世界一美しいスタバ!?ミラノのリザーブ・ロースタリーに行列ができる理由

リザーブ ロースタリー

過去に大きな反発があった、スタバ(スターバックス)のイタリア進出。しかし2018年秋、ミラノへついに1号店「スターバックス・リザーブ・ロースタリー(Starbucks Reserve Roastery )」が上陸しました。

これを受けて、ミラノのカフェ事情はどう変化したのでしょう。個人経営のカフェとスタバとでは、やはり客層が違うのでしょうか?イタリアのスタバはどんな味なのでしょうか?それらについて、実際に訪ねたときの感想をもとにご紹介します。

目次

<1. イタリア・ミラノのスタバはどこにあるの?>

<2. ミラノのスタバに大行列が!?>

<3. ミラノのスタバへ入店してみました>

<4. ミラノのスタバで頼んだものあれこれ>

<5. インテリア・建築好きは見逃せない洗練された空間>

<6. ベタな話ですが、スタッフが美男美女揃い>

<7. 旅の思い出に選びたいスタバグッズ>

1. イタリア・ミラノのスタバはどこにあるの?

ミラノのスタバは、観光客でも分かりやすいところにあるので、気軽に訪れることができます。ドゥオモ広場からドゥオモを背に、広場の左隅からVia orefici(ヴィア・オレフィッチ)を歩いていきます。スタバまで向かう途中、右側からとんでもなくいい匂いが漂ってきたなと思ったら、ケンタッキーでした(笑)

ここを通り過ぎると、Via cordusio(ヴィア・コルドゥージオ)と言う通りと広場に突き当たります。そここそが、「世界一美しいスタバ」といわれる、ミラノのスターバックス・リザーブ・ロースタリーのある場所。ミラノ店オープンの記念に、アメリカでは「コルドゥージオ」という名前のコーヒーが発売されました(※編集部註:2019年12月現在は終了)。これはエスプレッソベースのモカにココアパウダーをトッピングした、確かにイタリアっぽさを感じるメニューとなっています。

2. ミラノのスタバに大行列が!?

スターバックス リザーブロースタリー 外観
<スターバックス・リザーブ・ロースタリーの外観>

オープン当初は「世界一美しいスタバ」を見たい、という人たちや、そもそも「スタバってどんなものなのか見てやろう」という地元のミラネーゼたちが、多く訪れることが予想できました。

ただ、私が訪れた時はオープンしてから1ヶ月以上が経過しており、少しは混雑状況も落ち着いているのでは?と思っていたのです。ところが!16時頃に行ってみたらこんな状況でした。

スターバックス リザーブロースタリー 行列
<店舗の前に長蛇の列が!>

なにごと?と思うほどの行列。数えてみたところ、見えている部分だけで50人超えなので結構な人数です。日本では、もはやどの駅にもあると言っていいほどスタバが増えており珍しさはないですし、むしろ早く買いたいしちょっと並んでいるだけでもイラっとしてしまう、という人もいるのではないでしょうか。

この行列には理由があり、店内がごった返さないように入場制限を設けているのだそうです。そのため「ちょっとお土産用のグッズを見たいだけ」という人も、「ちょっとエスプレッソ飲みたいだけ」という人も並ばなくてはいけない状況です。

ちなみに、オープン当初は4時間待ちだったということもミラネーゼの間で話題になっていました。実は、アメリカの資本のものなんて!という考えの人も多いのですが、新しいものに敏感でオシャレな話題スポットだと聞くと、乗り遅れたくないのがミラネーゼ気質。

後でイタリア人の友人や、あちこちで知り合った人たちにスタバについて聞いてみると「あんな高いコーヒーをイタリアで飲む必要がある?」とか「そもそも行列が嫌い」と割と否定的なのに、「じゃあ、行ってないの?」と聞くと「え、行ったよ。笑」とのこと。みんな一回は絶対に行ってみたいと思っているみたいですね。

待ち時間がかかり過ぎると感じたためこの時間帯はダメだ、と思ったので夜に出直すことにしました。

3. ミラノのスタバへ入店してみました

スターバックス リザーブロースタリー

夜は夜で、雰囲気があって素敵です。この建物は、もともと郵便局として機能していたので「POSTE」の文字がそのまま残されています。私が到着したのは21時ぐらいでしたが、入場制限は解除されていたものの店内は大盛況でした。

スターバックス リザーブロースタリー

最初に目に入ってきて驚くのは機関車のような焙煎マシン。周囲はカウンターになっていて、ここがお気に入りの席という人も多いようです。コレは明らかに日本で普段行っているスタバとは違う、と入った瞬間から圧倒されました。

高い天井、敷き詰められたイタリアンタイル、ブロンズでまとめられたシックな内装......見たことのないグッズも並んでいます。食いしん坊な私が最初に目をつけたのは、スタバでは見慣れないピザや、やたら種類が充実しているケーキのコーナーです。

そして「Princi(プリンチ、プリンキとも)」と書かれていることにも注目。まさかの地元人気ベーカリーとのコラボです。コレには色々な理由があり、イタリアの人気店と組むことによって、イタリア人からの反発を和らげようという意図もあったのだとか。

ミラノに住むイタリア人、ミラノ在住の日本人アーティストの友人などに聞いてみたところ、「プリンチ大好き!」と絶賛していました。逆にそのプリンチが気になるわ、と思ったのでプリンチの記事もまた別の日にご紹介できればと思います。

スターバックス リザーブロースタリー

ピザ

おいしそう。と、うっとりショーケースを眺めてしまいます。迷った結果、ピザとティラミス、オススメのカフェ、マロッキーノをオーダーしました。

こちらのスタバではオーダーするときに、名前を聞かれます。出来上がったら名前で呼ばれるのもなんだか面白い(※編集部註:アメリカのスターバックスでも名前を聞かれます)。私は名前を言ったことを忘れていて、最初に名前を呼ばれているときに知り合いがいたのかと思って、ビックリしてしまいましたよ。

お酒
<お酒が並んでいるのが、ノーマルなスタバと違うポイントですね!>

4. ミラノのスタバで頼んだものあれこれ

ティラミス

イタリアに来たからにはティラミスが食べたい。という安易な気持ちで選んだのですが、マロッキーノとの相性も良くて大満足です。サイズは日本の一般的なケーキの2倍ぐらいあるので、シェアするのもいいですね。

おやつタイムなら、好きなコーヒーとケーキをこの空間で楽しむというのは、ミラノのいい思い出になるのではないでしょうか。観光客が多いので、イタリア語や英語が苦手な人でもなんとなくオーダーしやすい、というのもリラックスポイントになるかもしれません。

カフェ マロッキーノ

カフェ・マロッキーノというのはイタリア生まれのコーヒー。チョコレートシロップの入ったグラスにエスプレッソを加え、ふわふわのフォームドミルクをトッピングしたものです。甘いチョコレートシロップと苦味のあるエスプレッソに、柔らかなミルクの味わいが混ざって大人の味わい。

「マロッキーノ」自体を知っている人があまりいないようで、知っているだけで「おっ」と思われることもあるらしいマイナーなコーヒーなのですが、私は単純にどれにしていいのか迷ったので、店員さんのおすすめに従ったまでです。おすすめなだけあって、冬の夜に飲むには満足度の高い一杯でした!

プリンチのピザ

こちらが、スターバックス・リザーブ・ロースタリーで買えるプリンチのピザ。普通のピッツェリアのピザと違っているのはイタリアのパンでるフォカッチャの上に、ピザトッピングがしてあるところ。コレはプリンチがパン屋さんであることを考えると、納得の構成ですね。

実は、このタイプのピザがイタリア人で好きな人もいるようで、朝ごはんやおやつ、夜食に食べることも多いそうです。イタリア人とピザの話になったときに、「フォカッチャのタイプが好きなのか、ナポリのタイプか、ローマのタイプか」という聞かれ方をしたのが印象的でした。

実際に食べてみたところ、フォカッチャの特性であるたっぷり含まれたオリーブオイルがいい具合に底へしみ込んで、加熱することでカリっとした食感が生まれます。パン部分はフワフワ、チーズはトロリ。嫌いな人はいないのではないかと思うおいしさでした!一つのピザジャンルとして確立されているフォカッチャピザ、ピザ好きならぜひお試しを!

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2階 バー

2階部分は、しっとりした雰囲気のバーになっています。100種類以上のカクテルレシピが用意されていて、もちろんコーヒーを使ったカクテルも。お酒もコーヒーも好き、という方はバーへ向かってくださいね。

5. インテリア・建築好きは見逃せない洗練された空間

リザーブロースタリー

お店が丸ごとミュージアムと感じられるかのように、店内にあるひとつひとつのモノが美しくて見入ってしまうほど。もちろん、そこには香ばしいコーヒーの香りが充満しているので、スタバファンならずともコーヒー好きにはたまらない空間になっています。

インテリア・建築好きやにも楽しめる空間づくりが徹底されているらしく、(私は行きそびれてしまったのですが)イタリア人の友人に「このスタバに行ったよ」という話をしたら、最初に返ってきた言葉がまさかの「トイレが素晴らしい」でした。

「え!私行ってない!」と言うと「絶対は今度行ってみて」とパワープッシュされました。

6. ベタな話ですが、スタッフが美男美女揃い

リザーブロースタリー 店員

リザーブロースタリー 店員

スターバックス・リザーブ・ロースタリーでは、約200人のスタッフが2シフト制で働いているそうですよ!観光客が注目すべきは、スタッフの皆さんのフレンドリー具合。とっても可愛い笑顔で「おすすめはこれ!」とか「お土産選び、お手伝いしましょうか?」と言われたら、ついつい買ってしまいますね。

私はグッズ購入の予定はなかったのですが、すっかり空間の素敵度合いに感動してしまい、色々買い込んでしまいましたよ。グッズだけで98ユーロも使ってしまって、自分でも「わぁ。やらかした!」ですが、それも旅の思い出です。次の項目では、たくさん買う気がなかった人までをも魅了してしまうスタバグッズをご紹介しましょう。

7. 旅の思い出に選びたいスタバグッズ

スタバ タンブラー
<スタバグッズ定番のタンブラー>

ステンレスボトル
<ステンレスボトル>

定番のタンブラーはもちろんのこと、持ち運びに便利なステンレスのボトルも。お店のインテリアの一部を切り取ったようなデザインは、日本に帰ってからも当時のことを思い出してうっとりできそうですね。

Tシャツ
<Tシャツ>

マグカップ
<マグカップ>

Tシャツは住所が書かれたものや、「コーヒーコーヒーコーヒー!」と書かれたものなど、普段使いにはもちろんジム用や部屋着にしても愛着が湧きそうなデザインです。他にはノートや手帳、陶器のマグカップやエスプレッソカップなどもあり、じっくり選んでいたらあっという間に時間が過ぎてしまいそうです。

スタバ グッズ

スタバ グッズ

グッズの中には、まるでアート作品のようなポットやマーメイドのオブジェもあります。400ユーロ超えのものもあり驚きですが、色々な限定品が売っているのでこのコーナーも必見。アート作品繋がりでいうと、店内、店外ともにこんな作品が飾ってあります。

マーメイドのオブジェ

マーメイドのオブジェ

7.1 テラスでくつろぐのも素敵!

リザーブロースタリー テラス

お店の外にはこんなに素敵なテラス席もあり、春先や夏にはますます人気になりそうなスポットですね。ドゥオモからも徒歩圏内にあるミラノのスタバは、噂通り世界一美しいと言っても過言ではないほどでした。朝イチと夜は比較的混雑が緩和されているようなので、そのあたりの時間を狙って行ってみてはいかがでしょうか。

スターバックス・リザーブ・ロースタリー ミラノの基本情報

  • 名前:スターバックス・リザーブ・ロースタリー ミラノ(Starbucks Reserve Roastery Milano)
  • 住所:Piazza Cordusio 3 Milan, MI 21023
  • 営業時間:7:00~23:00
  • 公式サイト:https://www.starbucksreserve.com/

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yukaco

17歳のときに初めてフィレンツェ、ヴェネチアへ行ってからすっかりイタリア贔屓に。定期的にイタリアへ旅行。
食、ファッション、アートが得意分野。興味があればどこへでも行くフットワークの軽さでハードスケジュールな取材も敢行。
イタリアの中で一番好きな場所はミラノ・スカラ座。好きな食べ物はラヴィオリ。

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