリミネーション
<出典元:写真AC

毎年11〜1月に行われる、広島の冬の風物詩です。平和大通りをメインに、市内各地でイルミネーションが行われます。

ひろしまドリミネーションのコンセプトは「おとぎの国」。色鮮やかにライトアップされた城やタワーなどのオブジェが、広島市内をロマンチックな世界にいざないます。幻想的な雰囲気に包まれる街並みは、デートにもピッタリ。

とうかさん大祭

とうかさん大祭
<出典元:写真AC

毎年6月に広島市内の圓隆寺(えんりゅうじ)で行われる、とうかさん大祭。広島三大祭りのひとつで、毎年45万人もの人出で賑わう、広島を代表する夏祭りです。圓隆寺の御神体「稲荷大明神」を「いなり」と唱えず、音読みで「とうか」と呼んだのが語源となっています。

とうかさん大祭は、別名「ゆかたの着始め祭り」としても有名で、祭り当日は市内各地で多くのゆかた姿の人々が行き交います。境内は約500個のちょうちんで飾られ、広島の活気あふれる夏を感じられます。メインストリートは歩行者天国になり、正午ごろから参道に多くの露店が出始めるので、ぜひ観光がてら祭りの雰囲気を味わってみましょう。市内にはゆかたをレンタルできるお店も多数あるので、お気に入りのゆかたで巡ってみてくださいね。

住吉祭

とうかさん大祭に続き、広島三大祭りのひとつとして数えられる住吉祭。毎年7月または8月に行われています。

住吉祭では、日常生活の中で知らず知らずのうちに積もった心の垢を祓い、心身に活力を与えるさまざまな神事が行われます。代表的なのは、拝殿前に設置された直径約3mの茅の輪(ちのわ)の中をくぐって災厄を祓う「茅の輪くぐり」と、人形に心身のケガレを託して川に流す「人形流し」。心身を浄化させるために、祭りの期間中は約2万人もの人々が訪れます。

また、打ち上げ花火や神楽なども行われるので、夏休みに広島旅行をお考えの方は、ぜひ参加してみてください。

胡子大祭(えびす講)

広島三大祭りの最後のひとつ、胡子(えびす)大祭。毎年11月18〜20日の3日間、広島市内の胡子神社で行われています。地元では「えびす講」の名前でも親しまれており、400年以上もの歴史がある伝統的な祭りです。

祭りの期間中は、商売繁盛の縁起物「こまざらえ」(熊手)の屋台が立ち並び、購入後に胡子神社に持参して、祈祷してもらいます。そのため、神社の前には毎年長い列ができるそうです。

祭りの楽しみである露店のほか、太鼓グループによるパフォーマンスや神楽など、イベントも盛りだくさん。商売をしている方は要チェックです。

4. 広島で有名なグルメ、伝統料理といえば

美味しいものが盛りだくさんの広島グルメ。広島旅行に行ったら必ず食べたいご当地グルメを4つ紹介します。

お好み焼き

広島お好み焼き
<出典元:写真AC

広島を代表するソウルフードのひとつがお好み焼き。関西のお好み焼きと違い、具材を混ぜずに重ね焼きするのが特徴です。

クレープ状に薄く焼いた生地の中に、たっぷりのキャベツと中華そばが入っているのが基本の味。お店によって、焼き方やキャベツの産地、オリジナルソースなど、さまざまなこだわりが詰まっています。食べ比べをするなら「そば肉玉」を注文するのがおすすめ。肉、卵、中華そばだけのシンプルな味ゆえに、お店のこだわりを味わえます。観光途中のランチにピッタリの広島グルメです。

尾道ラーメン

尾道ラーメン
<出典元:写真AC

広島県尾道市を代表する王道グルメ、尾道ラーメン。豚の背脂が浮いた醤油ベースのスープと、平打ち麺が特徴です。だしには瀬戸内の小魚が使われており、尾道ラーメン独特の味を楽しめます。

80年以上の歴史を持つとされる尾道ラーメンは、昭和初期に露店で売られていた「中華そば」が原型といわれています。当時のだしは鶏ガラや豚骨など、お店によってさまざまでしたが、現在の「背脂、いりこだし、平打ち麺」のスタイルが定着したのは昭和30年代。今でこそ全国的に有名な尾道ラーメンですが、地元で人気の老舗では、今もなお「中華そば」の名前で親しまれています。

お店によってトッピングやダシはさまざまなので、お気に入りの尾道ラーメンを探してみてください。

あなごめし

あなごめし
<出典元:写真AC

広島を代表するご当地グルメのあなごめし。宮島駅の駅弁として販売されたのが始まりです。

宮島近海のあなごは「カキいかだ」に集まる小魚を食べて育つため、身が太っていて柔らかいのが大きな特徴です。

100年以上の歴史を持つあなごめしは、地元で愛される老舗から、ミシュランガイド掲載店まで、島内各地に名店が軒を連ねています。お店それぞれの「秘伝のタレ」を味わうのも楽しみ方のひとつ。あなごめしが食べられるお店は宮島近郊に集中しているので、宮島観光の際はぜひ訪れてみてください。

牡蠣料理

広島牡蠣料理
<出典元:写真AC

広島を代表する伝統料理といえば、牡蠣料理です。日本一の牡蠣の産地である広島は、年間約2万トンもの生産量を誇ります。広島の牡蠣は、大粒で甘味が強いのが大きな特徴。カキフライや焼き牡蠣だけでなく、鍋やグラタンなど、バリエーション豊かな牡蠣料理を楽しめます。

他にも、夏場はバーベキューをしたり、カキ小屋でコスパ良く味わったりなど、楽しみ方もさまざま。産地別の牡蠣を食べ比べるのもおすすめです。広島を訪れたら、瀬戸内の牡蠣を味わってみてください。

5. 広島のお土産といえば

旅行の楽しみといえばお土産選び。広島に来たら外せないお土産を4つ紹介します。

もみじ饅頭

もみじ饅頭
<出典元:写真AC

広島のお土産といえば、誰もが思い浮かべるもみじ饅頭。宮島が発祥の地で、100年以上の歴史がある、広島を代表する銘菓です。

全国菓子博覧会などで多くの受賞歴がある実力店から、明治時代から続く老舗まで、県内には数々の名店が存在します。ベーシックなあんこ味だけでなく、最近はチーズやチョコ、広島県産のレモンを使用したレモンもみじなど、味もバラエティ豊か。柔らかい食感と可愛い見た目で、若い人から年配の方まで喜ばれるお土産です。

だし道楽(二反田醤油)

だし道楽とは、広島県江田島にある二反田醤油(にたんだしょうゆ)が製造する万能調味料のこと。醤油に代わる、新しい使い勝手の良い商品を造りたいという思いから生まれただしです。醤油、酒、みりんを合わせず、だし道楽だけで簡単に美味しい料理が作れる、料理好きには嬉しいお土産です。

オリジナル醤油と北海道産の昆布を合わせた「昆布だし」は、あっさりとした甘めのだしで、うどんやそうめん、鍋物などにピッタリ。ペットボトル容器に入っているので持ち運びや受け渡しも簡単です。料理好きな人はもちろん、主婦や一人暮らしの友人などにも、喜ばれるお土産です。

くりーむパン(八天堂)

広島土産のスイーツといえば、八天堂のくりーむパン。口どけの良さが特徴の、冷やして食べる新感覚スイーツです。味はカスタード、チョコ、抹茶、小倉、生クリーム&カスタードの5種類。その他、季節の商品やオンライン限定品など、さまざまな味を楽しめます。1番人気は、八天堂の看板商品であるカスタードです。シンプルなカスタードクリームに、純生クリームを合わせた甘さ控えめなくりーむパン。一度食べたら病みつきになる味です。

お好み焼きや尾道ラーメン

広島お好み焼き
<出典元:写真AC

お土産としても人気が高い、二大広島グルメ。お好み焼きは、材料セットや冷蔵・冷凍お好み焼きのほか、広島生まれの「おたふくソース」も人気です。お店によって、自宅用やギフト用の配送サービスを行っているので、お気に入りのお店があればチェックしてみましょう。

尾道ラーメンは、袋麺やカップラーメンなど、さまざまなタイプがあるので、渡す相手や場所に合わせて選べるのがメリットのひとつです。自宅で簡単に広島の味を楽しめるので、いくつか購入しておくと、いつでも広島気分を味わえますよ。

6. 広島の方言といえば

人情味あふれる、愛嬌たっぷりの広島の方言。東西で使われている方言が異なり、福山や尾道がある東部では「備後弁」、広島市や呉がある西部では「安芸弁」が使われています。

広島の方言といえば「~じゃけん」「~じゃけぇ」という言葉。標準語で「~だから」の意味で、安芸弁では「じゃけん」、備後弁では「じゃけぇ」と使い分けられています。

岡山でも同様に「じゃけぇ」という方言が使われていますが、岡山では断定をあらわす「~だ」という意味でもよく使われています。話の途中か語尾につくかで出身地が分かる、面白い方言ですね。

歴史や文化だけでなく、美しい自然や伝統的なイベントなど、さまざまな魅力を持つ広島。今まで持っていた「広島といえば」のイメージも、さらに広がったのではないでしょうか。

本記事で紹介した観光スポットやグルメ情報を参考に、広島旅行のプランを立ててみてください。あなたにとっての「広島といえば~」を見つけてみましょう。

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