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飛行機の揺れが怖い......飛行機恐怖症の症状が和らぐ7つの方法
仕事や旅行などで飛行機に乗った時、動悸がしたり気分がわるくなってしまったりした経験はありませんか?それが飛行機に対する恐怖心や不安からくる場合には、飛行機恐怖症かもしれません。今回は、飛行機恐怖症の症状が和らぐ方法について詳しく解説していきます。
目次
1. 飛行機恐怖症とは?
飛行機恐怖症とは精神医学における不安障害の一種で、飛行機に乗ることに対して強い恐怖や不安を感じてしまう病気のことです。
飛行機が墜落してしまったらどうしようという不安や、テロに巻き込まれてしまわないかという恐怖、狭いところが苦手な閉所恐怖症、高いところが苦手な高所恐怖症などが原因となって、発汗や息切れ、吐き気、めまいといった症状が現れます。
ひどい場合には、気を失ってしまったり、パニック発作につながってしまったりする場合もあり、一度でもそのようなことを経験すると、「また同じようなことが起きたらどうしよう」という不安から、さらに飛行機に対する恐怖心が増長されてしまうという悪循環に陥ることも。
また、有名人やスポーツ選手でカミングアウトしている人も多く、飛行機恐怖症は決してめずらしいものではありません。
2. 事実を知って恐怖を和らげる方法
人によって飛行機恐怖症の症状は異なりますが、丁寧に不安を取り除いていくことで症状を軽減することができる可能性があります。
ここでは、その第一歩として、飛行機に関する事実をきちんと理解することで恐怖を和らげる方法をお伝えします。
2.1 飛行機の仕組みを知る
飛行機恐怖症の人がよく心配することのひとつが、「飛行機が落ちたらどうしよう」ということではないでしょうか。
この不安を和らげるためには、まず飛行機の仕組みを正しく理解することが大切です。たとえば、飛行機には通常複数のエンジンが搭載されているため、万が一そのひとつが故障しても飛び続けることが可能だとされています。
また、飛行機は必ず精密な整備を受け、問題がないことを確認してから離陸しています。航空整備士はどんな小さな異常も見逃すことがないように厳しい訓練を受けているプロですので、その整備士がOKと判断した機体の安全性は極めて高いと考えてよいでしょう。
2.2 飛行機がさまざまな衝撃テストを受けていることを知る
飛行機は実際に空を飛ぶまでに、膨大な数のテストを通過しています。たとえば、機体が乱気流の衝撃に耐えられるかをチェックする衝撃テストです。
ほかにも、翼の柔軟性のテストやブレーキのテスト、気温や気圧に機体が影響を受けないかをチェックするテストなど、ありとあらゆるテストがされているのです。
2.3 飛行機の事故発生率を知る
飛行機事故は起きた時のインパクトが大きいため、事故発生率が高いという印象を持っている方もいますが、実際には決して高くはありません。
アメリカの国家安全運輸委員会によれば、飛行機に搭乗した際に死亡事故にあう確率はわずか0.0009%です。
一方、日本では、交通事故による人口10万人あたりの死者数は2.54人です(2019年)。
こういった事実を知れば、飛行機が乗り物のなかでも安全な乗り物であることが理解できるでしょう。
3. リラックスできる環境を作って恐怖を和らげる方法
次はリラックスできる環境を作ることで、恐怖心を和らげる方法をお伝えします。
3.1 ストレッチをする
筋肉が緊張していると血液やリンパの流れがわるくなり、リラックスできなくなってしまいます。飛行機に乗ったら、座ったままできるストレッチをして、ゆったりとした気持ちで過ごす準備をしましょう。
3.2 深呼吸をする
飛行機に乗ることで緊張していると、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなってしまいます。怖いという気持ちや不安が湧いてきた時には、意識的に深呼吸を繰り返してみましょう。副交感神経の働きが優位になり、心と体がリラックスするのを感じるはずです。
3.3 温かい飲み物を飲む
体が冷えてしまうと血液やリンパの流れがわるくなり緊張してしまうため、機内では冷たい飲み物よりも温かい飲み物を選ぶのがおすすめです。しかし、カフェインは神経を研ぎ澄まし、恐怖を感じやすくしてしまう可能性があるため、ホットコーヒーなどは避けたほうがよいでしょう。
3.4 個人的にリラックスできるグッズを持ち込む
お気に入りのブランケットやアイマスク、ネックピローなど、リラックスできるグッズを機内に持ち込むのもおすすめです。
3.5 周りの人の落ち着いている様子を眺める
機内で不安を感じた時には、落ち着いて周りを見回してみましょう。リラックスしてくつろいでいる人や、楽しそうにおしゃべりをしている人を見ることで、「大丈夫なんだ」と安心することができる可能性があります。
4. ほかのことに集中して恐怖を和らげる方法
何かに没頭して恐怖を和らげるというのもおすすめの方法です。
4.1 映画鑑賞をする
機内ではさまざまなジャンルの映画を観ることができます。離陸から着陸まで、好みの映画を観ていれば、意外とあっという間に時間が過ぎてしまうかもしれません。
4.2 音楽鑑賞をする
お気に入りの音楽をまとめたプレイリストを作って、iPhoneなどで聴くのもよいでしょう。
4.3 読書をする
お気に入りの小説や雑誌を何冊か機内に持ち込んで、集中するというのもおすすめです。ネガティブなことを考えないように、明るい内容のものを選びましょう。
4.4 食事をとる
機内で提供される食事を味わったり、自分の好きな食べ物を持ち込んだりしてもよいでしょう。お腹がいっぱいになって眠気を感じたら、そのまま眠ってしまうかもしれません。
飛行機恐怖症の方は上記を参考に少しでも恐怖心や不安を和らげる環境を整えてみてください。上記の方法で恐怖心や不安を和らげることが難しそうな方は、医師に相談することも選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
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