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【実践】イタリア人の生活を満喫♪サレルノでのホームステイ体験記
<撮影:La luce del Sud>
旅の滞在スタイルはホテルだけではなく、アグリツーリズモや民泊など様々なスタイルが増えています。その中でも、イタリア人の生活を体験できるのが「ホームステイ」。この記事では、私自身が実際に南イタリア・サレルノでホームステイした体験をご紹介します。
目次
- ホームステイするときに意識しておくべきこと
- サレルノでのホームステイ体験記
- イタリアでのホームステイ、言葉が不安でも大丈夫?
- ホームステイ中の食事は、現地の家庭料理を堪能
- ホストファミリーを探すポイント
- どうやってホームステイ先を探せば良いの?
ホームステイするときに意識しておくべきこと
<写真はイメージです。Photo by Kaboompics .com from Pexels>
ホームステイとは、主に他国の留学生が、現地の方のお家に滞在することを指します。社会人も体験できますが、中学~大学生ぐらいまでの学生さんによるホームステイが一般的にイメージされるのではないでしょうか。
ホームステイは現地の方の家に宿泊することから、ホテルなどの宿泊施設より、ぐっと身近にその国の生活スタイルや習慣を体験することができます。通常の旅行では、地元の方のお宅に入ることはまずないため、とても面白い体験になります。
でも逆に言えば、ホテルでは普通に存在するサービスでも、ホームステイには無いことがあります。たとえば、毎日のルームクリーニングや、24時間対応のフロント、個室のシャワールームが無い、などです。
これはイタリアへホームステイする場合も例外ではなく、現地の生活を体験するため、一般人のお家に滞在させていただくということを、最初にしっかり理解しておくことが必要です。
サレルノでのホームステイ体験記
<海に面した穏やかなサレルノの町 撮影:La luce del Sud>
ここからは実際に体験したことを元に、ホストファミリーとのコミュニケーションや、どんなことをしたのかなどをご紹介しましょう。
私がホームステイ先に選んだのは、南イタリア・カンパニア州のサレルノという町です。日本ではあまり有名な町ではありませんが、世界遺産のアマルフィやポジターノ、カプリなどへのフェリーが運航していて観光にも便利な場所なんですよ。
ナポリやポンペイ遺跡へも近く、少し足を伸ばせば世界遺産のサッシ(洞窟住居)で知られるマテーラや、同じく世界遺産でとんがり屋根の建物がかわいい町「アルベロベッロ」へも行くことができます。また、サレルノ自体は観光地化されすぎていないため、物価が安いのも嬉しいポイントでした。
<中世の赴きが垣間見られる、サレルノの旧市街地 撮影:La luce del Sud>
私の場合は、イタリア専門の留学エージェントによる紹介で、サレルノのホームステイを手配してもらいました。季節は夏だったため海に近く治安の良い町を希望したところ、サレルノを紹介してもらったのです。
先述の通り、日本ではあまり知られていない町のため収集できる情報が少なかったのですが、実際に行ってみると、町も人ものんびりとした雰囲気でほっとしたのを覚えています。
ホームステイしながら、サレルノを拠点としてアマルフィやカプリ島などへの観光も楽しむことができましたよ。
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イタリアでのホームステイ、言葉が不安でも大丈夫?
<写真はイメージです。Photo by Tirachard Kumtanom from Pexels>
ホームステイに興味があっても、心配になるのが言葉の問題ではないでしょうか?
私も、イタリア語が満足に話せないけれど大丈夫かな......と、とても心配でした。ただ、私の場合は元々イタリア語に興味があったため、ホームステイ前に1年ほどイタリア語のレッスンに通っていました。
しかし、文法などは勉強していましたが、現地での会話はほぼゼロの状態。その状態で実際にサレルノへ行ってみるとどうだったのか? やはり最初は大変でしたが、ジェスチャーで教えてもらって何とか理解できました。
数日経つと耳も慣れてくるので、少しずつですが会話を増やしていくこともできましたよ。中には英語を話せるホストファミリーもいますが、私のケースでは私自身もホストマザーも英語が話せない状態でした。
そのためイタリア語のみでコミュニケーションをとるしかなかったのですが、その分勉強になり、お互いに理解しようと頑張りました。
ホームステイ当時私は辞書を片手に話していましたが、今はスマホの翻訳アプリがあるのでこれを活用するのも手です。
でも、コミュニケーションの基本は何と言っても、笑顔と挨拶。シンプルなようですが、まずはこれに尽きるのではないかと思いました。文法や言い回しを気にして難しい顔をしているよりは、とりあえずでも笑顔で「チャオ(やぁ!)」「グラツィエ(ありがとう)」などと言葉を交わすのが大切です。
ホームステイ中の食事は、現地の家庭料理を堪能
<写真はイメージです。Photo by Lum3n.com from Pexels>
ホームステイで楽しみにしていたことの一つは、家庭料理が食べられること。レストランなどで食べるのももちろん素敵ですが、ホストファミリーと食卓を囲んで地元の家庭料理を食べるのは独特の体験です。
サレルノは山と海に面している町なので、野菜と魚介が豊富。ナポリに近いエリアでもあるため、その郷土料理と重複するレシピも多く、タコのトマトソース煮や焼きパスタなど、様々な地元料理を食べることができました。
<撮影:La luce del Sud>
また、サレルノが位置するカンパニア州(カンパーニャ州)は、フレッシュチーズの名産地。そのため、地元産の新鮮なモッツァレラチーズやリコッタチーズを食べることができたのも、嬉しく美味しい体験でした。
イタリアは土地ごとに個性が強くそれぞれ町の特産品があるので、その土地ならではの食材を現地の、かつ家庭の味で食べられるのも、ホームステイの楽しみの一つです。
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ホストファミリーを探すポイント
<写真はイメージです。Photo by Daria Shevtsova from Pexels>
イタリアに限ったお話ではありませんが、ホームステイするうえで一番のキーポイントと言っていいのが「ホストファミリー」についてです。どんな人のお家に泊まるのかで、滞在の内容も印象も変わってきます。
子供がいる家族のお宅や、ご夫婦だけのお宅など、ホストファミリーは本当にさまざま。仲良くなると一緒に市場などに出掛けたり、地元の人が行くお店を教えてもらったりと、ホテルにはない体験ができることもあるんですよ。
留学エージェントやホームステイプランを販売する旅行代理店に手配してもらう場合は、家族構成やどんなお宅なのか、やってはいけないことは何か、どんな趣味をもつ方なのかなど、できるだけ細かく教えてもらうと安心です。
どうやってホームステイ先を探せば良いの?
一番シンプルなのは、旅行代理店やホームステイを中心に手配するエージェントに頼むこと。もしくは、留学をサポートするエージェントでも手配を行っているところがあります。
または、イタリア在住の日本人で通訳や旅行のアテンドをしている人を探し、WebサイトやSNSなどでホームステイに関する相談を受け付けている場合、アポイントをとって現地情報を聞いてみるのもいいかもしれません。
気になる予算は滞在する都市や期間、食事の有無でも大きく変わってきます。どの形でホームステイするにしても最初はお見積りからなので、まずは相談してみるのが先決です。
イタリア好きにはたまらない!?ホームステイ体験
イタリアの生活を体験してみたい、現地で通用するイタリア語を勉強したい人には特にオススメのホームステイ。旅行とは一味も二味も違う、ディープな体験をしてみてはいかがでしょうか。
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La luce del Sud
- 人々の生活スタイルや風景に魅せられ、イタリアへ。現在は南イタリア・アマルフィ海岸にある小さな町に住んでいます。個人旅行のアテンド・各種視察のコーディネートや通訳をしています。