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圧倒的な眺め！ 温泉目的で北海道に行くならおすすめの秘湯9選
北海道新幹線も開通して、ますます身近になった北海道。本州とは一味違う景観やパウダースノーの雪見露天風呂を体験してみませんか？ 今回は秘湯と呼ぶにふさわしい北海道の湯元を紹介します。あのテレビドラマの撮影地も！？ 厳選した9箇所の温泉+地元っ子イチオシの隠れ家的宿まで、四季折々の借景を楽しみながら、おすすめの名湯でお寛ぎください。
湯宿 だいいち
日本最東端に位置する中標津空港から車で30分。北海道らしい絶景で目を癒やした後は、川沿いにたたずむ秘湯で身体全体を休めてみませんか？ 源泉かけ流しを大露天風呂、寝湯などで楽しめる他、川に面した個室風呂を貸し切りにできるのでカップルや家族旅行にも人気があります。湯宿 だいいちがある養老牛（ようろううし）温泉はアイヌ語の「エオロシ」（川に突き出た大きな岩）が由来と言われていますが、酪農の町らしい名前ですね。夏は近隣のモアン山に牛文字が現れるので、こちらも必見です。
五色温泉旅館
温泉郷という呼び名にふさわしい集落が並ぶニセコ。その中でも奥まったところにあるのが五色（ごしき）温泉です。泉質はマグネシウムや硫酸塩など5種類に及び、皮膚疾患や神経痛への効果を期待して訪れる方もいらっしゃいます。ニセコアンヌプリとイワオヌプリの景観を余すところなく楽しめる露天風呂が評判を呼んでいます。日帰り入浴も可能で、冬はスキー客で賑わいます。
温泉旅館 銀婚湯
銀婚湯はその名にちなみ、結婚25周年の記念日をここで過ごすご夫婦もいらっしゃいます。客室はもちろん館内の随所に木のぬくもりを存分に感じさせる落ち着いた雰囲気の宿です。この旅館での滞在をさらに思い出深いものにしたい方へのおすすめは敷地内にある隠し湯巡り。1周するのに1時間程度かかる散策路が用意されており、その途中に野天風呂が点在しています。丸太や岩を利用した野趣あふれる露天風呂ですが、フロントで鍵を借りて利用する形式なので、安心して自分たちの時間を楽しむことができます。
旭岳温泉 湧駒荘（ゆこまんそう）
秀峰旭岳を臨む場所にたたずむ温泉宿です。硫酸塩泉を主体にした5種類の泉質が提供され、入浴効果を期待するリピーターから愛好されています。中でも温度低めの寝湯が大人気で全身をゆっくり温めることができます。湧駒荘は湧き水の宿としても知られており、大雪山の自然に磨かれた銘水を摂りながら入浴すると一層リフレッシュできるでしょう。
北海道八雲温泉 おぼこ荘
道南では珍しく岩肌がそそり立つ標高999.3メートルの山である雄鉾岳（おぼこだけ）は、ワイルドな登山を好む方からの関心を集めている山。この名峰の麓にある温泉施設が"おぼこ荘"です。ここの露天風呂で、宿の横に流れる川のせせらぎに耳を傾けながら湯浴みすれば、山登りだけでなく、日頃の疲れを一気に解消できるでしょう。鉄分が多く赤みがかった黄色のお湯は身体が温まりやすく、厳寒期の湯治場として特におすすめです。
然別峡 鹿の湯（鹿追町）
北海道の真ん中らへんに位置する鹿追には低額で利用できる公営のキャンプ場があります。携帯電話も通じない山奥にあるその野営場の谷川には「鹿の湯」と呼ばれる露天風呂が併設されています。ワイルドな気分で温泉を楽しみたい方や都会の喧騒から離れて自然の中で癒やされたい方など、都会に置いてきた仕事のことなどを忘れて思いっきり大自然を味わってください。
水無海浜温泉（函館市恵山岬町）
函館の温泉場としては湯の川が有名ですが、その先にある恵山岬まで足を伸ばすとさらに北海道らしいダイナミックな眺めが広がります。水無海浜温泉（みずなしかいひんおんせん）は、入浴可能時間が太平洋の潮の満ち引きに左右される幻の秘湯です。入浴できるのは最大干潮の前後2時間なので、事前にサイトなどで確認してから訪れましょう。男女混浴で水着着用OKです。
セセキ温泉（羅臼町）
世界遺産にも登録された知床の海中温泉です。ヒグマと遭遇することもままあるので、スリリングな秘境を満喫したい方にはうってつけの名湯となるでしょう。TVドラマ「北の国から2002遺言」のロケ地となったことで話題になりました。秘湯中の秘湯ともいえるこの温泉は、羅臼昆布の漁師さんが個人所有しているもので、入浴料は無料となっていますが、利用者が入浴後に募金するための「気持ちの箱」が設置されています。
吹上露天の湯
こちらもTVドラマ「北の国から」のロケ地として有名になった無料の混浴露天風呂です。山の中にあり、雪が降る季節には、真っ白に染まった十勝岳の雪景色を堪能してはいかがでしょうか。近隣にある建物の吹上温泉保養センター白銀荘には内風呂もあり、吹雪の日でも天然かけ流しを味わうことができます。
道産子ライターがイチオシする秘湯はここ！丸駒温泉
新千歳空港や札幌からのアクセスがよく風光明媚なスポットといえば、必ず名前が上がるのが支笏湖。火山噴火によって出現したカルデラ湖ゆえに透明度が高く、釣りやカヌーといったレジャーも充実しています。その湖畔で大正から営業しているのが丸駒温泉で、筆者も道外から友人が訪れる際は同伴することがよくあります。湖水同様に透明なお湯が足元から湧出されるタイプの源泉は全国的にも珍しく、秘湯マニアから好評です。
ジンギスカンやスキーだけでない北海道の魅力をお伝えすることはできましたでしょうか？ 秘湯巡りをテーマに北海道旅行を計画される方はぜひとも余裕を持たせたスケジュールをご検討ください。例えば、函館から中標津や知床までは移動だけでも1日がかりになり、道民でも飛行機を選ぶ距離感です。特に冬期間は閉鎖される道もありますので、レンタカーなどを利用される方はご注意ください。
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