日本の戦争遺構を巡ってみた!〜前編〜【原爆ドーム・長崎平和記念公園】

原爆ドームと平和公園

こんにちは!フォトグラファーの久光佑弥です。

僕はスーパーカブ50という原付バイクで約500日かけて日本一周をしていました。

日本中を旅する間に、僕が訪れた戦争遺構を前編・後編に分けて4か所紹介します。

ウクライナとロシアの戦争が注目される中、かつての日本の戦争について振り返ることは意味があるのではないかと考え、本記事を書いています。戦争中に起こった悲惨な出来事についても書きましたので、予めご了承ください。

それではどうぞ〜。

目次

広島県 原爆ドーム

原爆ドーム

最初に訪れたのは広島県にある原爆ドーム。ここは1945年8月6日に広島市に投下された原子爆弾の悲惨さを現在に伝える戦争遺構です。残念ながら僕が訪れた時は改修工事中でした。

原爆ドーム

原子爆弾は原爆ドームのほぼ真上600mの空中で爆発しました。爆心地を中心に、半径2kmは焦土と化し、およそ20万人もの人々が命を落としたと言われています。

この時の爆風は秒速440mという凄まじいもので、地表の温度は一瞬で3,000〜4,000℃にまで上昇したらしいです。

地蔵

実は原爆ドームの周りをよく観察してみると、当時の建造物が残っています。上の地蔵の写真は、原爆ドームから数10m離れた場所にありました。この指が触れている箇所だけ、ツルツルしているのです。これは、原子爆弾の熱風で、一瞬にして3,000°以上に達し、表面だけ溶けたためらしいです。

パネル

原爆ドームから少し離れた場所では、当時の爆心地の様子が、パネルで展示されていました。このように、町のあちこちで、原爆の痕跡をみることができます。原爆ドームを見るだけでなく、せっかくなら周辺を散策するのも面白いかもしれません。

原爆ドーム

長崎県 長崎原爆資料館・平和公園

長崎原爆資料館

長崎原爆資料館では、1945年8月9日に長崎市に投下された原子爆弾に関する資料が展示されています。長崎の原爆投下は、広島に原子爆弾が投下されてわずか3日後のできごとでした。

長崎原爆資料館

長崎市の上空500mで炸裂した原子爆弾により、地表の温度は一瞬にして4,000℃にまで上昇。凄まじい爆風により、人も建物も、全てが破壊されました。爆風の衝撃は、中心地から10kmも離れた民家のガラスが割れるほどの強さだったそうです。

長崎原爆資料館

ガラスは高音により一瞬で変形し、屋根の瓦は蒸発して沸騰。直撃を受けた人間の身体は、一瞬にして体内の全ての水分が蒸発し、真っ黒に焦げた死体になったそうです。

かろうじて生き残った人々も、原爆の後遺症に苦しめられることとなりました。爆風を受けた身体は、傷痕にケロイドが出現し、痛みや痒み、ひきつりなどとともに、被爆者たちを苦しめ、嘔吐や下痢、発熱、内出血、口内炎などの症状が相次ぎました。

被爆から1週間を経過する頃は、突然の脱毛が見られるようになり、その後も原爆白内障、血液の癌である白血病、全身のあらゆる臓器に発生する多臓器癌など、数ヶ月から何十年もかけて、緩やかに、しかし確実に被爆者たちの体を蝕んでいったのです。

原爆資料館では、こうした原爆の恐ろしさがわかりやすく展示されているので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。

長崎原爆資料館

  • 住所: 長崎県長崎市平野町7-8
  • 営業時間:季節により変動(詳細はHPをご確認ください)
  • 休館日:12/29~12/31
  • 観覧料:200円
  • 公式サイト:長崎原爆資料館

平和公園

原爆資料館のすぐ横には、平和公園もあります。平和公園は爆心地を中心に作られた公園で、平和祈念像や、原子爆弾落下中心地などに立ち寄ることができます。

原子爆弾落下中心地

平和公園

この上空500mで、原子爆弾が爆発したそうです。70年以上の時を経て、かつて悲惨な出来事があった地を踏みました。現在の平和な世の中がいかにありがたいかを考えさせられますね。

ということで、長くなってしまったので後編に続きます。

次回は鹿児島県の知覧特攻平和記念館、沖縄県のひめゆりの塔についてお話ししたいと思います。

>>〜後編〜【知覧特攻隊記念館・ひめゆりの塔】はこちら

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ひさみつ

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