ペスキエーラ・デル・ガルダはガルダ湖最南端の街

毎年夏の休暇をガルダ湖で過ごす私たち家族。これまでガルダ湖周辺の街を幾つか紹介してきましたが、宿泊先があるペスキエーラ・デル・ガルダの紹介がまだでした。

ペスキエーラ・デル・ガルダはヴェネト州に位置し、有名観光地であるヴェネツィアや、ロミオとジュリエットで有名なヴェローナからもほど近い場所にあります。ミンチョ川が流れ出す地点にあるこの街は、湖と川に囲まれた水の都。フィレンツェからも高速を使ってアクセスが容易で、豊かな自然と利便性を兼ね備えた避暑地として毎年この地を選んでいます。

私たちが泊まるアパートはペスキエーラ・デル・ガルダから更に車で5分ほどの郊外にあり、宿泊施設から街へ向かう無料のシャトルバスがあります。ペスキエーラには鉄道駅もあるので、公共交通機関の便もなかなかに良い場所だと言えます。

川を渡って古い城塞をくぐって街の中へと入ります。かつては要塞都市として栄えたペスキエーラ。その起源は古く、ローマ時代に築かれた街が基になっていると伝えられています。非常に保存状態の良い重厚な城塞の中が、ペスキエーラ旧市街です。

ペスキエーラ・ボート・レントで湖上を自由に移動。

こちらは、ガルダ湖のレンタルボートの発着所です。6人〜8人乗りのボーターボートを借りることができます。料金も1時間30ユーロ〜と良心的で、船舶の免許なども不要。1日レンタルなどもできるようなので、いつかボートの旅もしてみたいなと思います。

川沿いにはロマンチックなレストランが並ぶ通りがあります。白みがかった緑色の特徴的なミンチョ川の色合いを楽しめる昼間も素敵ですが、日が落ちた後の照明に照らされた川辺の雰囲気も素敵ですよ。

カラフルな建物が並ぶ教会前広場。

ペスキエーラ旧市街は徒歩で歩き尽くすことができるほど小さな街。中心部は細い道がクネクネと伸びていて、通りには土産物屋がいっぱいあってショッピングに最適です。子供服やプールグッツなどのお店が多いのは、やはりファミリー層の滞在客が多い土地柄なのでしょうね。暑い夏の夜は夕食後のジェラート片手に街をそぞろ歩きする人たちで、どの通りも賑わいます。

街と湖を見渡すことができる公園へ。

何の変哲もない児童公園なんですが、とにかく景色が良く涼しい風が吹き渡る気持ちの良い場所で、滞在中は何度か子供を連れてこの公園を訪れました。

毎年同じ場所を旅していて飽きないの？と聞かれることもありますが、慣れた場所でバカンスを過ごすのはイタリア人にとってとてもナチュラルなこと。目新しさは徐々に減っていきますが、幼児を連れた旅行でも現地に土地勘があるため安心感があります。それに、ガルダ湖は本当に広くてアクティビティも充実していて、何度訪れても新しい体験ができて、飽きるということがありません。きっと来年もこの街に来るのだろうなと思いながら、湖とはしばしのお別れです。