飛行機のエコノミーとビジネスクラス、ファーストクラスの違い

機内イメージ

飛行機の座席には、主に3つの「クラス」という区分があります。

1. 機内の大部分の座席を占め、普通席に当たる「エコノミークラス」。
2. エコノミークラスより上のサービスが受けられ、平均して数十席ある「ビジネスクラス」。
3. 最上級のクラスで、平均して数席程度しかない「ファーストクラス」。

ここでは、それぞれのクラスにどんな違いがあるかについてご説明します。

目次

飛行機に乗る前の違い

クラスは座席による区分だと説明しましたが、実は座席に着く前からサービスにさまざまな違いがあります。

料金の違い

受けられるサービスが違うのですから、料金も当然違います。

エコノミークラス<ビジネスクラス<ファーストクラスと、料金は上がります。

一例として、某航空会社でおなじ日のおなじ路線(東京―ロンドン間)の片道料金を調べてみると、エコノミークラスが約43万円、ビジネスクラスが約75万円、ファーストクラスが約182万円でした。

エコノミーとビジネスの差が約1.7倍、ビジネスとファーストの差が約2.4倍、エコノミーとファーストの差に至っては、約4.2倍もありました。また、エコノミークラスには航空会社によっては割引プランなどもあるので、場合によってはエコノミーとファーストの差が10倍近くになることもあります。

チェックインカウンターの違い

飛行機に乗る前には必ずチェックインを済ませ、手荷物以外の荷物があればそれを事前に預けなくてはいけません。

【エコノミークラスの場合】
最近ではインターネット上でチェックインを行うオンラインチェックインや、自動チェックイン機なども増え、以前と比べるとチェックインの時間は短縮されていますが、エコノミークラスを利用する場合、国際線では平均して2時間前にはチェックインを行うことが推奨されています。

【ビジネスクラス・ファーストクラスの場合】
一方、ビジネスクラスとファーストクラスには専用カウンターが用意されていて、スムーズにチェックインができ、預けられる荷物の重量もエコノミークラスに比べて多いことがほとんどです。

また、チェックインの締切時間も大抵は出発の1時間前となっていますが、ビジネスクラス、ファーストクラスはそれより短い時間(45分前までなど)に優遇されている場合も多いです。さらに、チェックイン後の保安検査場や入国審査に関しても、空港によっては専用レーンが用意されていて、優先して通過できます。

ラウンジの違い

ビジネスクラス、ファーストクラスの利用者には、専用のラウンジがあり、出発前の時間を快適に過ごせるようになっています。空港や航空会社によって多少の差はありますが、食事や飲み物が無料で楽しめたり、ビジネススペースやシャワースペースなどがあったりします。

特に飲食に関して力を入れている航空会社が多く、有名シェフが手がけたものや、その場でしか味わえない限定品などもあり、搭乗前の楽しみとして利用している人もいます。

飛行機搭乗中の違い

座席はもちろんのこと、機内で受けられるサービス内容にもそれぞれのクラスによって違いがあります。

客室乗務員のサービスの違い

【エコノミークラスの場合】
その飛行機の座席数や飛行距離によって最低乗務人数が決められているので、それによる差はあるものの、50名程度の乗客に対して、1名以上の客室乗務員がつくといった割合です。

【ビジネスクラスの場合】
乗客数などによって多少差がありますが、20名弱の乗客に対して、1名の客室乗務員がつくといった割合です。

【ファーストクラスの場合】
1~3名の乗客に対して、1名の客室乗務員がつくといったことも。搭乗時には自席まで案内をしてくれたりもします。また食事や飲み物の時間なども決められていないので、その都度、客室乗務員にオーダーします。

シートと座席の広さの違い

【エコノミークラスの場合】
エコノミークラスは基本的に椅子一つ分のスペースになり、数席並んでいるものがほとんどです。前の座席との間隔も数十センチと狭く、エコノミークラス症候群という症状があるように、身体を十分に伸ばせるスペースがないことが多いです。

【ビジネスクラスの場合】
ファーストクラスよりもスペースは狭くなりますが、長距離線ではシートも180度のフルフラットになるものがほとんどです。空間はエコノミークラスの約3倍あり、隣の人の前をまたがずとも通路に出られるようになっているなどの工夫もされています。

【ファーストクラスの場合】
個室または半個室となっていて、シートも180度のフルフラットになるものがほとんど。眠るときは客室乗務員がベッドメイキングをしてくれます。シートも上質なものが使われていたり、個人モニターも大きいものが設置されていたりします。

機内食の違い

【エコノミークラスの場合】
エコノミークラスでは、メインディッシュを選択し、決められた時間に決められたものを食べます。トレーの上にすべての料理が乗っているのが基本で、飲み物を数種類の中から選びます。

【ビジネスクラスの場合】
ビジネスクラスでは、料理の内容はコース形式になっているものが多いです。メインディッシュも数種類から選ぶことができます。ただし、ファーストクラスよりは選べる内容が限られていたり、食べる時間が決められていたりすることもあります。

【ファーストクラスの場合】
ファーストクラスは、飛行上問題ない時間帯であれば、食事の時間は自由です。食べたいときに、メニューの中から好きな料理を選びます。大抵、コース料理になっていて、中には有名シェフが手がけたものなどがある場合もあります。飲み物も限定品やなかなか手に入らない希少なものが用意されているなど、上空にいるとは思えない、贅沢な食事の時間を楽しむことができます。

飛行機を降りてからの違い

飛行機を降りてからも、サービスに違いがあります。

荷物の順番の違い

ファーストクラス、ビジネスクラスの利用者の荷物には識別するタグがついていて、他の乗客の荷物よりも先に出てくるようになっています。

送迎についての違い

ファーストクラスの利用者には、自宅やホテルからの送迎がついている場合があります。航空会社によってはビジネスクラスでも利用できるところもあります。

このように飛行機はクラスによって受けられるサービスにさまざまな違いがあります。値段にも大きな差はありますが、充実したサービスが受けられるファーストクラス、ビジネスクラスは魅力的です。貯めたマイルを使ってアップグレード(クラスの変更)ができたりもするので、旅行などで飛行機に乗る際は上記を参考に検討してみてください。

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