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イタリアにイタリア料理は無い!?郷土料理の世界とフィレンツェの名店3選

記事投稿日:2015/06/08最終更新日:2017/10/11

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日本のレストランでは「イタリアン」と呼ばれていますが、厳密に「イタリア料理」と呼べるものはありません。実際にはイタリア各地の州で郷土料理が存在し、さらにその料理が多様なバリエーションを持って発展しているのです。

この記事では、そんなイタリアの郷土料理の奥深さと、観光地として人気の高いフィレンツェの名店と一緒にご紹介します。

※以下、写真はイメージです。クリエイティブコモンズライセンスに基づき掲載しています。

参考:クリエイティブコモンズ公式サイト(外部サイトに遷移します)

イタリアの多様性を象徴する、各地の郷土料理

引用:Flickrより(CC-BY-SA)
Trattoria dei 13 Gobbi - Firenze

「イタリア料理」と聞いて、誰もが必ず思い浮かべるのはパスタやピッツァ、トマトソースやシーフードではないでしょうか。しかし、当のイタリア人は「イタリア料理なんて存在しない。郷土料理ならあるけどね」と言います。

実はイタリア人は、「おらが村」意識がものすごく高い民族です。そもそもの成り立ちが多民族国家だったということもあり、1861年のイタリア統一まで、小さな都市国家ごとに独自の文化を育んできたのです。

この"地域性"というものに少し注目してみると、今までどれも同じだったイタリア料理にも、実はさまざまな特徴があることに気づきます。今回は、地域ごとの料理の特徴に触れつつ、観光地としても人気の高いフィレンツェで、気軽に入れるトスカーナ料理の名店を3軒ご紹介します。

地域と料理の結び付きを学びながらいただくと、より一層イタリアのことが好きになるはずですよ!

1.シチリア州:パレルモ 魚介を中心に、エキゾチックな食材と味付けが魅力

引用:Flickrより(CC-BY-SA)
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海に囲まれたシチリアは魚介の宝庫。古くから多くの民族が行き来してきたこともあり、アラブ人などがもたらしたアーモンドやレモンなどの柑橘類をうまく取り入れた料理が得意です。

硬質小麦もよくとれるので、パスタやパンも抜群。シチリアでは、定番イタリアンに少しエキゾチックなテイストを加えた郷土料理を楽しめます。

同じくイタリア南部に位置するアマルフィ海岸も、レモンを用いたお土産が豊富。リモンチェッロやキャンディなどを持ち帰ってみてはいかがでしょうか。

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2.プーリア州:アルベロベッロ、バーリでは牡蠣に舌鼓

新鮮な魚介類にワインやレモネードがあれば、楽園の気分! Photo by Pixabay

新鮮な魚介類にワインやレモネードがあれば、楽園の気分! 写真はイメージです。(Photo by Pixabay)

アドリア海に面したプーリア州は温暖で野菜も豊富な上、魚介も獲れます。ウニや牡蠣なども美味しく、これらを生で食すこともあります。

食材が良質でバリエーション豊かなので、手を加えすぎないシンプルな料理がほとんど。ツアーなどでもよく訪れるアルベロベッロなどでもプーリア料理が食べられます。

関連記事:とんがり屋根の世界遺産。おとぎの国アルベロベッロを100%楽しむ方法

3.ラツィオ州以南:ローマ~ナポリでは、ぜひパスタやピッツァを

硬質な小麦の栽培に適したラツィオ州以南は、アラブ商人がもたらしたパスタを取り入れ、早くから乾燥パスタ産業が発達しました。イタリアにおけるパスタ発祥の地、ナポリやローマではぜひパスタ料理やピッツァを楽しみたいものです。

また、ローマにはピッツァとは少し異なる工程で作られる「ピンサ」と言う料理があり、ナポリのピッツァも他の地域とは異なる特徴を持ちます。各地の名産品を組み合わせた小麦料理を楽しんでみてくださいね。

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4.ロンバルディア州周辺:ミラノは北部ならではの「こってり系」が名物

引用:Flickrより(CC-BY-SA)
Veal Milanese

寒さの厳しいこの地域は酪農が盛んです。料理もラードや油脂を使ったリッチなものが多く、肉の煮込みやカツレツなどこってり系が得意。ミラノでは、思いきってハイカロリーな郷土料理に挑戦してみて下さい。

また、トレンドの発信地でもあるミラノ。内装にこだわるハイセンスなお店が多いのも見逃せません。

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5.トスカーナ州周辺:フィレンツェでは肉料理がイチオシ

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撮影:yukako

穏やかな気候の丘陵地帯が広がるトスカーナ周辺では、オリーブや豆の栽培をしている農家が数多くあります。豆の煮込みや良質なオリーブオイルを使った滋味溢れる素朴な料理に、古代ローマ時代から肉食のエトルリア人が住人だったこともあってか肉料理が有名です。

フィレンツェでは、肉を主体としたシンプルかつ味わい深い一皿をお楽しみください。

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トスカーナ州の名物を味わえる、フィレンツェの名店をご紹介!

花の都として多くの観光客の訪れるフィレンツェを中心に、緩やかな丘陵地帯に滋味溢れる郷土料理が人気のトスカーナ地方。フィレンツェには、トスカーナ郷土料理やフィレンツェならではの名物を味わえる店が沢山あります。その中から、スタッフがおススメしたい3店をご紹介しましょう。

今回は肉料理、パスタ料理、そしてドルチェとそれぞれの軸からチョイスしました。フィレンツェ観光の際に、参考にしてみてくださいね。

1.行列必至、Tボーンステーキ ビステッカの超名店「Il Latini」

引用:Flickrより(CC-BY-SA)
Ristorante Il Latini

イタリア料理といって真っ先にステーキを思い浮かべる方はあまりいないかもしれませんが、さすが肉食エトルリア人の故郷だけあって、Tボーンステーキの"ビステッカ"はフィレンツェ名物。

「Il Latini」で味わえるインパクト大のビステッカは、トスカーナ産最高牛であるキアナ牛を使い、ワイルドな見た目に反して肉自体の味わい深さは一級品。塩胡椒だけという、シンプルな味付けにも頷けます。

ビステッカの参考イメージ。 Photo by McPig[Vegetarians, please don't look]  CC BY 2.0

ビステッカの参考イメージ。 Photo by McPig[Vegetarians, please don't look] CC BY 2.0
Photo by McPig[Vegetarians, please don't look] CC BY 2.0

お料理には、トスカーナ名産の良質なオリーブオイルを使用しているところもポイント。連日満席になるというこの名店は、ステーキ以外にも、とろけるようなフィレンツェ風牛ホホ肉の煮込み、その他トスカーナ料理が味わえるとあって要チェックです。

Il Latini

住所:Via dei Palchetti, 6R 50123 Firenze - P.IVA 02076470489

電話番号:+39 055 210916

営業時間:12:30~14:30、19:30~22:30

2.フィレンツェ名物のパスタは大人の味?「Mangiafoco Caffe」

イタリアと言えばパスタ!(写真はイメージです) Photo by Pixabay

写真はイメージです。(Photo by Pixabay)

「Mangiafoco Caffe」は辛いもの好きフィオレンティーナに人気の、激辛カレッティエラ(※)を味わえる穴場店です。唐辛子のメッカ、カラーブリア産の激辛唐辛子を使ったTagliatelle mangiafocoは、冬に食べても良し、夏に食べてもまた良し。

食べやすく現代風に少しアレンジしたトスカーナ伝統料理を、安く美味しく食べられる店としても地元民・観光客共に支持される名店です。

※注:カレッティエラとは、トマトソースをベースにニンニクと唐辛子をたっぷり使ったフィレンツェの名物パスタ料理のこと。日本ではアラビアータの名称が有名ですが、フィレンツェではカレッティエラと呼ばれています。

Mangiafoco Caffe

住所:Borgo s.s.Apostoli 26R - Firenze - Italy

電話番号:055 2658170

問い合わせ先:mangiafococaffe@yahoo.it

3.定番ジェラートはやっぱりこの老舗「Neri」

暑い日のイタリア散策にはやはりジェラートが欠かせません。

新店が増え老舗も新しいフレーバーを出すなど、今やフィレンツェはジェラート激戦区。色んな新店も出ているけれど、地元フィオレンティーナの好みはやっぱり老舗の「Neri」。濃厚な果肉の味や、ミルクやクリームを使って、甘さとコクのしっかりした伝統の味を楽しむのならばまずはここへ。

Gelateria dei Neri

住所:Via dei Neri, 9/11, 50122 Firenze,

電話番号:+39 055 210034

営業時間:10:00~0:00

豊富なフレーバーから、お好みの組み合わせで! Photo by Jay Sobel Public Domain

豊富なフレーバーから、お好みの組み合わせで! Photo by Jay Sobel Public Domain
Photo by Jay Sobel Public Domain

各地に存在するイタリア郷土料理が食べたくなってきたら、グルメツアーを企画してみてみませんか?

イタリアの地域性にも着目して、それぞれの郷土料理を巡る旅をしてみると、また違ったイタリアの文化や歴史が見えてくることでしょう。

美味しいものは美味しいところで。ぜひ、本場の料理を味わってみてください。

※編集部注:記事構成の見直し、一部表現や誤字の修正をいたしました。

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