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立地も価格もおすすめ!!ミラノ旅行の拠点にしたい「HOTEL MANIN」
一度は訪れておきたいイタリアの観光都市、ミラノ。オシャレなミラネーゼが行き交う様子や洗練されたレストランが点在する街並み、荘厳なドゥオモ、息を飲む美しさのガレリアなどは、ファッションピープルでなくても見てみたい風景ですね。滞在が決まったら、次はホテル選びです。
この記事では、イタリア渡航歴が20年を超える中で、ミラノ旅行の拠点とするならぜひおすすめしたいホテル、「ホテルマニン ミラノ(HOTEL MANIN MILANO)」についてご紹介します。
目次
- 目的別に選びたいけれど、イタリアはホテル選びが難しい
- イタリア渡航歴22年の私が惚れ込んだコスパ抜群なミラノのホテル
- HOTEL MANINがおすすめな理由その1:立地
- HOTEL MANINがおすすめな理由その2:サービスと価格
- HOTEL MANINがおすすめな理由その3:室内
- HOTEL MANINがおすすめな理由その4:パブリックスペースも快適
- HOTEL MANINの近くには美味しい店がたくさん!
目的別に選びたいけれど、イタリアはホテル選びが難しい
イタリアは観光都市なだけあってホテルの数も大都市になるとかなり多く、目的に応じて選び放題です。ロマンチックなハネムーンやゴージャスを満喫する大人の親子旅、ショッピングに重点をおきたい女子旅、歴史を探訪したい男子旅など。目的だけでなく、一緒に旅行するメンバーが誰なのかによっても、ホテル選びは悩ましいポイントになってきます。
私も高級といわれるホテルからドキドキの民泊までいろいろ試してみましたが、それぞれ一長一短なのですよね。高級ホテルは1泊あたりの金額の相場がミラノ、ローマ、フィレンツェで約5万〜9万円ぐらいの間。ヴェネチアは平均価格が、時期によってはもう少し上がる感覚です。
フィレンツェやミラノも見本市の時期に被ってしまうと、値段の高騰は避けられません。もちろん、高級とされないホテルであれば、一泊1万~2万円のホテルも各都市にたくさんあります。民泊はやっぱり安全面で気になるところがあるのと、ひとり旅だといらない神経を使ってしまうのがマイナスポイントだと感じました。古いお家だと基本的にエレベーターがないのも、スーツケースを持っての旅行には不向きです。
すべてをうまく収めてくれたホテルというのはイタリアではなかなか見つけにくいのですが、今回私がご紹介するのは観光にもビジネスにも、ショッピングにも適していて、治安も良くてお値段もお手頃!というなかなかの好物件だと感じたホテルです。
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イタリア渡航歴22年の私が惚れ込んだコスパ抜群なミラノのホテル
<HOTEL MANINの外観。撮影:yukaco>
イタリア旅行に限らず、海外旅行の場合は多くの方がそうだと思われますが、最初のうちはツアーに組み込まれたプランや旅行会社にお任せしたホテル選びから始まり、慣れてくると「ココに泊まってみたい!」と憧れのホテルに滞在してみる、という流れがあるのではないでしょうか。
それはそれで素敵な思い出になるのですが、私の場合は最終的に立地と価格のバランスが最優先だ、という結論になりました。中心部すぎると価格が予算オーバーになりやすく、かといって安さを優先させると今度は電車移動が欠かせなくなってしまう、ということはよくあるものです。
このような「立地と価格のバランス」をミラノ滞在で考えた場合、ご紹介する「HOTEL MANIN(ホテルマニン)」は主要エリアから徒歩圏内、モダンに改装された部屋は快適。価格もミラノのその立地と内容から考えるとかなりお得です。
HOTEL MANINがおすすめな理由その1:立地
具体的にHOTEL MANINの立地がどれぐらい便利なのかと言うと......スピガ通り(ドルチェ&ガッバーナやミュウミュウ、サンローラン、ブルマリンなどが並ぶ通り)からわずか250m、スカラ座やガレリアにも7〜8分の距離、ドゥオモまでは15分ほど。アカデミックなブレラ地区にも、徒歩10分ほどで到着です。
場所がわかりやすいので、迷子になることはまずないでしょう。私はかつて、まだGoogleMapがスマホで見られなかった時代に、ミラノで自分がどこのホテルに泊まっているのかよくわからなくなり、何時間もさまよったこともありました......。
ミラノ中央駅にも歩いて行けるので、ミラノ拠点の近距離日帰り旅行にも最適。地下鉄の駅もすぐ近くにあるので、ドゥオモを挟んで逆側のエリアに行きたければ地下鉄で移動するのもアリですね(歩きやすい靴なら余裕で歩ける距離です)。
「HOTEL MANIN」のいいところは、単に場所が便利というだけではありません。環境も素晴らしいのです。ホテルの目の前の通りには広々とした「モンタネッリ公園」があり、緑豊かなロケーションになっています。朝起きてのんびりとお散歩を楽しむのもよし、ミラネーゼたちに混ざってジョギングをしてみるのもいいですね。ジムで走るよりも長い距離を走ることができそうです。
【HOTEL MANIN】
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HOTEL MANINの宿泊価格は?(2019年年始時点)
私は2019年年始に5泊したのですが、1泊12,000円ぐらいでした。変動もあり、予約サイトによっても違いますが、2万円以下で泊まれる日の方が多いのでひとつの目安にしてみてください。
見本市時期になると、こちらのホテルでも1泊5万円ぐらいになってしまいます。他にも安くて部屋が綺麗なホテルはあるのですが、そこまで離れてしまうと立地が不便、というレベルまで離れてしまいます。ショッピングを楽しみたいなら、HOTEL MANINをはじめこのエリアのホテルは抜群に便利と言えるでしょう。
HOTEL MANINがおすすめな理由その2:サービスと価格
スタッフによってサービスは若干違うようですが、私は連泊していても嫌な目に遭うことはありませんでした。チェックインも深夜1時前になってしまったのですが、呼び鈴を押さなくてもスタッフがデスクにきちんと待機していました。荷物は、特別にお願いしない限りは基本的に自分で運ぶスタイルです。感覚的には日本のちょっとキレイめなビジネスホテルという感じでしょうか。
毎日出たり入ったりする時に顔を覚えてくれたスタッフからは、フレンドリーにちょっとおしゃべりすることもあったので、連泊するにも居心地がいいホテルだと感じました。
自分からサービスをお願いする必要はあるかも?
ハウスキーピングの時間帯は日によってバラバラなのか、15時ぐらいに外出先から戻ってきたのにまだ片付けられていない日があって「えー」とちょっとテンションが下がりました。ですが、私も着替えに戻っただけだったので「掃除してね!」のサインを出して再び出て、夜に戻ってきた時にはきちんと掃除されていました。
この辺はあまり気になりませんでしたが、ちょっと困ったこととしてはアメニティの補充がシャンプーやボディシャンプーはしてくれるのに、コットンや綿棒の補充がない日が何日かあったことです。日本から持ってきたものを使ったので問題はなかったのですが、ちゃんとチェックしてるのかは微妙です。持ってきて、と言えばすぐに持ってきてくれるのでしょうが、わざわざ電話するのも面倒ですよね。
ちなみに、イタリアのホテルは別の5つ星豪華ホテルでも、アメニティの種類を間違って「トリートメント、トリートメント、ボディシャンプー」と置いてあったり、また別のホテルではバスローブがどこを探してもなかったり、と割といい加減です。
もう一つ言うと、こちらの「ホテルマニン」はバスローブとスリッパは最初からありません。部屋によってはカーペットなので、気になる方は簡易的な室内履きを持っていくのもいいかもしれません。
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HOTEL MANINがおすすめな理由その3:室内
<HOTEL MANINで利用した客室。撮影:yukaco>
私は旅先の部屋で、夜にパソコン作業をすることが多いため使いやすいデスクがあったことはとても助かりました。テレビは見ませんが、圧迫感がない配置でいいですね(写真右上)。
カーテン部分を開けると静かな公園の風景が広がっているので、毎朝気持ちよくベッドから起きて景色を眺めることができました。荷物を置く場所もたっぷり。大型スーツケースを広げても問題なしです。下にも置く場所があるので、2人分のスーツケースも楽々収納できます。壁にかかっている写真は、改装前のHOTEL MANINのお部屋だそうです。プレゼンテーションがオシャレですね!
<浴室。撮影:yukaco>
浴室にはバスタブが付いているのも、連泊滞在には嬉しいポイントです。水圧は弱めでしたが、ゆっくりお湯をためて歩き回った疲れを癒すことができます。
ヨーロッパの石畳は、一日中歩き回ると想像以上に足へダメージを与えているようで、スニーカーやフラットシューズで歩いていても筋肉痛になることもあるほど。そのため、バスタブがあるのは重要。モダンで清潔感のある水周りは、綺麗好きな傾向の日本人旅行者にも抵抗なく使えると思います。
<HOTEL MANINのアメニティ。撮影:yukaco>
アメニティは、フランスのフラゴナール社のものでした。フレッシュなイチジクの香りでヨーロッパらしい華やかかつ爽やかな印象があり、リフレッシュできました。
正直この価格帯ということでアメニティにはあまり期待していなかったのですが、フラゴナールのものだとわかった瞬間、ニヤリ、としてしまう嬉しい驚きがありました。シャンプーはコンディショナーと一体型のものなので若干きしむ感じは否めませんが、滞在は数日のことなので私は気にせず使っていました。
<HOTEL MANINのベッド。撮影:yukaco>
私は腰痛持ちなのでベッドの硬さがとても重要なのですが、こちらのホテルは柔らかすぎずちょうどいい!枕も数種類置いてあり、クッションを含めて好きなものを選んで使えます。
コンセントの位置が若干ベッドから離れているのですが、寝ながらスマホを触れる距離はキープされているので問題なし。これは重要ポイントなのですが、古いホテルだとベッド周りにコンセントがないことも多く、困ることが時々あります。
<客室に用意されたお茶・コーヒーセット。撮影:yukaco>
お茶やコーヒーの種類は充実しているので、いろいろな種類を滞在中に試して飲んでみました。ただし、これらはちゃんと補充もしてくれる日もあれば、してくれない日もあるので、クリーニングのサービス品質がスタッフによって違うと思われます。
HOTEL MANINがおすすめな理由その4:パブリックスペースも快適
<ロビーのソファスペース。撮影:yukaco>
ロビーのソファスペースはこぢんまりとしつつ、落ち着く空間になっていて夜はここで語らうカップルの姿も何度か見かけました。ビジネスなどで数部屋に分けて滞在している人たちが「じゃ、ロビー集合で」という感じで使っていました。
<カフェスペース。撮影:yukaco>
カフェもあり、ちょっとした時間にコーヒーを飲むこともできます。レストランは別に奥の方にあります。
今回の滞在では、私は全て外食だったためホテル内のレストランを利用していませんが、ルームサービスにも対応してくれているそうです。夜にちょっとお腹が空いた時などに利用することも可能ですね。メニューのチェックは欠かさなかったのですが、パスタやスープにガッツリしたメインまで幅広かったです。
屋外も必見!
<撮影:yukaco>
<撮影:yukaco>
<撮影:yukaco>
気温がいい時期は、外で食事やお茶を楽しむこともできるそうです。私が訪ねた冬でも夜はストーブが焚かれて、お酒を飲みながらおしゃべりする人がたくさんいました。中庭があるので、雰囲気が良くて気持ちよさそうでしたよ。
HOTEL MANINの近くには美味しい店がたくさん!
友達のイタリア人に「どこに泊まってるの?」と聞かれて「ホテルマニンだよ」と言うと、「いいとこだね!!あそこにも近いし、あっちにも近いし......」と絶賛していました。
詳しく聞いてみると、ミラネーゼに大人気のカフェが近くに数店あるから、とのこと。「パヴェ」「ビアンコラテ」といったカフェ、レストランが確かにすぐ近くにあります。これらは本当に人気が高く、いつ行っても地元の人たちでいっぱいでした。詳しくは関連記事にてご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
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それから、夜はミラネーゼが集う通称「スイス」というオシャレ系のバー「スイスコーナー」がすぐ近くにあります。カクテルの種類も充実しているので、ミラノっぽい雰囲気の中でお酒を楽しみたい方におすすめ。ここで結構しっかり飲んでも、ホテルからすぐ近くなので帰りは安心です。
そういうわけで、早くも私にとってミラノの常宿候補になった「HOTEL MANIN」。立地、価格、内容の面でバランスが取れており、とても気に入ったホテルになりました。ミラノ旅行でのホテル選びに迷ったら、ぜひ候補のひとつに入れてみてくださいね。
基本情報
- 名前:ホテルマニン ミラノ(HOTEL MANIN MILANO)
- 住所:Via Daniele Manin, 7, 20121 Milano MI, イタリア
- 公式HP:https://www.hotelmanin.it/
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yukaco
- 17歳のときに初めてフィレンツェ、ヴェネチアへ行ってからすっかりイタリア贔屓に。定期的にイタリアへ旅行。
食、ファッション、アートが得意分野。興味があればどこへでも行くフットワークの軽さでハードスケジュールな取材も敢行。
イタリアの中で一番好きな場所はミラノ・スカラ座。好きな食べ物はラヴィオリ。