ただ者ではない!大分県公式アンテナショップ「坐来大分」が魅せてくれる世界とは?

坐来大分の昼膳
<坐来大分の昼膳>

こんにちは!たびこふれのシンジーノです。

みなさんは道府県のアンテナショップって、どんなイメージをお持ちでしょうか?

  • デパートの物産展みたいに賑やかで、毎日お祭りのような雰囲気で・・・
  • 店頭にワゴンとか置いてあって、特産品やお土産が積み上げてあって・・・
  • イートインコーナーでソフトクリームやスイーツを食べることができて・・・

都会の一等地に面した店舗でいつもお客さんで混みあっている、そんなイメージではないでしょうか。

そういったアンテナショップもとっても楽しいのですが、そういうお店とはひと味違うコンセプトのアンテナショップがあります。

それが大分県です。

今回は大分アンテナショップ「坐来(ざらい)大分」をご紹介します。坐来大分が東京のど真ん中で、私たちに何を伝えようとしているのか、どんな空間や世界を魅せてくれるのか、ぜひご覧ください。(「坐来大分」はレストランをメインとして厳選した大分の逸品をご紹介しているアンテナショップです。)

座来 エントランス
<写真提供:大分アンテナショップ「坐来大分」>

坐来大分は東京有楽町にあるヒューリックスクエアTOKYOの3階にありエレベーターで上がっていきます。

ビル入口

目次

そもそもアンテナショップとは?

アンテナショップの役割は、その県の魅力を伝え、訪れた人に「その場所に訪れてみたいな」と感じてもらうこと。その土地の特産品や食べ物、風土、文化を紹介することで、アンテナショップにいながらにしてその県の魅力を感じさせてくれる場所。商品を大量に販売し、利益を上げることが目的ではないように思います。その意味では、アンテナショップとはその県の代表、名刺代わりであり、ひいてはその県そのものと言えるのではないでしょうか。

大分アンテナショップ「坐来大分」の意味とは

坐来とは、14世紀に書かれた「太平記」に出てくる一節で「いながらにして」という意味を持ち、「東京にいながらにして大分を感じることができる場所に」という思いで名づけられたのだそうです。

「坐来大分」の入り口にはギャラリーがあり、その奥にレストランがあるのですが、入り口から通路をまっすぐ歩いた突き当りに「おくど(竈)」があります。旧店舗の時代には、おくどはお店の入り口にあって、実際にそこでお米を炊き、ご飯が炊ける湯気が立ち込めていたそうです。ご飯は日本の食事の要です。坐来大分がご飯をどれだけ大事にしているかがわかります。

おくど 竈
<坐来大分の中心に鎮座しているおくど(竈)>

大分県の食材の特徴 

大分という地名の由来は「大きい田」を意味するオオキタという言葉がオオイタ(大分)に変遷したようです(諸説あり)。大分は気候、地形が多様な土地で、海、山が人々のすぐ身近にあり、険しい山々から流れる伏流水が土地を潤しています。

日田市出身の安心院(あじみ)総料理長が東京に来た時、改めて感じたこと、それは「大分の水は美味しい」ということだったそうです。

安心院総料理長
<坐来大分の安心院総料理長>  

大分は江戸時代、多くの小藩が独立していた歴史があり、もともとはそれぞれ別の国だったのです。それゆえ、採れる食材も料理も、地域によって多種多様。
例えば「りゅうきゅう」は海が近い別府市ではポピュラーな料理ですが、山間部の日田市ではほとんど食べられていませんでした。

獲れる魚の質はとても高く、豊後水道と玄界灘では獲れる魚はまったく違うそうです。豊後水道の狭い海域の急流で揉まれた関あじ、関さばは、九州の西側にある玄界灘で獲れるあじとは身の締まり方が大きく違うのだとか。

ところで大分の柑橘類といえばかぼすが有名ですが、他の柑橘類(徳島のすだち等)と比べてどういう違いがあるか、ご存知ですか?

かぼすの特徴は、果汁が多く、酸っぱさだけでなく、旨味、甘みがあります。皮に含まれる少しの苦みも旨味の構成要素です。大分の人たちは、なんにでもかぼすをかけると言われていますが、安心院総料理長が特におすすめするのは、味噌汁に入れること。さっぱりとさわやかで病みつきになるのだとか。

「坐来大分」安心院総料理長の想い

改めまして、坐来大分の総料理長である安心院 淳(あじみ すなお)さんです。

安心院総料理長

安心院(あじみ)とは珍しいお名前ですが、大分に安心院(あじむ)という地名があります。その名は、戦国時代の武将であった安心院(あじむ)氏に由来しているそうです。

料理の道に進もうと思った理由

安心院さんは、内陸の日田市で生まれ育ちました。家は農家で、祖父、祖母らと同居する8人の大家族だったそうです。家には昔ながらの土間があり、田植えも手植えしていた時代で、季節には人々が総出で農作業をしていたそうです。たくさんの人が力を合わせて仕事をし、ごはんも大勢の人といっしょに食べていました。 安心院家のごはんは主におばあさんが作っておられたそうで、安心院さんはこどもの頃から、おばあさんを手伝っていました。そんな環境で育った安心院少年は、いつの頃からか、料理を作ることが楽しくて、大好きになっていき、料理の道に進むことを決めたそうです。

料理人となってからは、博多・日本料理「とり市」、神戸・「東京 田村」等を経て、2011年「坐来大分」に合流し、2014年から総料理長を務めておられます。

 
安心院総料理長が、料理を作る時、大切にしていることは?

あまり手をかけすぎないということです。あくまで食材の素材の味を大切にしたいと思っています。」

「例えば、魚は朝〆めした新鮮さを重視し、素材そのものの味をお楽しみいただけるよう心がけています。東京では、敢えて魚を寝かせて熟成させ、旨味を引き出してから食べる、といったやり方をするお店もあります。どちらが良いということではありませんが、私は新鮮さを最大限に活かした料理をお客さまに食べていただきたくことが最大のおもてなしだと思っています。」      

安心院総料理長の穏やかで優しい言葉の中に、熱い思いと信念が伝わります。

坐来大分がお客さまに伝えたい世界とは

安心院総料理長は続けます。

坐来大分は"語りあいの場"なのです。私たちはサービススタッフを"語り部"と呼んでいます。連休でお店が休みになると、私たちは実際に現地に足を運び、地元の生産者さん、杜氏さんらの話を聴いています。」

「なぜそんなことをするかというと、例えば"有機野菜"という言葉がありますね。無農薬で体に良さそう、こだわって野菜を作っている、有機野菜にはそんなイメージがあるかと思います。では「有機野菜ってどういう意味があるの?」と問われて、きちんと伝えられる人が多くはないでしょう。有機野菜を作るということは、想像以上に大変なことなのです。農薬を使わないのですから、作物には当然虫が付きます。農家の人たちは雨が降ったら作物にシートをかぶせたり、日当たりが偏らないように、位置を変えたりして日射量を調整します。ひと口に有機野菜といってもその裏には、作り手の膨大な手間と地道な仕事が為されているのです。うちの語り部たちはそういったお話を直接生産者さんから伺い、彼らの思いを、坐来大分に来ていただいたお客さまに伝える、そういう役割を担っているのです。」

「お客さまは食事をしながら語り部の話を聴きます。そうすることにより、坐来大分にいながらにして、お客さまの目の前に野菜を作っている人、お酒を造っている人がいるかのように話が聴くことができます。アンテナショップは路面店が常識です。街を行き交う人々が気軽に入ってサクッと見回して何かを買って立ち去っていく。坐来大分はビルの3階にあります。それは、できれば座って料理を食べながらお話を聴いて、大分を感じてほしい、という思いがあるからです。」

坐来大分にはどういうお客さまが集うのか

アンテナショップに訪れる人々は、大きく次の3つに分けられるのではないでしょうか。

  • (1) 出身者:その土地で生まれ育った人
  • (2) つながりがある人:過去に旅行したことがある、または過去にお仕事などで住んだことがありその土地を好きになった人。または知人に勧められて連れてきてもらった人
  • (3) 興味を持った人:まだ訪れたことはないけれど、いつか訪れてみたいと思っている人

現在の坐来大分は、(1)(2)の人たち、ご家族連れやお友達同士、会社の接待など利用される方々が多いそうです。個室が多いので、ゆっくり「語らいの場」として時を過ごすにはぴったりの空間です。

さらに今後は(3)の人たちにもっと大分の魅力を伝え続けていきたいと思っているそうです。

中村マネージャー
<坐来大分の中村マネージャー>

中村マネージャーは山形県鶴岡市のご出身ですが、すっかり大分の魅力に魅せられ、現在は大分県の熱烈な「語り部」です。

坐来大分の昼食を実際に食べてみました。

さて、坐来大分で実際に昼食をいただきました。

昼膳4,180円(一日20食限定)。 季節によりメニューは変わりますが、ほとんどの食材は、大分から直送されたものだそうです。

昼膳
<坐来大分の昼膳 4,180円>

先ずは「りゅうきゅう」。

りゅうきゅう

りゅうきゅうとは、前の日に食べきれなかった刺身を醤油、みりん、胡麻などのタレに漬けて食べる大分の家庭料理。名前の由来は琉球から伝わったという説もあるが実際のところはよくわからないようです(諸説あり)。

ちなみに高知県では「はすいも」がりゅうきゅうと呼ばれることもあるそうで、この地方全般に琉球と関係が深かったのかもしれませんね。大分と海を挟んだ愛媛県の宇和島の鯛めしは、りゅうきゅうのように鯛をタレに漬けて食べる料理です。豊富に獲れたお魚を工夫して、美味しく食べるという文化は、このエリアの人々の知恵から生まれた伝統料理なのかもしれません。坐来大分では「味一(あじいち)ねぎ」という細ねぎをたっぷりかけて食べます。

私が想像していたよりもあっさりとした味つけで、大分の醤油独特の甘みが魚の味を引き立て、ごはんもお酒もぐいぐい進みそうな美味しさでした。

季節野菜の炊き合わせ
<季節野菜の炊き合わせ。別府 穴子 砧巻き>

砧(きぬた)巻きとは、肉や魚などを芯にしてかつら剥きにした薄い大根で巻いた料理です。砧を打つ木槌に形が似ていることからそう呼ばれるようになったそうです。それぞれの素材がけんかせず、素材の味を引き出しているあっさりした味でした。

さわらの味噌柚庵焼き
<臼杵 さわらの味噌柚庵焼き>

お魚にはコクある味噌味がついていますが、かぼすと大根おろしでさっぱりといただけます。

鱧 旨出汁餡
<豊前海 鱧 旨出汁餡 山葵>

こっくりと甘くまろやかな餡が鱧とアボカドを包み、優しく温かい味です。どこか懐かしく、個人的に大好きな味でした。

とり天
<とり天 挾間野菜>

「とり天」は大分県発祥の料理です。別府市にある東洋軒(現存)が始めたと言われています。別府ではとり天が有名ですが、中津ではから揚げの方がポピュラーです。前述のように大分では、地域によって名物料理が変わることは珍しくありません。

ちなみにとり天と唐揚げの違いは、唐揚げは味付けの時、材料に直接おろしにんにくをたっぷりと入れますが、とり天はとり肉と調味料を混ぜるボールの周りにニンニクを薄く塗って香りをつける程度だそうです。とり天の方が繊細な味と言えそうです。元祖である東洋軒のとり天には、生野菜、からし、甘めのポン酢という3点セットが必ず添えてあり、坐来大分も東洋軒にならって3点セットで供されます。

坐来大分のとり天のこだわりは、2度揚げすること。とり天を一度揚げて取り出し、余熱で中までに火を通す。再び二度揚げすることにより、表面はカラッと中はジューシーなとり天が出来上がるのだそう。衣は薄めで想像よりずいぶん軽く、とり肉の食感がしっかり楽しめました。

白和え
<姫島 車海老 白和え>

口の中で車海老がしっかり主張します。ぷりぷりの食感と甘みが口いっぱいに広がります。あっさりした小鉢の白和えというイメージよりも濃厚かつまろやかです。これもお酒が進みそうです(笑)。

姫島は、車エビの養殖が盛んな島だそうです。大分空港から近く、昔は塩田で栄え、味噌や納豆作りなどもしていたそうです。姫島にはお盆の時期、子供たちがきつねの白粉を塗って踊る「きつね踊り」という独特なお祭りが代々受け継がれているそうです。

出汁巻き玉子
<日出 豊の米卵 出汁巻>

上品な出汁巻ですが、出汁がしっかり効いています。この量をペロッと食べられました。

かぼす入りの味噌汁

安心院総料理長のおすすめのかぼす入りの味噌汁。かぼす入りの味噌汁なんて初めて食べましたが・・・「合うっ!!!」全体に甘めの味つけの大分料理にあってさっぱりと爽やかな口あたりで、さらに食が進みます。

今回私がいただいた昼膳とは違いますが、今年8月から阪急交通社でお食事プランを実施するようですよ。

>>>【贅沢午餐】銀座で大分を感じる|坐来大分(ZARAI OITA)|(現地集合・解散)

坐来大分の店内のこだわり

坐来大分の店内の様子です。

店内

メインダイニングは、大きな窓から光が降り注ぐオープンスペースのテーブル席。

カウンター席

料理人の仕事を堪能できるオープンキッチンのカウンター席(8席)。

個室

大切な人と周囲を気にせず語らう場として個室も充実しています。(個室5部屋有り)

日本酒ラインアップ

個室「石の間(3)」では、大分の焼酎と日本酒のラインナップを見ながら食事ができます。ちなみに大分は焼酎文化のイメージがあるかもしれませんが、昔から日本酒の文化も豊かな土地でたくさんの酒蔵があるそうですよ。

天井のガラス玉

個室の天井にはガラス玉があり、炭酸泉で有名なラムネ温泉から湧きでた気泡が入っています。

日田杉の壁

壁には日田杉があしらわれています。

ランプシェード

ある個室には、竹ひごで編まれたランプシェードが。

臼杵市の石で造られた通路

通路には石仏で有名な臼杵市の石が使われています。東京のど真ん中のビルの中に大分がちりばめられています。

坐来大分のギャラリー

坐来大分のエントランスを入ったすぐのところにあるのがギャラリーです。

ギャラリー
<坐来大分ギャラリー>

ギャラリーにも日田杉がふんだんに使われています。ギャラリーには大分県の特産品が展示販売してあるのですが、他の道府県のアンテナショップとはまったく違う印象です。置いてある品数が圧倒的に少ないのです。

特産品

ごちゃごちゃせず、整然と並べられています。大人の空間を感じました。

大分の作家さんの作品

大分の作家さんの作品も展示されています。

美術館のような展示

アンテナショップというよりはまるで美術館のようですね。

こちらは食べ物の棚です。

特産品

たまり醤油

九州の醤油はたまり醤油みたいで濃厚で甘いんですよね~。

「金ごまフロランタン」や「かぼすサブレ」など、坐来大分でしか買えないオリジナル商品もあります。

オリジナル商品

中村マネージャーは言います。

「大分はかぼすが特産で「かぼす味の●●」といったお菓子はたくさん作られているんですが、かぼすの魅力で旨味でもある皮の部分の独特の苦みが感じられるものを作りたいなということで、かぼすサブレを作ったんです。坐来オリジナルの商品は実は大分では売っていないんです(笑)」

かぼすサブレ
<坐来大分オリジナル かぼすサブレ>

かぼすサブレ

食べてみました。

「うまいっ!」お世辞ぬきにおいしい!

中村マネージャーが仰っていた「かぼすの皮のなんともいえないほのかな苦みの旨み」がしっかり舌に伝わります。1袋(3枚入り)220円(税込み)です。中村マネージャー曰く、大分産のスパークリングワインとのコンビネーションが抜群だそうですよ。

金胡麻フロランタン
<坐来大分オリジナル 金ごまフロランタン>

金ごまフロランタン

これも「うまいっ!」ほんとうにおいしい!

日本で売られているごまの99%は、実は外国産だったということをご存じでしたか?ごまって作るのに大変な手間がかかるのだそうです。この金ごまフロランタンは手間ひまかけて作られた大分清川産のごまが100%使用されています。

フロランタンとはフランスのお菓子です。もともとはイタリア・フィレンツェのメディチ家から女性が嫁入りする時、嫁ぐ国に持ちこんだのが始まりだそうです。

フロランタンは本来アーモンドなどでつくられますが、これは金ごまが使われています。「ごま?アーモンドより弱いんじゃないの?」と思ったかもしれませんが、なんのなんの。この金ごまは食感が秀逸です。プッチプチです。味もしっかり感じられてアーモンドに負けていません。それどころか金ごまの繊細さと香ばしさが、金ごまフロランタン独自のおいしさを生みだしています。1袋(2枚入り)220円(税込み)。スイーツですが、ウイスキーにぴったりだそうです。

続いては「ごまだし」。

ごまだし

最近各メディアで紹介されたことにより、今やひっぱりだこの大人気。

ごまだしとは、大分県佐伯市で漁師の保存食として生まれた万能だしです。魚を焼いて胡麻、みりん、砂糖、醤油とすり合わせて作ります。もともとは「えそ」という魚で作るのがオリジナルですが、今では、あじや鯛でも作られています。「漁村女性グループ めばる」が作っています。

おすすめの食べ方は「ごまだしうどん」と聞き、さっそく家で作ってみました。

ごまだしうどん
<ごまだしうどん>

ゆでたうどんにごまだしを乗せて熱いお湯をかけるだけ。

なんと簡単!魚の出汁がしっかり出ますので、お湯だけでもOKというのはわかりますね。

実際に食べた感想は・・・いい出汁が利いています。ごまだしをお湯で溶いてぐるぐるかき混ぜると、辛くない担々麺のような食感でゴマの風味と食感が口の中に広がります。これ、クセになりそうです。

勝ちエビ
<勝ちえび>

えびの殻を取るため、棒で叩くとカチカチと音がしたから「カチえび」。宇佐神宮の献上品として縁起の良い「勝ちえび」となりました。

勝ちエビ

見た目はサクサクしているようなイメージですが、意外にしっとりしています。スナックとしてそのまま食べるのももちろん美味しいですが、勝ちえびを入れてご飯を炊いても美味しいそうです。とってもいい出汁が出そうです。

ゆずごしょう
<一年熟成ゆずごしょう>

ゆずごしょうといえば、大分の誇る調味料ですが、こちらは一年熟成したものです。一年熟成したらおいしくなるのか?

実はこの商品は偶然できたものだそうです。ゆずごしょうを作ったまま一年間忘れていました。「あっ!」と気がついて蓋を開けてみたところ、一面にかびが生えていました。「うわ、これはだめだ、捨てるしかないか」と諦めかけましたが、底の方を混ぜ返してなめてみたところ、まろやかな深みが出てとても美味しくなっていたそうです。そうなのです、一年熟成ゆずごしょうは、たまたまできた産物だったのです。

中村マネージャーイチオシの食べ方は「一年熟成ゆずごしょうをたまごかけごはんに乗せる」だそうです。醤油も要らない。塩味が効いていますから。一年熟成ゆずごしょうを和えるだけです。さらに鶴亀海苔という摘み海苔をかけると得も言われぬごちそうになるそうで、中村マネージャーはお家に常備しているそうです。

私もさっそく家で作ってみました。

たまごかけごはん

熱々の白いごはんに生卵を投入。

たまごかけごはんゆずごしょう

1年熟成ゆずごしょうをお好みの量載せて・・・

海苔

鶴亀摘み海苔をドバッと投入!

鶴亀海苔

これをワシワシとかき混ぜて・・・

卵ご飯海苔まぜまぜ

できあがり!醤油も何も要りません。味は・・・美味しいに決まってます。こういうシンプルで素材の良い料理が一番です。

坐来大分 取材を終えて

坐来大分は、まるで「劇場」のようだ、そう感じました。

大切な人との語らいの場であり、地元の生産者さんのものづくりへの熱い想いを(語り部を通じて)感じる場であり、東京の大都会のビルの中にいながらにして大分の豊かさに触れる場でもある。

いただいた料理のひとつひとつは、外食にありがちなインパクトのある濃い味つけではありませんでした。安心院総料理長の想い「なるべく手をかけず、素材の味を活かした料理を食べてもらいたい」を体現した優しく柔らかい料理。それは家庭では食べられない料理です。

東京にはたくさんのアンテナショップが乱立していますが、大分のようなスタイルのアンテナショップは見たことがありません。路面にあってたくさんの商品が売っていて、毎日お祭りのようにごった返しているアンテナショップもそれはそれでいいですが、坐来大分のような心豊かな空間で時を過ごす、そんな大人のアンテナショップもあっていいと思います。

アンテナショップの常識を覆した大分アンテナショップ「坐来大分」。当初は「?」と感じた同業の人たちも多かったようですが、今では他の県から視察に来られることが増えているそうです。坐来大分のめざす姿は、日本のアンテナショップの先駆になっていくのかもしれません。

大分アンテナショップ「坐来大分」

  • 住所:東京都千代田区有楽町2丁目2-3 ヒューリックスクエア東京3階
  • 電話:03-6264-6650
  • 公式サイト

>>阪急交通社企画:【贅沢午餐】銀座で大分を感じる|坐来大分(ZARAI OITA)|(現地集合・解散)の情報はこちら
※上記ツアーは現在受付終了しています。

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※本記事は2021年7月に公開しましたが、2021年12月に一部修正しています。

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シンジーノ

3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

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