グルメ&見どころ満載!南イタリアの穴場スポット「チレント」へ行ってみよう

サムネイル(写真はイメージです):Pixabay(CC0)

「チレント」という地名は、初めて聞く人が多いかもしれません。それもそのはず、イタリア国内でもチレントは控えめな存在で、観光に行くというよりはのんびり休暇を過ごしに行くイメージが強いのです。

でも実際は、ポンペイ遺跡よりも歴史のある神殿が残っていたり、モッツアレラチーズやオリーブオイルの名産地でもあったりします。

広大な自然と、南イタリアらしいゆったりとした雰囲気が感じられ、ゆったり旅したい人や人とは一味違うイタリア旅行をしたい人には特におすすめできます。もちろんグルメ好きも楽しめる、そんなチレント地方の魅力をご紹介します。

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チレントってどこにあるの?

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撮影:La luce del Sud

チレントは、南イタリア・サレルノ州の中部~南部一帯の地域を指す自然に恵まれた美しい地域。古い歴史を持つ地域で、多くの小さな町と、6つの山を有しています。

ティレニア海に面した海岸には、岬や洞窟などが点在しています。また、世界遺産にもなっている遺跡やモッツアレラチーズで知られる「パエストゥム」、透き通った青い海で知られる「パリヌーロ」や「アグロポリ」など、それぞれに魅力を持った町が数多くあります。

チレントは地中海式ダイエット発祥の地

実はチレントは、「地中海式ダイエット」の発祥の地でもあります。ダイエットと名がついているものの、これは瘦せる手段ではなく、食事や生活スタイルを含めた全体を見直す、本来の意味でのダイエット(※)を指すもの。

この食事法は世界的にも注目されており、ユネスコの無形文化遺産にも「地中海式ダイエット(または地中海食)」として登録されています。

その自然の美しさや澄んだ空気、のびのびと生活する地元の人々をみていると、チレントならではのダイエット法が生まれたのも納得できます。
関連記事:無形文化遺産にも登録!南イタリア・チレント地方の"地中海式ダイエット"とは?

※註:ダイエット(Diet)は「(健康的になるための)食事療法、食事制限、食事」を指すもので、痩身のみを指すものではありません。

チレント地域に行くならココ!遺跡とモッツアレラチーズの町「パエストゥム」

チレントに来たらぜひ見て欲しいものは3つあります。とてものんびりとした空気なので、気負い過ぎず散策してみてください。

パエストゥム考古学遺跡

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撮影:La luce del Sud

カンパニア州といえばポンペイ遺跡が有名ですが、そのポンペイより古い歴史を持つのが世界遺産にもなっている「パエストゥム考古学遺跡」。遺跡内には素晴らしい保存状態のギリシャ神殿が2つ残されており、その姿は圧巻です。

その歴史や保存状態もさることながら、まだポンペイ遺跡ほど知られておらず観光地化されていないので、ゆったり散策できます。

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撮影:La luce del Sud

遺跡内には草木が茂り、春には花が咲き誇っています。入場制限のロープや囲いなどはなく、かつて町があったほぼそのままの状態を歩くことができます。また、ペットも入場OK。木陰で昼寝している人や、芝生に座っておしゃべりする人、犬の散歩をしている人など......世界遺産の遺跡にいるとは思えないほどのんびりしています。

美しい緑や花に囲まれた遺跡を歩いていると、まるでタイムスリップしてしまったような感覚に。自然に溢れ、開放的で、これまでの遺跡見学のイメージを覆すような、パエストゥムならではの空間を体感することができます。

ただし、夏は日陰が無く日差しが強いので、熱中症や日焼け対策は必須。夏ほど暑くない4~5月、もしくは9~10月頃がおすすめです。

パエストゥム考古学遺跡へのアクセス

電車でアクセスするなら、「パエストゥム駅(PAESTUM)」で下車します。ナポリからは、ナポリ中央駅からパエストゥム駅まで電車で約1時間半、車でも同じく約1時間半ほど。

アマルフィやポジターノからのフェリーが停まるサレルノからは、サレルノ駅から電車で約30分、車で約50分。ナポリ、アマルフィやサレルノからの日帰りも充分可能です。

鮮度が命!ミルキーで新鮮な水牛のモッツァレラチーズ

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撮影:La luce del Sud

2つ目はチレント地域の中でも、特にパエストゥム名物として有名な「モッツァレラ・ディ・ブーファラ」。ブーファラとは水牛のことで、通常の牛より濃厚で栄養価の高い、水牛のミルクで作られたモッツアレラチーズです。

パエストゥムの町には、いたる所にカゼフィーチョ(チーズ製造場)があり、通称モッツァレラ街道とよばれるチーズ製造場が密集したエリアがあるほど。出来立ての美味しいチーズを味わいたいなら、以前たびこふれでもご紹介したヴァンヌーロがおすすめ。

卸売を一切していないので、ここでしか食べることができない貴重なモッツアレラチーズが味わえます。
関連記事:チーズ好き必見!カンパーニャ州の絶品モッツァレラチーズ工場見学レポート

パエストゥム考古学遺跡の近くにはレストランやバールが並んでいるので、もちろんこちらでも新鮮なモッツァレラチーズや地元料理を味わえます。遺跡見学の後は、地元名物の美味しいモッツアレラチーズなどのランチもおすすめ!

大自然を満喫、透き通った美しいビーチでバカンスを過ごす

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撮影:La luce del Sud

そして、3つ目は自然。イタリア国内では美しいビーチが数多くあることでも知られているチレントは、夏になるとたくさんのバカンス客で賑わいます。また、ビーチのいくつかは「ブルー・フラッグ(Bandiera Blu) 」に認定されています。

「ブルー・フラッグ」は1987年に設立された、ビーチの国際環境認証のこと。海の水質や環境、安全などを調査し、33項目の基準をみたした綺麗なビーチのみに認定が与えられます。

認定されたビーチは、水質や透明度をクリアした証となる「青い旗(ブルー・フラッグ)」の掲揚が認められます。日本やイタリアをはじめ、世界49カ国・4,271箇所(2018年時点)で取得されている世界的な環境認証です。
参考:ブルーフラッグ公式サイト(外部サイトに遷移します)

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撮影:La luce del Sud

チレントでは、パリヌーロ(Palinuro)、アグロポリ(Agropoli)、マリーナ・ディ・カメロータ(Marina di Camerota)などのビーチがブルー・フラッグの認定を受けています。

日本では聞きなれない地名ばかりですが、イタリア国内ではどれも有名。バカンスシーズンには、イタリア国内から多くの人がビーチへやってきて、のんびりと過ごしています。真っ青なブルーのビーチで何もせず過ごしたい!という人は、ぜひ足を伸ばしてみてください。南イタリアの素晴らしい一面を見ることができますよ。

魅力多き、チレントへ!

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撮影:La luce del Sud

イタリアというと洗練されたファッションやファンタジー世界のように古い町並みを想像しがちかもしれませんが、チレントのような大自然溢れる地域もまたイタリア。忙しい日常から離れてリフレッシュしたい人や、アグリツーリズモなどの田舎体験が好きな人には特におすすめです。

アクセスが良くなかったり、情報が少なかったりと都会のようにはスムーズに行かないこともありますが、一味違うイタリア旅行をしたい人、南イタリアの雰囲気が好きな人には、チレントはぜひ訪ねて欲しい地域です。

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人々の生活スタイルや風景に魅せられ、イタリアへ。現在は南イタリア・アマルフィ海岸にある小さな町に住んでいます。個人旅行のアテンド・各種視察のコーディネートや通訳をしています。

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