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ウィーンで絶対食べたい!カフェ・ザッハのザッハトルテ

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記事投稿日:2018/02/14
最終更新日:2018/02/14

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チョコレートケーキの王様といえば、ザッハトルテ。チョコレート生地に甘酸っぱい杏子ジャムを挟み、上からチョコレートでコーティングしたこのケーキ、食べてみたことはありますか?

カフェとケーキの町ウィーンで、このザッハトルテの歴史と味を紐解いてみましょう。

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<カフェ・ザッハのザッハトルテ>

ザッハトルテの起源と本家論争

濃厚なチョコレートの甘さと、甘酸っぱい杏子ジャムに、ホイップクリープをふんだんにかけていただく、ザッハトルテ。そのインパクトと意外な味の細やかさから、このケーキを真似した様々なケーキが作られています。

ザッハトルテの起源は、ウィーン会議の時代、メッテルニヒ宰相の見習い料理人だった16歳の若者だと言われています。病気の料理長の代わりに、海外からの賓客をもてなすデザートとして急遽考案されたのが、このザッハトルテだったそうです。

この若者フランツ・ザッハの息子エドゥアルト・ザッハは、宮廷御用達ケーキ屋デメルでザッハトルテを完成させたあと、菓子店と大きなホテルを現在の場所に作りました。ハプスブルク家黄金期には、妻アンナ・ザッハがホテルとカフェの経営に力を注ぎ、貴族や外交官、音楽家などを顧客にして、一時代を築きます。

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<カフェ・ザッハとホテル・ザッハの外観>

その後、経営が傾いたザッハと、宮廷御用達として名を成したケーキ屋デメルとの間に、ザッハトルテ本家裁判が持ち上がりました。結局、双方とも「ザッハトルテ」を販売してもよいが、「オリジナル」を名乗ることができるのはザッハだけ、という玉虫色の判決が下されました。

現在では、ウィーンのそれぞれケーキ屋が腕によりをかけた、少しずつレシピの異なるザッハトルテを食べ比べることができます。カフェ・ザッハにも、他のカフェにも有利な判決だったようですね。

カフェ・ザッハに行ってみよう

それでは、実際にカフェ・ザッハに入って注文してみましょう。

カフェ・ザッハは、ウィーンのオペラ座の裏手の、とてもアクセスのよい場所にあります。入り口がいくつかありますが、ウィーンの古風な雰囲気を楽しみたければ、オペラ座の裏にあるCAFÉ SACHERと書かれた扉から入るのがお勧めです。コーヒータイムは人が並んでいることも多いですが、5~10分で入ることができます。

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<観光客が並ぶ、歴史を感じさせるカフェ・ザッハの入り口>

店内は、ハプスブルク時代を感じながらゆったりとくつろげる、クラシックな内装です。ウィーンのカフェは、お一人様大歓迎。ゆっくりしていても追い出されてることはありません。

AT_20180201_4-thumb-500x751-43673.jpg<カフェ・ザッハの店内。手前に小さなショーウィンドウがあり、奥の壁には美貌の皇妃エリザベートの肖像画が飾られています。>

ザッハトルテの注文

席に着くと、ウィーンのカフェには欠かせない新聞の枠を模ったメニューが掛けてあります。

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<小さい新聞のように見えて、中はメニューです。>

とは言っても、メニューを見ずとも注文する物は決まっていますね。ザッハトルテとメランジュを注文してみましょう。メランジュとは、最もウィーンらしいコーヒーで、エスプレッソにスチームしたミルクを乗せたものです。コーヒーが苦手な方には、紅茶やソフトドリンクもあります。

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<ケーキは部屋の中央にある台から、ホイップクリームを絞ってサーブされます。>

チョコレート生地にアプリコットジャムを挟み、上からチョコレートでコーティングしたこの「オリジナル・ザッハトルテ」。じっくり見てみると、スポンジ生地が二層になっていて、間にもジャムが挟まっていますね。甘さと酸味が口の中で混ざり、濃厚な味わいになっています。砂糖の入っていないホイップクリームで、適度に味をマイルドにさせながら楽しんでみてください。

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<ザッハトルテ>

カフェ・ザッハのセレブな歴史

ゆっくりケーキを楽しんだ後は、少し店内を散策してみましょう。トイレに続く廊下の壁に、テーブルクロスが掛けてあります。

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<ガラスケースに入れられたテーブルクロス>

このテーブルクロスにはは、ホテル・ザッハの一時代を築いたアンナ・ザッハがコレクションした、400人の著名人顧客のサインが書かれています。手書きされたものをアンナ自身が刺繍した力作で、真ん中には当時の皇帝フランツ・ヨーゼフのサインが王冠と共に刻まれています。

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<フランツ・ヨーゼフの王冠>

ホテル・ザッハは世界的に有名なホテルとして、他にもエリザベス2世、ガンジー、ケネディ大統領の他、オペラ座の裏という立地のためか、バーンスタイン、カラヤン、ドミンゴなどの音楽家も多く立ち寄ったと言われています。

まとめ

カフェを出ると、ケルントナー通りの角の所に、ザッハトルテを持ち帰ることのできるショップがあります。日が経つにつれて味が染みて美味しくなるザッハトルテ。2週間日持ちしますので、お土産にぜひどうぞ。日本で食べる時も、砂糖なしのホイップクリームを添えるのをお忘れなく。

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<ケルントナー通りからショップ外観>

激動の歴史を駆け抜けた、チョコレートケーキの王様のふるさと、カフェ・ザッハ。ケーキとコーヒーと豪華な内装を楽しむだけでなく、酸いも甘いも経験した、このカフェ自身の歴史にも思いを馳せてみてくださいね。

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最終更新日:2018/02/14

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