トランジットとは? 乗り継ぎってこと? その意味と注意点を解説

トランジットとは

海外旅行でよく耳にする「トランジット(transit)」という言葉。なんとなくの意味はわかっているけれど、正確には理解していないという人も多いようです。「トランスファー(transfer)」など似た意味の用語もある中、「トランジット」はどのような意味で使われているのでしょうか。日本語の通じない旅先でも迷わずに動けるよう、注意点もまじえて解説します。

目次

<1. トランジットとは?>

<2. トランジット、トランスファー、ストップオーバーの違い>

<3. トランジット、トランスファーのときの空港での過ごし方>

<4. トランジット・トランスファーの際に乗り遅れたらどうなる?>

<5. トランジットの注意点>

1. トランジットとは?

日本で「トランジット」は、飛行機の「乗り継ぎ」を意味する言葉として使われています。

乗り継ぎには、機内食や燃料を補給するため一時的に着陸した機体から降りて待機し、その後同じ飛行機に乗るケースと、目的地までの直行便がないため途中の空港で別の飛行機に乗り換えるケースとがあり、どちらでも「トランジット」という言葉が使われています。この記事でも、その前提で説明します。

2. トランジット、トランスファー、ストップオーバーの違い

海外で飛行機を利用すると「トランジット」以外にも、「トランスファー」「ストップオーバー(stopover)」という用語を目にすることがあります。それぞれの意味を理解しておきましょう。

2.1 トランスファーとは?

トランスファーとトランジットの区別は難しいのですが、使い分ける際には、トランスファーは別の飛行機に乗り換えること、トランジットは同じ飛行機に乗ることと定義されることがあります。

トランジットとの明確な違いが定義されていないこともあり、トランジットと同義で使われる言葉と考えてよいでしょう。

2.2 ストップオーバーとは?

ストップオーバーとは、目的地に向かう途中の空港で乗り継ぎのために飛行機を降り、その地に24時間以上滞在するときに使われる言葉です。「途中降機」「レイオーバー」ということもあります。

乗り継ぎという点では「トランジット」と同じ意味合いですが、両者の違いは滞在時間です。ストップオーバーの場合は次の飛行機の搭乗までに24時間以上の待機時間がありますが、トランジットの場合は24時間以内に次の飛行機に乗らなければなりません。

3. トランジット、トランスファーのときの空港での過ごし方

トランジットやトランスファーで飛行機を降りたら、基本的には空港内で自由に過ごしてかまいません。たとえば、次のような過ごし方があります。

3.1 免税店で買い物を楽しむ

乗り継ぎ地の空港は免税店が充実しているので、買い物を楽しむことができます。見て歩くだけでもよいのですが、乗り継ぎ地でしか買えない品物を見つけたらゲットしてソンはないはず。ただし、買った品物は機内持ち込みの扱いです。持ち込み禁止のものを買わないように気をつけましょう。

3.2 入国して観光を楽しむ

入国審査を受ければ、入国して観光を楽しむことも可能です。ただし、滞在時間に余裕がある場合に限ります。

飛行機から降りて再び搭乗するまでの手続きには、合計して2時間半ほどの時間を要します。観光に1時間として3時間半、余裕をもってトランジットが4時間以上になるのであれば、選択肢のひとつとして考えてよいでしょう。

中には、「トランジットツアー」と呼ばれる、トランジットの時間を対象とした短時間のツアーを企画するところもあります。空港から近い観光地を効率よく、時間内に回ることで、トランジットをただの待ち時間ではなく、観光の一部として楽しむことができます。

3.3 シャワーを浴びたり仮眠を取ったりする

空港によってはシャワールームや仮眠室が用意されているので、こういった施設を利用して過ごすことも方法のひとつです。体調を整えておくことは、旅行の基本ともいえます。

4. トランジット・トランスファーの際に乗り遅れたらどうなる?

トランジット・トランスファーの乗り継ぎ便に間に合わなかったときには、空港にあるトランジットデスクに問い合わせましょう。飛行機の遅延など航空会社に責任がある場合は、振替便や宿泊施設の手配をしてもらえるはずです。

自分のミスで乗り遅れてしまった場合も、とりあえずはトランジットデスクへ。振替便の手続きをしてもらえると助かりますが、そうでない場合は払い戻しなどの手続きをして新たな航空券を手配し、目的地に向かいます。

なお、乗り遅れると預けた荷物の紛失なども起こりやすくなるので気をつけてください。

5. トランジットの注意点

海外旅行の乗り継ぎ地の場合、表記は英語が基本で、日本語の通じるスタッフがいないこともあります。トランジットの際は、次のことを覚えておきましょう。

5.1 Transfer/Connection Flightsの案内にしたがって移動

乗り継ぎの空港では、乗り継ぎを意味する「Transfer」「Connection Flights」という案内に従って移動します。手荷物検査場を通ったら待合スペースに入り、次に乗る便の出発時間まで待ちます。

乗り継ぎせずに入国する人は、入国審査を意味する「Passport Control」へと向かうので、うっかりついていかないように気をつけてください(荷物の預け直しが必要な場合や、入国して観光する場合などを除く)。

5.2 乗り換えごとにフライトチケットが必要

飛行機を乗り換える場合は、飛行機ごとにフライトチケット(搭乗券)が必要です。出発地の空港でまとめて発券してもらえるケースと、乗り換える空港で発券してもらうケースがあるので、出発前にきちんと確認しておくことが大切です。まとめて発券されない場合は、乗り換え地に到着したら早めに航空カウンターに出向き手続きをすませておきましょう。

5.3 荷物を預けなおさないといけないケースがある

乗り換えがあっても目的地までのチケットが手渡されている場合は、特に指定のない限り、荷物も目的地まで運んでもらえますが、そうでない場合は、乗り換えのたびに荷物を引き取り、預けなおさなければなりません。出発前、フライトチケットの確認をする際に、荷物がどのように取り扱われるかも必ず確認しておきましょう。


海外旅行に出かけると遭遇することの多いトランジット。異国の地では不安を感じることもありますが、慌てることなくスムーズに行動できるように、この記事をよく読んで役立ててください。基本的な知識さえあれば、大丈夫です。買い物や仮眠など、空港での待ち時間も有効に使ってトランジットのある旅を満喫しましょう!

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