公開日:
最終更新日:
【福井県アンテナショップ】実際食べてみた!飲んでみた!おすすめ「お酒5選」と「おつまみ7選」
こんにちは! たびこふれ編集部のシンジーノです。
憎っくきコロナのせいで、旅行など自由にお出かけができなくなってからずいぶん経ちました。
ところで、東京都内の各道府県のアンテナショップが、かなり賑わっているようです。アンテナショップは、帰省できない人や旅行できない人たちが、ふるさと気分、旅行気分を味わえる絶好の場所かもしれませんね。
「都内にあるアンテナショップを巡り、そこで売っている品(特におつまみ系)と、そのおつまみに合うお酒を、実際に自分で飲み食いして、絶妙の組み合わせを徹底的に探ってみよう!」という企画の第三弾。今回は福井県に出没します。
>>アンテナショップ巡り企画第一弾:【広島】広島出身者がおすすめする「お酒5選」と「おつまみ12選」
>>アンテナショップ巡り企画第二弾:【山形】実際食べてみた!飲んでみた!おすすめ「お酒5選」と「おつまみ11選」
目次
はじめに:この記事を書いた理由
アンテナショップに行ったことのある方は、こんなこと感じたことはありませんか? アンテナショップにはたくさんの商品が売っているけれど、品数が多すぎて、どれがいいのか選びきれず、結局何も買わないで出て行った、なんてことが。
そこで!
私が「実際に買って、食べてみた!、飲んでみた!、そして自信を持っておすすめしたい!」という商品を集めました。それも商品カテゴリーを「お酒のおつまみ、おかず」に絞りました。なぜか?それは私が呑兵衛だからです笑。そして「このおつまみが美味しい」だけではなく「このおつまみは、このお酒と合う!」という点にまで迫ります。お酒とはこれまた私好みの日本酒目線です。私は利き酒師でもありませんので、お酒の解説もできません。あくまで私の舌で、このつまみに合うのはこのお酒、という独断的視点からお伝えします。
福井県アンテナショップの基本情報
福井アンテナショップ「食の國 福井館 銀座店」は銀座一丁目にあります。
大通りではない場所に、控えめに奥ゆかしく佇んでいます。
では、店内に入ってみましょう。
福井といえば、絹のような舌ざわりの「羽二重餅」、甘く香ばしいピーナッツが止まらない煎餅「五月ヶ瀬」など銘菓がたくさんあります。
するめや蟹の加工品など呑べえ垂涎のお酒のつまみも揃っています。
越前おろしそば、珍しい高級魚の缶詰も。
サイズが大きくて、メインのおかずにもなる油揚げ。秘密のケンミンショーにも登場していましたね。
福井といえば、水の清らかさ。水が良いということは・・・お米とお酒が美味しい。必然の方程式ですね。
一升瓶や四合瓶だけでなく、カップ酒や小瓶もたくさんそろっており、飲み比べにぴったりです。福井県は呑べえが多いということか・・・
>>>福井アンテナショップ「食の國 福井館」公式サイトはこちらから
買ってみた!食べてみた!飲んでみた!筆者おすすめのおつまみ7選とお酒5選
さて、お待たせしました。日本酒好きの私が「これは!」と選んだ福井県の逸品がこちらです。
そして、これらのつまみと合わせるお酒たちがこちら。
左から「わかさ」605円、「梵」550円、「黒龍いっちょらい」550円、「一本義 生酒」533円、「華燭」275円。
福井の日本酒の特徴
水が良く、お米のレベルも高い福井県が醸す日本酒。小さな酒蔵が多く、もちろん蔵それぞれに特徴があるのですが、ひとくちに言えば、後味すっきりの清らかなお酒が多いという印象があります。全国的に有名な福井の日本酒といえば、黒龍、九頭竜、梵などです。
店内に黒龍、九頭竜の各お酒を「辛さ」「濃さ」の指標で分類しているチャート表が貼ってありました。お酒は飲んでみないとわかりませんので、こういう比較表はありがたいですね。
お酒はその土地の食べ物と合うようにできている
私の行きつけのお店日本酒バル「蔵」のオーナーであり、私の日本酒の師匠でもある吉成さん曰く、
「日本酒は、その土地の食べ物と合わせるのが一番です。お酒はその土地の食べ物に合うようにできているんです。海沿いの酒蔵が造る酒は海産物に合う酒、山間部で作る酒は山菜や漬物、肉に合うように、長い歴史を経て近寄っていくんです。また、昔は揚げ物などは端麗辛口で油を洗い流すなどと言われましたが、今では濃い食べ物にはどっしりした純米酒や熟成酒が、あっさりしたたんぱくな料理には端麗辛口や吟醸系が合うと言われています。また本醸造酒は、どのつまみにも合わせてくれる万能選手です。日本酒はワインと同じく食中酒です。食べ物と一緒に摂ることで、お互いの味をさらに引き立てあってくれます。いろいろな食と日本酒の組み合わせを楽しんでほしいですね。」
大山の日本酒バル「蔵」はこちらの記事でご覧ください。
>>>あなた好みの日本酒を見つけられるかも?日本酒バル・地酒屋「蔵」in 板橋大山
それではさっそくひとつづつ探っていきましょう!
1. うに豆(小)240円
パッケージに「ビール、お酒、お茶の友」と書いてあります。たぶん想像されるほど味は濃くなく、あっさりうす味です(やや甘みも)。うにの香りが舌に触れる優しい味です。
こちらに合うお酒は・・・
「一本義の生酒」です。「黒龍いっちょらい」や「梵」も合います。多くのお酒に合わせられる万能なおつまみです。
2. オーロラ印のたら 540円
列車の旅では手許に携えておきたい、そんなおつまみです。封を開けたら干したらの香りがぷぅ~んと広がります。周りの人にも気づかれそう笑。こういうつまみにありがちなしょっぱさはそれほどでもなく、味もクセのない品の良いおつまみです。
こちらに合うお酒は・・・
「華燭」です。普通酒で他のお酒に比べたら日本酒らしい、力強い味で干魚に負けない、でもけんかもしない素朴でどストレートな味です。
3. ほたるいか いしる干し 420円
「いしる」とは魚醤の一種で、魚の内臓、頭、骨を塩漬けして発酵させた醤油です。しょっつるやいかなご醤油と共に「日本三大魚醤」のひとつといわれています。封を開けるとこちらもまた、ほたるいかの香りがぷぅ~んと。
平べったくやや硬いほたるいかを電子レンジで10秒、軽く温めると・・・
ほたるいかの身がプクッと膨らんで、かつ香ばしい匂いがあたりに広がります。これぞお酒のためにあるようなつまみです。
こちらに合うお酒は・・・
「華燭」です。先ほどのたらやほたるいかのような魚のクセのある味を包み込む懐の深さを感じさせます。他には「一本義 生酒」も合います。
4. へしこ 800円
福井と言えば「へしこ」と言われるくらい有名な保存食です。
▼へしことは・・・
青魚に塩を振って塩漬けにし、さらに糠漬けにした郷土料理。若狭地方(福井県南部)および丹後半島の伝統料理で、越冬の保存食として重宝されている。若狭の特産品・土産物として、漬け込む魚の種類は「サバが代表的で、イワシやフグも使われる。糠を軽く落とし火で炙ったものはお茶漬けや酒肴に良い。新鮮なものであれば刺身で食べることもできる。塩辛いがうまみが深いため、パスタやサンドウィッチの具などにも使われる(ウィキペディアより引用)。
燻製のような匂いもします。
旨みが凝縮した宝石のような旨味の宝庫。お酒のあて、お茶漬けの具にぴったり。これがないと酒盛りは始まらない、という声が聞こえてきそう。
塩味は効いていますが、思っていたほどしょっぱくはありません。熟成したまろやかで深みのある味です。そのまま食べてもいいし、小さく握ったご飯の上に乗せて、寿司みたいにして食べてもグー。
こちらに合うお酒は・・・
「わかさ」です。「華燭」も合います。純米や普通酒など、どっしりした強い酒が強力な個性のあるへしこを受け止めてくれます。
5. のど黒 缶詰(塩味)1080円
「のどぐろ」といえば、高級魚の代名詞のような魚ですね。そののどぐろが缶詰に。なんと贅沢な・・・
缶詰の魚というと独特のクセがあり、濃い味のものが多いですが、こののどぐろは薄味でとても上品なきめ細かい舌ざわりです。さすがのど黒。
こちらに合うお酒は・・・
福井県の日本酒を全国に知らしめた「黒龍のいっちょらい」です。後味すっきりの清らかな酒という福井らしいお酒。繊細なのど黒とスマートに交じりあいます。
6. 上庄里いものころ煮 540円
醤油と砂糖で煮た素朴でシンプルな懐かしい味。里いもはクタクタでなくやや硬めに煮てあるので、野暮ったくなくて食べやすいです。
こちらに合うお酒は・・・
「わかさ」です。あまじょっぱい里いもにはどっしりしてワイルドな純米酒が合います。
7. 石釜焼煎餅 五月ヶ瀬 432円
最後はお酒のつまみではなく、お菓子です。他の地方でもよく見られるタイプの煎餅ですが、これはかなり美味しいです。甘さはあっさりめですがマーガリンが入っていて後々まで濃厚な旨みが口の中に広がります。ピーナツが味、食感ともに存在感を示していて、完成度の高いお菓子です。福井の人たちは「やっぱり五月ヶ瀬じゃないとね」と思っているのではないでしょうか。
さて、このお菓子に合うお酒は・・・
「梵」です。こちらも福井の日本酒を全国区に押し上げた功労者のひとつでしょう。純米大吟醸でバランスよく品の良い味です。ちなみに梵はその他のつまみにも上手に寄り添います。あまり自己を主張しすぎず、つまみを引き立てるバイプレイヤーのようなお酒。まるで「自分が自分が」と出しゃばらない福井の人たちのようなお酒ではないでしょうか。
福井県アンテナショップ「食の國 福井館」銀座店 まとめ
福井県アンテナショップ、いかがでしたか?
改めて福井は食が豊かな土地だなぁと感じました。海のもの、山のもの、保存できる食べ物。水が良い、米が良い、これは大きなアドバンテージです。かのコシヒカリは福井の試験場で誕生したそうです。
味付けも、田舎らしい野暮ったい味ではなく、洗練された透明感のある味です。その昔は北前船で物流の要であり、都に品物を献上していた由緒正しき場所ですので、それも納得ですね。福井県、奥深い魅力の詰まった場所です。
>>>関連記事【福井県】日本海沿岸はその昔、日本の交易と文化の銀座通りだった。
今はまだ自由自在に旅行できないとしても、こうして身近にある各県のアンテナショップに出かけて、または通販などを通じて、その土地の食べ物やお酒を買って、自宅で旅する気分を味わう、なんてのも楽しい「おうち時間の過ごし方」かもしれません。
この記事で「あ、これ美味しそうだな」とか「ちょっと食べてみたいな」と思われたら、ぜひ買って味わってみてください。
今は多くの食品会社さん、酒蔵さんがコロナ禍で大変ご苦労をされています。そういう人たちを応援することにもなりますから。
福井県アンテナショップ「食の國 福井館」銀座店
- 住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目3-3 銀座西ビル 1F
- 電話:03-5524-0291
- 営業時間:月〜土10:30〜20:00、日・祝10:30〜19:00、イートイン提供時間11:00~18:00
- 定休日:無休(年末年始を除く)
※コロナの影響で営業時間が変更になっている可能性があります。詳細はご確認ください。
>>>福井県アンテナショップ「食の國 福井館」サイトはこちら
>>>アンテナショップに行けない場合でもお買い物ができる「福井オンラインショップ」はこちら
【アンテナショップ探検記事】
Ranking福井記事ランキング
-
シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。