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船代が無料に!大阪からお得に琵琶湖に浮かぶ竹生島へ♪
竹生島(ちくぶしま)に行ってきました。皆様は竹生島をご存知でしょうか。竹生島とは琵琶湖北部に浮かぶ島で、琵琶湖内で2番目に大きい島になっています。
古来から神の棲む島とも言われ、信仰の対象になってきました。現在、島には歴史的価値のある建築物が数多くあり、また2015年には日本遺産にも認定されています。そんな島へ大阪からお得に日帰りで行ける方法があるので、そちらをご紹介しつつ竹生島の魅力を共有できたらと思います。
目次
冬の関西1デイパスとは?
2022年1月現在、JR西日本は竹生島への往復の船代が無料になる切符を発売しています。それは「冬の関西1デイパス」と呼ばれる切符です。
内容としては、JR西日本の関西圏の指定範囲であれば、在来線が1日乗り放題になるという切符で、値段は3,600円です。
この関西1デイパスの一番の強みは、特典にあります。関西1デイパスは春夏秋冬3ヶ月おきに名前が変わり、通年発売されている切符で、季節毎に追加特典も変わっているのも特徴です。
例えば、冬の場合は、びわ湖・高野山・奈良・有馬の4種類の中から1つ選択して、追加利用することができます。そして、びわ湖チケットを選択した際に、竹生島クルーズを無料で利用できます。
従来、竹生島クルーズは往復で3,130円(長浜港⇔竹生島の場合)にも関わらず、それが無料で利用できるので、大変お得です。
さらに、大阪駅から今回利用した港のある長浜駅までは、普通の切符ですと往復で3,960円かかりますので、いかにこの関西1デイパスでお得になるかわかっていただけると思います。ちなみに、竹生島クルーズが無料になるのは冬だけになります。
今回の旅程
今回の旅程はシンプルです。新快速で長浜駅まで向かい、長浜港から船に乗り、竹生島に行き、島を周って、時間になれば長浜港まで戻り、長浜市内を散策して帰るという旅程です。
まず新快速で長浜まで向かいます。長浜まで大阪駅からだと約2時間はかかりますが、1本で行けるので特に乗り換えの心配をする必要はありません。しかし、途中の米原駅で、12両のうち後ろ8両が切り離されてしまうため、前の4両に乗らないといけない点には注意が必要です。
そして、琵琶湖線を北上していくのですが、琵琶湖線からは琵琶湖はあまり見えないです。米原過ぎた辺りで少し見えるくらいです。
そして、長浜駅に到着です。そこから船の出る長浜港までは徒歩10分弱です。
いざ竹生島へ
船に乗る前にチケットを交換します。関西1デイパスは券売機で切符を発券する際に、切符と一緒に特典の引換券が出てきます。その引換券を船のチケット売り場で提示し、回収されることで無料で船に乗車できます。引換券はちゃんと回収されますので、特典は1回しか使えないようになっています。
そこからは船に乗船します。そして30分揺られる事で竹生島に到着します。
船の中では、竹生島の説明映像が流れています。筆者が訪問した日は、波は穏やかでしたが、冬は風が強いことも多く、また滋賀県北部は積雪も多いため、他の季節と比較しても欠航になるケースが多いです。訪れる当日の朝には、天気と琵琶湖クルーズのホームページを確認することをおすすめします。せっかく長浜まで行ったのに、欠航だったなんてもったいないですからね...。
そして竹生島に上陸。次の帰りの船は1時間半後なので、滞在もそれまでの限られた時間。
結論から先に言いますと、竹生島は寺の一部のみ見て回ることができます。全てを見ることができる訳でないので、1時間半程でも余裕を持って島を回ることができます。
竹生島散策
まず上陸後、この石碑と看板が出迎えてくれます。その後少し出店があり、そこを抜けると入島料500円を支払います。この入島料を支払うことで、宝厳寺(ほうごんじ)と竹生島神社内を散策することができます。
支払い後、最初に目の当たりにするのがこの景色。竹生島は崖がちになっており、そこに寺が建っている関係で階段も相当急になっています。
急な階段を登ると宝厳寺本堂のある開けた場所が広がります。
中では達磨のお守りが売られています。ここ宝厳寺の本尊は大弁財天になっており、日本三大弁才天の1つに数えられています。
さらに登ると、頂上には三重塔があります。この三重塔の横には宝仏殿もあるのですが、訪れた2021年12月現在には一般公開はされていませんでした。
ここから望む景色は綺麗で、背景に琵琶湖も収まります。
そして、下ると国宝の唐門があります。この唐門は、豊臣秀吉を祀った豊国廟の門を、豊臣秀頼によって移築されたものです。
宝厳寺
- 住所:滋賀県長浜市早崎町1664-1
- TEL:0749-63-4410
- HP:宝厳寺
唐門を潜り、廊下を抜けると、ここから竹生島神社の敷地となり、本殿に着きます。
その本殿の前にはこのような鳥居があります。この鳥居の下にたくさんの物が見えると思いますが、これは瓦投げで投げられた瓦です。入島料払うタイミングで瓦を買うことができます。そしてその瓦をこの鳥居に向かって投げ、鳥居の下を潜り抜けると願いが叶うという言い伝えがあるそうです。
唐門から本殿に向かうまでの廊下の下はこのようになっており、この骨組みだけを見ると京都の清水寺のように感じさせられます。
竹生島神社(都久夫須麻神社)
- 住所:滋賀県長浜市早崎町1665
- TEL:0749-72-2073
- HP:竹生島神社
これで、見て回れる範囲は一周完了です。
船まで多少時間があったので、売店で近江牛肉まんを食べました。近江牛のおかげか肉がジューシーで美味しかったです。それでまた船に乗り、長浜港まで戻りました。
長浜市内散策
長浜港まで戻ってきて、まず歩いて長浜城に向かいました。港からは徒歩5分程で着きます。長浜城は豊臣秀吉が一番最初に築いた城として有名です。写真では天守閣など綺麗に写っていますが、現在工事中で中に入ることはできません。2022年4月にはリニューアルオープンするそうなので、それまで待ちましょう。
次は長浜鉄道スクエアへ移動。
中には入らなかったのですが、外からも立派な機関車と列車を眺めることができます。
また建物も立派です。実はこの建物は旧長浜駅舎で現存する日本最古の駅舎となっており、現在は長浜鉄道スクエアの一部として利用されています。
長浜鉄道スクエア
- 住所:滋賀県長浜市北船町1-41
- TEL:0749-63-4091
- HP:長浜鉄道スクエア
お次は黒壁スクエアへ移動。
黒壁スクエアは、長浜ではトップクラスに有名な建物です。実は中はガラス細工店になっています。
黒壁スクエア
- 住所:滋賀県長浜市元浜町12-38
- TEL:0749-65-2330
- HP:黒壁スクエア
そして、この昭和感漂う建物は長浜タワーです。タワーと呼ばれる高さは確実にないのですが、長浜にも東京タワーのような名物を作りたいという地元の資産家の意向で建設され、長浜タワーと付けられています。
最後は豊国神社に向かいました。詳しい方は「豊国神社は大阪城の近くじゃないの?」と思われるかもしれませんが、ここ長浜にもあります。
豊臣秀吉は前述の通り、長浜城を築城した人物で長浜に縁もあり、秀吉の死後地元住民によって建立された寺になっています。
冬ということで日が沈むのが早く、電車も30分に1本しかないので、夕方には新快速で長浜から大阪へ戻りました。
あとがき
今回初めて竹生島・長浜市を訪問しましたが、竹生島全体から神秘的な雰囲気を感じることができ、現在の寺社として大事な役割を果たしているんだなと思いました。
また、長浜市内も豊臣秀吉が発展させた城下町ということで、市内を散策しているだけで歴史を感じることができました。いかんせん長浜が遠いのと、竹生島の船代が高いのがネックになっており、想像以上に、知名度も行ったことがある人も少ないと思います。
冬は船代が実質無料なので、この安く行ける冬に訪れてみるのはいかがでしょうか。
※2022年の「冬の関西1デイパス」販売は2月27日(日)まで、利用は2月28日(月)までです。詳細はJRおでかけネットでご確認ください。
おまけ
実は、船のチケットを引き換える際に、船のチケット以外に貰える物があります。それが「京阪大津線1日乗り放題切符」です。
筆者は実は新快速で長浜駅から石山駅で下車し、石山駅から浜大津駅を経由して山科駅まで移動するという、謎の遠回りを実行しました。
もう暗かったので、写真は撮らなかったのですが、この京阪大津線は面白い構造になっています。浜大津駅から少しは路面電車と同じように車と同じ道を走り、その後は山越えをし、山科を過ぎたあたりで地下鉄になります。
このような様々な側面を持った電車は大変珍しいので、もし京津線に乗る機会があった際には「この京津線の車両は実は高スペックなんだ」と思い出していただくと嬉しいです。
>>参考YouTube:【世紀のカオス列車】3つの顔を持つ高性能車両が凄すぎる!
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もつ
- 2017年に世界一周済み。現在は大阪在住、旅行会社勤務のアラサー。日本47都道府県も全て1回は来訪済み。少しでもお得に旅が出来る情報を始め、役に立つ記事を中心にお届けしていきます。