初心者必見!本当におすすめしたいイタリア・ミラノ1日観光モデルコース

ミラノのドゥオモ

ミラノの観光スポットと聞いて誰もが思い浮かべるのが、ゴシック建築の荘厳なドゥオモ、レオナルド・ダヴィンチ作「最後の晩餐」、スカラ座あたりではないでしょうか。それ以外にも「ミラノらしさ」を感じられる場所はたくさんあります。もちろん、おいしいものも食べたいですよね!

基本の観光スポットを押さえた上で、どのように1日を過ごせばいいか、初めてのミラノで見ておきたいポイントについて選択肢を踏まえつつ、ミラノ大好きな筆者がモデルコースを作ってみました。無理なくのんびり回れる配分にしていますので、ミラノに行く方は参考にしてみてくださいね。

目次

1. 初めてのミラノ観光!どんなルートを組み立てる?

滞在するホテルがどのエリアかによっても、効率の良いミラノ観光ルートは変わってきます。今回は静かで治安も比較的安心な、ブレラ地区のホテルに滞在することを想定して解説します。

この記事で解説するのは、朝食からディナー(バータイム含む)の時間帯で、観光も食事も満喫するためのモデルコースです。途中の過程では、ショッピングをしたい方・美術鑑賞を楽しみたい方の2つで選択肢を想定し、提案しています。皆さんが行きたい近隣の観光スポットやお店を当てはめてみながら、自分に合うルートを組み立ててみてくださいね。

ミラノ観光では、地下鉄やタクシーを使い分け

ブレラ地区の場合は徒歩でモデルコースを回れるのですが、ミラノ中央駅付近に泊まる場合は、地下鉄でドゥオモ付近まで移動するのがおすすめです。1日中歩き回ることを考えると、移動は効率的にしたいところ。

また、ミラノのブランド店でショッピングしたいと考えている方もいるでしょう。高級ブランドの紙袋を持って地下鉄に乗るのは、スリのターゲットになりやすくおすすめできないので、たくさんお買い物した場合は、タクシーでいったんホテルに持ち帰るなど工夫してください。

地下鉄のチケットの買い方はこちらを参照ください。

【関連記事】

2. 初ミラノ観光におすすめ!1日楽しめるモデルコース

さて、いよいよミラノを1日楽しむためのモデルコースについて解説します。実際に訪ねて美味しいと感じたお店も紹介していきますので、食事する場所を探している方もぜひ参考にしてみてください。

まずはミラネーゼに混じって朝食からスタート

滞在しているホテルから行きやすい朝食スポットで、爽やかに朝をスタートさせましょう。小さなバルやカフェを訪ね、地元の人たちがおしゃべりをしながらコーヒーを飲んでいる様子を見ているだけでも、イタリアにいることを実感できる楽しい瞬間だと思います。

この項目では、筆者おすすめの朝食スポットを紹介しましょう。2軒とも、ミラノ中央駅とブレラ地区の中間にあります。

おすすめその1:パヴェミラノ(PAVÉ MILANO)

パヴェミラノ

パンやお菓子大好きな筆者が、その美味しさに感動したパヴェミラノ。焼き菓子のパッケージもスタイリッシュでかわいいデザインをしていて、お土産に購入したこともあります。ミラネーゼからも大人気のお店で、パンだけでなくケーキも揃っているためおやつタイムにも活用できそうです。

パヴェミラノ

パヴェミラノ

お気に入りの席を見つけてのんびり読書をする青年や、仲の良さそうな老夫婦まで、いろいろな人が思い思いに過ごす、ミラノの日常を感じることができる朝の時間帯が特におすすめ。

基本情報

おすすめその2:ビアンコラテ(BIANCO LATTE)

ビアンコラテ

ビアンコラテ

ミラネーゼに教えてもらったのが、ビアンコラテ。「ジェラートもとてもおいしいから、1日2回行って」と言われたほどです。昼頃になるととても混雑し、外まで並んでいることすらあるそうですが、朝の時間帯は狙い目。

ミラノ-観光-モデルコース-06.jpg

クリーム入りのクロワッサンや、ハムやチーズを挟んだサンドイッチなど、選択肢もいろいろあって迷ってしまいます。

基本情報

3. ブレラ絵画館でイタリア芸術に浸る

ブレラ絵画館 死せるキリスト
<マンテーニャ作「死せるキリスト」>

朝食を楽しんだあとは、ブレラ地区で美術鑑賞を楽しんでみませんか?ブレラ絵画館は朝の8時30分から開館しているうえに見応えもたっぷりで、1日を有効に使いたい旅行者にもおすすめです。さらに日曜は無料、木曜の夕方からは3ユーロで入れるので、節約したい方は日曜や木曜の夕方を狙ってもいいですね。

ここで絶対に見たい作品は「死せるキリスト」。遠近法を駆使した作品で、まるでその場に自分も立ち会っているような感覚になります。

ブレラ絵画館 接吻
<フランチェスコ・アイエツ作「接吻」>

「接吻」はとてもドラマチックな作品で、ミラノ滞在の思い出のワンシーンになることでしょう。作者であるアイエツが68歳のときの作品ですが、恋多きアーティストだったそうで、彼ならではの視点で切り取られた一瞬の緊張感が素晴らしかったです。ブレラ絵画館で見るべき、目玉作品のひとつですよ。

ブレラ絵画館 テラス席
<ブレラ絵画館のテラス席>

展示スペースを抜けたところにはカフェもあるので、テラスで一休みもできます。ブレラ地区は美術学校があったり、ハイセンスなヴィンテージショップがあったりと、街歩きが楽しいエリア。特にインテリアが好きな方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

基本情報

ランチはやっぱりおいしいピッツァを食べたい

ピッツァ
<イタリアと言えばピッツァ>

ミラノもイタリアの都市、ということでピッツァも楽しみたいですね。イタリア人に教えてもらったお店の中でも、筆者が気に入っているピッツェリアは「Pizzeria Da Zero」。ミラノには2軒あり、ブレラ地区寄りのお店はかなり人気です。

予約した方がスムーズですが、地下にも座席があって、見た目よりも店内は広いです。ピッツァの価格帯は10ユーロ〜14ユーロぐらい。おつまみ的なメニューもあるので、しっかり食べたい人はサイドメニューもチェックしてみてください。

基本情報

4. これぞミラノ!な3大スポットを一気に見学

ミラノ ドゥオモ
<時間帯ごとに違った表情を見せるミラノのドゥオモ>

ピッツァランチを堪能したあとはスカラ座の前を通って、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリアを歩き、ドゥオモ広場を目指すとスムーズに3大観光スポットを見学できます。スカラ座の横にはミュージアムショップがあるので、オペラ好きの方はここでお土産を買うのも良いでしょう。譜面モチーフのアイテムなどがあります。

ミラノのガレリアでチェックしたいこと

ガレリアの見どころは美しいモザイク装飾と天井の装飾。クリスマス時期は巨大なツリーが飾られます。床には牛のモザイク装飾があり、かかとを窪(くぼ)みにつけてクルリと一回転(3回転という説もあります)できると幸運が訪れるのだそう。このジンクスは世界中からやってくる観光客のみならず、地元の人もたまに回ったりしているほど親しまれているようです。

また、ここにはプラダの本店があります。こちらのお店は創業当時の看板がまだそのまま残されていて「FRATELLI PRADA(プラダ兄弟)」と書かれていますので、ファッションファンでなくても一見の価値ありです。地下に続く売り場は広々としていて、入り口からは想像できないほど。

さらにドゥオモの屋上は上れるので、見晴らしがいいスポットが好きな方は屋上に上がれるチケットを購入することをおすすめします。チケットはエレベーター付き、エレベーターなしが選べます。階段は250段あるので体力と相談しながら考えましょう。

【関連情報】

基本情報

  • 名前:ミラノのドゥオモ(大聖堂、Duomo di Milano)
  • 住所:Piazza del Duomo, 20122 Milano MI,
  • 公式サイト:http://www.duomomilano.it/en/

5. ミラノ観光、あなたはショッピング?それとも美術館?

夕暮れの時間帯までショッピングを楽しむか、もう一軒美術館を見学しましょう。ショッピング派であれば、ミラネーゼ御用達デパートの「リナシェンテ」へ。筆者の場合地下フロアの雑貨と文房具のコーナー、最上階のフードコーナーは、毎回大興奮で買い物をしています。

リナシェンテ
<リナシェンテの最上階は、フード関連のセレクトショップ>

エントランスを入ってすぐの化粧品フロアも、女性なら必ずチェックしたいスポット。日本未上陸のコスメブランドや、ハイブランドのコスメラインが世界でもかなり早く展開しているのがここ、ミラノのリナシェンテです。「こんなのあるの!?」と、友達からの羨望(せんぼう)のまなざしを受けるアイテムが手に入るかもしれませんよ。

時間があればスピガ通りなども散策を

リナシェンテにはハイブランドも一通りそろっているので、おしゃれなお店が集うモンテ・ナポレオーネ通りやスピガ通りを一軒ごとに巡らずとも、時短で人気アイテムやトレンドを察知することができるのが利点。

ですが、もし時間があるようなら、これらの通りも見てみてくださいね!オシャレな男女が行き交う日もあれば、外国人観光客でごった返している日もあって、どちらの側面もミラノらしいと言えるかもしれません。

基本情報

隠れたミラノ絶景スポット!?

ミュゼオ デル ノヴェチェント
<実は隠れたドゥオモの絶景スポット「Museo del 900」>

ショッピングよりも美術館!という方におすすめなのは、ドゥオモからすぐ近くの「Museo del 900(ミュゼオ・デル・ノヴェチェント)」です。こちらは20世紀に活躍したアーティストの作品を約400点を展示してあり、先ほどご紹介したブレラ絵画館とはまた違ったよさがあります。

ドゥオモとガレリアを一度に高い位置から見ることができるので、この立地ならではのアングルで記念撮影もできますよ。

ミュゼオ デル ノヴェチェント
<ミュージアムショップの品ぞろえも充実しています>

基本情報

夕暮れどきのナヴィリオ地区はロマンチック

ナヴィリオ地区

ナヴィリオ地区

もし時間があるのであれば、ミラノの中心から少し離れた下町にも行ってみましょう。運河が残されているナヴィリオ地区は再開発が進み、今では若者やおしゃれな人たちが注目するショップやレストランがたくさんできている人気エリア。運河の両サイドにはテラス席が並び、キラキラした風景を見ることができます。

値段もお手頃なお店があるほか、アペリティーヴォを設けているお店もたくさんあるので、特に予定を決めず気に入ったお店に入るのもいいですね。

「ナヴィーリオ・パヴェーゼ」マップ:

6. ミラノ観光、ディナーはどうする?

コトレッタ アッラ ミラネーゼ
<ミラノ観光の締めくくりに「コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ」>

ミラノの郷土料理といえば「オッソブッコ・アッラ・ミラネーゼ」と、「コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ」が有名。オッソブッコは仔牛(こうし)のスネ肉をトロトロになるまで煮込んだ料理。コトレッタ・アッラ・ミラネーゼは、日本語だと「ミラノ風カツレツ」と訳される料理なので、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これらをいただけるトラットリアとして「BAGUTTA(バグッタ)」をおすすめしたかったのですが、なんと2019年現在は閉店していました......。同じく郷土料理をいただけるお店の関連記事がありますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

飲み足りない!?そんな時は

夜のミラノ
<5月のミラノは、21時頃でもこれだけ明るいです>

レディオ ルーフトップ バー

ミラノの素敵な雰囲気に興奮してしまって眠れない、まだまだ飲み足りない!そんなときにおすすめなのが「Radio Rooftop Bar」です。オシャレなファッションピープルが集うので、思い切りドレスアップしていってくださいね。絶景が待っています。

イタリアは夏場、日没が遅いので5月の21時頃でも写真のような風景が見られます。予約はWebサイトから可能ですよ。こちらでミラノの夜を堪能したら、タクシーを使うなど安全な手段でホテルに戻りましょう。お疲れ様でした!

基本情報

  • 名前:レディオ・ルーフトップ・バー(Radio Rooftop Bar)
  • 住所:Via Marco Polo 18, 20124 Milano, Italia
  • 公式サイト:https://radiorooftop.com/

7. おまけ情報「おいしいアレを一番おいしく食べるタイミング」

ルイーニ

揚げピッツァ

今回のモデルコースには盛り込んでいないのですが、最後におまけ情報を。

ドゥオモのすぐ横にある、リナシェンテの裏にある超有名店「ルイーニ」の揚げピッツァ(パンツェロッティ)は、お腹に余裕があってもなくても食べてみてほしい逸品です。狙い目は朝イチ。10時の開店前を狙って並ぶのがおすすめです。

なぜかというと、開店直後は出来立ての状態で提供されるので、美味しさが抜群。何度も通ってデータを集めたのですが、やはり開店直後が一番でした。トマトとモッツァレラの組み合わせが、個人的にはベスト(全種類のパンツェロッティを制覇しました)。行くたびに行列ができていますが、回転率はかなりいいので見た目ほど待ち時間は長くないのもポイントです。

最後に

今回のミラノ観光モデルコースは参考になりましたでしょうか?ブレラ地区周辺を中心に紹介しましたが、皆さんの目的に合わせてアレンジしてみてくださいね。どうぞ、楽しいミラノ観光を!

関連記事

イタリア」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『イタリア』旅行はこちら

※外部サイトに遷移します

Related postこの記事に関連する記事

Rankingイタリア記事ランキング

ランキングをもっと見る

この記事に関連するエリア

この記事に関連するタグ

プロフィール画像

yukaco

17歳のときに初めてフィレンツェ、ヴェネチアへ行ってからすっかりイタリア贔屓に。定期的にイタリアへ旅行。
食、ファッション、アートが得意分野。興味があればどこへでも行くフットワークの軽さでハードスケジュールな取材も敢行。
イタリアの中で一番好きな場所はミラノ・スカラ座。好きな食べ物はラヴィオリ。

Pick upピックアップ特集

全国の動物園&水族館 徹底取材レポート特集!デートや家族のおでかけなど是非参考にしてみてください♪

特集をもっと見る

たびこふれメールマガジン「たびとどけ」
たびこふれサロン

たびこふれ公式アカウント
旬な情報を更新中!