【山形県アンテナショップ】実際食べてみた!飲んでみた!おすすめ「お酒5選」と「おつまみ11選」

つまみ全部

こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。

憎っくきコロナのせいで、旅行などお出かけが自由にできなくなってからずいぶん経ちました。

ところで、東京都内の各道府県のアンテナショップが、かなり賑わっているようです。アンテナショップは、帰省できない人や旅行できない人たちが、ふるさと気分、旅行気分を味わえる絶好の場所かもしれませんね。

「都内にあるアンテナショップを巡り、そこで売っているお土産(特におつまみ系)と、そのおつまみに合うお酒を、実際に自分で飲み食いして、絶妙の組み合わせを徹底的に探ってみよう!」という企画の第二弾。今回は山形県に出没します。

>>>アンテナショップ巡り企画の第一弾:【広島アンテナショップ】広島出身者がおすすめする「お酒5選」と「おつまみ12選」

目次

はじめに:この記事を書いた理由

アンテナショップに行ったことのある方は、こんなこと感じたことはありませんか? アンテナショップにはたくさんの商品が売っているけれど、品数が多すぎて、どれがいいのか選びきれず、結局何も買わないで出て行った、なんてことが。

そこで!

私が「実際に買って、食べてみた!、飲んでみた!、そして自信を持っておすすめしたい!」というお土産を集めました。それも商品カテゴリーを「お酒のおつまみ、おかず」に絞りました。なぜか?それは私が呑兵衛だからです笑。そして「このおつまみが美味しい」だけではなく「このおつまみは、このお酒と合う!」という点にまで迫ります。お酒とはこれまた私好みの日本酒目線です。私は利き酒師でもありませんので、お酒の解説もできません。あくまで私の舌で、このつまみに合うのはこのお酒、という独断的視点からお伝えします。

山形県アンテナショップの基本情報

山形アンテナショップ「おいしい山形プラザ」は銀座一丁目にあります。広島県アンテナショップの目と鼻の先です。(取材時期:2021年5月後半)

外観
<山形アンテナショップ「おいしい山形プラザ」外観>

>>>山形アンテナショップ「おいしい山形プラザ」の公式サイトはこちらから

入口
<山形アンテナショップ 「おいしい山形プラザ」入口>

私が山形県と聞いて浮かぶイメージは、漬物、野菜、果物、お酒、お米です。県の内陸部と沿岸部で特産品は変わりますが、基本的に農業の県という印象を持っています。

野菜

「おいしい山形プラザ」入口の両側には地元で採れた野菜が並んでいます。

おかひじき等

おかひじき(後述)、行者にんにく(菜)

わらび

春の味代表、わらび

米

山形県のお米といえば、やっぱり「つや姫」でしょう。つや姫で握った塩おにぎり、美味しいんですよね~!

きのこ

舞茸、しいたけ、自然薯、山の恵みも豊かです。

漬物

そして山形は、屈指の漬物天国。

鮭など

魚介類の加工品、肉の加工品も。ところでラーメン消費量全国一位は山形県だって知っていましたか。

だだちゃ豆など

だだちゃ豆は季節商品ですが、1年中味わえるように加工品もあって大人気です。お土産としても喜ばれます。

酒

そして山形と言えば、日本酒王国。

酒

酒

一升瓶からワンカップ酒まで、バラエティ豊かなお酒を山形アンテナショップで買うことができます。

芋煮

山形の秋の風物詩といえば「いも煮」ですね。

人気商品ランキング

山形アンテナショップ「おいしい山形」での人気商品ベスト10が店内に飾られていました。

買ってみた!食べてみた!飲んでみた!筆者おすすめのおつまみ11選とお酒5選

さて、お待たせしました。品数が多すぎて目移りし、なかなか決められない中から私が「これは!」と選んだ山形のお土産(おつまみ系)がこちらです。

つまみ全部

そして、これらのつまみと合わせるお酒たちがこちら。

酒三種

左から「初孫 生酛純米(180ml314円)」「東北泉 純米(180ml311円)」「小桜 本醸造(300ml336円)」。

初孫は昔ながらの生酛づくり純米で、米の味がしっかりするどっしりめのお酒。東北泉も純米ですが、初孫よりはあっさりめです。一番右の小桜は、地元の人たちが晩酌で飲む定番本醸造酒です。

この3種類のほかに、アンテナショップでは売っていない2種類をプラスして、計5種類のお酒で試してみました。

山形の日本酒の特徴

ひと口に山形と言っても、内陸部、海沿いと食べ物も変わるため、ひとくくりには出来ないのですが、ひとことで表すと山形県は「吟醸王国」と言われており、香りが立つフルーティーなお酒が多いようです。辛口酒の多い東北にあって甘口のお酒も多い。天童市の「出羽桜」が全国展開していったことにより、有名になりました。山形県は、お米、野菜、漬物、果物、海産物と食べ物の豊かな土地ですから、それらに合うようにお酒も懐の深いバリエーションがあります。

それではひとつひとつ味わって参りたいと思います。

なお、本企画第二弾は強力な助っ人に登場してもらいました。

板橋区大山駅から伸びる「遊座商店街」にある日本酒バル「蔵」の吉成社長です。日本酒のプロです。

蔵 吉成さん
<日本酒バル「蔵」の吉成社長>

日本酒のプロ 吉成社長曰く、

「日本酒は、その土地の食べ物と合わせるのが一番です。お酒はその土地の食べ物に合うようにできているんです。海沿いの酒蔵が造る酒は海産物に合う酒、山間部で作る酒は山菜や漬物、肉に合うように、長い歴史を経て近寄っていくんです。また、昔は揚げ物などは端麗辛口で油を洗い流すなどと言われましたが、今では濃い食べ物にはどっしりした純米酒や熟成酒が、あっさりしたたんぱくな料理には端麗辛口や吟醸系が合うと言われています。また本醸造酒は、どのつまみにも合わせてくれる万能選手です。日本酒はワインと同じく食中酒です。食べ物と一緒に摂ることで、お互いの味をさらに引き立てあってくれます。いろいろな食と日本酒の組み合わせを楽しんでほしいですね。」

大山の日本酒バル「蔵」はこちらの記事でご覧ください。

>>>あなた好みの日本酒を見つけられるかも?日本酒バル・地酒屋「蔵」in 板橋大山

それではさっそくひとつづつ探っていきましょう!

(1) おかひじき 290円

おかひじき?聞いたことありますか?こちらがそのおかひじきです。

おかひきじき

おかひじきとは、ヒユ科オカヒジキ属の1年草で別名ミルナと呼ばれています。要は見た目や触感がひじきに似ていて、海ではなく陸で穫れるので、おかひじきとよばれるようになったようです。

おかひじき

調理方法は、軽く湯がいてからし醤油で和えて食べます。食感が絶妙です。おかひじきにクセや香りはないので、誰にでも好かれる食べやすい味です。

こちらにはさっぱりした端麗辛口のお酒が合うと思います。3種の中では「小桜」ですね。

(2) 殿様のだだちゃ豆 380円

だだちゃ豆とは、山形県独自の枝豆です。

だだちゃ豆

だだちゃ豆とは

だだちゃ豆とは、山形県鶴岡市白山(しらやま)地区のみで採れる枝豆の一種です。コクと甘みが強く「枝豆の王様」といわれるブランド枝豆で、さやに茶色い毛が生えているのが特徴です。茶豆の一種ですが、「だだ茶豆」ではなく「だだちゃ豆」です。「だだちゃ」とは庄内地方の方言で「おやじ、お父さん」という意味です。昔、庄内藩のお殿様がだだちゃ豆を食べてあまりのおいしさに、「あのだだちゃが作った豆が食べたい」と言ったのが始まりだそうです(諸説あり)だだちゃ豆のシーズンは夏(7月末~9月)の為、取材時は生は売っていませんでしたので、フリーズドライのだだちゃ豆を買いました。この商品も現地でお土産として大人気だそうです。

だだちゃ豆

味は、香ばしく、軽くお酒のおつまみの前哨戦としてはピカイチです。いつまでも食べられ続けそうです。

こちらにも「小桜」が合います。

(3) おつまみこんにゃく 貝ひも風 260円

こんにゃくをするめ風に加工したおつまみです。

こんにゃく貝ひも風

いわれなければこんにゃくとは気づかないほどよくできています。

こんにゃく貝ひも風

言われなければこんにゃくとはわからない味です。貝ひもそっくりの味と食感です。逆に貝(するめ)の臭みがなく、さっぱりと食べやすいです。噛み応えもしっかりしていて1本でしばらくお酒が飲めそうです。これにも「小桜」が合う。「東北泉」も合います。ちなみに貝ひも風以外にビーフジャーキー風もありました。

(4) 日本海産 ホタルイカ姿干し 313円

ホタルイカといえば、富山が有名ですね。山形県も日本海側に面していますので、買ってみました。

ほたるいか

「ひとつひとつ手作り」と書いてあります。

ほたるいか

封を開けるとつやのあるホタルイカが出てきました。そのまま食べられると書いてあるので、口に入れてみると・・・やや硬い印象です。そこで、電子レンジで10秒ちょっと温めてみました。

ほたるいか

見てください。ぷっくりと身が膨れて、香ばしい香りが立ちのぼってきました。噛んでみると、中から肝を出てきて全然違う味になりました。これはぜったい温めて食べるのがおすすめです。

日本酒のためにあるようなおつまみです。「小桜」「東北泉」「初孫」いずれも合いました。イカのうま味とダシが日本酒と交じり合って美味です。

(5) ごましそ巻き 360円

味噌、ごま、水あめ、砂糖、みりん、魚醤、七味唐辛子などを練って、しその葉で巻いたものです。

ごましそ巻き

これはかなり濃厚な一品です。

ごましそ巻き

ねっとりと濃い味です。こちらには「初孫」がドンピシャです。ごましそ巻きの濃い味と、生酛づくりのどっしりした純米酒が合います。ひと巻きで3合くらい飲めそうです。白いご飯にも合いますね。逆に淡泊な小桜ではごましそ巻きの濃厚さに負けてしまいます。

ちなみに白いごはんに合うおかずには、純米酒が合うそうです。そりゃそうですよね。純米酒は、お米と麹と水でできてるんですから。

(6) 米沢牛さらみ 349円

さらみもお酒のおつまみの代表選手ですが、果たして日本酒に合うのでしょうか。

さらみ
この米沢牛さらみは、一般的なサラミよりもあっさりして食感も柔らかいです。それほどしょっぱくもありません。

さらみ

サラミというと、味がしょっぱく食感も硬めの印象ですが、こちらはそれほどしょっぱくなく、噛んでも柔らかめでしっとりしています。肉の感じがより出ています。

この米沢牛さらみに合うお酒は、初孫です。肉のうま味をどっしり受け止めます。

さて、ここで吉成社長からお酒を提供していただきました。

それがこちら。

朝日鷹

「朝日鷹」です。このお酒はあの「十四代」を造っている高木酒造が地元の人が飲むように作っているお酒です。このお酒、すごく美味しいです。うま口フルーティーな十四代が少しさっぱりした感じです。私は個人的には十四代よりもこちらの朝日鷹が好みかも。本醸造ですが、豊かでうま味もたっぷりあるレベルの高い晩酌酒。今、大人気でなかなか手に入らないらしいです。(※山形アンテナショップでも売っていません。)

ちなみに本醸造は、純米とか吟醸に比べると下に見られる傾向がありますが、そんなことはありません。ちゃんとした造りをしている本醸造は美味しいです。この朝日鷹はそれを証明してくれます。

(7) 玉こん 324円

山形といえば・・・必ず出てくるであろう名物、玉こんにゃく。

玉こん

我が家の夕食にもかなりの頻度で出てきます。みんな大好き!

玉こん

ダシがしっかり中までしみ込んだこれまた山形名物「玉こん」。ダシは日本酒と合います。和食料理の味つけに日本酒は使いますからね。

最初の3種酒の中では生酛純米の「初孫」が合います。

さて、ここで吉成社長が、満を持して出していただいたお酒がこちら。

えびす寿

「えびす寿」※このお酒もアンテナショップでは売っていません。

「今日はこれを味わってほしいんです。まずお酒だけ飲んでみて」。

飲んでみると「うわっ!いかにも日本酒らしいクセのある味。」端麗辛口とも、最近流行りのうま口フルーティーとも違う、日本酒が苦手な人が嫌う味です。「う~む、なるほど・・・」日本酒好きな私も、次の杯をあおるのを躊躇するくらいのお酒でした。

「でしょう?じゃ次はこうして飲んでみて」と吉成社長は玉こんのダシを湯のみに入れ、それと同量のえびす寿を入れ、ぐるぐるかき回して出してくれました。これを飲んでみると、あら不思議!あのクセのあるえびす寿の角が取れ、ダシと相まってまろやかに飲みやすくなっている、それどころかうま味が増してダシも美味しくなっている。これが日本酒のすごいところです。

そういえば、呑兵衛のワンダーランド赤羽の名物おでん屋「丸建水産」では、ワンカップ酒を注文して半分くらい飲んだら、ワンカップにおでんつゆを入れてくれて、それを飲むのが名物になっています。あれもそういうことなんだなぁ。

いや、日本酒の底力、すごい!

(8) ぉみ漬 378円

山形の漬物の代表格 おみ漬。

おみ漬け

青葉、大根、人参、するめ、昆布が入っています。

おみ漬け

「おみ漬」とは高菜の一種「山形青菜(せいさい)」を使った漬物。近江出身の商人が刻んで漬物にしたことから、「近江漬」が転化して「おみ漬」になったといわれている(ほかにも名前の由来は、刻んだ野菜を揉んで漬けることから「もみ漬」が「おみ漬」になったという説など諸説ある)。

「おみ漬」は、余った野菜をすべて使い切るための知恵として発展してきた料理ともいわれており、使う野菜の種類に限りはなく「山形青菜」に限らず余った野菜をなんでも細かく刻んで漬けていた。(農水省サイトより一部抜粋)

これはどの日本酒にも合います。合わないはずがない、ですよね。

(9) そのまんま甘エビ 313円

その名の通り、そのまんま甘エビ。

甘エビ

甘エビ

食感はパリパリ香ばしい。スナック菓子のような軽さ。塩分控えめ。しょっぱいのが好きな人は物足りないくらいかも。

(10) 小なすからし漬 540円

おみ漬と並び、山形の漬物といえば、この小なすのからし漬です。私も山形に行ったら必ず買ってくるお土産です。

小なす

庄内地方(沿岸部 鶴岡市 酒田市など)の民田なすという小なすをたっぷりのからしで漬け込んだ逸品。

小なす

私が庄内地方で好きな食べ物はこの小茄子のからし漬けです。からしがかなり効いてます。辛いのが苦手な人は、食べる時にご用心。

(11) 天然鮭 醤油漬焼 465円

遊佐産の鮭を醤油漬けにして焼いた食べ物。

鮭

醤油、砂糖、みりん、塩で漬け込んだものです。見た目から来る想像通りの味です。それほどしょっぱくはありません。

鮭

これも「初孫」「東北泉」「小桜」どれとも合います。

おまけ

山形アンテナショップ「おいしい山形プラザ」で一番人気の商品がこちら。

じんだん大福
<人気No.1 じんだん大福(108円)> 

「じんだん」とは、ずんだ(枝豆やそら豆をすりつぶして作る緑色のペースト)が変化した名前なのでしょうか。

じんだん大福

手のひらにすっぽり収まるくらいかわいい大きさなのですが、中の豆あんはたっぷり入っていて大満足です、甘さもさっぱりしているので、軽くぺろっと行けました。さすが、人気No.1。

じんだん大福

山形県アンテナショップ まとめ

山形県アンテナショップ、いかがでしたか?

改めて山形は食材が豊かだなと感じました。海のもの、山のもの、保存できる食べ物。長い歴史の中で、人々の知恵により脈々と受け継がれてきた食文化は深いです。現地に行けなくてもアンテナショップを通じて山形の豊かさを感じることはできるんですね。

今はまだ自由自在に旅行できないとしても、こうして身近にある各県のアンテナショップに出かけて、または通販などを通じて、その土地のお土産やお酒を買って、自宅で旅する気分を味わう、なんてのも楽しい「おうち時間の過ごし方」かもしれません。

この記事で「あ、これ美味しそうだな」とか「ちょっと食べてみたいな」と思われたら、ぜひ買って味わってみてください。

今は多くの食品会社さん、酒蔵さんがコロナ禍で大変ご苦労をされています。そういう人たちを応援することにもなりますから。

山形県アンテナショップ「おいしい山形プラザ」

  • 住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目5-10 ギンザファーストファイブビル1階、2階
  • 電話:03-5250-1750
  • 営業時間:10:00~19:00

>>山形アンテナショップ「おいしい山形プラザ」の公式サイトはこちら

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シンジーノ

3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

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