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茨城の絶景な滝5選~滝周辺の観光スポットや穴場な滝も紹介~
広大な太平洋に面し、豊かな自然に囲まれた茨城は、都心から電車で1時間とアクセスも抜群!そんな茨城には多彩な魅力あふれる絶景スポットがたくさんあります。そのなかでも、県内に多数点在する滝は茨城観光で必ず訪れておきたい場所のひとつです。
そこで今回は、茨城県を代表する美しい滝とその周辺のおすすめ観光スポットを詳しく紹介します。
なお、今回紹介するスポットは、通行止めなどになっている場合もありますので、お出かけの際には事前にホームページなどで確認することをおすすめします。
目次
1. 茨城には名瀑が多数ある!
関東平野が広がり平地のイメージが強い茨城ですが、日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、常陸大宮市、大子市などを有する茨城県北部には、「袋田の滝」をはじめ多数の名爆があります。それぞれの滝ごとに多彩な魅力にあふれ、見どころポイントも異なるため、滝巡りの旅を楽しむのもおすすめです。
なお、絶景が楽しめる滝スポットの中には、きちんと遊歩道が整備されているところもあれば、林道を歩くような場所もあります。場所やその日の天気によっては足場が悪い場合もありますので、歩きやすい靴で出かけるようにしましょう。
2. 袋田の滝
<出典元:写真AC>
茨城を代表する絶景スポット「袋田の滝」は、栃木県の「華厳の滝」や和歌山県の「那智の滝」と並ぶ日本三名爆のひとつ。大きな岩壁を4段に渡って落下することから「四度の滝(よどのたき)」とも呼ばれていて、高さ120m、幅73mの巨大な滝が訪れた人を圧巻の迫力で出迎えてくれます。
袋田の滝について詳しくは「【茨城県】奥久慈「袋田の滝」の魅力と散策コースを紹介!氷瀑パノラマは必見」のページもご覧ください。
袋田の滝の絶景・見どころ
豊かな水源をはぐくむ久慈川の支流・滝川にかかる「袋田の滝」は、茨城随一の名爆として多くの観光客が訪れる人気スポット。袋田の滝の付近には2つの観爆台があり、滝つぼから10mの位置に設置された第一観爆台からは、滝つぼから上がる水しぶきや岩肌を流れる水の迫力を間近で感じることができます。
迫力よりも滝の美しさを堪能したいという人には、第一観爆台の先にある第二観爆台がおすすめ。第二観爆台には3つの展望デッキが設けられており、4段に渡って落下する滝の全景を眺めることができる絶好のビューポイントとして人気です。また、袋田の滝のすぐ下流には吊り橋がかかっていて、滝を横側から観賞することもできます。
袋田の滝の観光におすすめの季節
袋田の滝は、西行法師が「春夏秋冬と全ての四季に来てみなければ、その本当の良さは分からない」と絶賛した通り、季節ごとに異なる表情で訪れた人を魅了する滝として有名です。
そのなかでも特におすすめなのが、秋と冬。紅葉で彩られた秋の景色は、まるで絵葉書を見ているような美しさです。また、気温がぐっと下がる1月下旬から2月にかけての厳冬期には、滝全体が真っ白に凍結してできる「氷瀑」を見ることができます。まるで時間が止まったかのような神秘的で荘厳な時間を楽しむことができるでしょう。
なお、毎年10月末から翌年1月にかけては袋田の滝のライトアップ「大子来人~ダイゴライト~」が開催されていて、水の流れが暗闇に浮かび上がり幻想的な雰囲気に包まれます。
袋田の滝と一緒に観光したいスポット
袋田の滝で迫力満点の名爆を観賞したら、国道118号周辺に広がる「奥久慈渓谷」をドライブしてみてはいかがでしょうか。大自然が作り出す絶景を思い切り楽しむことができます。紅葉が見頃になる10月下旬から11月下旬にかけては、毎年恒例の紅葉まつり「奥久慈大子まつり」が開催されていて、郷土色豊かなイベントが行われます。
また、平安時代からの歴史を持つ「袋田温泉」も、袋田の滝観光と併せて訪れておきたい場所のひとつ。日帰り入浴に対応している施設も多数あり、四季折々の自然を感じられる露天風呂でゆったりと疲れを癒すことができます。
袋田の滝へのアクセス方法
JR水郡線「袋田駅」から茨城交通バス「滝本行き」に乗って約10分。終点下車、徒歩約10分。車で行く場合には、無料駐車場(一部有料)もあります。
3. 月待の滝(つきまちのたき)
<出典元:写真AC>
袋田の滝と同じ奥久慈エリアにある「月待の滝」は、久慈川の支流・大生瀬川を流れ落ちる三筋の滝で、「滝行」を体験できるスポットとしても人気があります。袋田の滝からも比較的近いため、滝めぐりでそれぞれの違いを楽しむのもおすすめです。
月待の滝の絶景・見どころ
奥久慈エリアで袋田の滝と一緒に見ておきたい「月待の滝」。古くから女性たちが安産祈願のために「二十三夜講」を行う場とされていたことが名前の由来で、安産、子育て、開運のご利益があるパワースポットとしても知られています。
高さ約17m、幅約12mにわたって三筋に流れ落ちる月待の滝は、滝の裏側がえぐれているため、全国でも珍しい水にぬれることなく滝の裏側に回れる「裏見滝」としても有名です。水量は天気や季節によっても異なりますが、基本的には優しく柔らかな流れが特徴で、滝の裏側からは幻想的な景色を見ることができます。
また、月待ちの滝は「滝行体験」ができることでも人気で、道着やサンダル、バスタオルもレンタルできるため手軽に滝行を体験することができます。滝行を終えた後には修了証をもらうことができ、素敵な旅の思い出となるはずです。
月待の滝の観光におすすめの季節
月待ちの滝では、春の新緑、冬の氷瀑と季節ごとに美しい景色を楽しむことができますが、やはりおすすめは夏と秋です。
月待ちの滝は流れが優しく、水に濡れることなく滝裏に回ることもできるため、夏場は小さな子どもでも安心して観光ができます。滝壺につかる本格的な滝行にチャレンジしたいという人も、水温が低くなりすぎない夏場がおすすめです。
また、秋には周辺の木々が色鮮やかに紅葉し、滝裏から幻想的な写真を撮影することができる人気のフォトスポットになっています。
月待の滝と一緒に観光したいスポット
月待の滝から県道28号を通って車で10分ほどの場所にある「大子広域公園」。総面積61haの広大な敷地には、温泉プールや運動広場、テニスコート、斜面を利用したアスレチックなどが充実していて、子どもから大人まで思いっきり体を動かして遊ぶことができます。温泉露天風呂や宿泊施設が併設されたオートキャンプ場も敷地内にあり、ここを観光の拠点にして旅を楽しむのもおすすめです。
さらに、大子広域公園から車で15分ほどの場所には、明治中期以降から昭和初期に建てられた木造建築の校舎「旧上岡小学校」があります。NHKの朝の連続テレビ小説をはじめ、さまざまなドラマや映画、CMのロケに使われているスポットで、月見の滝を観光する際にはぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
月待の滝へのアクセス方法
最寄駅はJR水郡線「下宮駅」で、月待の滝までは駅から車で5分ほど。ただし、下宮駅は無人駅となっているため、タクシーがなかなかつかまらないという難点も。そこでおすすめなのが、下宮駅の一駅手前にある「常陸大子(ひたちだいご)駅」で下車をする方法です。常陸大子駅に常駐しているタクシーを利用すれば、10分ほどで滝の入り口まで行くことができます。
4. 生瀬の滝(なませのたき)
<出典元:写真AC>
ハイキングをしながら滝めぐりを楽しみたい人におすすめなのが、袋田の滝からその上流にかかる国指定名勝「生瀬の滝」をめざすコース。奥久慈の豊かな自然のなかで、心も体もしっかりとリフレッシュすることができます。
生瀬の滝の絶景・見どころ
袋田の滝の上流300mほどのところにある「生瀬の滝」は、滝川の川幅約27mを覆うように流れ落ちる落差12mの滝です。その美しさは日本の滝100選のひとつに選ばれていて、国の名勝にも指定されています。
流れ落ちる水の激しさが迫力満点の袋田の滝に対し、生瀬の滝は穏やかな水の流れが幾重にも重なって落ち、風趣に富んだ美しい情景を楽しむことができます。名爆として有名な袋田の滝と比べると滝周辺はほとんど混雑していないため、ゆっくりと写真撮影をしたいという人にはおすすめのスポットです。
ただし、袋田の滝からはかなり急な階段を上がらなくてはいけないため、運動不足が気になる人は少々覚悟が必要かもしれません。
生瀬の滝の観光におすすめの季節
生瀬の滝は袋田の滝と同様に一年を通してさまざまな美しさで訪れた人を楽しませてくれますが、特におすすめなのが春と秋です。
春には青々した新緑と白く流れる滝のコントラストを楽しむことができ、秋には鮮やかな紅葉に彩られた木々が、生瀬の滝の柔らかな流れを幻想的な雰囲気に演出してくれます。また1月末から2月にかけた厳冬期には滝の流れが凍結した氷瀑が見られることも。
生瀬の滝と一緒に観光したいスポット
生瀬の滝は袋田の滝からも近いため、袋田の滝を観光する時と同様に、奥久慈渓谷のドライブや袋田温泉をプランに組み込むのがおすすめです。
また、最高のスリルと爽快感を体験したいという人は、生瀬の滝から車で20分ほどの場所にある風光明媚な歩行者専用吊り橋「竜神大吊り橋」を目指しましょう。竜神ダム湖の上、高さ約100mにかかる全長375mの吊り橋で、圧巻の渓谷美を堪能することができます。
イチ押しは、日本屈指の高さを誇るバンジージャンプ台「竜神バンジー」。高さ100mの吊り橋の上から、湖面に向かって大迫力のジャンプを体験することができます。事前予約が必須で、休日には枠がいっぱいになることも多いため、早めの予約がおすすめです。料金は17,000円と決して安くはありませんが、高さ100mからの大ジャンプは、一生に一度は経験したいスリルと爽快感が味わえる人気のアクティビティとなっています。
バンジージャンプや竜神バンジーについて、詳しくは「バンジージャンプの基礎知識! 日本のスポット集や制限事項など」のページもご覧ください。
<出典元:写真AC>
生瀬の滝へのアクセス方法
生瀬の滝は、袋田の滝から吊り橋を渡って、「月居山ハイキングコース」を通って20分ほど。急な階段を20段ほど上らなければいけないため、歩きやすい靴と服装は必須です。
5. 七ツ滝
北茨城を流れる花園川上流に広がる「花園渓谷」は、春はシャクナゲ、秋は紅葉の美しい自然スポットとして知られています。その見どころのひとつが、花園川の浸食によって形成された「七ツ滝」です。歴史ある花園神社も近くにあり、一帯が神秘的な雰囲気に包まれています。
七ツ滝の絶景・見どころ
「七ツ滝」というと、石川県能美市の名勝が有名ですが、茨城県北茨城市の花園渓谷にある七ツ滝も、茨城観光では訪れておきたい絶景スポットのひとつです。その名のとおり、「一の滝」から「七の滝」まで7段にわたって流れ落ちている滝で、水量はそれほど多くはありませんが、落差約60mの流れは美しいうねりが見どころです。
七ツ滝は北茨城屈指のパワースポットとして知られる花園神社からさらに山奥へ進んだところにありますが、ハイキングコースが設けられていて豊かに茂る樹木のなかをのんびりと散策しながらめざすことができます。ただし、道のりはかなり険しい箇所もあるため、小さなお子さんや高齢の方は注意が必要です。
七ツ滝の観光におすすめの季節
花園川の浸食によってつくられた七ツ滝。自然豊かな花園渓谷の中にあり、春はシャクナゲ、夏は新緑、冬には雪景色と季節によって多彩な美しさで訪れた人を楽しませてくれます。特に秋には渓谷一帯が美しい紅葉に彩られ、七ツ滝の幻想的な雰囲気を際立たせます。
七ツ滝と一緒に観光したいスポット
征夷大将軍である坂上田村麻呂の創建と伝えられている「花園神社」。北茨城を代表するパワースポットで、美しい花園渓谷のなかに位置します。七ツ滝はこの花園神社の山道沿いにあるため、七ツ滝観光の際には併せて立ち寄りたい場所のひとつです。
樹齢800年の三本杉が御神木で、周辺にも樹齢500年を超える巨木が並び、荘厳な雰囲気に包まれています。大自然のなかでマイナスイオンを浴びながらゆっくりと参拝すれば、心洗われる時間を過ごすことができるはず。訪れた際には御朱印をいただくのもわすれずに。
七ツ滝へのアクセス方法
七ツ滝へは、花園神社から続くハイキングコースを歩いて片道50分ほどかかります。歩きやすい靴と服装でお出かけください。
6. 汐見滝
<出典元:写真AC>
国道461号線に沿って流れる花貫川沿いに広がる「花貫渓谷」。茨城観光百選のひとつとして知られるこの美しい渓谷の中にあるのが「汐見滝」です。
汐見滝の絶景・見どころ
茨城県北東部の高萩市にある花貫渓谷は、花貫川の浸食によって作られた茨城屈指の渓谷美を誇る「茨城観光百選」のひとつです。渓谷沿いには複数の小さな滝が点在していて、そのなかのひとつ「不動滝」の上流にあるのが、苔むした岩肌を流れ落ちる汐見滝です。
規模は決して大きくありませんが、エメラルドグリーンの水をたくわえる滝つぼと白い滝のコントラストが神秘的。花園渓谷の名物でもある全長約60mの吊り橋から眺める汐見滝は圧巻の美しさです。
<出典元:写真AC>
汐見滝の観光におすすめの季節
汐見滝を訪れるなら、秋は絶対に外せない季節のひとつです。花園渓谷は紅葉の名所としても有名で、吊り橋の両側を覆うように立つ木々が見事に彩られ、絵画のような美しい情景を織り成します。
汐見滝と一緒に観光したいスポット
汐見滝の美しい絶景を堪能した後は、国道461号を通って車で5分ほどの場所にある「花貫ダム」まで足を運んでみましょう。ダムから太平洋を望むことができ、全国でも珍しい「海の見えるダム」として知られています。
汐見滝へのアクセス方法
JR常磐線「高萩駅」からタクシーで約25分。車の場合は、常磐自動車道「高萩IC」より約20分。花貫駐車場から汐見滝が見られる「汐見滝吊り橋」までは歩いて20分ほどです。
7. 茨城にはまだまだ隠れた名瀑がある! 穴場の滝2選
茨城には上記で紹介した滝の他にも、隠れた名爆が多数あります。ここでは、そのなかでも穴場スポットとしておすすめの2つの滝について、それぞれの魅力をたっぷりと紹介していきます。
生田の大滝(おいだのおおたき)
常陸太田市と日立市を流れる久慈川水系の一級河川である「里川」。その上流部に位置する「生田の大滝」は、旧里見村の山中にある隠れた名爆として全国から滝ファンが訪れます。落差は25mほどといわれており、上流と下流とでは異なる表情の流れを見られるのも特徴です。周辺には「生田の中滝」や「見返りの渕」といった小さな滝も点在していて、山歩きをしながら滝めぐりを楽しむことができます。
赤滝
茨城県南部の石岡市にある筑波山麓の「赤滝」は、つくば市にある「白滝」と合わせて「筑波山の紅白滝」として知られています。落差は15mほどで、水量は普段はそれほど多くないため、雨が降った後にでかけるのがおすすめです。ただし、滝までの道のりは舗装されていないためかなり険しく、歩きやすい靴と動きやすい服装で出かけるようにしましょう。
自然豊かな茨城には今回紹介した以外にも、美しい滝が多数あります。事前に場所やアクセス方法などをチェックして、滝めぐりを楽しむのもおすすめです。
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