シチリア旅行検定5級？！シチリア旅行前に知っておくべきこと

皆さま、ボンジョルノ！イタリア・シチリア在住のサエコです。

今まで、たびこふれにてシチリアに関する記事を30本ほど書いてきました。現地で実際に生活しているからこその情報をお伝えしたいと思って頑張って執筆してきたつもりです。

ただ、今まで書いた記事の中では、シチリアを旅行するにあたり「前提として知っておいていただきたいこと」について触れていませんでした。

ということで今回は、よく耳にするシチリアに関するネガティブイメージやステレオタイプを払拭する意味も込めて、筆者が考える「これだけは知っておくべきポイント」を5つご紹介します。

シチリア島って小さい離島でしょ？

イタリアの最南端に位置するシチリア。「シチリア島」と表現されることが多いため、小さな島だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそうではありません。

淡路島ほどの大きさと考える方もいますが、淡路島の面積は592.2キロ平方メートル、一方シチリア島は25,711キロ平方メートル。実に淡路島約43個分の大きさです。その島...というよりは大陸に、約500万人の人が住んでいます。

シチリアってレモンとマフィアのところでしょ？

確かにシチリアは美味しいレモンの産地の1つであり、マフィアの存在も事実です。

しかし、それだけでシチリアを判断してしまうとシチリア人全員が憤慨することでしょう。マフィアがいることが事実なら、マフィア撲滅のために戦った英雄がいることも事実です。英雄たちの名前はパレルモ空港の名称にもなっています（ファルコーネ・ボルセリーノ空港）。

＜マフィア撲滅のために戦った英雄がパレルモ市内に描かれている＞

さらにシチリアには、豊かな自然や紀元前から続く文化、今もなお堂々とした姿を見せるギリシャ時代・ローマ時代の遺跡など見どころがたくさん。加えて2023年現在、イタリアにある58件の世界遺産のうち、なんと7件がシチリアにあります。

シチリアって治安悪いんでしょ？

やはり某有名映画も手伝って、マフィアのイメージから「治安が悪い」という印象を持つ人もいますが、実際には皆さまが想像されているほどそこまで治安は悪くありません。特にシチリアの一大観光地タオルミーナは非常に治安がよく、夏のメインストリートは夜遅くまで賑わっています。

＜夏のタオルミーナの広場＞

ただ、言うまでもなく旅行中はスリやひったくりには十分過ぎるほど注意してください。これはシチリアだけでなく、どこの国に旅行に行っても同じことですよね。

ちなみに、私に言わせれば皆さまの想像以上に悪いのは、治安ではなく交通の便の方です。前述のように、シチリアは淡路島の43倍の面積がある上に交通の便が悪いときているので、あまりスケジュールを詰め込み過ぎると大変です。ご注意ください。

シチリアってシーフードがおいしいんでしょ？

シーフードは確かに美味しいです。が、それだけではありません。エトナ山の恵み、肥沃な大地、燦燦と降り注ぐシチリアの太陽のおかげで、シチリア人に言わせれば「何を植えても育ってしまう」とのこと。旬の野菜や果物はとっても色が濃く活き活きとしていて風味が豊かです。

＜市場へ行けば旬がすぐにわかります＞

そのほかにも、エトナ山のふもとでは有名かつ希少な黒豚が育っていますし、「ナッツの女王」と呼ばれるピスタチオもシチリアの特産品で、世界最高峰と言われています。シチリアの土着品種から作るシチリアワインも見逃せません。

ピスタチオについて、詳しくは「世界最高峰のピスタチオがあるシチリアからピスタチオ情報をお届け！」もぜひご覧ください。

英語が少し分かれば大丈夫だよね？

同じアルファベットだから英語ができる人ばかり...と思われるかもしれませんが、シチリア人はもとよりほかのイタリア人も、実は私たちと同じように頑張って英語を勉強しています。英語を学ぶのが簡単ではないことを理解しているので、相手のいうことを理解しようとするイタリア人の姿勢にはいつも頭が下がり、温かい気持ちにもなります。

たしかに観光地では英語を話せる人も多いので、英語が少しわかれば大丈夫なのですが、少しでもイタリア語を覚えていくことをおすすめします。メニューが読めたら楽しいですし、店員さんや現地の人と会話する機会もあるかもしれません。

さいごに

今回はシチリア旅行前に知っておくべきことを紹介しましたが、いかがでしたか。

皆さまのイメージと違っていた部分はありましたか。このような基本情報は、旅好きが集まる「たびこふれサロン」にて担当させていただいたシチリアセミナーでも詳しくお伝えしています。ご興味ある方はアーカイブを視聴することもできますのでぜひチェックしてみてくださいね。皆さまの今後のシチリア旅行のお役に立てると幸いです。

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